INFINITE STRATOS with EX-AID&BUILD   作:G・himagin

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Prolog

上空にピンク色の光と黄金色の光が散る空

光同士が衝突し、ピンクの光が墜落し、次いで黄金の光が着地する

 

「ぐぁっ!」

「諦めなさい……あなたはここで死ぬ運命なのです」

「なんだとっ!」

「あなたの持ち得る最大級の力はいま私の手元にあります」

 

黄金の光から姿を現した異形は手の内にある金色のゲームカセットを見せる

 

「これが無ければ貴方も木偶の坊同然……その命の価値は死んでから現れる。私達の為に死になさい!」

 

そう言うと極太のエネルギーの槍を生成し、ピンクの光から現れたゲームキャラのようなモノ……()()()()()()()()()()()に向けて投げつける

ボロボロの体では対処出来ないが、出来ないなりにも腕をクロスさせて防ごうとする

 

「(ごめん、ポッピー、()()、みんな……)」

 

諦めにも近い言葉を心の中で呟くエグゼイド、しかし目の前で槍は姿を消す

 

「え?」

「なに?」

 

異形が再度投げるが、それも消える

 

「なにが……まさかっ!」

「そのまさかだっ!」

 

突如上空から響く声、それと共に異形に橙色のエネルギー鋸が命中し、後方に吹っ飛ばされる

その直後、着地した分厚い装甲の仮面ライダーが振り返るとエグゼイドは思わず吹き出しそうになる

過去にオーズ、フォーゼ、ウィザード、鎧武、ドライブ、ゴースト、ビルドという個性の塊のようなライダー達を見てきた

しかし目の前にいる仮面ライダー……正確にはライダーの顔は今まで見てきた仮面ライダーの一線を画していた

【らいだー】という文字が複眼として張り付いているのだ

 

「え、な、なんだそれ?」

「……んぁ?…よかった、宝生永夢、生きてたんだな」

「あんたなんで俺の名前を?」

「まあ色々あってな。まずはこいつをぶちのめしてからだ」

「……あんたの事が信用出来ない」

「ビルドみたいに力を奪うつもりはねぇよ、相棒がもうアンタの力は持ってるしな」

「はぁ?」

 

意味不明な発言に困惑するエグゼイド、しかし仮面ライダーは気にせずに丸鋸のような武器を異形に向ける

 

「とりあえず、だ。そろそろ奴がこっち来るぞ?」

「あんた、ちゃんと顔見せろよ」

「おう、行くぞ。……天才ゲーマーM」

「おう!」

 

そういうとエグゼイドは他のゲームカセットの様なもの……ガシャットよりも一際大きいガシャットを取り出し、起動する

 

MAXIMUM MIGHTY X!

 

「マックス大変身!」

 

エグゼイドはゲーマードライバーのガシャットを抜くとレバーを閉じ、起動したガシャットを装填しレバーを開く

 

マキシマムガシャット!

ガッチャーン!

レーベールーマーックス!

 

上空に巨大な顔のようなモノが現れると、ガシャット上部のスイッチを押す

 

MAXIMUM POWER X!

 

顔のようなモノにエグゼイドが入る、すると顔のようなモノから手足が生え、更にエグゼイドの顔がひょっこり現れる

 

「行くぞエグゼイド!勝利の法則は、決まった!」

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

そう言うや否やエグゼイド目掛け拳を振り上げる異形にマキシマムゲーマーの拳を喰らわせる、吹っ飛びこそするも、着地した異形は赤黒い光を纏った片手斧を呼び出しエグゼイドに向け放とうとする

 

「左から失礼」

 

異形の左横にはオレンジの仮面ライダーが既におり、丸鋸で異形を弾き飛ばす

 

「がぁぁっ!?」

 

異形の身体が抉れ、明確に怯んだ瞬間にはエグゼイドはレバーを閉じ、開くと跳躍し、蹴りを放つ

 

MAXIMUM CRITICAL BREAK!

 

ゲームの様なエフェクトと共に放たれたエグゼイドのライダーキックをモロに受けた異形は地面を転がり、青年のような姿になった

 

「やるじゃん」

 

オレンジの仮面ライダーは異形が落とした金色のガシャットをエグゼイドに投げ渡す

 

「うわっ、あんたいつの間に」

「さっき奴が落としたからな。お前さんのだろ?」

 

まあそうだけど……と言うエグゼイドに対し、異形は指をさす

 

「エグゼイドッ!それを返せッッ!」

「返せとは面白いことを仰る、これは元々この仮面ライダーエグゼイド君のものなんだが?」

「煩いッ、この忌み子めッ!」

「忌み子、ねぇ……望まれずしてテメーらによって生み出されたんだからなぁ……俺が忌み子ならテメーらクソ共は毒親だな」

「く、くそぉ……!」

 

青年がオレンジの仮面ライダーに向ける視線は殺意と憎悪に満ちており、直後には光弾を地面に放ち、砕けたアスファルトや煙に紛れて逃げていった

 

「ふぅ…なんとかなったな……あ?」

 

オレンジの仮面ライダーが安堵の声を漏らすと同時に自らの体に紫電が走り、変身が強制的に解除される

それと共に地面には他の仮面ライダーが使うようなベルトとは違う、握力計のような物が落ちていた

 

「……そっか、壊れちったか…今までお疲れさん」

 

オレンジの仮面ライダーだった青年が握力計のような物を拾い上げ、大事そうに撫でる

 

「……なあ、あんた」

「ん?……そういや顔を見せるって話したな。これが俺だ」

「……何者なんだ?」

「零、仮面ライダービルドと仮面ライダーゲイツだった。今はビルドになったがな」

「……そうなのか、あんた何しに来たんだ?」

「お前を守りに来た……正確には、この先の物語を守るために来た、かな?」

「は?」

 

エグゼイドは、青年……零の言った言葉の意味を理解出来ず、困惑した

 

 


 

 

数年後……

 

「えすっ!はやいはやい!」

()()()がおそいからだろー!」

 

2人の少年が歩道を走っている

目指すは住宅街の中でも一際大きい家

インターホンを鳴らした

 

「はいはい……よぉ。一夏に永珠」

「れいおにーちゃんっ!今日はどんなにお話してくれるの!?」

「そうだなぁ……今日は、巨大な怪物に挑んだ。Zっていう光の戦士の物語の1つかな〜」

「ぜっと?」

「そ、Z。光の戦士の1人だ」

「きかせてー!」

「はいはい、じゃあそこに座って」

「「はーい」」

 

 


 

 

「零さん、これ」

「ん、永夢さんきゅ」

 

話を終え、一夏と永珠が庭で遊んでいる間にやってきたエグゼイド……()()()()と零は出会った時のことを思い返していた

 

『なんなんだアンタ、やばい人か?』

『やばい人じゃねーよ』

『いや物語なんて言われて普通信じれるか?』

『そうだなぁ……君の息子に関係がある』

『俺の息子?』

『そ、奴等は君を殺すことで、物語の方向性を変えようとしたんだ』

『いや、やっぱり意味がわからねぇ』

『様々なルートが用意されてるゲームがあるだろ?この物語をAルートとした時、奴等は無理やりBルートに物語を進めようとしてるって訳だ』

『……その為に俺を殺しに来たと?』

『お前の命1つで物語が大きくねじ曲がる。だから俺はお前を守りに来た』

『……信じてもいいんだな?』

『むしろ信じてもらわないと困る。お前さんに死なれる訳には行かないんでな』

『まあ、信じてみるよ』

『サンキュー』

 

今でこそ信用出来るが、出会った当初はほぼほぼ信じることが出来ず、警戒していた永夢だったが、今ではよく話す友として、零と談笑する程にまでなった

 

「でも僕のハイパームテキを奪った彼みたいな人は来ませんね」

「まあアイツらは俺が来たのを知って諦めた節があるしな」

「彼等の中では有名なんですか?」

「……殺し屋的な意味では有名なんじゃね?」

「な、なるほど……というか帰らなくていいんですか?また別のルートに行きそうなんでしょう?」

「……お前らが帰してくれないからもうルートCだよ?」

「あ、すみません……」

 

その時、一夏と永珠が帰ってきた

 

「「ただいまー!」」

「おかえり、永珠、一夏くん、手洗いうがいだよ」

「「はーい!」」

 

「れいにー!」

「れいおにーちゃん!」

「ん?」

「ぜっととかたりすとのはなしきかせて!」

「しょうがねえなぁ。今日だけだぞ?」

 

一夏と永珠が「わーい!」と声を上げて喜ぶ

それみて微笑む永夢と零

 

……物語が進むのは、7年後になる

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