「こちら沼にハマったサブマスです。こちらではゼロキルアタガンが流行っています、どうぞ」
「二度寝したら悲しい時間に起きた!どうぞ」
「バトルではコクリコが二度寝、三度寝程度では片付けられないほど眠っているので気にしなくても良いのでは?どうぞ」
「こちら一般ギルメンです。こちらではゼロキル即溶けHS溜めない味方が流行っています、どうぞ」
「こちらギルマスです。デキレの振り幅にビビりながら潜っていますが一向に黒いチップの出る気配がありません、どうぞ」
「天然黒片は都市伝説では?どうぞ」
「天然ブラチ出ました、どうぞ」
「殺しに行きます、どうぞ」
「スチャ__(⌒(_'ω')_┳━──、どうぞ」
「残念それは残像だ、どうぞ」
「ブラチからゲームバズーカが出る呪いをかけました、どうぞ」
「やめてください死んでしまいます、どうぞ」
「こちらやっとS2に上がった一般ギルメンです。マリアでバトアリ潜ってますが、敵味方全員ガンナーという悲しく苦痛な試合ばかりです、どうぞ」
「こちら調査員、現在バトアリに潜入中、しかし目標の黒片は発見できず、どうぞ」
「こちら新人一般ギルメンです!デキレの暴力で野良でちょびちょびやっております!」
「こちら一般ロリコンです、ロリっ子が一向に現れません死にます、どうぞ」
「こちら私立ハーヴィン幼稚園、多様なロリータがいっぱいです。死ぬ前に一度お越しください、どうぞ」
「40秒で支度します、どうぞ」
「こちらサブマス、ギルメンと思しきロリコンを二名発見。私の愛で処理します、どうぞ」
「こちら私立ハーヴィン幼稚園!何者かによる毒ガス攻撃を受けている!至急応援を求m……」
「メーデーメーデーメーデー、や ら れ た」
「こちらサブマス。ロリコン二名の鎮圧終わりました。引き上げてミスポロロッチョの旦那と愛を与えます、どうぞ」
「えっと……できるだけお手柔らかにしてあげてください……どうぞ」
「保証は出来ません。オーバー。」
ギルドのTLで起こっていたトランシーバーごっこを傍受していた組織があった。
全員が覆面を被っており人相は分からないが、その体つきから男だということが分かる。
男たちは突然知らない回線が現れたため、その回線の出処を突き止めるために傍受を始めたのだった。
その通信の出処は謎に包まれたギルド【poison☆chocolat】だったため、男たちはギルドの内情を知ろうと話を聞き入っていたのだ。
「……おい、なんなんだこいつらは?」
「分からん……何か重大な秘密でも話すのかと思っていたら、全くそんなことは無いじゃないか……」
「少しでも知れればと思ったが、まさか奴ら、情報戦にも長けているとはな……」
男たちは深刻な面持ちで話を続ける。
「あのギルドは隙がない。忍び込めそうな庭には毒持ちの植物が溢れてる上、コカトリスが数匹放たれてる……コカトリスを使役するって、ホントあのギルドなんなんだよ……」
「それに正面だ……いっそ正面からの侵入もありかと思っていたが、門扉の裏側にハスターの足が生えていた。」
「何っ!?奴らのバックに神話生物がいるだと……!?」
「こんなの……どうやって勝てって言うんだよ……」
男たちの声に覇気が無くなっていく。このままメンバーがやる気を無くしてしまうのを危惧したのか、組織のリーダーらしき男が声を上げた。
「お前ら!どこかに必ず隙があるはずだ!!何も戦おうってわけじゃねぇ、アイツらの秘密を知れればそれでいいんだ!なに、チャンスは必ず来る!」
「……そうだな。数ある中でたった一回のチャンスをものにすればいいんだ!できる!やってやる!」
「俺もだ!あのギルドの強さの秘密……絶対に暴いてやるぞ!」
リーダーの鼓舞でメンバーがやる気を取り戻す。その様子を見てリーダーが満足そうに言う。
「よし!それでこそお前らだ!よし、すぐに次の策を考え──」
「チェリィパァイ……」
その時だった。男の背後に美の化身が現れたのは。
「な……っ!?誰だお前は!」
「ワテクシは美の化身、ヴィーナス・ポロロッチョ!人の話を盗み聞きしてるバットなチェリーパイ達を、おしおきしにきたわっ!」
「あ、ポロさん。見つかりました?」
ポロロッチョが口上を述べると、別の人物の声がした。
「お前は……喫茶の……!!」
「どうもサブマスです。」
poison☆chocolatのサブマスターだった。
「お前、どうしてここが分かった!?」
「いやね?ロリコンのギルメン二人が「通信を傍受してた人がいるからそっちを先に狙うべきだと思う!」って言ってたので探してみたんですよ。」
「まさか本当に傍受してる奴らがいたとは……」
「ですね。気を逸らして逃げるだけのつもりだったのに……こんなギルドの会話を聞き取ってなにが楽しいのか……まぁ、こっちは助かって良かったです。」
「???何か言いました?」
「いや何も」「ほら俺たちの言った通りだったでしょ?」
独り言を聞かれて焦った様子でギルメン二人が釈明する。サブマスは首を傾げながらも「まぁいいか」と男たちに向き直る。
「と、いうわけですので。ポロさんと私の愛で更生させますよ!愛は世界を救うんです!」
「……その愛が毒じゃなかったらな」
ギルメンがポツリと呟くが、その声はサブマスに届かなかったらしい。
「俺たちがそうやすやすと捕まるとでも?」
やり取りの時間が長かったからだろうか、男たちは徐々に冷静さを取り戻していた。
よく考えれば相手はヒーローを含めても4人、そのうち2人はいかにもやる気がなさそうで、男たちを捕まえようが捕まえなかろうがどうでもよさそうにしている。
そのうえサブマスは自信ありげに腕を組んでいるだけで何もしようとはしていない。
不意打ちをくらわせて全員で散りぢりに逃げれば全員は無理でもかなりの人数が残れるだろう。
ポロロッチョのターゲットロックオンは厳しいが、歩の悪い賭けではない。
男はそう考えていた。
「えぇ、捕まえますよ!ながながとお話に付き合ってくれてありがとうございました!」
サブマスがそう言ったとたん、バタバタと男たちが倒れる。ついでにギルメン2人も倒れる。
ポロロッチョとサブマスだけがその場に立っていた。
それを見たサブマスは満足そうに、ポロロッチョは唖然としていた。
「はい、おしまいです。ポロさんポロさん、運ぶの手伝ってくれますか?」
「え?……えぇ、モチのロンよ!でも一つだけいいかしら?」
「もちろんですよ〜!」
サブマスは屈託のない笑顔でポロロッチョにそう返事をする。その様子にポロロッチョは困惑しながらも訊ねた。
「チェリーパイはいったい何をしたの?」
「ん?あぁ、簡単な話ですよ!眠たくなるお香を焚いてたんです!水仙と鈴蘭、あとベラドンナとジギタリスを調合したとってもいい匂いのお香です!寝る時には欠かせないんですよねぇ。」
「…………チェリーパイ、それは毒草じゃないかしら?」
「大丈夫です!死ぬほどの毒は入ってないので!」
サブマスが答えた。サブマスはこう言っているが、それはサブマスの毒耐久がおかしいだけで、普通なら致死量である。
前もギルメン達が言っていたように、サブマスのアビリティはポイズンヒールなのではないかと言われているのだ、毒が効くわけがない。
そんなサブマスが致死量ではないと言ったところで誰が信じるだろうか?
「あらそうなの?じゃ、大丈夫ね。」
信じる人がいた。
ヒーローであるポロロッチョにはあまり毒が効いていないからその言葉を信じたのか、はたまた余程のお人好しか。
「それじゃ、世界に愛を伝えましょう。」
「全身全霊で愛してあげる!」
それ以来、男たちを見たものはいなかったという……
お久しぶりです、乱数調整です。
今回は実際にギルドであったやり取りを文字起こしして一部脚色した物語になっています。
なんだかサブマスが化け物ですね。まぁサブマスならやりかねないので構いません。ギルドの誰に聞いてもそんな返答が帰ってくると思います(そもそもサブマスの存在自体がネタみたいなところもあるし)
次回は未定です。こっちより先に別作を進めないといけないので……
あと私が今現在多忙なので……
ではでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。