IS vs OOO プトティラ大決戦!   作:蓮太郎

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 今後のことを考えて連載にするという欲望を解放してしまいました。

 エタる可能性は大いにありますが、感想とかくれたらセルメダル投入してして頑張ります。


OOO in 学園祭 ~秋を添えて~

 学園祭、それは学生たちが一段となって開く祭りのこと。

 

 学校の規模や格式にもよるが、IS学園という将来のエリートが集うここでは非常に多くの額を用いて学園祭が開催された。

 

 世界初の男性操縦者がいるクラスはメイド・執事喫茶を開いている。執事はもちろん織斑一夏のみである。

 

「はい、紅茶一つ、サンドイッチ一つですねかしこまりました!」

 

 執事はせわしなく客の注文を取り厨房に伝える。

 

 織斑一夏という存在(珍しいもの)がいるだけで客寄せとなるが、本人にとっては居心地が悪いだろう。

 

 だが彼は決してくじけない、お人好しである故に売り上げに貢献しようと必死なのだ。

 

 そしてもう一人、この喫茶店にお人好しが現れる。

 

「あ、あの人って日野英二じゃない?」

 

「嘘!あの政治家の息子だったよね?」

 

「最近まで海外で活動してなかったっけ?やっぱりボンボンかぁ」

 

 女尊男卑が蔓延る今の世界で唯一といっていいほど許される存在、それが権力者の息子である。

 

 日野英二はまさにそのうちの一人、色々と家族関係がこじれて母親の姓を名乗っているが立派な権力者の一員であるのだ。

 

 それだけでない、国際的な募金の活動や環境保護、戦争難民らへの支援を自ら積極的に行っているため人気取りと言われても意外と評判はよかったりする。

 

「それじゃあ、サンドイッチとコーヒー一つください」

 

「サンドイッチとコーヒー一丁!注文滞ってるから早く!」

 

「あれ、ここ喫茶だよね?多国籍料理系の……………そういえばいろんな国籍が集まるんだった」

 

 思っている以上の大物が来てしまったためか喫茶全体が騒つく。

 

 ちなみに英二がここにきた理由は、少し前から日本に戻っていたため実家に居場所を特定され、少しでもいいから政治家の息子として社交界の一部に出てこい、というお達しがあったからである。

 

 IS学園では各国から生徒が集まり、権力者も何かと行事には集まったりするためうってつけと言うわけだ。

 

 なお、あまりそういう人達と話はしていない模様。

 

「お待たせしました。サンドイッチとコーヒーです」

 

「ありがとう。それじゃ、いただきます」

 

 届いたサンドイッチを一口ガブッとして。

 

「こ、これは…………い、今まで食べた中で一番…………ブタの、エサァ!」

 

 椅子ごとひっくり返って物凄く大きい物音をたて転がった。

 

「ひ、日野さぁぁん!?え、まさかこのサンドイッチ作ったのって」

 

「なんだかすごい罵倒が聞こえたんですが!?あ、あら?私の作ったサンドイッチを食べて?え?」

 

「……………………セシリアァ!

 

※一命は取り留めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あはは、ごめんね?わざわざ介抱してもらって」

 

「いえ!こちらこそ本当にすみません…………」

 

 殺人サンドウィッチでぶっ倒れた後、何とか保健室を経由して復活した英二は一夏に付き添いの元で学校を回っていた。

 

 なお、かろうじて出回りかけていた殺人サンドイッチは回収されセシリアは死ぬほど怒られたことを追記しておく。

 

「イギリス人だからってまさかあそこまで改善してなかったとは…………」

 

「あ、イギリスにも美味しいものはたくさんあるよ?今回は縁がなかっただけで」

 

「サンドイッチに国も何も関係ないんじゃ?」

 

「あ、あはは……………」

 

 フォローを撃沈されてしまい思わず苦笑いしてしてしまう。

 

 世界初の男性操縦者は、どうやら空気を読むことが苦手らしい。

 

 学園内でたった一人の男性とはいえど、それなりの期間を過ごしたらなれるものらしい。

 

 しかし男二人となると何やら気は休まるらしい。いつもがバイオレンスチック(自業自得)な日常を送っているせいだろう。

 

 そのような憩いの場は、長く続かなかった。

 

「よお、男性操縦者の織斑一夏、だったな?」

 

 突然前から歩いてきた女が声をかけてくる。

 

 声を聴いた途端に二人に緊張が走る。目の前の女、名乗ってはいないが便宜上オータムと呼ぶ、は明らかな敵意と嗜虐に満ちた笑顔で二人と対面したからだ。

 

「邪魔なのがいるけど、お前を攫うついでにISをもらおうかね」

 

「っ!日野さん下がって!あいつの狙いは俺だ!」

 

 英二を自分の後に下げさせて『白式』を即時に装着する。彼の頭には何らかの行事のたびに事件が起こる呪いでもかかってるのかとグルグルと廻ったが、今は目の前の敵に目を向ける。

 

 同じくオータムも蜘蛛の足のような八つのアームを持つIS『アラクネ』を展開、一夏に向けて砲門を向ける。

 

 もちろんタダで攻撃を受けようとする一夏ではない。最近では臨海実習で遭遇したオーズの戦い方に対抗すべく一気に攻め込んだほうがいいと考え訓練を積んできているのだ。

 

 そのため、エネルギーさえ切れなれば絶対防御を誇るISで多少の攻撃は受けてもいいと考えてしまった。

 

 それが剝離剤(リムーバー)という一回限りとはいえ凶悪なIS殺しに近いというもの。一夏の白式は強制的に解除させられてしまう。

 

「どうだぁ?ご自慢のISがはがされる気持ちってのはよ!」

 

 非武装となってしまった一夏に襲い掛かるオータム、流石にあの織斑千冬の弟なだけあって運動神経は一般をはるかに超えて回避し続けることに成功している。

 

 だがISがない以上、電話をする暇もなくやられてしまうのも時間の問題。万事休すか。

 

 

キンキンキン

 

 

 思いもよらないところから助け(最悪)が来ると知らずに。

 

 

プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・ト・テラ~ノザウル~ス!

 

 

 一夏は後ろを向いていたから誰がいたのかは見えなかった。

 

 オータムは目の前の小僧をいたぶるのに夢中で見向きもしなかった。

 

 そこにさっきまで日野英二がいたはずなのに。

 

 

ウオオオオオオオオオ!

 

 

「なっ!?お、オーズだと!?」

 

「うわぁ!え、英二さんは?に、逃げたみたいだ…………」

 

 残念ながらさっきまで居ました。彼、戦いをずっと見守っていたのに二人は夢中になりすぎて逃げたとばかり思いこんでいただけである。

 

 ある種の大手柄を一夏とオータムが逃したところでオーズは容赦なく『アラクネ』に素手で襲い掛かる。

 

「斧を持ってないテメェなら……………なんだと!?」

 

 『アラクネ』と言われる怪物の名を冠しただけあってアームの強さは相当なもののはずなのにオーズはあっさりと握りつぶす(・・・・・)

 

 フルアーマー型でありながらISではないと読んではいたものの、直接の力でISよりもあるとは思えなかったのだ。

 

 そんな思考とは裏腹に、拳で容赦なくシールドエネルギーを削り取っていく。

 

「このっ、くそったれがぁ!」

 

 オータムとて腐っても最前線で戦う女、無事なアームでオーズの体を引きはがすように壁に叩きつける。

 

 その衝撃で壁に大きなヒビがはいり尋常じゃない破壊力を持っていると分かる、分かるはずなのにオーズに効いたような雰囲気はない。

 

 

ルウウウ…………ハアッ!

 

 それどころか壁に手を突っ込んたと思ったら斧が出てきただなんて想像もできるはずがない。

 

「がっ!?や、やめろ!これ以上は……………」

 

 

キンキンキンスキャニングチャージ

 

 

 そこまで高くないはずの天井なのにギリギリまで飛び上がり、仮面ライダーの『十八番』を容赦なく放つ。

 

 

グウウウウ…………セイヤーーー!

 

「こんな蹴りごときで…………っ!ぐああああああああ!」

 

 ほんの少しの間は耐えたものの『アラクネ』は爆散、オーズはその爆風で見えなくなった。

 

「…………まさか、殺したのかうおっとぉ!?」

 

 煙の中から一夏にめがけて気絶したオータムと待機状態になっている白式が投げられた。

 

 オータムはしっかりと受け止め生きていることを確認して安心したが、煙がなくなっておりオーズの姿もなくなっていた。

 

「コアは破壊されて…………いるよなぁ?あれ、じゃあ何で白式を壊さなかったんだ?」

 

 取り残された一夏は素直な疑問を口にした。

 

 ISコアを破壊するだけの化身と思われているオーズは今や目的がISであること以外分からなくなっている。

 

 もしや特定のISしか狙われていないのではないか?特に軍事用やテロ用のような『戦うためのIS』が狙われているんじゃないか?

 

 オーズの行動を考えて報告を怠っているうちに爆発音を聞いた職員と代表候補生が集まった。

 

 一夏は報告を怠ったことで姉から拳骨を食らったものの無事であることを喜ばれた。

 

 だが、ここに日野英二の姿はない。

 

「あっ、そうだ!日野さんは見なかったか?」

 

「あー、それなんだけどなんかバリア張られてたみたいよ?通信も効かなかったみたいだし、ほんと災難ね」

 

「先程保護して事情聴取をしているはずだ。こう襲撃されたのだ、今はそっとしておけ」

 

「そ、そうか…………」

 

 結局、英二はそのまま解放され一夏と会話を交わすこともなく学園から去っていってしまった。

 

 学園祭はこの事件に関して緘口令を敷き、なんとか終わらせることには成功した。

 

 

 …………もし、ここで一夏が『オーズの正体を見ていれば』

 

 …………もし、あの後に『一夏とエイジが会話を交わしていれば』

 

 

 運命の歯車は変わっていたのかもしれない。




 既に分岐点を通り過ぎているなんて思いもしなかった(ifルートというさらなる話の追加という恐怖)
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