ЯeinCarnation   作:酉鳥

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Document:設定資料G

 用語や設定集をまとめたものです。

※七章に登場した用語や設定の情報のみなります。  

 

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【街&施設(人間)】

Senza(ゼンツァ)

 無風の渓谷から北北西に位置する町。家畜が飼われた農場や風車小屋が特徴。畜産物を北の国と商談している。クロウデル家が滞在する町でもある。アレクシアが訪れた際には伯爵によってあらゆる畜産物を搾取をされていた。

 

NecroPolice(ネクロポリス)

 ゼンツァから北東の位置にある町。過去に『生者(しょうじゃ)の町』と呼ばれていたが、吸血鬼の侵攻により町の人間が狩り尽くされた。その一件によって死者のみが残るため『死者の町(ネクロポリス)』と呼ばれるようになった。

 

 ……というのはカムパナが吐いた嘘。真実はカムパナが自身の呪印を開花させるために、この町の人間を殺し尽くしたことがきっかけである。

 

(かね)教会(きょうかい)

 ネクロポリスに救いをもたらしたとされる永鐘教を崇拝する教会。十字架の代わりに銀の鐘で建物が装飾されており、礼拝堂は天井に多くの鐘が吊り下げられている。

 

Necro(ネクロ)

 ネクロポリスから南東の方角に位置する墓地。ネクロポリスが『生者の町』と呼ばれていた頃、生者ではない死者は町の外で供養するという掟があった。その掟を守るためにこの墓地へ死者を供養していたらしい。

 

腐蝕(ふしょく)楽園(らくえん)

 自然や動物を腐らせてしまう『腐蝕』を引き起こす亡者たちの住処。亡者で固められた巨大な肉塊が腐蝕の根源であり、ネクロポリスへ少しずつ住処を移動させていた。

 

 

【用語集(人間)】 

Luna(ルーナ)班《はん》~

 R機関のルーナ・レインズが指揮する班。R機関から命令に従って動くのではなく、ルーナの自由行動に班員が付いていくという特別な班である。勝手な行動が許されているのはルーナ自身の実力があってのもの。

 他の機関からメンバーを要請することや派遣されてくることも多々ある。O機関のララとノーマンは一時的にルーナ班へ派遣されているだけ。いずれはルーナ班から抜けることになる。

 

 現在の班員は、

Luna(ルーナ) Raines(レインズ)

Alan(アラン) Warner(ワーナー)

Tim(ティム) Brian(ブライアン)

Lala(ララ) Angell(エンジェル)

Norman(ノーマン) Hamond(ハモンド)

 以上の五名である。

 

 ルーナ自身が定めた『班員の失態はルーナ班の失態。班員の功績は班員の功績。ルーナ班は常に一つであること』という三箇条を守りながら行動しているらしい。

 

 

(いのち)のゴミ(ばこ)

 R機関に対する蔑称。実力もないのに最前線で戦わされ、無意味に命を散らす者が多いことから陰でそう呼ばれるようになった。

 

 

永鐘教(えいしょうきょう)

 カムパナが司祭として崇拝している宗教。鐘の音が吸血鬼を退け、鐘の音は生者に祝印を与え、死者に呪印を与える。という言葉が町の人間から信仰されていた。十字架の代わりに鐘が飾られている。祈りの全文は以下のようなもの。

 

『あぁ鐘の音よ。生者の我らに祝印を与え給え。死者の我らに呪印を与え給え。我らが求めるは栄光。咲き乱れる黒薔薇は永久(とわ)に枯れず』

 

来訪神(らいほうしん)

 キリサメのような存在が異世界転生者(トリックスター)と呼ばれる前の異名。定められた時期に現れる異端な人間たちが身に着けていた知識と技術で文明を発展させる。人々はその人間たちを神の生まれ変わり、もしくは神の分身だと思い込み、来訪神と呼ぶようになった。

 ある者は『電気』と呼ばれる技術を人々へ伝授し、ある者は『芸術』と呼ばれる娯楽を広めたらしい。

 

 しかし年月が過ぎれば過ぎるほど来訪神の質が低下したことで、来訪神という呼び名が消え、異世界転生者(トリックスター)と呼ばれるようになった。

 

泣血病(きゅうけつびょう)

 不治の病の一種。命名したのは先代の十戒エヴァン・アークライトである。この病の症状は『血の涙を流し続ける』という奇病に似たもの。毎日大量に輸血をしなければ多量出血で死に至る。

 初の感染者はブレンダ・アークライト。先代十戒のエヴァンの実の妹である。

 

 

【人物集(人間)】 

Claudel(クロウデル)家~

 アレクシアの前世、ヒュブリスに忠誠を誓っている家系。過去に吸血鬼から命を救われたことで、どの時代でもヒュブリスを支え続けると誓った。クロウデル家は『記憶力』という面で突出した才能を持っている。その才能を生かし、子孫へヒュブリスに関する記録を残し続けているらしい。

 

 現在のクロウデル家は以下の三人である。

Manon(マノン) Claudel(クロウデル)

Lydie(リディ) Claudel(クロウデル)

Josse(ジョス) Claudel(クロウデル)

 

Warner(ワーナー)家~

 サウスアガペー出身の一般家系。突出した才能は『鍵開け』である。針金一本で閉じられた鍵を開くことが可能。アランは盗人のような才能を好まず使用していないが、レイモンドは度々使用していたらしい。

 

Brian(ブライアン)家~

 ノースイデア出身の一般家系。突出した才能は『その人物に対して勝機があるかないか』を判断できる第六感を持つこと。状況判断をするのに適しているが、一目見ただけで勝ち目があるかないかを判断できてしまうので、戦いに悪影響を及ぼすこともある。

 

Angell(エンジェル)家~

 ウェストロゴス出身の一般家系。突出した才能は『エンジェルナンバー』である。加護にも似たような才能で、各々与えられたナンバーに関する出来事はすべて上手くいく。ララならば『4』というエンジェルナンバーを与えられている。

 

 弾丸の4発目は必ず命中する。O機関の面接に4回目で合格する……などといった幸運にも近い力が発現している。

 

Hamond(ハモンド)家~

 イーストテーゼ出身の一般家系。突出した才能は『肝臓の強さ』である。どれだけお酒を飲んでも吐き気や頭痛が襲ってこない。戦闘面で役には立たないが、飲み比べやリフレッシュなどといった日常においては大いに役立つ。

 

Evan(エヴァン) Arkwright(アークライト)

 名家であるアークライト家の血を継ぐ人物。先代の十戒であり、三ノ戒を務めていた。エリザの幼少期の世話をしていた人物でもある。清潔感がなく人の命を弄ぶような発言もするが、医師としての腕は確か。生前に不治の病である泣血病の処方薬を完成させている。

 

 

【武装等(人間)】 

防疫(ぼうえき)保護具(ほごぐ)零型《ぜろがた》~

 ろ過式の呼吸用保護具。開発者はA機関の主導者エリザ・アークライト。呼吸缶の薬剤はどんな有毒ガスでも浄化する代物。

 

~エンジェルくん~

 ララが取り扱っている対戦車ライフル。銃身が一メートル以上もあり、弾丸も大口径以上のもの。カムパナの鐘鳴刀を真っ二つに折るほどの凄まじい威力。撃ち出す時の反動もあり得ないほどある。

 普通は三脚架(さんきゃくか)に乗せなければ扱えない。だがオリヴァー家の動術である『反動』を習得していれば立ちながら狙撃も可能。

 

 以上を踏まえればララが扱っても絶対に当たらない。だが『4』という数字のエンジェルナンバーによって4発目は必ず命中する。4発目に命中することをララは『エンジェルバレット』と呼んでいる。

 

Frederica(フレデリカ) The() Lumen(ルーメン)

 対吸血鬼用に調教された馬。外見は漆黒の青毛(あおげ)に長い(たてがみ)と尾。種類は中間種。由来は光速なる天馬である。どんな馬にも劣らない能力や賢さを持っているが、それが故に駻馬(かんば)が多い。乗りこなせるのは相応の実力を持ち、馬自身に認められる者だけである。

 

 この種類は甘い果実(林檎やオレンジなど)をよく好むらしい。特に甘い蜂蜜が大好物だとか。

 

鐘鳴刀(しょうめいとう)

 カムパナが愛用していた日本刀の名称。作中では呼ばれることがなかった。『死刻を告げる鐘を鳴らす』ことから鐘鳴刀と名付けられた。人の肉体など容易く斬り捨てられるほどの切れ味を持つ。

 この日本刀はマニアから授けられた武器であり、鍛冶師はエルドラド大陸の者らしい。

 

 

【十戒の加護】

~八ノ戒(ゼロ)ノ加護~

 昼の女神ヘメラから与えられる加護の一つ。所有者はルーナ・レインズである。「神氷(しんひょう)」と呼ばれる雪の結晶を身体に纏わせ、人間以外のすべてを凍てつかせる加護。触れた者はおろか、半径五メートル以内に近づいた者を氷塊にする程の絶対零度。

 大気中の空気を凍らせることで絶対零度の氷柱(つらら)を生成し、それらを相手に衝突させることも可能。本編では教会へ侵入できないよう、外側のみを氷壁で囲む手法も使われていた。

 詠唱は以下のようなものである。

 

『我が主ヘメラよ。我らは汝へ栄光を捧げ、汝より救いを授かりし者。我らが栄光を阻むは罪。我らへ汝の加護を与え給えば、我らが栄光なき罪人へ神凍(しんとう)を与え給おう──八ノ戒(ゼロ)ノ加護』

 

~三ノ戒(レン)ノ加護~

 昼の女神ヘメラから与えられる加護の一つ。所有者はエリザ・アークライトである。周囲の物質を原子へと分解し「神煉(しんれん)」と呼ばれる光の粒子に変換する。この粒子で対象者のあらゆる怪我を治癒が可能。

 骨折なら粒子が骨細胞へと変換し、病なら粒子が適した治療薬に変換し、出血なら粒子が血肉や細胞へと変換される。

 

 通常の加護は人間に効果はないが、この加護は人間のみに適応される。ただしエリザが自分自身を治療するのは不可能。あくまでも対象者のみである。加えて原子へ分解可能な物質がなければ加護を扱うことができない。

 

 詠唱は以下のようなものである。

 

『我が主ヘメラよ。我らは汝へ栄光を捧げ、汝より救いを授かりし者。我らが栄光を阻むは罪。我らへ汝の加護を与え給えば、我らが栄光なる器へ神煉(しんれん)を与え給おう──三ノ戒(レン)ノ加護』

 

 

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【街&施設(転生者)】

Stigma(スティグマ)

 リンカーネーション、もとい転生者の居場所とされる十字架の大陸。転生者たちへ住居や武装の提供などの支援。転生者として選ばれた新人の教育などが行われている。転生者以外の上陸は認可されていない。

 

 

【用語集(転生者)】

黒薔薇(くろばら)冒涜(ぼうとく)

 何百年も前から名作として名高い作者不詳の小説。孤独に旅する主人公が様々な場所へ訪れ、奇怪な現象に遭遇するフィクションかノンフィクションか不明な物語。第一の冒涜から第十の冒涜まで十部構成で書かれている。

 

転生者(てんせいしゃ)(ごろ)し~

 転生者が犯してはならない最大の禁忌。この禁忌へ手を出したのはたったの数人と記録されている。

 

Renatus(レナトゥス)裁判~

 『転生者の存在が吸血鬼が絶滅しない原因へ結びついている』という言葉を信じた人間たちが、転生者を迫害するために開いた裁判。この裁判によって多くの転生者たちが処刑された。

 男の転生者にはRenato(レナート)。女の転生者にはRenata(レナータ)という蔑称も与えられている。

 

()み~

 転生者の間で使われている用語。その人生において打開策が無く八方塞がり。残された選択が吸血鬼にされる前に自害するのみ。そのような状況を『詰み』と呼んでいる。

 

一代(いちだい)磔刑(たっけい)

 転生者に対する最も重い刑罰。転生者は命を落とすと次の時代へ生まれ変わるため、単に処刑するだけでは意味を成さない。そのことから受刑者の『寿命が訪れる』まで磔にし、苦痛を与えながら生かし続ける。

 

 以下が刑罰の一部の内容である。

『丸裸の状態で十字架に磔にされ、金属や獣の骨が入った鞭で鞭打ちされる。野晒しにされ、鳥や獣たちが肉をついばまれる』

『受刑者には茨だらけの薔薇の王冠を被せ、転生者たちの前や市民たちの前で歩かされる。罵声を浴びせられ、石などを投げつけられ、精神的にも追い詰める』

『歩く最中には七十キロもある十字架を背負いながら歩かなければならない』

 

 これらの刑罰を終えた次の人生からは、転生者の居場所であるスティグマ大陸から追放されてしまう。

 

 

一代(いちだい)安寧(あんねい)

 偉大な功績を挙げた転生者、もしくは問題を起こさず勤勉に天命を全うし続けた転生者に与えられる褒美。内容は『来世では転生者の宿命を放棄し、思うがままに生きても良い』というもの。

 

 

呪印(じゅいん)

 黒薔薇十字団に所属した者へマニアから与えられる狂愛の欠片。授かるには代償として人間性を捧げなければならない。カムパナはマニアに耳を捧げ『あらゆる音が数秒遅れて聞こえてくる』という障害を患った。

 

 しかし呪印は授かっただけでは特別な力はない。呪印の力を強めるには一定の儀式や犠牲が必要である。どのような内容なのかは授かる呪印によって異なる。

 

 

(かね)呪印(じゅいん)

 カムパナがマニアから授かった呪印。その力を強めていくことで『不死の肉体』や『空間移動』の力を扱える。黒薔薇の開花を遂げれば『数秒先の音を予知する』ことも可能になる。鐘の呪印を強めるための儀式は以下のようなものである。

 

 ペレボールと呼ばれる埋葬時の鐘の奏法では四つの鐘が使われる。

 一つ目の鐘は人生の起、始まり。

 二つ目の鐘は人生の承、駆け出し。

 三つ目の鐘は人生の転、加速。

 四つ目の鐘は人生の結、終焉。

 を意味し、すべての鐘を順番に鳴らす必要がある。鐘の呪印を強める儀式は四つ目の鐘を鳴らすことなく、毎日三つまでの鐘を鳴らすこと。これによって不死の肉体を得られる。しかし四つ目を鳴らしてしまうと呪印の効力が完全に切れてしまう。

 

 

黒薔薇(くろばら)開花(かいか)

 呪印の力を覚醒させるために必要な儀式。呪印に必要な儀式を継続し、マニアが恨む人間を虐殺し続けることで力が開花する。

 

 黒薔薇の開花を遂げた者には以下のような力を与えられる。

・伯爵以上の頑丈な肉体、身体能力、再生能力。

・代償として捧げた人間性に見合う異質な能力。

・マニアからの狂愛による快楽。

 特に狂愛による快楽は凄まじく、正気を保っていられないほどである。

 

 もし開花を遂げた黒薔薇の使徒が倒されることがあれば、その使徒は転生者の紋章を失い、マニアの元へ狂愛を返し、その身をすべて捧げることになる。

 

 

【人物集(転生者)】

Theresia(テレシア) Blain(ブレイン)

 ブレイン家の血筋を継ぐ転生者。アレクシア、もといヒュブリスの師匠でもある。動術の一つ、逆動を考案した張本人。本人曰く『逆動以外の動術の才能がない』と述べていた。

 本来ならば十戒の席にも座れるが、自身の傘下にいる転生者たちの面倒を見るために自ら断った。更に吸血鬼との大規模な死闘には参加せず、十戒たちの手が届かない小さな村や小さな町へ度々訪れ、吸血鬼の魔の手から守り抜いていた。

 

 しかし吸血鬼に魂を売り渡したことで、一番弟子のアレクシアに始末される最期を遂げる。彼女は良くも悪くもアレクシアに大きな影響を与えた存在だろう。

 

 

Abigail(アビゲイル) Williams(ウィリアムズ)

 転生者の迫害を引き起こした来訪神。自分自身が崇められる最中、転生者の存在を邪魔だと感じた彼女は『転生者の存在が吸血鬼が絶滅しない原因へ結びついている』と神からのお告げのように広めた。

 

 

【組織集(転生者)】

黒薔薇十字団(くろばらじゅうじだん)

 人間たちに迫害され、憎しみと怒りを抱いた転生者十人で構成された組織。黒薔薇十字団へ加わった者には呪印の力を与えられる。この組織は転生者本来の天命を放棄し、

・『人間共を転生者の下で支配し、復讐の限りを尽くす』

・『かつて転生者が与えられていた栄光の奪還』

 の二つを主な目的としている。

 

 吸血鬼が自分らを襲ってきた際は容赦ないが、吸血鬼に襲われる人間たちへは決して手を差し伸べない。

 

 

黒薔薇(くろばら)使徒(しと)

 黒薔薇十字団に所属するNo.1~No.10までの十人の呼称。若い数字になればなるほど発言力と実力を備え持つ。更にマニアからの信頼や狂愛も手厚くなるため、カムパナのように昇級を求める者も少なからず存在する。

 

 黒薔薇の使徒は『転生者としての実力』と『人間共への憎悪』を基準に、マニア自身が見定めて勧誘しているらしい。

 

 

薔薇協議会(ばらきょうぎかい)

 無数に存在する転生者やスティグマ大陸の核となる議会。転生回数が上位十名の者たちが議会議員を担当している。十戒へ間接的に指示を与えたり、吸血鬼たちの動向や施策を話し合うことが役目である。

 

 

【敵(転生者)】

~亡者 : 呪印不適合型~

 カムパナが呪印を分け与え、適合しなかった男たちの成れの果て。大した力も持たず、朦朧とした意識の中、腐り果てた肉体で彷徨う地獄の日々を送る。死にたくても死ねない彼らは安らかな死を求めていた。

 

~亡者 : 呪印適合型~

 カムパナが呪印を分け与え、適合した男たちが混合した巨大な肉塊。大きさは三メートルから四メートルほど。肉塊から飛び出した亡者の頭、底には無数の腐った腕が生えている。腐蝕の楽園と呼ばれていた根源そのもの。

 不用意に近づけば肉が腐り落ちてしまうため、距離を保ちながら交戦しなければならない。ただしルーナの加護のように絶対零度の状態であれば、決して腐ることはない。

 

~修道女 : 呪印不適合型~

 カムパナが呪印を分け与え、適合しなかった女たちの成れの果て。顔を切り取られ、代わりに銀の鐘を埋め込まれている。亡者のように自我は持たないが、本来は襲い掛かってこない。日頃は顔を白い布で隠して生活している。

 

 カムパナに『殺せ』と命令されると態度が豹変し、襲い掛かってくるようになる。遭遇時に一度でもその金切り声を聞いてしまうと脳内へ警報機のような騒音が鳴り響き、激しい頭痛に見舞われる。

 鐘の呪印特有の『不死の肉体』を持ち『空間移動』を扱える。また、対象者の記憶に存在する人物になりすますことも可能。しかし完璧になりすますことは不可能なため、必ず何かしらのボロが出てしまう。

 

 ナイフで刺し殺そうとしてくるが動きは素人なので、相応の実力があれば捌き切ることは容易らしい。

 

 

~修道女 : 呪印適合型~

 カムパナが呪印を分け与え、適合した女の成れの果て。二メートル以上の巨体を持ち、巨大な鋏を両手に抱え、断罪しようと襲い掛かってくる。

 

 不適合型とは段違いの怪力と俊敏さを備え持つだけでなく、『肉体の再生速度』や『空間移動の距離』も更に何段階も向上しているが、不適合型のように他人になりすますことは不可能である。

 

 更に適合型は自我を持つため、本編では家族の写真や娘の亡骸を目にして感情を露にしていた。アレクシアが危機に陥った際にも、娘を弄んだカムパナに歯向かう一面も見せた。

 

 

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【用語集(吸血鬼)】

Malebolge(マーレボルジェ)

 権威を持つ吸血鬼たちによる会議の名称。その重要度も談笑程度の第一圏から、存亡の危機を話し合う第九圏まで存在する。マーレボルジェは第八圏。以下のような圏で分かれ、それぞれの数字に合わせて原罪が会議の記録をすることになる。

 ただし二ノ罪Keith(キース) Plender(プレンダー)に関しては人間の情報を収集するために会議へ参加することが少ない。踏まえて彼の記録は十ノ罪が代わりに請け負っている。

 

第一圏 : Limbus(リンバス)

記録係 : 一ノ罪Stera(ステラ) Raines(レインズ)

 

第二圏 : Carne(カルネ)

記録係 : 十ノ罪William(ウィリアム) Newton(ニュートン)

 

第三圏 : Devorato(ディヴォレート)

記録係 : 三ノ罪Miranda(ミランダ) Arkwright(アークライト)

 

第四圏 : Avarus(アヴァルス)

記録係 : 四ノ罪 Lillian(リリアン) Trevor(トレヴァー)

 

第五圏 : Styx(ステュクス)

記録係 : 五ノ罪Nina(ニーナ) Abel(アベル)

 

第六圏 : Reticus(レティクス)

記録係 : 六ノ罪Laila(レイラ) Oliver(オリヴァー)

 

第七圏 : Frege(フレジェ)

記録係 : 七ノ罪Denis(デニス) Perkins(パーキンス)

 

第八圏 : Malebolge(マーレボルジェ)

記録係 : 八ノ罪Noelle(ノエル) Izzard(イザード)

 

第九圏 : Cocytus(コキュートス)

記録係 : 九ノ罪Jake(ジェイク) Irvine(アーヴィン)

 

 参考として第一圏のLimbus(リンバス)による会議をステラが記録したものは以下のようなものである。

 

『ハローハロー、これはりんばすの記録だよ! んーっとね、ニーナお姉ちゃんがデニスお兄ちゃんをドカーンってドドーンってしてた! あとリリアンちゃんが広い海に行くって! んん? 海って広いから海なの? それとも海だから広いの? ん、んんんー? とにかくすっごいイタイイタイしてた! きろくおわり!』

 

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