Habsburgreich   作:gh0sttimes

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·ブルガリア王国
ハプスブルク協定の加盟国。
イラク北部紛争の難民が大量に流れ込んでいるため、自国民に手が回らないという事態が起きており、ソフィアでは、現地住民と警察との間で衝突が起きている。

·イラク北部紛争

トルコ社会共和国とイラク共和国の国境紛争。

·多目的小型電算機
所謂、パソコンのこと。
この世界では、1962年に軍用に開発された。
当時のディスプレイは単に映像を表示するだけのもので、スタンドアローン(オフライン)であった。
計算などはディスプレイに接続された高速情報処理装置が行った。
また、ソフトなのは入っていないため、毎回、一からプログラムを組む必要があった。
設置費用は15億円。


ブルガリア内戦

1964年12月12日。

ハプスブルク協定の加盟国の間で衝撃が走った。

ブルガリア王国の首都であるソフィアでデモをしていた民衆に対し、国家警察である首都圏特殊機動警察が発砲。

これにより、ブルガリア国民の不満が爆発。

民衆からなるブルガリア自由国民軍と政府軍との間で内戦が発生したのだ。

 

ソフィア どこかの路地裏

 

ここでは、ブルガリア自由国民軍の兵士が武器を準備していた。

「ほらよ。特製のモロトフ=カクテルだ。奴らにぶちこめ。」

「オーケー。」

そんな時、一人のゲリラ兵が駆け込んできた。

「た、大変だ!」

「なんだ!?」

「オーストリアが政府軍側で参戦した! 既にA-98(オーストリア=ハンガリー帝国空軍のジェット戦略爆撃機)がここに向かってきている!」

「何だと!? 対空ロケットランチャーを使え!」

「だが、爆弾を満載した爆撃機が落ちてきたら、ソフィアが吹き飛ぶ! 俺らも犠牲になっちまう!」

「クソッ! 全員、爆撃が終わるまで下水道に籠るぞ!」

 

ソフィア上空

オーストリア=ハンガリー帝国空軍A-98爆撃機隊

 

「こちら、A-98。目標に到達。指示を。」

「民間人及び政府軍の避難は完了している。爆弾を投下せよ。」

「了解!! 爆弾槽開け。」

「投下!!」

それと同時に10万発もの爆弾が投下され、ソフィアは火の海になった。

この爆撃により、ブルガリア自由国民軍の兵士15人が死亡した。

 

ブルガリア王国 臨時首都プロブディフ

対反乱作戦司令部(プロブディフ陸軍基地)

 

臨時首都となったプロブディフにあるプロブディフ陸軍基地にその司令部はあった。

 

「司令官。先ほどのオーストリア=ハンガリー帝国空軍による爆撃は全く効果がありませんでした。やはり、陸軍部隊を送り込むべきかと。」

「ああ。実は先日、増援として日本軍が到着した。ウィーンで待機しているらしい。日本軍部隊と連絡をとってほしい。」

「了解!」

その兵士はそういうと、無線機に向かった。

「こちら、ブルガリア王国陸軍。聞こえますか?」

「はい。こちら、大日本帝国陸軍欧州作戦軍団。こちらはウィーンに到着しています。」

「了解です。」

そういって、その兵士は無線機を置いた。

「司令官。日本軍部隊との連絡が取れました。」

「そうか。」

 

 

息抜き

 

ウィーンでは、牟田口陸軍中将と峯木十一郎陸軍中将が話し合っていた。

「しかし、ウィーンは歴史のある街ですな。」

「そうだな。シュテファン大聖堂はもう見たか?」

「ああ。なかなか綺麗な大聖堂だったよ。ゴシック様式の建物は日本ではあまりみないからな。」

 

 

 

 

 


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