俺と虹の のどかな?日々   作:レイ1020

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今回でメンバー集めは終了になります。次回からようやくスクールアイドルの活動が始まります。


新生虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会結成!

 

「・・・・・・で?俺に何か用ですか?生徒会長」

 

 

 

果林さんが同好会に入った翌日、俺は会長に呼び出しを受けた為、他のみんなに一言言っておき、生徒会長室まで来ていた。

 

 

 

「・・・・・・部員が後少しで集まりそうだと聞きましたので、少し話をしておきたいと思いましたので・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・相変わらず貴女の情報網は凄いですね?そんなにスクールアイドル同好会のことが心配ですか?」

 

 

 

「べ、別に心配してるわけでは・・・・・・・・・・・・いえ、嘘をつくのは良くありませんね。それに、もう嘘をつく理由も無くなりましたから・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

俺が沈黙を貫く中、会長は三つ編みにしていた髪をゆっくりと解き、かけていた眼鏡を外した。もう今俺にいる目の前の人はさっきまでいた”生徒会長の中川奈々”では無く、全くの別人となっていた・・・・・・さらさらの黒い髪を背中まで伸ばし、クリっとした眼がまた印象的で可愛らしい人へ・・・・・・。おそらくだが、俺の予想だとこの人が・・・・・・。

 

 

 

「やっぱり・・・・・・貴女が”優木せつ菜”だったんですね?」

 

 

 

「・・・・・・気付いていたんですね。はい、私こそスクールアイドル同好会の優木せつ菜です。今まで嘘をついていてごめんなさい・・・・・・」

 

 

 

「確証はなかったですけどね。ただ、会長があまりにも同好会について詳しすぎるし、それに部活以外で会ったことがなかったってのも引っかかってましたので、もしかしたらって思ってたんですけど・・・・・・まさかほんとに会長が優木せつ菜だとはな・・・・・・」

 

 

 

「驚かせてしまってすいません。あ、それとそんなに畏まらなくても良いですよ?私と貴方は同い年ですし、気軽に接して貰って構いません」

 

 

 

「そっか、じゃあそうするな。それで()()()?」

 

 

 

「!?は、はい!何でしょうか?」

 

 

 

俺のいきなりの名前呼びにびっくりしたのか、上擦った声で返してきたせつ菜。そっちが気軽にって言ってきたのにそんなに驚くことないだろうに・・・・・・。

 

 

 

「・・・・・・何で同好会を潰そうとした?お前の部だろ?」

 

 

 

さっきまでより少し声音を低くし、真剣味を伝えるようにしながらせつ菜に問質した。いくら生徒会長という立場であったとしても、何の理由もなく同好会を廃部にしようだなんて思わないはず。だからこそ俺は当人のせつ菜の口から聞きたかった。何でこのような行動に出たのかを。せつ菜も俺の雰囲気の変化に気づいたのか、顔を強張らせつつも冷静に答えてくれた。

 

 

 

「もちろん、私だって自分の同好会を潰したいだなんて本気では思ってません。ですが・・・・・・また、あの時のように私のせいで同好会がバラバラになってしまうんじゃないかって思ってしまうと・・・・・・怖くて・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

「それで、もし同好会のメンバーを10人集めてしまうようなスクールアイドルに情熱を持った人がいてくれればきっと・・・・・・今度は大丈夫なんじゃないかと思っていまして・・・・・・私は今まで自分の理想を皆さんに押し付けてしまっていましたから、皆さんはきっと・・・・・・私のことを許してないのではないですかね?」

 

 

 

 

それを話した途端に悲しい顔をして俯くせつ菜。あぁ、なるほどな。せつ菜もせつ菜で責任感じてたんだな・・・・・・。

 

 

 

「はぁ・・・・・・そんなわけねーだろ?せつ菜が誰よりもスクールアイドルに熱中してること、誰よりもスクールアイドルのために努力をしてること、そして誰よりもスクールアイドルが好きなことはみんな分かってる。一度はバラバラになったみたいだが、今の同好会ならきっと大丈夫だ。それに、お前だって前々から思ってたんだろ?やり直したい、もう一度夢を追いかけたいって・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・ふふ、本当に貴方は時々・・・・・・心が読まれてるのかと錯覚するほど鋭い感性を発揮しますね?」

 

 

 

「せつ菜の思考は単純だから読みやすいからな〜」

 

 

 

「た、単純!?私ってそんなに単純ですか!?」

 

 

 

「ん?大方スクールアイドルのことしか考えてないんじゃないのか?」

 

 

 

「そ、それは確かに否定できませんが・・・・・・でもだからと言ってそれ以外のことを全く考えていないというわけではないですよ!?仮にも生徒会長ですし・・・・・・」

 

 

 

「仮にもって・・・・・・なんかこの生徒会長にこの高校任せるの不安なんですけど〜?」

 

 

 

「〜〜〜!!もう、虐めないでくださいよ()()()()!」

 

 

 

顔を紅潮させながら俺の名前を叫んだせつ菜。さすがの俺もいきなりの名前呼びには動揺した。こんな美少女に面と向かって名前呼びなんてされたら世の男どもは誰でもそうなる。だから・・・・・・俺は悪くないよな?

 

 

 

「というか、何で俺にだけこのこと話したんだよ?部室でみんなのところで話せばよかっただろうに?」

 

 

 

「いえ・・・・・・話そうとは思ったんですけどいざ話すとなると・・・・・・緊張してしまいまして・・・・・・」

 

 

 

「それで俺に先に話して、一緒にみんなに説明をしてもらいたいってか?もしそうなら何で俺なんだよ?他にも言える奴はいるだろ?」

 

 

 

「いえ、隆斗さんだからこそです。貴方はスクールアイドル同好会の部員集めに一番尽力してくれ、そして部の方向性を定めてくれた人でもありますから。だからこそ私のことを話すなら隆斗さんにまず、と思っていました」

 

 

 

・・・・・・そこまで分かってんのかよ。とはいえ、別に俺はそこまでの自覚はない。俺は単にこの同好会をつぶさせない為に尽力しただけであって、スクールアイドルにすごい興味があるってわけでもない。俺はただ、みんなのことを応援したいだけだ。・・・・・・まぁ、この先もしかしたら俺もスクールアイドルに興味が出てくるのかも知れないが、今はまだ想像できないな。でも、それでも同好会が潰れないのであればそれはそれでよかった。

 

 

 

「そっか、なら話も終わったことだし、早いとこ部室いくぞ〜?みんなにも話すんだろ?」

 

 

 

「は、はい!すぐに行きましょう!」

 

 

 

話が済んだところで、俺たちは生徒会長室を出て同好会の部室に向かった。さて・・・・・・生徒会長が優木せつ菜だと知ったときの反応はどうなるかな〜?

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

部室に生徒会長もとい優木せつ菜を連れてきた時、案の定みんなからは心底驚かれた。驚きは色々あるとは思うが、一番はやっぱり生徒会長が優木せつ菜だったという事実だと思う。結局その後、俺とせつ菜がこうなった経緯とせつ菜の今回の行動についてのことを詳しくみんなに説明したことでようやくみんなは納得してくれた。

 

 

 

「せつ菜せんぱ〜い!戻ってきてくれてありがとうございま〜す!!」

 

 

「はい、ですが本当にいいのですか?もしかしたら私、またあの時みたいに気持ちが昂って爆発してしまうかも・・・・・・」

 

 

 

(ペチッ)

 

 

 

「痛っ!?デコピン!?」

 

 

 

「ネガティブになるなって。そういうとこがお前の悪い癖だぞ〜?大丈夫だって、何かあれば俺がフォローするし、その気持ちも受け止めてやるからさ。だからお前は何も気にすることなくスクールアイドルやってろって!なっ?」

 

 

 

ニカッと笑いながら、せつ菜に優しく伝えた。

 

 

 

 

「隆斗さん・・・・・・ありがとうございます!私はもう迷いません!私はもう一度このスクールアイドル同好会で私の理想のスクールアイドルになるという夢を追いかけたいと思います!なので皆さん!よろしくお願いします!」

 

 

 

 

部室内に拍手が起こった。どうやらみんな賛成みたいだな。よ〜っし、あとは一人・・・・・・ってあれ?そういえば?

 

 

 

「せつ菜、10人集めろって言ってたけど、それってスクールアイドルを?それとも部員をか?」

 

 

 

「?部員を集めろとお伝えしましたが?」

 

 

 

「そうだよな・・・・・・となると、俺も一応部員だからこれで10人揃ったってことになるよな?」

 

 

 

俺は一応確認のため、みんなに聞いてみることにした。

 

 

 

「そうだけど・・・・・・え!?今まで隆くん気付いてなかったの?」

 

 

 

「せんぱ〜い?もしかして〜知らなかったんですか〜?かすみんをいつもバカ扱いしてますけど〜、先輩もそうじゃないんですか〜?」

 

 

 

「もしかして先輩自身を人数にカウントしてなかったとかですか?」

 

 

 

「リュウにもそんな一面があるんだね〜!」

 

 

 

「ちょっと意外かも・・・・・・」

 

 

 

「大丈夫だよ隆斗くん。間違いは誰にでもあるから」

 

 

 

「疲れてるんじゃな〜い?彼方ちゃん愛用の枕で一緒に寝る〜?」

 

 

 

「ふふ、君ってばほんとに面白いわね?」

 

 

 

「さっきまでの頼れるオーラは一体何処へ・・・・・・」

 

 

 

一人一人言いたいこと言ってくれるじゃねーか・・・・・・。でも、今回は明らかに俺、どじったよな・・・・・・。とりあえず、言い方にむかっときたかすみちゃんは後でしばくか・・・・・・。

 

 

 

「先輩はともかく、これで10人揃いましたね!これで同好会も・・・・・・」

 

 

 

「待ってください!あと一つ、どうしても頼みたいことがあります!」

 

 

 

かすみちゃんの声を遮るようにしてせつ菜はみんなを・・・・・・正確には俺を見ながらそう言った。まだ何かあるのか?

 

 

 

「隆斗さん、貴方にこのスクールアイドル同好会の部長になっていただきたいのです。部長になって私達を引っ張っていって欲しいんです!」

 

 

 

「部長?・・・・・・いいけど?」

 

 

 

「軽っ!?そこは普通少し悩むとか・・・・・・しなさそうだね、リュウなら」

 

 

 

愛から何か失礼な発言が聞こえた気がしたが、気にしないことにした。別におかしなことなんてないだろ。

 

 

 

「俺がみんなのことフォローするだとか支えるだとか言っちまってる以上、俺がやらないわけにはいかないだろ。だから悩む必要なんてねーよ。部長は俺がなる。そんで、お前らのことを全力で支える!それでいいか?」

 

 

 

「「「「「「「「「もちろん!!!」」」」」」」」」

 

 

 

どうやら、これで決まりだな。

 

 

 

「今日から、新生虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、スタートだ!!そんでもって・・・・・・夢はスクールアイドルフェスティバルで最高のライブをすることだ!」

 

 

 

この日、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は新たな形態へと変わり、それぞれの夢へと向かって再スタートをきったのだった。

 

 

 

 




最後にせっつーが加わり、隆斗が部長になったところで結成が完了しました。ここまで長くするつもりはなかったんですが、少し細かく書きたいと言う気持ちがあったため、長くなりました。


次回からもよろしくお願いします!
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