歩夢との練習の後、そしてメンバー全体での練習を終えた後、何故か【璃奈ちゃんを笑わせましょうのコーナー】と言う愛が考えた催しで俺と歩夢が参加させられる羽目になった。結果として、俺が一発芸【棒人間】をしても、歩夢が変顔をしても、愛がお得意のダジャレを披露しても璃菜ちゃんはクスリとも笑わなかった。・・・・・・というか、璃奈ちゃんボードのせいで笑ってるかどうかさえもわかんないんだけどな・・・・・・。
その翌日、今日もまた学校で全授業を受けた後、イベントに向けてみんなで練習に励んでいた。すでにダンスの練習と発声練習に入ってるんだが、みんななかなかに様になってきていた。もちろんまだまだ課題点はあるが、及第点は出してもいいくらい、成長していた。
「じゃ、今日はここまで!各自ストレッチをして着替えたらすぐに上がれよ〜」
みんな「お疲れ様です!!!」
さて・・・・・・じゃあ俺は練習ノートの記入と・・・・・・少し曲作りも進めてから帰るとするか。あ、ちなみに練習ノートってのは俺がつけてるこの同好会専用のノートだ。一人一人の今日よかった点、成長した点、改善点、ポイント、アドバイスなどその日によって書くことを変えている。一度壁にぶち当たった時にみんなにはこのノートを見返して貰って、何かを掴んで欲しい。そして、誰よりもみんなのことを見ているということを形として残しておきたい、という俺なり我が儘でもあり俺の優しさでもある代物だ。
「隆斗さん、少し居残りで練習して行ってもいいですか?」
「あ、それなら私もやるわ。まだ少し物足りなかったし」
「あ〜!ずるいですよ〜!かすみんだって残ってやります〜!!」
「お?なら俺が考えた3人だけの特別メニューを・・・・・・」
「「「それは無理よ(です)!!」」」
3人揃って無理!って・・・・・・。まぁもちろん冗談だけど・・・・・・いや、一応メニューはあるけど・・・・・・まぁいいか。
「わかったわかった。無理はするなよ?」
「わかりました!」
「ええ」
「かすみんに疲れなんてありません!」
そのまま3人は再び練習に入った。他のみんなは既に着替えに戻っていて、今いるのは俺とせつ菜と果林さん、かすみちゃんだけだった。せっかくだし、ノート書きながら3人の練習も見るとするか。そう決めた俺は、徐ろにノートを取り出し、今日のことをまとめる為、ペンを走らせた。
「せつ菜、ちょっといいかしら?」
「?何ですか果林さん?」
何か果林さんがせつ菜に話しかけてるが、俺には関係ない話だろうと思い、気にせずノートに集中した。
「最近よく貴女が一番居残り練習をしてるって聞いたけど・・・・・・本当なの?」
「はい!イベントまでもうそんなにありませんからね!できる時に目一杯やっておきたいんです。練習はいくらやっても損ではないですから!」
「何でそこまでやるの?貴女は同好会の中で一番ダンスも上手いし歌唱力もあるのに・・・・・・。パフォーマンスだってあれじゃまだ満足出来ないの?」
「出来ませんね。果林さんにそう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、私はまだまだ未熟です。現状に満足せずに自分を鍛え上げて、本当の私・・・・・・優木せつ菜のスクールアイドルの姿をお客さん達に伝えたいんですよ!ですから、私はまだまだ努力して、皆さんが追いつけないぐらいのスクールアイドルになって皆さんを驚かせて見せますよ!」
「へ〜?言うじゃない?そこまで言われたら・・・・・・私ももっともっと頑張らなくちゃね?貴女みたいな、強力なライバルが頑張って練習してるって言うのにじっとなんてしていられないもの」
「ええ!果林さん、お互いに頑張りましょう!」
どうやら話はまとまったみたいだな。なんて言ってたのかは分かんないけど、意欲が高まってる様子から2人とも・・・・・・お互いにライバル視をし始めたのかもな。いいことだ。
「せんぱ〜い!あの2人、さっきと比べて意識高くなっちゃってません!?もしかしたら、2人で衝突でもしてそのまま帰ってくれるかもって期待してたのに〜・・・・・・」
「お前のスクールアイドル馬鹿には感心させられるな・・・・・・。その意欲と闘争心を勉強の方にも向けたらどうだ?しずくちゃんから聞いたけど、成績・・・・・・悪いんだってな?」
「ぐっ・・・・・・しず子め〜、余計なことを〜・・・・・・。だ、大丈夫ですよ〜!赤点は取らない・・・・・・はずなので」
「語尾が怪しかったから今後は昼休み、俺とタイマンで勉強会な?」
「え〜〜〜!?・・・・・・というか、隆斗先輩ってかすみんに教えられるほど頭良いんですか〜?」
「隆斗さんはこの前のテストで1位を取るほどに頭が良いですよ?」
「うそ〜〜〜!!?隆斗先輩が!?というかせつ菜先輩、いつの間に!?」
いつの間にか俺のとこに来ていたせつ菜に驚いたかすみちゃん。こいつはいつでもうるさいな・・・・・・。せつ菜は、休憩ってとこだな。
「せつ菜・・・・・・何で知って・・・・・・あぁ、”元”生徒会長だったっけ?」
「”元”ではありません!今も生徒会長ですよ!?しかも何でナチュラルに驚いてるんですか!?」
「まじで生徒会長だって忘れてたから?」
「忘れないでください!生徒会長のプライドが傷つきますから!」
「そんなことよりも!隆斗先輩って・・・・・・そんなに頭良かったんですか?」
「ああ、というわけで・・・・・・明日からよろしくな?・・・・・・
「ひぇぇ〜〜!!!そんな〜〜〜!!!」
俺の邪悪?な笑いを見て絶叫したかすみはその場から逃げ出した。だが、結局かすみちゃんは翌日、俺が事情を話したしずくちゃんと璃奈ちゃんによって昼休みに連行される事になり、俺とのタイマンでの勉強会をする羽目となったのだった。かすみちゃんが、この時の勉強会が後々影響を及ぼす事に気がついたのは、まだまだ先のことだった・・・・・・。
見事に間話でしたね。かすみちゃんとのやり取りだけはオリジナルです!この勉強会によってかすみちゃんは何かが変わるかも?
次回はようやくイベントの話です!