ЯeinCarnation   作:酉鳥

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4:19 Sea of Death ─死海─

 荒波は船体を激しく揺さぶり、海の底から発せられる轟音。私たちは体勢を崩さぬようしゃがみ込む。

 

「全員、ジョンの船へ退避してください……!」

「なるほどなるほどぉ! これは大物が釣れそうな予感が──」

「お前さん、釣られたのは俺たちの方だ!」

 

 クリスとナタリアがジョニーの船へ飛び乗り、私もその後に続こうとした。だがキリサメは未だに体勢を整えられず、甲板で立てていない。 

 

「……世話の焼ける男だ」

「うおっ!?」

 

 私はキリサメを背負いジョニーの船へ飛び移る。ティアも呆然としていた不気味な男の腕を強引に掴み、ジョニーの船へとギリギリ飛び乗った。  

 

「キツネのねーちゃん! 一体全体何が起きてんだ?!」

「ジョン、船を出してください! この位置へ何かが来ます!」

「何かが来る……分かった! 野郎共ぉ、碇を上げて帆を張れぇッ! このまま北の方角へ突き進むぞぉおぉ!」

 

 ジョニーが声を張り上げれば、前方で停止していた三隻の船が北の方角へ海路を進める。私は背負っていたキリサメを甲板へ捨てると、船から海上を見下ろした。

 

(海中に何がいる……?)

 

 海の底から低音が鳴り響く最中、停泊していた船が北の方角へと動き始める。海上にうっすらと浮かび上がる巨大な影。一隻の船を丸々覆い尽くせるほどの大きさだ。

 

「船長、この船の下に何かいますッ!」 

「んなことは分かってる! 口動かす前に手を動かしやがれ!」

 

 巨大な影の位置は私たちの船の真下。ジョニーは舵を取りながら叫んでいる船員へ喝を飛ばす。

 

(……消えたのか?)

 

 しかし真下にいたはずの巨大な影は再び海底へ沈んでいく。海の底からの低音も聞こえなくなった。騒々しかった船員の声や甲板を走り回る足音も途絶え、船上は一瞬にして静まり返る。

 

「なんだぁ? さっきまでのでけぇ音やらはどこへ消えやがった?」

 

 ジョニーが舵を握っていた両手から力を抜くと、船員たちも各々海面を見つめた。まだ巨大な影を見せてからの逃走は始まってもいない。諦めるにしては流石に早すぎる。そう私たちが疑心を抱いていると、

 

「うぁああぁああぁああぁああぁーーッッ!!!?」

 

 前方を進んでいた一隻の船が、海上から浮かび上がってきた"巨大な口"によって粉々にされる。遠くから聞こえてくる船員たちの悲鳴。

 

「何だよ、あれ……?」

「……ありえねぇ」

 

 キリサメとクリスが言葉を漏らす。もはや粉々というより丸呑み。それほどまでに"巨大な口"があっという間に一隻の船と何十人もの命を喰らい尽くす。残された二隻の船も荒波によって転覆しかけている。

 

「ジョン、南の方角へ旋回してください!」

「っ……野郎共、南へ急旋回するぞぉおぉ!!」

 

 仲間を見捨てるという苦渋の選択。苦虫を嚙み潰したような表情で、ジョニーは船員たちへそう声を張り上げる。

 

「なるほどなるほどぉ、鯨よりもでかい野郎なんですねぇ!」

 

 船尾で襲われる船を何食わぬ顔で眺めるナタリア。転覆しかけていた二隻の船。その一隻は"イカやタコのような触手"に潰され、もう一隻は"渦潮の中央"に引きずり込まれて粉々にされてしまう。

 

「おいおい、何か飛んでくるぞ……!?」

「ほんとだりぃな……!」

「まったくだ」

 

 襲われる船が白い霧で見えなくなったかと思えば、上空から肉塊がこちらへと飛んでくる。私とクリスは両手で一丁ずつ握りしめ、向かってくる肉塊をいくつも撃ち落とす。

 

「ギチッ、ギチチッ、ギチギチギチッ……」

「いぎゃあぁあぁあぁあぁッ!?!」

「だずげッ、だずげでぐれぇえぇーーッ!!」

「……まさに地獄絵図だな」

 

 落としきれなかった肉塊が甲板へと付着すれば、そこから古井戸の底で遭遇した大型のシーアネモネが生えてきた。船員たちは次々と悲鳴を上げ、大型のシーアネモネに捕食されてしまう。

 

「まさか、あのイソギンチャクって……」

「船内まで避難しろ」

「わ、分かったけどさ! 俺にも何かできることは──」

「お前は既に気が付いたはずだ。あの馬鹿げた生物とこのシーアネモネ。今までの経験からして……"眷属"が関係していると」

「っ……!」

 

 図星を突かれたキリサメの表情は驚きに満ちたものへ一変する。私はキリサメを強引に船内へと押し込み、鞘からルクスαを引き抜いた。

 

「今もこれからもお前の知恵が必要だ。それをこの場で失うわけにはいかない」

「アレクシア……」

「私が戻るまで船内から顔を出すな」

 

 私はそれだけ告げると向かってくる"肉塊の種"を撃ち落としながら、ジョニーの元まで移動する。 

 

「あのシーアネモネの弱点は神経の核。肉塊のどこかに食屍鬼の顔が埋もれている。それを潰せば殺せるはずだ」

「嬢ちゃん、俺にそんなこと伝えられてもよぉ! 今はちっと船の制御で忙しいんだぜ?」

「その口は動かせるだろう」

「ガッハハ、そういうことか!」

 

 私からの意図を汲み取ったジョニーは笑い声を上げた後、腹一杯に息を吸い込み、 

 

「野郎共ぉおぉッ!! そのでけぇ化け物のどこかに食屍鬼の顔があるみてぇだッ! 死にたくねぇならそいつを全力で叩き潰せぇえぇぇッ!!」

「……それでいい」

 

 海の底から鳴り響く低音にも負けない声量でそう叫んだ。両耳を塞いでいた私はクリスたちの位置をそれぞれ確認し、まずはクリスの元まで向かう。

 

「ギチチッ、ギチギチギチッ……」

(あの"肉塊の種"はどこかへ付着しない限り、シーアネモネとして成長しない。なら数を減らすには撃ち落とすのが最善だな)

 

 右手にルクスαを構え、左手にディスラプターαを構えた状態。私は降り注ぐ肉塊の種を撃ち落としながら、向かってくるシーアネモネの触手を叩き切り、クリスのすぐ隣まで辿り着く。

 

「気づいているとは思うが、あの肉塊を撃ち落とせばシーアネモネは生まれない」

「あぁ分かってるさ。だりぃ話だが、被害を抑えられるかは俺にかかってるってことだろ?」

「そうだな。……それで、あの"暴走女"はどこにいる?」

「ナタリアはあそこだ」

 

 船尾に近い甲板の上で大型のシーアネモネと交戦するナタリア。あの女の側には動かなくなったシーアネモネの死体。以前に一度交戦したことがあるからか、触手の動きを見切り、二本の剣を肉壁に何度も突き刺して、弱点である食屍鬼の頭部を潰しているようだった。 

 

「……イカれていてもレインズ家の端くれということか」

「俺はこの位置で可能な限り後方支援をする。お前さんはどうするんだ?」

「私はあの上から迎え撃つ」

 

 顔を上げて見つめる先は帆柱の頂上。私は前方から迫ってくるシーアネモネの肉壁にルクスαを深く突き刺し、クリスに見えない位置でフラクタルの蔓を這わせ、食屍鬼の頭部を遠隔で握り潰す。

 

「一応言っておくが、あの位置だとお前さんを援護できないからな」

「援護は必要ない」

「そうか。じゃあ、グッドラック」

 

 帆柱の梯子に手を掛けて身軽な動作で頂上まで登ってみれば、ティア・トレヴァーが煙水晶で装飾された剣を振るい、肉塊の種を斬り捨てていた。

 

「丁度いいところに来ましたね。貴方は向こうであの気色の悪い塊を斬り刻んでください。私一人では全てを捌き切れないので」

(はな)からそのつもりだ」

 

 私は右側の帆柱の上、ティアは左側の帆柱の上でそれぞれ肉塊の種を処理していく。左手に構えた銃で的確に撃ち抜き、右手に握りしめた剣で届く範囲の肉塊の種を真っ二つに斬り流す。

 

「イカれた男はどこだ?」

「既に船内へ避難させています。彼はこの異界の霧や巨大な怪物の謎を解明するための情報を持つ人物ですから」

「あの化け物をどう見ている?」

「十中八九、噂に聞いていた"眷属"でしょう」

 

 重力を感じさせない身軽な動作で肉塊の種を次々と斬り捨てていくティア。私は帆柱に剣を突き刺し、ディスラプターαの弾倉の装填を済ませる。 

 

「言っておくがこれはお前が招いた惨状だ。出航日を素直に変えておけば、犠牲者は抑えられた。どう責任を取るつもりなんだ?」

「どう責任を取るかは生き延びてから考えます」

 

 数分に渡ってひたすらに迎撃を続けていれば肉塊の種は徐々に勢いを減衰し、その個体数も減り始める。

 

「落ち着きましたね」

「あぁ、後は下で生きているシーアネモネだけだ」

「では私が後始末を」

 

 二体の大型のシーアネモネ。ティアは数十メートル以上はある高所から飛び降り、一体目の食屍鬼の頭部を的確に剣で貫く。

 

「ギチギチッ……」

 

 そしてシーアネモネが伸ばしてくる触手の隙間を掻い潜りながら側面へ回り込むと、剣の刀身を肉壁へ片手で押し込み、

 

(……あの女、食屍鬼の頭部の位置を分かっているのか?)

 

 剣を振り抜いて食屍鬼の頭部を真っ二つに斬り捨てた。

 

「……これでひとまず片付きましたね」

 

 私が帆柱の頂上から甲板まで降りてみれば、そこは悲惨な現場と化している。転がっているのは筋肉まで溶かされた船員の頭部や引き千切られた四肢。流石のジョニーも顔をしかめている。

 

「ジョン、まずは状況整理をするのが先決で──」

「待ってくれキツネのねーちゃん! まずはこいつらを弔わせてくれねぇか?」

「……ええ、分かりました」

 

 生命活動を停止したシーアネモネの死体を海へと落とし、船員の見るに堪えない遺体を倉庫まで運ぶ。その光景を眺めていると、船内へ避難していたキリサメが甲板まで顔を出す。

 

「アレクシア、終わったのか?」 

「あぁ、今は落ち着けるだろう」

「そっか……また、沢山の人が死んだんだな」

 

 キリサメは運ばれていく遺体を見つめ暗い顔を浮かべると、急にハッと何かに気が付き、両頬を何度も叩いた。

 

「くそ、これが駄目なんだぞ俺! こんな毎度のこと気にしてばっかじゃ、いつまでたっても成長できないだろ……! 少しでもこの世界に適応できるように努力はしないと……!」

「……」

 

 本人も自覚をし始めたようで、私が嫌うあの情けない顔を浮かべまいと努めているらしい。私は細目で独り言を呟いているキリサメへ視線を送る。

 

「よし、もう大丈夫だぜ! それよりもアレクシア、異界の霧とかあの大きな化け物について話したいことがあるんだ」

「話してみろ」

「この異界の霧なんだけどさ、この霧はそもそも──」

「その話、私にも聞かせて欲しいですね」

 

 気配もなく私とキリサメの間に立っていたのはティア・トレヴァー。キリサメは「話を聞かれてしまった」と冷や汗を掻いている様子だ。

 

「あ、いや、その……」

「この場で話しにくいのであれば、船内で話をしましょう」 

「お前が私たちの会話に加わる必要はないだろう?」

「同じ船に乗っている以上、死ぬか生きるかの運命は共同です。私にも貴方たちの会話に参加する権利はあるはずですよ」

 

 私たちは船内の船長室へと連れられ、ティアは当然のように他の人間も集めてきた。同期のクリスとナタリア、船長のジョニー、そして例のブラインド・ワークスマンらしき男。

 

「それでそれで、私たちに話って何ですかぁ? あ、もしかしてあの殺しがいのありそうな大きい野郎と戦うための話──」

「いいえ違いますよ」

「じゃあ何だ? これからの計画についてか?」

「半分正解です」

 

 ティアがキリサメへ視線を移せば、自然とナタリアたちからも注目を浴びる。私は船長室の壁に背を付けながら、キリサメの話に耳を傾けることにした。

 

「えっと……実は異界の霧やあの大きな化け物について知っていることがあってさ。それをみんなに話したいんだ」

「ではまず、異界の霧について知っていることを話してください」

「この白い霧は"異界の霧"って呼ばれてるけど、本当は"迷宮(めいきゅう)の霧"っていう名前で……。霧の中に一度でも入れば"迷宮のような構造"のせいで、二度と出られないように作られてるんだ」

 

 真の名前は迷宮の霧。そんなキリサメの話を疑わず、ティアたちはその話を静かに聞いている。

 

「そんで……船を襲ってきたあいつは"カリブディス"。迷宮の霧に迷い込んだ船を襲って人間を捕食する怪物だ」 

「……カリブディスですか」

 

 カリブディスという怪物の名。その名に思い当たる節でもあるのか独りでに呟くティア。私はこの女の様子を窺いながらも話の続きを聞くことにする。

 

「けど、怪物はカリブディス一匹だけじゃない。もう一匹いるんだ」 

「もう一匹だって!? あんなバケモン以外にもまだいんのか?!」

「はい、もう一匹の怪物は──"スキュラ"」

「……スキュラ」

 

 もう一匹のスキュラという名。それを聞いたティアが先ほどと同じような反応をした。明らかにこの女も何かを知っている。

 

「だけどスキュラは少し変わっていて……カリブディスみたいに迷い込んだ船を襲わないんだ」

「お前さん、それはどういうことだ?」

「スキュラは"迷現(めいげん)の狭間"って大きな洞窟に住んでいてさ。そこに訪れた人間だけを襲うんだよ」

「んじゃあ、スキュラってバケモンは近づかなければ大丈夫ってことだな」

 

 ジョニーが安堵するとキリサメが「それがそうでもないんです」と否定しながらスキュラについてこう語った。

 

「迷宮の霧を抜けるためには、その迷現の狭間を通らないといけなくて……」

「つまり永遠とこの迷宮の霧でカリブディスから逃げ続けるか、それとも迷現の狭間でスキュラと殺し合うしかない……ということか」

「はははっ、そりゃあ最高だな……」

 

 私の言葉にクリスが乾いた笑い声を上げる。キリサメは「いや、まだ問題があるんだ」と申し訳なさそうに話を付け加える。

 

「迷宮の霧はスキュラを倒さないと消えないんだけどさ。スキュラとカリブディスはお互いに"生命力"を共有し合ってる状態で……カリブディスが生きている限り、スキュラは不死身なんだ」

「スキュラと戦わず、迷現の狭間を抜けるのは可能ですか?」

「……迷現の狭間はスキュラが支配しているのでほぼ不可能だと思います」

「ではではぁ、そのカリブディスさんを先に叩き潰せばいいということですねぇ?」 

「いや……スキュラが生きている限り、カリブディスも不死身なんだ」

 

 その発言に唖然とするクリスたち。私は溜息をつきながら船長室の天井を見上げる。例の異世界モノの設定だとしても"不死身"というのは骨が折れるどころの話ではない。

 

「ならどうしろと?」 

「……たった一つだけ方法はある」

「その方法は何だ?」

「スキュラとカリブディスを──同時に倒す」

 

 私の問いに対して強く返答するキリサメ。しばらく沈黙が続けばそれを見兼ねたキリサメが「えっと、要するにだな」と言いながら事細かに説明を始めた。

 

「不死身なのはお互いに生命力を共有し合ってるからで……片方に生命力が必要なとき、もう片方も生命力が必要な状態になればさ。不死身を維持するための生命力が枯渇して倒せるってことなんだけど……分かる?」

「ではではぁ、その生命力がなくなるまで片方だけを殺し続ければいいじゃないですかぁ!」

「んー、なんて言えばいいんだ? 例えば俺たちが生命力を一割削っても、もう片方が五体満足だったら生命力が十割回復するっていうか……あー、とにかくだ! とにかく片方だけを倒し続けても駄目なんだよ!」

 

 キリサメが上手く説明ができないのは、例の異世界モノの本に詳細が書かれていなかったからだろう。恐らく書かれていたのは『スキュラとカリブディスは同時に殺さねばならない』という情報のみ。 

 

「キリサメ・カイト。その迷現の狭間に行く方法を教えてください」

「確か"東の方角"へ向かえば良かったような……? そうすればいつか大きな洞窟が見えてきて、入り口が二つ──」

「ジョン、東の方角へ船を進めてください」

 

 ティアはキリサメの言葉を遮るようにジョニーへそう指示を出す。私は一点だけ気になることがありキリサメの元まで歩み寄った。

 

「おいおいおい、キツネのねーちゃん? バケモンにわざわざ会いに行きてぇってのか?」

「会いに行くのではありません。カリブディスとスキュラを始末しに行きます」

「はぁ、キツネのねーちゃんの度胸にはかなわねぇな……分かった、出航の準備を進めておくぜ!」

 

 長年の付き合いのおかげかティアの指示をすぐに聞き入れ、甲板へ駆け出していくジョニー。ティアはその後ろ姿を見つめると、一言も喋らないブラインド・ワークスマンへ視線を移す。

 

「私は彼から情報を聞き出してみます。貴方たちは上で周囲の警戒を」 

 

 私たちは船長室を後にし、船尾に近い位置で帆の向きを変える船員たちを眺める。

 

「お前の話で一つだけ気になる点があった」

「ん、何が気になったんだ?」

「船を襲撃してきたカリブディスについてだ。あの生物が現れた位置はこの船の真下だった。だが壊滅させたのは離れた位置の船。わざわざ遠い位置の船を狙うのは理解できん。カリブディスとやらには何か変わった習性でもあるのか?」

 

 カリブディスはシーアネモネを飛ばしてきたが、最も近い位置にあった私たちの船を襲ってはこなかった。むしろ一度身を潜め、別の船の位置まで移動していたのだ。私からの質問に、キリサメは腕を組みながら唸る。

 

「うーん、言われてみれば確かにおかしいけどさ。カリブディスに習性とかなかったと思うけどなぁ……」

「そうか」

 

 狙わなかったのはただの気分。そんな偶然だったのかと考える素振りを見せている最中、クリスとナタリアは顔を見合わせ、

 

「俺とナタリアは船首の方で索敵する。お前さんたちはこっち側を任せた」

「ん? あぁ分かったよ」

「はいはい、ではではごゆっくりどうぞぉ!」

「……?」

 

 船首の方まで足早に歩いて行く。私は妙に大人しいナタリアに不信感を抱いていると、船が迷現の狭間を目指し東の方角へ出航を始めた。


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