Habsburgreich   作:gh0sttimes

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民は駒。政府はプレイヤー。
どこの国でもこれは変わらない。

-スコット=J=ビナー作≪大きな機械≫(1993年11月13日に漫画雑誌へ連載開始)


ピレネー山脈へ進軍せよ

1970年12月26日。

スペインを降伏させた連合国軍はピレネー山脈にて大規模攻勢を開始。

フランス領であるアントラへ攻撃を開始した。

しかし、フランス軍は西仏国境に大要塞<ナポレオン線>を建設していたため、ピレネー山脈越えは難航した。

そこで、アントラからの集中攻勢を開始。

結果的にノルマンディーに上陸してきた米軍と二正面作戦を行うことになり、ナポレオン線を突破。

同時に占領下のスペインから米軍の爆撃機B-51ストラトフォートレスが離陸。

アルデンヌの森に枯葉剤を散布し、ドイツ軍の進路を開いた。

 

東ドイツ軍占領下 パーペンブルク

パウル▪ハウサー視点

 

ここでは、南ドイツ連邦軍元帥であるパウル▪ハウサーを中心に作戦会議が行われていた。

 

「まず、今回の作戦では、アルデンヌの森を突破し、そのままパリへ進軍する。先程、米軍がアルデンヌの森に枯葉剤を散布した。進軍はうまくいくだろう。向かってくる敵に対しては火炎放射器で対抗しろ。実行は明日だ。」

「了解!!」

 

翌日、南ドイツ連邦政府はオランダ共和国、ベルギー王国、ルクセンブルク大公国に対して、軍事通行権を要求。

しかし、ドイツに恨みのあるベネルクス諸国はこれを拒否。

これを受け、、南ドイツ連邦軍はベネルクス諸国を道路とすべく、侵攻を開始。

南ドイツ連邦軍の電撃戦やオーストリア=ハンガリー帝国軍による無差別な核攻撃や毒ガス攻撃によりオランダは2日、ベルギーは4日、ルクセンブルクは12時間で降伏。

このベネルクス侵攻では23発の原爆が使用され、戦後のベネルクス戦争の原因となるのであった。

 

その頃、東京では▪▪▪

 

「状況は?」

「はい。占領したスペインから侵攻を開始。ナポレオン線も突破し、東西からフランスを挟撃しています。さらに、西アフリカ連邦もフランス侵攻の準備をしているとの情報も入っています。」

「そうか。そういえば、リビアにて独立勢力の反乱の可能性があるという情報が入っているのだが、本当か?」

「はい。現地に駐留しているオーストリア=ハンガリー帝国軍からの報告です。」

 

そんな時、一人の兵士が駆け込んできた。

 

「失礼します! リビアにて独立勢力が一斉に蜂起しました!」

「直ちにモロッコに駐留している部隊に対処させろ。」

「了解!」

 

モロッコ王国 在モロッコ日本軍司令部

 

ここでは、益田兼利を中心に作戦会議が行われていた。

 

「リビアの状況は?」

「はい。現在、確認できた勢力はトリポリ赤軍、トブルク評議会共和国、共和派リビア、リビア王国、リビア自由連盟、リビア国家共和国です。」

「ファシズムにアナーキズムに共産主義。イデオロギーのサラダボウルだ。」

 

次回に続く。

次話で茶番みたいなことをします。誰を出しますか?

  • スターリン
  • 知らないおじさん
  • 隣の町田さん

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