CurseTale 作:Eileen
ところが あるひ 2つのしゅぞくのあいだに せんそうが おきました。
そして ながい たたかいのすえ ニンゲンが しょうりしました。
ニンゲンは まほうのちからで モンスターたちを ちかに とじこめました。
それから さらに ながい ときが ながれ………
イビト山 201X年
そこは 「のぼったものは にどと もどらない」といわれる でんせつの山でした。
山のなかにある おおきなあな。
そこにいたのは ひとりの おんなのこです。
そのこは すこし したをむいて いきをはくと てをおおきく ひろげて
そのまましたに おちてしまいました。
どこかの空き地 201X年
「なんで殴られても表情変えないんだよこいつ!」
イタイ。
「もっと顔面殴ったらいいんじゃない?」
イタイ。
「おーい!こっちにカッターあるぜ〜」
「おっ!これで切ったら泣くんじゃね?コイツ」
「流石にやばくねぇ?」
「怒られねぇってどうせ気持ち悪い化け物なんだし!」
嫌だ。怖い。
私は化物なんかじゃないのに。
カチカチカチってカッターが鳴る。
「オラァ!」ザシュ!
頭を切られた。
痛い。
「うわ!こいつこれでも表情変えねぇ!」
「もっと切ってみようぜ!」
右腕が熱くなる。
足もお腹も痛い。
ん?あれ?痛くない?
カッターを再度振り落とす気配。
肉の切れる音。
切られたのかな?
わからない。痛くなくなってきた。
「…け……!!」
音が遠くに聞こえてきた。
私はそのまま………………
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どこかの空き地 201X年
目が醒めたらさっき男の子たちに殴られて切られていた空き地のくさむらだった。風が吹いてザワザワと草が音を鳴らす。
周りの私の血は多分そのまま。服も破られたまんまでボロボロ。まぁ、私の持ち物は全部ボロボロだし今更かな…。
はぁ…嫌だなぁ…
でも、何故か痛くはない。不幸中の幸いだ。心は痛いけど。
もう疲れた。
お母さんたちがここに捨ててからもう10年も立つけど、ずっとこの調子だ。
そういえばずっと昔に何か面白い話を聞いた気がする。
そうだ。あの山に登って消えてしまおう。
我ながら素晴らしいアイデアだ!
いつも重い足取りが今日は軽くなる。
楽しみで楽しみで仕方がない。
今までこんなことはなかったのになぁ!
夕闇に包まれる空き地の真ん中で私は嗤う。
私は“決意”した。
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イビト山 201X年
やっとだ。
目の前には大きな穴があると感じる。
生まれてから一度も光を映さないこの目に私はもう疲れてしまった。
いじめられてばっか、バカにされてばっか。
生きる価値も存在意義もない人間なんか死ねばいいんだ。
だってみんなも言うじゃないか。
「貴方なんでいきてるの?早く死ねばいいのに。」って「あなたが周りと違うから悪いのよ!」って言うんだ。
ダカラ私はきっと間違ってなんかいない。
なんで私は周りと違うんだろう。
なんで私だけ見えないんだろう。
なんで私は生まれてきたのだろう。
まぁ、もうどうでもいいか。
もし来世なんてものがあるのなら。
優しい家族に普通の目を持って幸せに暮らしたいなぁ…。
そう思いながら深く息を吸い、手を大きく広げて……
私は穴に飛び降りた。
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??? 201X年
あれからどれだけ時間が立ったのかはわからない。
私は気がつくと上から光の差し込んでいる少し不思議な香りの花畑にいた。
「いてててて…」
とりあえず起きてみる。
周りを触ってみるとどうやらクッションのようなもののせいで生きてしまったみたいだ。
なんでこんなところだけ運がいいんだろう。
なんとか死なないといけない。
私は生きる価値なんてないから。
でも餓死は嫌だ。衰弱も嫌だ。
痛いのはまだ良くても苦しいのは嫌なんだ。
どうせ死ぬならでも変わらないのはわかっていても。
「死にたい。」
とにかく上に上がろうかな。
もう一度飛び降りたら死ねるかもしれない。
そう思って崖を登ろうとしたとき。
「ねぇ…そこの君?」
下から声がした。