戦姫絶唱シンフォギアにダブルクロスのキャラを混ぜてみた 作:ヨン
「・・・知らない天井だ・・・なんてな」
目が覚めるとどうやら病室のベットに横になっているようだ。服も病院服になっており、その下は包帯に包まれていた。周りの状況を確認しようと起き上がり室内を見渡してる時だった。
「目が覚めたようですね。三日も眠り続けていたので心配してたんですよ?」
部屋のドアが開き、人当りの良さそうな笑顔の青年が入ってきた。
彼は特異災害対策機動部・二課の緒川慎次を名乗り、礼を言ってきた。俺は何のことか理解できなかったが、どうやら今までノイズと戦ってきた事のようだ。寧ろ礼を言うのは此方の方だ。倒れた俺を手当してくれたのだから。そして別室で俺の事で話がしたいと言うので用意してあった服に着替えて着いて行く。
通されたのは天井にカメラ、中央に机と椅子がある部屋だった。
「取調室みたいだな」
思わずこぼした言葉に彼は申し訳なさそうに苦笑する。
「すみません。沢山の人達を救った方に対してこの様な扱いで」
「いえ、そちらからしたら私は得体の知れない奴なんですから・・・」
俺が椅子に座ると、扉がノックのされ飲み物を持った女性が入ってきた。
「あったかいもの、どうぞ」
「これはどうもご丁寧に・・・あったかいもの、どうも」
何故かそのように答えなければ成らないような気がした。美味い。思わず零した言葉にその女性は満足したようで笑顔で部屋を出て行った。一息つくと机の上に数少ない俺が持っていた物が並べられた。
「申し訳ないと思いましたが所持物の財布に入っていた免許証を見せてもらいましたが、我々は早乙女仁という人物の情報を見つける事が出来ませんでした。更に一般人が所持する筈が無い物まで持っていた・・・話して頂けますか?」
俺は並べられた物の一つに手を伸ばし、それを開くと分かってはいたが割れたCDが入っていた。思わず長く重いタメ息が出てしまった。そうだよな。あんなにボロボロにされたんだから、CDが無事な訳無いよな。
「ツヴァイウイングの初回限定盤・・・」
「あの・・・早乙女さん?良かったら後で御渡ししましょうか?CD?」
「ホントですか!?是非御願いします!」
気を持ち直すと何処から話そうかと僅かに思案するがやはりアレからだろう。
「レネゲイドウィルスってご存知ですか?」
俺は全て語った。元の世界はレネゲイドというウイルスが存在し、それによって人間以上の能力を手にした存在「オーヴァード」と呼ばれる感染者がおり、それらを束ねる組織。UGM【ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク】のエージェントだった事。
敵対組織FH【ファルスハーツ】との戦闘で敵の自爆に巻き込まれ気が付いたら雨が降る山奥に居た事。
「そのウイルスは他の人にも感染するのですか?」
「0では無いが奇跡でも起きなければ感染しませんよ。風邪の方が感染力が高い位ですよ」
緒川慎次は安心したようで緊張を解いたようだ。
「その辺りは後で専門の方に御願いするとして、エージェントなら納得ですね、コレを持っていたのも」
机の上にある一番物騒な物に視線を向けた。
「H&K社製 USPコンパクト。UGMでは役職等に着くと申請することで官給品以外を受け取れました。これは私がエージェントリーダーとして現場指揮を執り、責任を背負うという・・・まあ、
「
「まぁ、昔を語るほど齢を取ったつもりも無いですし、これからの事考えましょう。私はどうなるのでしょう?」
この緒川さんの様子では悪くはならないと思うがどうなるか分からない。油断はしないようにしよう。
「それについては俺から話そう」
扉を開けて入ってきたのは背丈の高い筋肉質の男だった。誰?
「自己紹介がまだだったな。俺は特異災害対策機動部二課の風鳴弦十郎だ。よろしく」
握手を求められ答えようと立ち上がり握り返したが、俺の
同時に相手の胸元を掴む。柔道の組手の様な形に対峙した。
スゲーこの人、重心が地の底にあるようだ!
「司令!?早乙女さん!?」
緒川さんが驚愕の声を上げているがそれ所では無い。
「弦十郎さん。貴方かなり強いでしょ」
「君こそ、単身でノイズと渡り合ってきたのが解るよ。このまま手合せ願いたい所だが病み上がりの上にこの部屋を潰してしまう。それに準備も出来たからな」
思わず口角が上がるが残念ながらお預けのようだ。弦十郎さんに付いて来るように言われ後を追う間、緒川さんからは注意を受けた。反省。
暫く歩くとある扉の前に止まると開けるよう促され開け放つ。
するとクラッカーが鳴り渡り、紙吹雪が舞う。
━感謝!特異災害対策機動部二課へようこそ!!━
俺は中々愉快な所に来たらしい。