IS vs OOO プトティラ大決戦!   作:蓮太郎

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束の滅茶苦茶さを書くのって……大変なんだなって……


いずれの『メダル』vs 『メダル』のために

 

 

「ハッピーバースディ、織斑一夏くん!」

 

 

「…………千冬姉、今物凄く帰りたい気分なんだけど」

 

「安心しろ、私もだ」

 

 

 これは少し時間を遡ることになる。

 

「なあ、千冬姉?ここって化粧品の会社だよな?」

 

「会社じゃなくて財団だ」

 

 一夏と千冬は姉弟そろってとあるビルの前に立っていた。

 

 そのビルの持ち主は『鴻上ファウンデーション』、様々な活動をしている財団と認知されている。

 

「じゃあさ、ここの財団に呼ばれたってのはISについてなのか?まだよく聞いてないんだけど」

 

「…………それは着いてから話す、はずだ」

 

 唯一情報を持つはずの千冬ですら様々な手続きを踏んでようやく一夏と外出許可をもぎ取り出向いたはずなのだが、不確定要素満載の情報でここまで来たのかと驚きを隠せない。

 

 そんなこと知らんとばかりに千冬は堂々と歩みを進めてビルの中に入っていく。

 

 もちろん、一夏はそれを急いで追いかけることしかできない。

 

「お待ちしておりました、会長のところへ案内します」

 

 出向いたのは受付ではなく既に入り口に入ってすぐで待機していた女性。

 

 美しくクールビューティといえるが、どこかそれだけでないと感じる雰囲気を出しながら二人を最上階に位置する会長とやらがいる部屋へと案内する。

 

 いかにも重厚そうな扉を女性が開けた時、そこには男性らしき人物が扉に背を向けて座っていた。

 

「ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデートゥーユ~」

 

「会長、織斑姉と弟をお連れしました」

 

「いや、姉と弟って」

 

「ハッピーバースデートゥーユー」

 

 会長と呼ばれた男が振り返る。その手に『お誕生日おめでとう 織斑一夏君』と書かれたケーキを持って。

 

 

「ハッピーバースディ、織斑一夏くん!」

 

 

「…………千冬姉、今物凄く帰りたい気分なんだけど」

 

「安心しろ、私もだ」

 

 今日は9月27日、一夏の誕生日である。

 

「まさか、例の情報が嘘で本来はこのようなふざけたことをするために呼び出したと?」

 

「そんなことはない。ああ、失礼した。私の名前は鴻上光生、鴻上ファウンデーションの会長をしている。呼び出しの日がたまたま一夏くんの誕生日と重なっただけだ!」

 

 あまりの迫力というか圧というか、何とも言えない雰囲気を感じつつも一夏はどうしても気になることを聞いた。

 

「例の情報って?」

 

「無論、君たちが気にしているオーズのことだ」

 

 オーズ、何らかの目的で軍事用(・・・)ISを破壊し紛争地域では多くの人間を戦うことで救う『厄災』。

 

 今まで謎とされている存在の情報を目の前にいる男が持っていると一夏は到底信じられなかった。

 

 しかし相手は大きな財団、日本のIS学園には投資していなくても海外のISに携わる事業に投資している非常に大きいといえるもののトップなのだ。

 

「気になるだろう?しかし、話すには役者が足りない。いや、姿だけ現していないといったほうが正しい」

 

 

「姿を現したまえ、篠ノ之束博士!」

 

 

 非常に大きい声が室内で響き、少しの間の沈黙があたりを包み込む。

 

 本当にいるのか?それともはったりなのか?そんなことを呼び出された来客者二人は考えたが、前者であったことをすぐに知ることになる。

 

「…………へえ、私がいるって分かってたんだ」

 

 何もなかったはずの空間から絵の具がはがされるように篠ノ之束が現れた。

 

 光学迷彩で侵入していたらしい。セキュリティに引っかからないあたり、流石は天災といったところである。

 

「単なる予想だ。私からオーズの情報があるという話を直接織斑千冬に知らせた時点で傍受されていたと考えいたのさ。愛されてるね君たち!」

 

「それって間接的に私にも用があったけど、連絡手段がないからこんなくっだらないことやったって?」

 

「その通り!」

 

「聞いてるだけでイラつく声だ……………」

 

 篠ノ之束はもう見るからにストレスが溜まっており、欲しいものだけもらって帰りたいという雰囲気を出している。

 

 が、オーズの資料らしいものはないし、あるとするなら秘書が別室から持ってきたらしいスーツケースと誕生日ケーキのみ。

 

 ケーキ自体はこの部屋にキッチンがあるという酔狂な仕組みをしているためなんとなくわかるが、スーツケースが鍵と一夏以外は分かっていた。

 

 一夏?目の前にいるオッサンに引き気味で周囲に気を配ることができていない。

 

「まず、オーズの起源について話そうか」

 

「そんなのどうでもいいから出すもの出せ」

 

「それは800年前までさかのぼる」

 

「すごいよあの人、束さん無視してる」

 

「…………大物なのか馬鹿なのか」

 

 

 昔々、とある錬金術師が欲深い王の命令で『メダル』の化け物を生みだした。

 

 『コアメダル』には意思が宿っており、その力は非常に強大であった。

 

 欲深い王はとても強欲だった。メダルのすべてを手にして究極の存在になろうとしてメダルを大量に取り込んだ。

 

 だが、その力に耐えきれず、とある『コアメダル』の存在が欲深き王と『メダル』のほとんどが消滅した。

 

 残ったとある『コアメダル』、それが太古の力を持ち破壊の力を司る『プテラメダル』『トリケラメダル』『ティラノサウルスメダル』の二セットだった。

 

 それらの『メダル』も一枚一枚世界各地に散らばってしまい、再び終結するときを待っていた。

 

 そして現代、世界を片手間に移動できるようになった世界はまさに『コアメダル』にとって渡りに船といったところだ。

 

 長い年月をかけ、とある人間に六つの『コアメダル』が集まった。

 

 それが今の『オーズ』だ。

 

 欲望のままに破壊を続ける、それが現代の『OOO(オーズ)』なのだ。

 

 

 

「知りたくはないかい?オーズが今どのような欲望を持っているのか」

 

「話を聞く限りどうせISの破壊とかでしょ?恨まれるのはそれなりに知ってるし~?」

 

ナンセンスな回答だ!」

 

「…………破壊だけだったらあの時俺を見逃したはずがない。じゃあ、オーズの欲望っていったい?」

 

「そう、()の欲望は……………」

 

 

 

「世界の争いを少しでも止めること!」

 

 

「…………はぁ?」

 

 あまりにも夢物語のような、子供のような馬鹿げた内容に流石の天災も訳が分からないという風に変な声が出てしまった。

 

「彼はとある戦場でISに酷い目に合わされたらしくてね、特に戦いにしか使われないISを徹底的に破壊しているのだよ」

 

「待てよ、そんなことで束さんの可愛い可愛いISぶっ壊してんの?馬鹿なの?死にたいの?後お前が何故それ知ってんだ」

 

「私がオーズのスポンサーだからだ」

 

 それを聞いた束の行動は早かった。

 

 鴻上に掴みかかろうと人間をはるかに超えた速度で移動した。

 

 だが、二人の間に何かの発射音と共に高速で銃弾のようなものが通り過ぎ、動きを止めさせられる。

 

 発射音が鳴った方を向くと、そこには特殊なバズーカらしいものを構えた秘書がいた。

 

「里中君、あとで特別手当を申請しておこう。そういうことで彼と話す機会はそれなりにあって、私は全面協力しているということだ」

 

「…………なぜ、相当なリスクを背負ってまでオーズに協力を?」

 

 行きつく先はそこなのだ。

 

 影響力がある財団が一個人のテロリストに協力する義理は全くない、はずなのだ。

 

「先ほどの昔話を思い出してほしい。欲深き王に子孫はいなかった?欲深いからこそいるのだ」

 

「そして、私こそ800年前のオーズの子孫なのだよ!」

 

「だから?」

 

「私は欲望に忠実なものの味方につく。その欲望の先が完全なる破滅でない限りね」

 

 それが、鴻上が協力する理由。はっきり言って享楽的であり酔狂で突拍子もないこととしか考えられない。

 

「じゃ、じゃあさ、俺たちを呼んだのはどうして?」

 

「それはだな、里中君、例のものを」

 

 里中君と呼ばれた秘書はバズーカを床に置き、置いてあったスーツケースを開く。

 

「この『オーズを倒せる可能性がある』装備を渡すためだ!」

 

「オーズを?」

 

「へぇ、こんなものが?」

 

「百聞は一見に如かずだ。里中君、さらに手当を出そう」

 

 そう言われた秘書はスーツケースから取り出した『ベルト』を腰に巻き、『銀色のメダル』を持ち、ベルトの投入口に入れた。

 

 

カシャカシャ・ポンッ!

 

 

 まるで昔やってたガシャポンを回す感じだなと思っていた一夏はすぐに驚愕することになる。

 

 まるで『ISのように』全身に装甲が装着されて戦士ができたのだから。

 

「ハッピィィバースディ!素晴らしい!これが『仮面ライダーバース』だっ!」

 

「こんなものが?装甲付けるだけなんてISでもできるんだけど」

 

「違うのは動力源だ。『仮面ライダーバース』は先ほど言った錬金術師が作った『メダル』とは別口の『セルメダル』と呼ばれるもので変身するのだ」

 

「あっ!たしかにあの時も似たような音が聞こえた」

 

「そう!君が学園祭でオーズの変身音を聞いただろう。それに使用されているものと格は落ちるが十分な装備なのだ」

 

 これには束も驚きは少しあった。

 

 少なくとも数年間で完成したものではない、それなりの年月を重ねてようやく完成したISの劣化版(・・・・・・)だったのだ。

 

「これを渡すのはあくまで保険だ。決してオーズ以外の戦いでは使わない様に!『セルメダル』は貴重なのだから!」

 

「逆にセルメダルとやらが何とかなったらいいんだね。よーし、束さん頑張っちゃおう!」

 

「…………保険というのはどういうことだ?オーズは欲望のまま破壊しているといったが」

 

彼は今、『コアメダル』の意思を押さえつけているが、いつまでもつかこちらでも分からない。もし、暴走した時のストッパーが必要なのだよ

 

 そう言われてあの謎の多い野蛮な怪物について決して納得…………できなかったわけではなかった。

 

 一夏が言っていたように、戦うためだけのISのみを破壊しているということはそれなりの理性があるということの証明であった。

 

「いっくん白式ちょっと預かるね!」

 

「え、あ、うわっ!?」

 

「おい待て束!話はまだ」

 

「最後に篠ノ之束博士!」

 

 既に変身を解いてスーツケースにしまわれた『ベルト』を強奪してさっさと去ろうとした束に鴻上が声をかける。

 

「君の欲望はなんだい?」

 

「…………あのクソッタレなオーズをぶっ殺s『0点!』はぁぁ?」

 

「君の欲望はそんなものではない筈だ。思い出してみたまえ、そうすれば何故オーズがISを破壊するか、その理由がわかる筈だ」

 

「知りたくもないねあんな獣風情」

 

 捨て台詞を吐き束はしれっと一夏の白式もスリ取って文字通り消えて行った。

 

「あの調子では、1ヶ月以内に完成させてくるだろう。もう一度言うが、あくまで保険だ。決して、オーズ以外の戦いでは使用しないように」

 

 何故、味方をしてまで後ろから刺すような行為を取るのか、ますます鴻上という人間がわからなくなる2人に、更にとある袋を差し出す。

 

「私からの用事は以上だ。では改めて…………」

 

 

 

「ハッピーバースディ、織斑一夏くん!」

 

 

 袋の中に包まれた大量のケーキは学園内でも大好評だった。

 




 仮面ライダーバースの登場!今の所、ストッパー役になれるのは直接オーズの戦いを見てオーズが何をしたいのかなんとなく分かった一夏は射撃が全然だし接近戦しか出来ないぞ!

…………ダメな気がしてきたのは気のせいです。全ては束が悪い、おのれ篠ノ之束!
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