インフィニット・イクス 〜オリジナルライダーの力で生きていく~   作:XIYON

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ではどうぞ。


・衣舞紀の出産と戦いの後始末

アズとの戦いが終わったあとに、俺はすかさず病院へ向かった。

 

そう、アズの出産が始まるのだ。ちなみに形式はフリースタイル出産(四つん這い、座るなどの母親がリラックスできる姿勢で行う出産)だ。正直、帝王切開じゃなくて良かったと思う…

 

それだとお腹を切らなきゃいけないから、術後の傷の痛みや後陣痛があるせいで回復に少し時間がかかる。

 

だが、なーんでこんな時に限ってフリースタイル出産なんだ?物凄くワケが分からない……あ。

 

或兎「まさか衣舞紀、Merm4idのメンバー(さおりを覗く)に変な入れ知恵を入れられたか?」

 

椿「リカたちが?」

 

或兎「う、うん…」

 

椿「あぁ…確かにそう言われればそうかも…」

 

姉さんとMerm4idの話の話題になる中、手術室の中から元気のいい赤ん坊の声が聞こえてきた。それを聞いた途端に俺と椿は一斉に目の前の扉を開けようとする。

 

或兎&椿「ふっ!ふっ!ふぅーーーーー!」

 

或兎「俺の!俺の子供!」

 

椿「私!私の甥っ子!」

 

或兎&椿「ふっーーーーーーーーー!!!」

 

ソフィア「ちょ!或兎兄さん!椿姉さんも!」

 

愛莉「2人とも!楽しみなのは分かるけどそう焦らないでちょうだい!」

 

一葉「あれはもう完全に…」

 

月夜「あぁ、待ちきれないみたいだな?」

 

常磐家と月夜、そして大牙さん、シュンガさん、そして鍵さん以外の人物は先に帰ったそうだが、他の人は俺たちの子供が産まれてくる瞬間が見たいらしい。

 

衣舞紀「あぁ…或記、舞。」

 

或兎「俺たちの子供だな。」

 

衣舞紀「えぇ。」

 

一葉「2人ともおめでとう。」

 

月夜「いい子が産まれたな?」

 

華澄「祝え!」

 

一同「え?」

 

一葉&冷雨「華澄!?」

 

華澄「火電或兎、そして新島衣舞紀の双子が産まれた瞬間である!」

 

エーニャ「ちょっ、華澄!アナタこんなところで祝ったらお客さんとお医者さんたちに迷惑だから!」

 

華澄「何故よ!新たな命が産まれたのよ!ここは祝うしかないじゃない!」

 

シュンガ「あれはもう何とも言えないな?」

 

鍵「あぁ、そうだな?」

 

すると…

 

攻「或兎!」

 

或兎「攻、結阿。」

 

結阿「出産後に申しわけないが、来てもらいたいところがあるんだ。少し緊急事態なもので…」

 

衣舞紀「行ってちょうだい。私と舞は大丈夫。ここには大牙さんたちもいるし。」

 

一兎「一葉、冷雨、エーニャ、一緒について行きなさい。」

 

月夜「俺も行きます。ルナナハト連合軍を代表して。」

 

一兎「あぁ、頼む。」

 

攻と結阿に着いてこられた俺たちが来た場所は和製SWATと呼ばれるエイムズの作戦本部だった。ここには様々な戦いで残った犯人たちの遺留物が保管されていた。

 

結阿「アズたちが仕向けていたドレットルーパーなんだが、一体だけ遺留物として保管していたんだ。」

 

攻「それらをエイムズとZAIAで共同調査することになったんだが…」

 

或兎「何かあったのか?」

 

孩「未知の鉄材だ。」

 

或兎「孩。」

 

そこへ仕事を終えたような顔をして孩がやってきた。どうやら凄い疲れたようだったので、俺は彼に紙袋に入っていたシュークリームとコーヒーを渡した。

 

月夜「どうやら大変だったみたいだな?」

 

孩「リオンがやってしまったあと始末をな…今後のZAIA全体は私が管理することになった。色々と責任追及されるのが怖いよ。」

 

一葉「ところで、未知の鉄材って?」

 

孩「あぁ、我々の世界には存在しない鉱石で出来ていた。タヴム甲石を使った兵器だと最初は思っていたが…」

 

月夜「……」

 

一葉「月夜、どうしたの?」

 

ドレットルーパーを見た月夜は突然これから現場検証するのか如く、両手に白い手袋を付けた。そして…

 

月夜「すまないが、少し触らせてもらってもいいだろうか?」

 

結阿「構わんが…」

 

或兎「何か気になるのか?」

 

月夜「まぁな…軍を率いている物の感ってヤツだけど。」

 

そう言った月夜は保管されたドレットルーパーを触り出す。凄い真剣な表情で…

 

エーニャ「まるでマッサージしてるようなやり方だね?」

 

一葉「うーん、確かに。」

 

冷雨「月夜が真面目に調べてるのに何を変なこと考えてるのよアナタたちは…」

 

或兎「あはははは…」

 

月夜「やっぱりか。」

 

孩「その表情、何か分かったみたいだな?」

 

月夜「あぁ、コイツはここの世界の素材で製造されたものじゃない。それにコイツの素材の感触には心当たりがある。」

 

一葉「それは?」

 

月夜「お前たちと俺ならこの言葉ですぐ思いつくだろ?『クロックワークマシナリー』。」

 

「「!?」」

 

或兎「おい…それって。」

 

一葉「やっぱり、或兎も聞いていたのね?」

 

或兎「嶺賀からな…」

 

俺も噂程度には聞いていたが、まさかエンジェルパラダイス事件での因縁がここでも繋がっているとは…

 

攻「お、おい…どういうことだよ?」

 

結阿「私たちにもわかるように説明してくれ!」

 

一葉「そうね…始まりは私たちがエンジェルパラダイスで遭遇した事件から始まったの。」

 

エンジェルパラダイスで大規模な事件が発生したのだが、因縁はそこから始まった。

 

エンジェルパラダイスを裏で操っていたブレイアという人物を拉致し、彼女に成り代わり、嶺賀たちの世界にあるラズベリア学園というISを教える学校にテロ行為を行っていた大和煌一という男。

 

そのテロ行為に必要な兵士に彼らはクロックワークマシナリーを使ったのだ。しかしその事件を解決したあとも、その戦いは終わらなかった。

 

或兎「その戦いは冷雨の世界で続いた。」

 

冷雨「えぇ…」

 

冷雨、そして由香と絵空を含む何人かがスフィアホールに飲み飲まれる事件が発生。その黒幕はブラックサタンだった。そしてそれも裏で操っていたのは紛れもないアズだ。

 

あとになって気づいたことだが、ブラックサタンはそのクロックワークマシナリーの素材をその世界を経由してある世界に密輸するために途中で更なる梱包を施すのに使わされたらしい。

 

そして俺たちの世界でアズたちが仕向けたバトルレイダーやドレットルーパーは全てクロックワークマシナリーの素材で造られた物…

 

このクロックワークマシナリーは原神の世界…テイワット大陸の中にある国の1つ、フォンテーヌにある機械で造られた自律装置だ。

 

或兎「どうやら、アズの背後には俺たちが知り得ない得体のしれないヤツが潜んでいるのかもな?」

 

月夜「あぁ…」

 

一葉「えぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別の次元…『ALV928』テイワット大陸 草の国スメールと水の国フォンテーヌの国境にて…

 

アズ「……」

 

ドットーレ「計画は失敗したみたいだな?アズ。」

 

アズ「元々、あの計画は私が立案したものじゃないもの。寧ろ、リオンが或兎たちの世界を支配するため行ったものよ?」

 

ドットーレ「それでもキミ達は彼らに惨敗したな?私が提供したクロックワークマシナリーのパーツを余分に使って…」

 

アズ「それでも悪い成果ばかりでもないわ。あのあとにやられたやつらのパーツを回収したのよ。大量にね?」

 

ドットーレ「ほーう…君にしてはいいことをしたではないか。、」

 

アズ「アナタこそ…草神の心と雷神の心なんか使って……何を企んでいるのかしら?」

 

ドットーレ「ふっふふふ…知りたいか?だが、今は教えることはない。」

 

アズ「あらそう……なら、これからアナタの計画が成功するように幾つかいいプレゼントをあげる。」

 

そう言ったアズはフィンガースナップをしたあと、彼女の部下らしき連中が大量のアタッシュケースを持ってくる。それを近くに置かれたドットーレはその中身を確認する。

 

ドットーレ「この大量のモラ……いったいどこで?」

 

アズ「私たちにとって御用達の特別な場所があってね?或兎たちの世界にあった日本円をモラに変えて貰ったのよ?面白いでしょ?」

 

ドットーレ「君というヤツは底が読めんな…私でさえも完敗だ。」

 

アズ「あともう1つ…アナタにあげたいものがある。」

 

そう言ってアズが渡したのは1つのタブレットだった。

 

アズ「これはこの世界に合わせるように作った怪人のプロファイルが入っている端末よ?アナタたちの世界には元素があるらしいわね?」

 

ドットーレ「そうだが?」

 

アズ「怪人にも元素……すなわち、属性が存在する。彼らを元素力で生み出せば、きっと戦力になるはずよ?」

 

ドットーレ「ふむ…ならば大事にとっておこう。」

 

アズ「それじゃあ、よきフォンテーヌ旅行を…」

 

そう言ったアズはその場から赤いスフィアホールで立ち去っていった。

 

ドットーレ「さて…この世界で最初の計画を始めようか。フォンテーヌ、ナド・クライ、そしてスメール…さぁ、私を止められるかな?黒き太陽、アルバトリオン。」

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