肌の凍る様な冷たさが残る12月31日の夜
私は一人コタツの中でゆっくりしていた。
「黒ちゃんー!」
そう言ってコタツに頭から突っ込んできた白音
「クンクン…」
そして、そのままコタツに入れている、私の足を嗅ぎ始める。
「いや、ちょっ、離れろ!」
そう言ってコタツから出る私。
「いやぁ、いい匂いでした!」
そう言って白音もコタツから出てくる。
心なしか肌がツヤツヤになっている気がするのだが。
「いや、ほんと人に匂い嗅いで喜ぶとか、ただの変態だよ?」
顔を引きつらせながらそう言うと、
「安心して!黒ちゃん以外にするわけないから!」
満面の笑みでそう答える。
「いや、私だけでもダメだから!」
ほんと困った幼馴染である。
最近ちょとスキンシップの度が過ぎてる気がしてならないのだが。
このままだと、私が別の意味で喰われてしまいそうだ。
「まぁ、それはそれとして、黒ちゃん!」
大きく手を広げながら喋り始める白音
「初詣にいきましょう。そのために実家から着物も送ってもらいました!」
そう言いながら着物を見せてくる。
その着物は、淡い紫色の着物で着なくても想像できるほど、白音に似合いそうな着物だった。
ただ、
「初詣…」
「え、ダメなの?」
不安そうな顔をする白音
「いや、行きたくない訳じゃないんだけど、その体質的に神社の中に入ると気持ち悪くなっちゃって楽しめないなと思って。」
悪魔になってからこの手のものには弱くなってしまっているのだ。
人間の世界ならば環境だけで悪魔が死ぬなんて場所はないけれど、多少肌がピリついたりする場所はある。
例えば、教会や神聖な湖、そして神社の境内である。
「そっか、ごめん私そんなことまで気が回らなくて」
顔を俯けたままあやまってくる。
白音がこんな調子まま年を迎えるのはなぁ…
「調子狂うなぁほんと。」
そう言って私は白音に近づき頭を撫ではじめる。
「白音私のわがまま聞いてくれる?」
「うん…」
「あのさ、その着物着てくれない?私着物姿の白音を見たいの」
ちょっと恥ずかしい、
頬が熱くなっている。
そう言うと白音は嬉しそうに着物を抱えて、
「そっかそっか、そんなに見たいのかぁー私の着物姿、ちょっと待っててすぐ着替えるから!」
そう言って部屋に戻る白音。
◇◇◇
数分後
「どうかな?」
着物に着替えた白音が部屋から出てくる。
想像以上だった。
白い髪、綺麗な白い肌によく似合う、紫色の着物。
そのあまりの綺麗さに、放心してしまった。
「おーい、黒ちゃん感想は?」
はっ!いけない
私は自分にそう言い聞かせ意識を戻す。
「いやごめん、あまりに綺麗だったから言葉を失っちゃって。」
素直に自分の気持ちを口にした
「え、あっその、ありがとう…」
顔を真っ赤にする白音
その姿を見て、私は自分の発言を見返す。
あ、やばい、クソ恥ずい
そのまま、何分間か二人とも悶えていると。
♫〜〜
スマホが鳴り響く。
年明けを祝うためにアラームを設定していたのだ。
「あけましておめでとう!」
「あけましておめでとう!」
私たちは、早口でその言葉を口にする。
「今回は、私の勝ち!」
そう言って喜ぶ白音。
私たちが、一緒に年明けを過ごす様になってから、どちらが先にあけましておめでとうを言えるか、競うことが定番になっていた。
そして今回のを入れて、勝率は3勝2敗1引き分け。
「次は負けない」
「こっちこそ!」
◇◇◇
そんな、たわいのない話をし続ける私たち、
その時間がこれからも続きますように私は心の中でそう祈るのだった。
キャラ紹介書いたほうがいいか?
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