Habsburgreich   作:gh0sttimes

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·ロシア連邦
ロシア革命が失敗したことで、資本主義のままになっている。
しかし、帝政は廃止されている。
ウクライナなどの領土は失っていない。

·大日本帝国
民主主義最後の砦と呼ばれている。
(えっ? 民主主義最後の砦はアメリカだって? ···内務人民委員部(НКВД)に連絡してきます。)

·アメリカ合衆国
カリフォルニア州のどこかの田舎町に日本軍の軍事基地がある。

·犬養毅
大日本帝国の首相。
今回は暗殺されずに生き残っている。
10年以内での女性参政権の実現に向け、あれやこれやと忙しくしている。

·コーデル=ハル
アメリカ合衆国の外交官。



第二次世界大戦

1939年9月1日。ドイツ軍がポーランドに侵攻したことにより、ポーランドに独立保障を掛けていたオーストリア=ハンガリー帝国とロシア連邦がドイツに宣戦布告。

さらに、イギリス連合王国亡命政府は本土奪還を目指し、イギリス共和国とフランス=コミューンに宣戦布告。

フランスは国土統一を目指し、フランス=コミューンに宣戦布告。

第二次世界大戦が始まった。

 

その頃、日本国内では···

 

沖縄のとある米軍基地では、犬養毅首相とコーデル=ハル駐日大使とロシア連邦のモロトフ駐日大使が話しあっていた。

「オーストリアは社会主義の壁である。オーストリアが負けたら、赤化トルコが勢力を伸ばしてしまう。今はオーストリアに協力するべきだ。」

「だが、どちらかの陣営側で戦ったとしても、勝った方が肥大化する。独墺両国に宣戦布告するべきだ。」

「いや。オーストリアを打倒するべきだ。」

 

こんな感じで会談はヒートアップしていった。

しかし、最終的にはナチスの勢力拡大を防ぐという点で一致。

翌日、日米ロの3ヶ国はナチスに対して宣戦を布告した。

 

この時の日本の新聞(帝都新聞)

 

«本日未明、帝国政府はナチスへ宣戦を布告せり»

本日未明、帝国政府は悪しき侵略国家であるナチスドイツ政府へ宣戦布告を通達した。

我が友邦«アメリカ合衆国»のハリー=トルーマン大統領は我が国の方針を支持。

全力で協力するという声明を発表した。

 

«米国国防省が在日米軍に出撃準備態勢への移行を指示»

米国国防省は日本の対独宣戦を受け、嘉手納基地の米軍部隊に総動員を発令。

嘉手納基地では、緊迫した空気が流れている。

ダグラス=マッカーサー嘉手納方面軍総司令官は記者に対し、「戦争は全力でやる。さもなくば、敗北あるのみだ。つまりは何事も全力でヤることが大切だ。」と語った。

これを受け、帝国陸海軍にも総動員を発令。

前橋飛行場と上越飛行場は即時待機状態に移行した。

 

«ハリー=トルーマン大統領 日米合同軍の創設を我が国に提案»

本日未明、アメリカ合衆国のハリー=トルーマン大統領は首相官邸に日米合同軍の創設を提案する文書を送った。

帝国政府は即日、この提案を受諾。

来週の月曜日までに日米合同軍の創設を目指す方針を固めた。

日米合同軍の総司令官には米軍のジョージ=パットン陸軍中将が就任することとなっている。

 

«オーストリア=ハンガリー帝国政府 我が国に海軍部隊の欧州への派遣を要請»

9月5日午後2時頃、オーストリア=ハンガリー帝国政府は我が国に海軍部隊の欧州への派遣を要請した。

帝国政府は即日、この要請を受諾し、欧州に山本五十六長官率いる大西洋艦隊を欧州に派遣することを決定した。

 


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