「と、言うことで…」
「第2回旅狼集会、始めるよ〜!!」
ここはサードレマの片隅、NPCが運営している知る人ぞ知る喫茶「蛇の林檎」。その片隅に、大量のケーキと共に集う奴らが居た。
彼らのクラン名は旅狼。
シャングリラフロンティアというゲームで現在1番知名度の高い集団である。
1人1人が一騎当千、それぞれが特異な能力を持ち様々な
今ここで、各々がはぐれメタル並の遭遇率である彼らが一同に介し、決起集会を開く運びとなったのだ。
「…既に3人足りないよね?」
そう!1人1人がはぐれメタル並の遭遇率という事はつまり、集合しようと画策したところでその参加率もはぐれメタル並ということなのである!
「ルストさんとモルドくんは音信不通!茜ちゃんは部活で遅れるってさ!」
「あいつら2人揃って何も言わないあたり、さてはネフホロに潜ったまメール開いてないな」
サンラクの推測を尻目に、既に集結した面々は各々好き勝手に振る舞う。
「…それで、なんで全員呼んだの?」
「そうだよ。今日は幕末のイベント初日だからあまりゆっくりしてられないんだからさ。手早くしてくれると助かるな。」
初日から健気に参加した所でポイントタンクになる定めであろう京極改め京アルティメットは、ぶつぶつと言いながらもテーブルの上のケーキをパクついている。
「いやあ、こんな感じで顔合わせる機会とかなかったじゃない?私も少しだけ時間が空いたし、集まっちゃうか!っていうテキトーな感じで」
「雑だな」
「お前がそんな無計画に人を集めるわけないだろ。本題を早めに言いな」
「2人とも信頼がないなぁ!」
「「ハッ」」
「酷いなぁ2人とも!まあ本題あるんだけどさ」
「あるんじゃねえか」
「まああの2人はともかく、茜ちゃん来てから言うから今はテキトーにしててよ」
そう言いながらもペンシルゴンは手元にケーキを1皿引き寄せ、おもむろに一口頬張った。
「サイガ氏も大丈夫だった?こいつの召集にしては些か急だったし」
「えっと…差し迫った用事とかは無かったので、大丈夫でした。」
「0ちゃんは素直だねぇ。2人も見習うんだぞー」
「お前の方が見習うべきじゃない?」
と、軽い小突き合いとケーキをアテに時間は過ぎていく。
「ん、このケーキ割と味がする。このゲームの中では1番美味しいんじゃない?」
「そう。この店結構穴場なんだよね」
とそこで、ドタン!と言う音と共に3人が雪崩れ込んでくる。
「お待たせしました〜!!」
「ごめんなさい!マッチ長引いちゃって遅れました!」
何はともあれ、有名クラン旅狼は、ここに全員が集結した。