幽霊を信じるか
私は信じている
いや、‘‘信じさせられた’’と言ったほうが正しいだろうか
昔、ある難民キャンプでの出来事を話そう
国境なき医師団で活動している私にとって、‘‘死’’という物はいつも付きまとって来る
全ての命を救えるわけではない
覚悟は常にしているつもりだが、救えなかった時のやるせなさには今でもなれない
特に子供の死という物は、娘がいる私にとってとてもこたえる物であった
もうすっかり日が暮れたある日のことである
難民キャンプの人達と共に夕食の準備をしていると、遠くの方に人影が見えた
今振り返ってみると、暗闇の中人影が見えること自体おかしいのだが、私は吸い寄せられるように人影の方へ向かっていった
「そんな所でなにをしているの?」
私は人影に向かってそう呼びかける
返事はない
もう一度呼びかける
返事はない
ふと気がつく
人影が1人から3人に増えている
私は人影に向かって歩きだしていた
手を振っているように見える
そして、やっと姿が見えてきた
見覚えのある顔だった
以前、別の難民キャンプにいた夫婦と子供であった
3人は笑って手を振っているように見える
そしてある事を気がつく
子供の事である
その子供は、もう死んでいるという事だった
私がこの手で最後を看取った
その子供が目の前にいる
そう気づいた瞬間
私は気を失った
後から聞いた話によれば
真っ暗闇へ何か言いながら歩いていく私の姿を多くの人が目撃していたらしい
そして、数時間戻って来なかったため
総出で探しに出ていた所、暗闇の中に倒れていた私を発見したそうだ
途中、探しに出ていた人達の中で‘‘死者の列’’を見た
という人が数人いたそうだ
‘‘死者の列’’というのは、この辺りに伝わっている伝承で
亡くなった者があの世に行くときに出来る葬列とされている
生者が不用意に死者の列に近づけば引きずり込まれ、魂を連れ去られてしまうという
目撃した男性はこう語る
「とても恐ろしい光景だった、黒い人型の影のようなものが長い列を作り行進していた
直ぐに死者の列だと直感したよ
祈りの言葉を発しながらその場を離れた
もう少し近づいていたら俺はここにいないかもしれない」
少数部族のシャーマンだという老婆の元に連れてこられた私は、体を清められ、こう告げられる
「あんたは少々魅入られやすい体質のようだね
なぁに、あんたが会った者たちは危害を加えようとしたわけじゃないさ、ただあんたに礼を言いたかったのさ
ただ充分気をつけるんだよ
全部が全部そういうのとは限らんからね」
幸いなことに、未だにその手のものに危害を加えられた事はないものの、極稀にそういった者たちにでくわすことがある
「っていう昔話だけど••大丈夫?」
「えっ、あっはい••••」
バスに揺られながら、唱歌はミラアルクの顔を覗き込む
冷や汗をかき、目尻には涙が溜まっている
「もしかしてこういう話は苦手だったかしら」
「はっ、はい•••得意ではないです•••」
ミラアルクはそう言いながら、ブルっと身を震わす
「そう、ごめんなさいね、でも、恐れは付け入る隙を与えてしまうから、気をしっかりもたないとね
•••もう着きそうね」
バスが標識の横を通り過ぎる
標識には、ロゼール県のある村の名前が記されていた
いつもありがとうございます
さてご質問ですが
皆さんは謳歌の容姿のイメージとかありますか?
まぁ特に何をするわけでもないですが
あえて今まで容姿の情報は書いていないので
もし教えてくれる人がいたら感想覧やDMなどでもいいので
教えてもらえると嬉しいです
謳歌のイメージありますか?
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あるよん
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あんまり考えてない
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教えてあげる!