東方玉異変 〜incident of Different world〜 作:けろ。
「ワドルディ!早くしないとコックカワサキのスペシャルデラックスランチ終わっちゃうよ!」
そう叫んで小走りで丘をかけていく桃色の球体と…
「あ、まってよ〜!」
と言って慌てて青色のバンダナを巻いたオレンジ色の球体が走って彼の後を追いかける
彼らはカービィとワドルディ。この惑星ポップスターでは1番の仲良しと言ってもいいほど仲がいいのだ。
「そんな大声出して大王様にバレたらどうするの!?」
「だいじょーぶ!大王なんて僕が吸い込んじゃうから!」
カービィはさらっと恐ろしいことを言った。すると
「こ、怖いこと言わないでよ!」
とワドルディが反論する。
これが彼らのいつもの光景だ。
「ついた〜!コックカワサキ!スペシャルデラックスランチ二つ!あと卵焼きと米とポテトと…」
と、並人が当然食べ切れない量をさらさらと言っていく。
「ちょ、そんなに出したら店が潰れるからダメって前にも言ったでしょ!?」
「ちぇ…せめて米だけは…」
とカービィが舌打ちした。
「カービィ…」
とワドルディが呆れたような口調で言葉をかけた。
「あと40分で大王様帰ってくるから早くしないと僕怒られちゃうよ…」
「んー…んじゃあさっさとしないと…」
と言いかけた時。
雷が落ちたような轟音と共に何かが落ちる音がした。
「!?な、なに今の音!?」
「す、すっごい音…」
と2人が驚いていると…
「2人で見てきてくれない…?」
とカタカタ震えながら調理台の奥に隠れたコックカワサキが言う。
「「わ、わかった!」」
と同時に返事をする。さすが大親友といったところだ。
2人が轟音が鳴り響いたところにかけて行くと…
「に…人間?」
金髪の少女が横たわっていた。
妙なことに羽が生えている。
しかし…様子がおかしい。
「この子…焦げてない!?」
そう、カービィの言う通り焦げかかっていた。
「ほ、本当だ… もしかしてこの子、吸血鬼!?」
「え、吸血鬼ってなに?ワドルディ…」
「説明してる場合じゃ無いよ!とにかくどこか室内へ…」
と言っていると。
ゴォォォ…と言う音とともに上から戦艦が降りてきた。
「!あれは…」
「メタナイト様!?そうだ、あそこに…」
と言う前にカービィがワドルディの手を引いて走り出していた。もちろん少女を抱き抱えて。
「メタナイト!!早く入れて!!早く!」
と必死でカービィが叫ぶ。
その間にも、少女は焦げていく。
早くしなければ。
その声に気づいたのか、青色の球体…メタナイトが戦艦から降りてくる。
「どうしたんだ、そんなに大きな声を出して…って人間!?」
「お願い!この子が危ないんだ!早く!」
「…ああ、わかった。すぐに準備する。少女を中に。」
「うん!」
そう言葉を交わすと、彼らは走って艦内に入っていった。