IS vs OOO プトティラ大決戦!   作:蓮太郎

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 タイトルどおりです。戦闘が死ぬほどあっさりしてしまって逆に怖い。

 ふと思ったんですけど二次創作でISに一切乗らないIS小説の二次創作ってほんと見ないですよね。割と不思議に思ってたりします。

 


亡き国を破壊するっていろいろおかしくない?

 嗅ぎつけられた。

 

 

 

 何に?

 

 

 

 仕置き人の化け物に。

 

 

 

 

「撃て撃て撃て!あれはISじゃない!なら何とかなるはずだ!」

 

「ISじゃないのにIS壊せるやつをライフルごときで倒せるわけないだろ!」

 

「来るな、来るなぁぁぁぁぁ!」

 

 

 ゆっくりと『ソレ』は歩いて近づいてくる。

 

 だが、とても素早く始末はしてくる。

 

 一発殴られただけで死にそうな音をするのに、骨折と気絶で済んでいるのは遊んでいる証拠なのだろうか。

 

 少なくとも、ここで仕置きされる人間はそうとしか思えなかった。

 

「…………エム、分かってるわね?『アレ』に一人では勝てないこと」

 

「…………うるさい」

 

「オータムも簡単にやられる筈よ。どれだけの防壁を物理で突破されたのやら」

 

 ドカンと壁を破壊する音と銃撃の音が続く。

 

 そしてそれらの音が止んだ時、『ソレ』はISを装着する者たちの前に姿を現す。

 

「………………………」

 

「オーズ、欲望の王、ね」

 

「…………あんなものが」

 

 意外と思われるかもしれないが、オーズの出現で最大の敵になりうると探りを入れていた亡国機業はオーズの情報を手に入れていた。

 

 800年前の古い文献でしか詳細はなく、子孫である鴻上でなければ知りえないものはないが、僅かな勝算を得るには十分の情報は持ち合わせていた。

 

『いい?狙うのはベルトについているメダル。ベルトを戻して一つでも外せば変身は一瞬でも解けるはず』

 

『分かっている』

 

 実働部隊の面々はオーズに聞かれないようIS専用の通信内で会話して構える。

 

 お互いに武器を構えて動かない、いや、片方は動くことができないといったところか。

 

 必ず突っ込んでくるといってもライフル程度では倒すどころか傷つけることすらできないだろう。

 

 だが目くらまし程度にはなる。

 

 数秒か数分か、緊迫した空気が続いていたが……………

 

 ……………コツっ

 

「撃て!」

 

 破壊された壁がわずかに破片をこぼした音と共に弾幕が形成された。

 

 一心に弾幕を受けてもオーズに効いている様子はない。

 

 それどころか一歩ずつ前へ踏みしてめているではないか。

 

 それも予想されていたことではあったが、近づいてくる恐怖に体が震えてくることを抑えられない。

 

 それでもエムと呼ばれた少女は部隊の中で最も近接戦闘に優れ、オーズからメダルを奪える可能性が最も高い彼女が戦わなければならないのだ。

 

『エム、突撃して。援護はこちらでする』

 

「言われなくても!はあああああ!」

 

 自らが乗るISを最も早く動かして接近する。

 

 射程範囲になると装備していた刀を振るい切りかかるがオーズの持つ斧に止められてしまう。

 

 だが、これは予定通りなのだ。

 

『今よ、オーズの目くらましを!」

 

 スコールの指示のもと、エムに当たらない様にオーズにライフル弾が放たれる。

 

 もちろんこれも聞くはずもないが、気をそらすことはできた。

 

 ベルトに装着してあるメダルに手を伸ばそうとしたエムに気づき即座にオーズはエムを殴る。

 

 そのパンチは威力が非常に高かったのか、それともあえて防御をギリギリ堪え切れるまでエネルギーを攻撃に回していたのか分からない。エムのつけていた仮面が破損してその顔が露になる。

 

 その顔が、かの織斑千冬と似ていることなど、オーズは知らなかった。

 

「お、織斑千冬?なんでこんなところに」

 

「っ!?」

 

 オーズが喋った。

 

 ただ叫び破壊を行うだけと思われていたオーズが、叫ぶのではなく困惑した声を出した。

 

 つまり、つまり、だ。

 

「スコォォォォル!こいつ、理性を保っている!」

 

「…………なんですって!?」

 

 通信を使わず叫んでしまった。動揺しているのはお互いさまと言ったところである。

 

 ちなみにオーズの方は「え、俺今まで理性なく暴れまわってたと思われてた?」みたいなことを考え少しショックを受けていた。

 

 今までの戦闘シーン叫んでばっかりでしたよね?

 

 それはともかく、単純に理性が残っているというのはいけない。

 

 野生だけなら顔や声程度は覚えられることはかなり低確率と思われていた。

 

 しかしそれが中身が理性を保った人間ならば、ISを破壊するという凶行を除けば顔や声を覚えられ、あまつさえ正体が分からない限りこちらの尻尾を掴まれたようなものである。

 

 だが、中身が人間故に織斑千冬のそっくりさんであるエムの顔に動揺していることを間近にいたエムだけが読み取ることができた。

 

 作戦はばまだ続行できる、そう確信できた。

 

だから手を伸ばした(・・・・・・・・・)

 

「せやっ…………あれ!?まさか!」

 

「ぐうぅ!…………ふふふ、取ったぞ!」

 

 殴り飛ばされたエムの手には一枚のメダルが握られていた。

 

 オーズは三枚のメダルが無ければ変身は解除される。

 

 つまり、この時点で戦闘は不可能になる。

 

 そのはずだった。

 

 

 新たなメダルがオーズの体から排出され、ベルトに収まるまでは。

 

 

「…………は?」

 

「悪いけど、そのメダルは返してもらうよ」

 

 メダルはまだあった。

 

 先ほど抜き取った『プテラメダル』と全く同じものをもう一枚、持っていたのだ。

 

「(つまり、なんだ?私は踊らされていた?予備があることをヤツは知っていたから大した動揺はなかった?)」

 

 この作戦がばれた、すなわち勝てる見込みがほとんどなくなったということと同意義。

 

 それに気づいたときはもう遅く、エムの体に斧が振りぬかれていた。

 

 ISの絶対防御が発動する。しかし、強烈な一撃によりエネルギー残量がゼロになり無力化されてしまった。

 

 それ故、オーズのISを破壊する手早さは恐ろしく早く、エムが装着していたISのコアを見つけては引っぺがし、破壊した。

 

「(こんな、簡単にやられるものなのか?私は、ワタシは、出来損ない?)」

 

 エムを無力化できたと確認し、オーズは彼女を一瞥してから他のISに向き合った。

 

 やはり殺さないのかと侮辱された気がした。

 

 思わず握っているメダル(・・・・・・・・)を強く握りしめる。

 

 それが手のひらにめり込んでいることにも気づかないほど怒りがこみあげてくる。

 

 その間にも一応は同僚であるIS乗りたちはオーズにISを破壊されて無力化されていく。

 

――――――――これは、いい欲望だ

 

 気づけばISはスコールのものしか残っていなかった。

 

――――――――あの男よりも扱いやすい

 

 湧き出るのは怒りと憎悪。そしてオーズすら倒せないという不甲斐なさ。

 

――――――――そして、とても脆いではないか

 

「……………殺す、絶対に殺してやる」

 

――――――――だが、今は待とう。その時ではない

 

 オーズがオータムを倒してしまった。どれだけの攻撃を受けようと決して歩みを止めず、戦ったオーズに勝てなかった。

 

――――――――クッ、コアメダル一枚だけではバックアップを残してグリード化を隠せるくらいか

 

 最後のISコアを破壊したオーズはエムに近寄る。メダルを回収するためだ。

 

――――――――せいぜいその欲望をセルメダルに変え、体内に貯めるのだな

 

「絶対に殺してやるぞ、オーズゥ!」

 

 最後に見たのは拳を振り下ろしたオーズだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 亡国機業(ファントムタスク)実働部隊「モノクローム・アバター」は壊滅した。

 

 その後、何者かの手によって通報され、彼女たちと破壊された施設が発見されて逮捕、投獄に至る。

 

 ISのほとんどを実働部隊に集めていたため亡国機業(ファントムタスク)の武力的手段は大きく衰退、これを機に脅迫もしくは抑圧されていた者たちが動き出し事実上の活動停止となった。

 

 現在、実働部隊は非常に厳しい取り調べを受けている。

 

 幹部は決して口を割らなかったが、それ以外の者は口をそろえてこう言った。

 

 『オーズにやられた』、と。

 

 この時は誰も気づかなかった。

 

 人々がISに対する黒い欲望がある限り、オーズの戦いは終わることはないのだと。

 





 次回予告!

国々「亡国機業壊滅したって?やったー!」

天災「オーズぶっころだから白騎士事件再来させるね^^」

国々「どうして(電話猫)」

天災「あ、お前ら動いたらオーズ来なくなるじゃん。動くなよ?」

国々「危機管理能力疑われるじゃんやだー!」

大体こんな感じを予定。助けててぇんさぁい物理学者!
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