いやー…
また期間空いちゃってごめんなさい…
シェルバネスクさんカッコよかったです
もぉ毎回神回で全員推しと化しました
「月読さーん、お客さーん」
クラスメイトにそう告げられて、教室の入り口の方に向かうと、そこにいたのは3年生の先輩
「ごめんね~調ちゃん、謳歌ちゃんどこにいるか知らない?」
そう言いながら、申し訳無さそうに質問をしてくる
「いえ、分かりません」
「そう、ごめんね~休み時間に」
そう言いながら、名も知らぬその先輩は去っていく
ふぅと軽く息をつくと、調は席に戻っていく
「また謳歌さんのクラスの人デスか?」
「うん、多分そうみたい
もぉ•••毎回毎回疲れちゃった」
ここの所、よく謳歌さんのクラスメイトが良く訪ねてくるようになった
皆決まって謳歌さんの居場所を知らないかと聞いてくる
さっき切ちゃんに多分と言ったのは、明確に謳歌さんのクラスメイトか分からないから
1部を除いてあまり面識は無い
でも、私の事を‘‘調ちゃん’’等と呼ぶのは確実に謳歌さんのクラスメイトだろう
少し前に、同じように訪ねてきた謳歌さんのクラスの委員長さんに理由を聞いてみた事があった
「あの•••最近よく先輩のクラスの方達がよく訪ねてくるんですが•••」
「あら••ごめんなさいね、用件は••私と一緒かしらね?」
三編みの髪にメガネという いかにもな容姿をしている委員長さんは申し訳無さそうに苦笑を浮かべている
「ほら••そろそろ学院祭があるでしょ?」
リディアン音楽院の学院祭は、1週間という期間の間に初・中・高等科の全校合同で行われる
内外から人を招き盛大に開かれるこの学院祭は、観覧客だけでなく、大学や企業などといった所からも人がやってくるので、それはそれは賑やかである
現職総理大臣が開会式にやってきて祝辞を述べたりする
そんな行事である
「•••••••••出ないと思いますけど?」
「•••そうよねぇ••」
委員長さんはため息をつき少しうなだれている
「最後だからみんなで一緒に参加したかったんだけどね」
そういえば、こういった行事の時は期間中一切絡んで来なかったことを思いだした
「ほら、私達のクラスはずっと変わっていないしね?
だからみんなで決めたの、最後くらいは一緒にって」
‘‘変わっていない’’というのは文字通りそのままの意味
このリディアン音楽院は、初等科が共通クラス
中等科から専攻と学科ごとにクラスが編成されている
通常、数字表記のクラス(例 3-1)は声楽科
アルファベット表記のクラス(例 3-A)は器楽科
以上のように分類されている
謳歌さんがいるクラスは少し特殊なクラスで、これまで1度もクラス替えが行われていない
生徒の数も15人しかいない
(謳歌さんいわく´うちのクラスは全員で38人だよ?´との事
面倒なのでスルーしたけど)
クリス先輩に謳歌さんを除いたら13人
クラスの読み方も少々変わっている
3-0O こう書いて´´さんのぜろおー´´
教室は並びで端にある
以前1度だけ教室に入ったことがあるけど、人数の割にはそんなにガランとしていない印象だった
謳歌さんいわく
「それぞれ私物が多い」
とのこと
「委員長さん」
こちらに声をかける少女が1人、廊下の先から歩いてきた
「そろそろ授業が始まりますよ?」
「先生、謳歌ちゃんは居ましたか?」
「いいえ、残念ながら」
´先生´と呼ばれた少女は、視線を調の方へ向ける
「あなたが´調ちゃん´だね?
この前はレーゲンとデヴィッドを助けてくれてありがとう
後はアーサーから先日は失礼したと伝言を受けているよ
これはデヴィッドから、まぁ作ったのはエイプルだけれども」
´先生´はそう言うと、綺麗な包みに入ったクッキーを手渡してきた
この前、この私よりも少し小柄なこの´先生´を
廊下でうずくまっている所を介抱したのは記憶に新しい
声をかけたら酷いスラヴ訛りの英語で何か言われたが聞き取れなかった
かと思うとシクシクと泣き始めてしまった
そして発せられたのはつたない英語
つたないと言うのはカタコトではなく、子供が使うような言い回しだったから
持ち物の教科書から、謳歌さんのクラスの人だと分かったので
何とかなだめて連れていった
「あら……」
廊下の先からこちらを一瞥する人物
謳歌さん、クリス先輩、委員長さん
そして私が知っている人がもう1人
「調ちゃんに……デヴィッドね?」
「ジュリアさん……丁度良かった」
ジュリア・V・マイヤーズさん
リディアンに転入した時からお世話になっている人
ジュリアさんもアメリカ出身で、親御さんの仕事の都合で日本に住んでいるらしい
デヴィッドと呼ばれたその人をジュリアさんに預けて、戻ろうとした時だった
「調ちゃん、後からアーサーか´先生´が訪ねる思うけどびっくりすると思うけど安心してね」
「?はい……」
後日、教室に訪ねてきた人物がいた
「私はアーサー
先日はデヴィッドとレーゲンが失礼した
2人に代わり礼を言いに来た」
そう言いながら戸の前に立っていたのは、先日私がジュリアさんに預けたデヴィッドと呼ばれた先輩だった
「便宜上、ビリーという名になっているが、大体は私と´teacher´、そしてレーゲンがリーダーだ」
早口だがしっかりとした、そして滲み出る上流階級出身を思わせるイギリス英語で彼、いや彼女?は私に語りかけてくる
「1つ君にも助言しておこう
水はWater(ワーラー)ではなくWater(ウォーター)だ
しっかり発音したまえ」
「はぁ……」
「ではこれで失礼する」
そう言うと、アーサーと名乗った先輩は教室を後にして行った
そして今目の前にいる人もまた、容姿は同じだけど雰囲気というか感じが違う
「あ……あの……どうお呼びすれば良いですか?」
「ん?あぁ、そうだね
みんなと同じように´先生´と呼んでくれると助かるよ
そうしないと揉めそうだからね
なんせ謳歌ちゃんのお友達の´調ちゃん´だからね」
「はぁ……」
頭が大分混乱しているけれど、とりあえずこの先輩の事は´先生´と呼べば良いらしい
「それじゃあ月読さん、クラスのみんなには私から行っておくから
´先生´いきますよ」
「それじゃあまた´調ちゃん´」
そんな事を考えながら、メッセージ欄をチェックする
今日は何度かメッセージを送っているが5件中全て既読無視されている
あまり詮索はしたくないけど、今晩謳歌さんを問い詰めよう
あと今朝からずっと既読無視してる件もあわせてじっくりと
そうしないとストレスが溜まっちゃう
ただでさえ急に私達の教室と前の廊下だけ強化ガラスになっちゃったから窓を叩き割ってストレス発散出来てない
大体クラスのみんなも大げさなんだ
ちょっと血が出るくらいだし、窓も自分で直ぐに直せるしガラスだって買ってあるから平気だって言ってるのに
それに最近ボクシング同好会と空手クラブからの勧誘がしつこいし……
あ……晩御飯はどうしよう、キャロルはあんまり野菜食べないからなぁ……バランスよく食べて欲しいんだけど
謳歌さんには冷めても美味しい物にして……
お説教もあるし……
そんな事を考えながら、調は午後の授業の為に教室を後にした
3-00 クラス名簿 (部外秘 持出厳禁)
1.謡詠吟謳歌(うえぎおうか)
2.雪音クリス(ゆきねクリス)
3.近衛文絵(このえふみえ)
4.一条実里(いちじょうみさと)
5.ジュリア・ヴィクトリカ・マイヤーズ
6.ソフィー・アレイクシス・ハミルトン
7.王苺音(ワンメイイン・おうめいおん)
8.カヤ・ムヴイルワ・ムベキ
9.クロエ・ノーブル
10.ルチアナ フランカ・アルマグロ レメス
11.アレクサンドラ・エカテリーフォン・クロイツェル
12.アイーシャ・アル=ガイス
13.中島亜夜(なかじまあや)
14.イングリット・アレクサンドラ・グリクスブルク
15.ビリー・ミーガン
(16.アーサー※)
(17.レーゲン※)
(18.アラン)
(19.トビー)
(20.デニー)
(21.デヴィッド)
(22.クリスティーナ)
(23.クリストフ)
(24.アレナ)
(25.先生[teacher]※)
(26.フィリー)
(27.ケビン)
(28.ウォルト)
(29.エイプル)
(30.サミュエルソン)
(31.マークス)
(32.スティーブン)
(33.リーシェン)
(34.ジェイス)
(35.ロビー)
(36.シェーン)
(37.マーティー)
(38.ティミーヌ)
元ネタ紹介コーナー
今回は、未来の父 奏一の元ネタ
こちらは TVドラマ 相棒 season7 8~9話 「レベル4」
というお話が元ネタです
亀山巡査部長最後の事件にふさわしいお話になっています
ちなみに作者が1番好きなお話は
season14 第17話 「物理学者と猫」というお話になります
端的に言えばループ物です
日本人が大好きな´シュレディンガーの猫´が物語の核です
相棒の話はかなりの数ありますが、かなり異色なお話です
気になった方は見てみて下さい
早めに投稿頑張ります
質問ありましたらお聞き下さい