無限の蒼穹に雷鳴は轟く IS× THUNDERBOLT    作:サンボル好き

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シリアスです。久々の戦闘シーンですので、こだわってたら時間がかかりました。

それではどうぞ


フィックス・マッチ

 夜を駆ける。

 

 黒塗りのベンツ車の中で、男はハンドルを駆り、国道を抜ける。

 

 山中の合間を抜けるように走る蛇行した道路は街灯も物足りず、薄暗さが輪をかけてひどい、現地民でさえ、この時間帯に真夜中のドライブなどもくろむことは無い。

 

 人気のない山道、そんな中を駆けるのは人知れず悪事を働く者ぐらいだ。

 

 そう、それは例えば

 

 人一人を、さらうような

 

 

 

 

 

 

…こちら運送屋、Vipを確保した。届け先までもうすぐだ、受け取りの準備をしておいてくれ

 

…了解、しかし予定よりも遅いが、何かトラブルか?

 

…問題ない。車中で少しVipが混乱されただけだ。今は素直に眠ってくれている。というより、報告にあったよりもいささか荒々しくてな。

 

……上からのオーダーは無傷の確保だ。まさか

 

…すまない、こいつが粗相をしてな、手痛く噛まれただけだ。vipには問題ない、報告が長引いた、任務に戻る。

 

…あぁ、上にはいいように伝えておくよ。部下の管理ぐらい、しっかりしてくれ

 

………すまない、恩に着る

 

 

「………」

 

「っち、たくこの女、面倒かけさせやがって」

 

「黙れ、お前のくだらない性癖で、報酬が台無しになったらどうしてくれるんだ。ケツを拭く立場になって考えてみろ」

 

「……っ、わかりましたよ。」

 

「…ったく」

 

 苛立ちを隠せない様子で、男はハンドルを捌き、空いた手で煙草を吹かす。

 

 車中の中、スーツを着た黒髪渋面の男と、そしてその隣にいかにも軽薄そうな男

 

 彼らはとある企業の下で暗躍する、いわゆる裏家業のモノだ。そして今、彼らはとある任務のために、こうして身なりを良くし、普段は乗らない高級車を駆り出している。

 

 支持された内容は運搬、そしてそれは今、彼らの背後の席に

 

 

「…しっかし、兄貴はどう思うんです」

 

「……何がだ」

 

「今回のヤマですよ。女一人をさらうにしても、やたら厳重じゃないですか。確かに、ナリは良いですけど、こいつはストリートで暮らすガキですよ、俺、鼻が利くんで」

 

「…自慢になってねえよ。下らねえ」

 

「…ですけどね、だから腑に落ちねえんすよ。あのお偉いさんが、よりにもよって……スキャンダルってやつですかね?……なぁ」

 

「……なに?」

 

 軽薄そうな男は席を軽く倒し、自分の斜め後ろにいる少女に話しかける。

 

 手足を結束バンドで結ばれ、目隠しこそされているが猿轡はない。

 

「…お前さん、一体何者だ?退屈しのぎに教えてくれよ、さっきのことは悪かったし、だから猿轡は外してやっただろ」

 

「………知らない」

 

「…っち、そればっかかよ。愛想ねえな」

 

「おい、無駄口ばっか喋んな。」

 

「…はぁ、わかりましたよ」

 

「おい、いい加減にしろ。仕事の時に、お前はなんでそういつも……」

 

 

 男たちの汚いそしりが続く。

 

 

「……」

 

 少女はただ黙する。

 

 暗い視界で、手足を縛られ、状況は酷く追いつめられている。

 

 だが

 

「……来る」

 

「?」

 

「おい、今なんか言ったか?」

 

「……ええ」

 

 軽薄そうな男は、少女の言葉に耳を貸す。しかし、その口元は半笑いで、今にも嘲笑でわめく手前だった。

 

 だが

 

 

 

「嬢ちゃん、本気で言って…「おい、静かにしろ!!」…あっ、兄貴…どうして「おい、備えろ!」

 

 

 荒々しく、男はアクセルを吹かし、車を先に勧める。勢い良く蛇行する車内は激しくGげ振り回される。

 

 軽薄そうな男も事態を把握する。彼らは長くこの仕事を務め、こうした事態に対する理解は早く、助手席の男はその懐の金属に手をかける。

 

 異常事態が起こった。その原因は何か

 

 フランスにマフィアは数多くあれど、自分たちのような、大手の後ろ盾を持つものに手を出すとは、まず考えられるものは少ない、というかゼロに近い。

 

「兄貴、後続は!」

 

「クソッ、反応がねえ!……後列、5番車がやられた。全車、無線のコードを変えろ!!」

 

「はっ、一体どこのバカだ!!数は」

 

「……わかってる、四番車!後ろから来るのは何だ、どこの鉄砲玉だ!!」

 

 

 

……っき、だ……おーえす、が……ザザー!!

 

 

 

「おい、返事をしろ!!数は!?」

 

『……一機だ、たった一人…だ。……応戦をt』

 

…プツンッ

 

「!?」

 

 身近な一言を残し、無洗は途切れた。男は面食らった顔を隠しきれていない。楽な仕事であるはずが、突如割って起きた不穏な影、その手は確実に自分たちのもとに向かっている。

 

「…クソ」

 

「兄貴、どうします。……ルートを変えて、ひとまず合流を」

 

「……くすくすっ」

 

「…おい、お前何か知ってんのか!」

 

「…ええ、知ってるわ」

 

 少女は面を上げる。

 

 笑みを漏らしたのは、それは狂ったのでも、悲観して自棄になったわけでもない。

 

 少女は知る。

 

「あの人は来る、そう、あの人なら」

 

「!!」

 

「…っち、クソが!!?」 

 

 

 

 

…来てくれる、そう、あの人なら

 

 

 

「やっぱり、来てくれた……ダリル」

 

 

 

 

 

 

 

 

 街中の廃工場、レンガ造りでレトロな雰囲気を醸すそこに、目当てのモノは鎮座されていた。

 

 スクラップが辺りに散らばる中、まるで主人の帰りを待つかのように坐している

 

 悪趣味に、ごてごてとイルミネーションの紐を巻かれ、首にぶら下げられたプラカードにはプレゼントフォーユーと、ポップな筆記で書かれている始末

 

 

「……悪趣味め」

 

 

 乱雑に、そのEOSにつけられたものを引きちぎり、俺はコクピットの施錠を解除する。

 

 作業用EOS、鉱山でも使用したことのあるもので、重機作業はもちろん、荷物の運搬をこなすために脚部には高速移動用のホイールがそのまま、機体名はベルサーガP、かつてダリルが鉱山内での戦闘で身につけたもの、それをダウンサイズ化した作業用のものだ。

 

 ドラム缶のような胴体に武骨な手足をはやしたようなフォルム。マニピュレーターの代わりにレンチのような簡素な両腕、しかし、3メートルもある巨体に備わるそれはまさに兵器然とした風貌を感じさせる。

 

「…こいつを、使えってことか」

 

 整備は万全、エンジンの甲型内燃機関も正常に作動する。

 

 背部に背負うように取り付けられた動力、コントロールパネルを開き、キーを挿しこめばシステムはグリーンに

 

「駆動系、E2ドライブは正常、方は古いが十分。脚部ホイールも、これなら車でも追いつける。どこまで用意周到なんだ?」

 

 武装こそないが、装備としては十分すぎるまでの用意だ。あまりにも都合のよすぎる展開に、思考は疑問しか浮かび上がらない。

 

 当然だが、敵はかつて民間人を皆殺しにしようとした女だ。警戒しない方がおかしいし、そんな相手荒の施しなど、とてもじゃないが袖を通すなんて論外だ。

 

 

…どこかで、車を盗むか?……いや、それこそ時間の………クソッ

 

 

 いずれにせよ、選択肢はない。

 

 これが罠であるなら、標的は自分か、あの女が個人的に恨みを持つならあり得ないことではない。

 

 だが、その事実よりも、今はシャルのもつ根本の問題だ。ミラージュはデュノアの手のモノで、そしてそのトップであるアルベール・デュノアは、シャルの父親である可能性が高い。

 

 すべては推論の積み重ねだ。だが、しかし、現在シャルがさらわれた事実を前に、思考は結論を催促する。

 

「……どうする、本当にこいつで」

 

 疑念はある、恐れもある、ことの全容が見えないまま突き進む、その先に何がるかわからない。

 

 だが

 

「…いずれにせよ、やるしか」

 

 敵の狙いが何であれ、今とれる手段は一つだ。

 

 力がある、曰く付きだが、少なくとも足かせにはならない。

 

 

 

「やってやる、それしかないんだろ!」

 

 

 

 ハッチに体を通し、鋼鉄の四肢を身に纏う。

 

 爆音とともに雷は脈動を打ち、周囲の空気は揺らぐ。喧騒を壊すような機械叫び、ダリルの心情を代弁するように、機械の傀儡は地面を踏み砕く。

 

 

 

…シャル、待ってくれ

 

 

 助けると誓った。その言葉に偽りはない。

 

 

 

 

「お前の兄が助けてやる!だから、あきらめるな!!」

 

 

 

 

 

 

 

   × × ×

 

 

 

 

 

 

 

「くそがぁあああぁああ!!!!?!?!?!」

 

「……ッ!!」

 

 

 国道の上、車にとりつく黄色の機械人形、車窓から何かを伺うような動作の後、その剛腕が後部のボンネットに歪な穴を穿つ。

 

 後部から火を噴き、制御を失った鉄の塊が轟沈する様に目もくべず、ダリルは先へと急ぐ。

 

「……ッ」

 

 

…無線の情報、車はあと四台、そのどこかに

 

 

 夜の国道を駆けるEOS、目的の車にシャルの声を聴いたダリルは確信を得た。

 

 

…来ると、あの子が言った。なら、行くしかない

 

 

 現在、ダリルが身に着けている無線機、それはシャルの声が聞こえた側のチャンネルにつなげている。

 

 だが、伝う音声はノイズのみ、恐らくさらった連中は無線のチャンネルを変更している。

 

 

…土地勘のない俺がどこまで追えるか、急げ!

 

 

『ギィィィイィイイィンッ!!!!』

 

 

 舗装されたアスファルトに焼け焦げた跡が続く。

 

 さながら、雪道を滑るスキーのごとく、平坦な道を削るようにダリルは駆け抜ける。ゆだるような内部の熱気、エンジンの熱が直に伝わるような、茹るような感覚に呼吸は荒く苦しい。

 

 

「……シャル!」

 

 苦悶を噛み殺し、ギアを上げてダリルは走る。

 

 

「!?……撃て、撃てッ!!」

 

 

 先方を走る車、容赦なく、車窓から乗り出した男たちが各々銃を乱射する。

 

 

「……問答無用か」

 

 疑念はやはり黒、車窓から覗く様子にシャルの姿は見えない。無線では、シャルは中の人間と会話をしていた。まず、それならトランクの中に押し込められている可能性は低い。

 

 目視で確認できれば、車の先を言って無理にでも止めればいい。

 

「……あと」

 

 

 射線を斬るように機体をジグザグに揺らす。

 

 狙いを済まし、バンパーを横合いからはじく。

 

 硬質のアームから穿つ一撃、車は進路を歪め、ダリルのゆく道は開かれる。

 

「!!」

 

 山間のカーブを抜ける。崖を右に広く映る道の先、道路の続く先は山を貫くトンネルの入り口だ。そして、一瞬だったが、ダリルは並ぶ三台の車がその奥へ進むシーンを見逃さなかった。

 

 一様に同じ車、間違いなくそこに、あの子はいる。

 

「…逃がすか!!」

 

「……ッ!!?」

 

 標的は三台目、スピードを落とし、こっちをつかず離れずで釘づけにしている。銃で応戦し、殿を務めようとしたが、それはEOSの前では何の意味もなさない。

 

「!!」

 

 作業用のそれは量産のため、軍用の装甲という高価なものは使われていない。しかし、高速で移動する湾曲した巨体を前に、5m程度の弾丸はたやすく弾かれる。

 

 距離を詰めた瞬間、そのままダリルはEOSを敵の車体にぶつけ壁際に押し付ける。コンクリートの壁に火花を散らし、離れると同時に車体は荒ぶる軌道で壁に乱れ打つ。速度は落とさず、次の標的に狙いを向ける。すると、先頭の車両が隣の射線を使い、速度を下ろして前後を入れ替える。

 

 

「……入れ変えた」

 

 つまり、先頭に変わった車が本命。

 

 

…ズダンッ!!

 

 

「!?」

 

 左半身に、突如強烈なインパクトが起こった。

 

 速度がブレ、体勢が崩れたことで一瞬距離が遠のく。

 

「…散弾、いやスラッグ弾か」

 

「……クソッタレが!!くたばれ機械野郎!!!」

 

 銃口を観察し、機体を大きく右にずらす。装甲を掠る重い感触、空気抵抗で歪む大きな鉛の塊、それはまともに食らえば間違いなく装甲に致命傷を及ぼす。

 

「!!」

 

 3発、4発、間髪を入れず射撃する弾丸を左右に躱す。

 

 

…見れば躱せる。だが、接近は 

 

 敵の銃はおそらくイサカM34・ソードオフ。旧式だが、それは未来の世界でも根強く使われる。用途は主に狩猟用、幼少期に地球にいたダリルだからこそ、その知識は偶然にも持ち合わせていた。

 

 近づけない、なら

 

 

「……ッ」

 

 作業用EOS、当然その期待に火器など備わっていない。

 

 だが、例外的に、そのEOSには遠隔に放てるものがある。

 

「…くそ、どうした!…近づいてこねえのか!!」

 

「……」

 

 

 近づかない。それは、向こうも同じ。

 

 トンネルの起動はカーブを右往左往に安定していない。

 

 敵のショットガンは連射で2発、今それを使えばリロードの隙を狙われる。

 

「……ッ」

 

 右腕部を掲げる。照準は荒いが、的は大きく距離は30mもない。

 

 左右に揺れる軌道、それがどうした

 

 照準は不要。右手の起動のイメージ、呼吸のタイミング、それだけでいい

 

「……狙いは、そこだッ!!」

 

 

…バシュンッ!!

 

 

「なに!?」

 

 右手から放たれたワイヤー。それは元の軍用機体に備わった多目的兵装のワイヤーガンだった。

 

 先端には固定用のフック、金属製だが、当然貫通力もない。多少の打撃なら、高速で動く車両を少し揺らすだけだ。

 

 だが、狙いはそこではない。横の揺れのGに流され、下向きに放たれたフックは敵の車輪の舌に滑り込む。

 

 

…がき、ガギギギキギッ!!!?!?

 

 

「……なッ!?」

 

「ケーブルカット!…くれてやるッ!!」

 

 装甲事パージされた射出機が敵の車体下に吸い込まれていく。揺れる車体、コントロールを失ったそれは乗り手を振り下ろす勢いで壁に追突する。

 

「これで終わりだ、シャルを返してもらう!!」

 

「……ッ、クソが!!」

 

 車体を乗り出し、相も変わらず拳銃を放つ。だが、先ほどよりも狙いがいい。センサーの部分、手足、明らかに狙いが的を得ている。

 

 

…けど、ここで終着点だ!……鬼ごっこは、終わらせる!!

 

 

 周囲に乱反射する轟音が立ち消える。明るさは消え、そこはトンネルを超えた外の国道だ。

 

 大きく左折し、山に添ってカーブする道、ガードレールを超えた先は荒れた田園地帯だ。EOSは汎用性に重きがある。舗装された道はもちろん、その走破性は、こうしたむき出しの地面でも変わらない。

 

「…シャル!!」

 

 跳躍と同時に大地を直進。前方に見える街路樹に左のワイヤーを射出、幹に絡み、けん引することで速度を急上昇させる。

 

 強引なショートカット、敵の車が迂回する先に今、鉄の蹄が進路をふさぐ。

 

 

「……これで」

 

 

 

『ガキィイイィィイィンッ!!!!?!?!?』

 

 

 

 両のアームが戦闘を抑え込む。上から押し付ける様に、全重量で車体を減速させる。

 

 機械の四肢に悲鳴が上がる。機体の性能を全て発揮し、ヒートしたエンジンは煙を吹かす。

 

 

 

 

 

「…はぁ、やってやったぞ……タッチダウン、これでノーサイドだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…くっ、はぁ!!」

 

 強引に腕力でハッチを開ける。衝撃の影響か、EOSのバッテリーはダウンし、ダリルは自由な手足から歪な拘束に変わったそれから脱出にはかる。はい出るようにEOSから、眼前の車両の上に乗り出す。

 

 車窓から覗く二人はエアバックで気絶しているようで、ひとまずこれ以上の戦闘が無いことに安心する。

 

「…強引に止めたからな……まずい、シャルは…!!」

 

 強引な停止、万一のことがあればすべては木阿弥だ。急ぎ、ドアを開ける。

 

「シャル、シャル!!」

 

「……だり、る」

 

「よかった、無事か……今すぐここを離れよう。動けるか?」

 

「……」

 

 静かにうなずく。シャルと座席の間を挟むエアバック。どうやらそれで衝撃が和らいだようだ。

 

 

…よかった、これでひとまずは

 

 

 目標は達成したが、依然状況は解決していない。ここから逃走するには、もう一度EOSを使うか

 

「…修理は、いや間に合わない。夜に紛れて逃げよう、どこか集落に着けば」

 

「……」

 

「!……おい」

 

 背後に抱き着く感触

 

 背にもたれるには軽く、そして慣れ親しんだ感覚でもある。

 

 

「…しかた、ないな。悪いが、すぐにでも移動を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうね、ダリル」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…バチンっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…よく、頑張ったわ。だから」

 

「……ッ」

 

 初めに感じたのは痛み、消えゆく意識の中でかろうじて見えた光景。

 

 乾きで喉が割けるほどに、声にならない叫びがこだまする。 

 

 

 

「…ゆっくり、おやすみなさい」

 

 

 

 シャルが、いやシャルだったものが、そこにはいた。

 

 金髪のセミロングの表面が粒子状の光となって剥がれる。次第に姿を現す容姿、あどけない少女の中に、そいつはいた。

 

 

…あぁ、これほど胸糞悪い話があるだろうか。

 

 

 消えゆく意識の中、俺は怨嗟の念を込めて、奴の名を口にした

 

「……み、ミラ」

 

「…ええ、約束通り。…貴方ならたどり着くと信じていたわ、ダリル・ローレンツ」

 

「………」

 

「…ふぅ」

 

 粒子がはがれ、その姿は完全に変わる。

 

 身長は遥かに伸び、整った髪は荒々しいウルフヘアのモノに

 

 

「……こちら、ミラージュ。対象を捕獲したわ、すぐ目的地に向かうから」

 

 

…了解です。隊長、守備は 

 

「上々ね、彼、やっぱり見込み通りだわ。用意した敵、全員殺しちゃったもの」

 

…はぁ、作業用で、よくやれますね

 

 

「ええ、だからさ、ご褒美上げないといけないじゃん」

 

 女が見下ろす先、地面に倒れ伏せるダリルを一瞥し、狂気じみた笑みを浮かべる。

 

 

 

 

「スマイル、連絡しなさい。…あのお嬢ちゃん、シャルロット・デュノアともう一人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アルベール・デュノア、彼らとの謁見の権利をあげましょう」

 

 

 

 

 

 

 




次回、ラスボスとの会敵になります。

オリジナル要素強めで、我ながらISはどこ?な展開が続きます。オリ展開で、設定に苦戦しましたがようやくここまで来ました。次回からより過酷なサンボル感を出せれば、キャラクター追いつめるの楽しい

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