<崩れ始めた砂像>
サダト大統領からは6ヶ月以上も音沙汰が無かった。
彼は執務室に籠り、狂信的に何かを書き殴っていた。
ドアのノック音が執務室に響いた。
彼の補佐は大量の書類を持ってきた。
おそらく、50枚ぐらいだろう。
「今度の粛清対象は・・・ はぁ・・・ また、あの家族か・・・」
今回もいつも通りだ。
いつも通り、収容所に政治犯を突っ込み、しばらくしたら処刑する。
いつも通りの仕事だ。
中央アフリカがアメリカに乗っ取られたというのに、首都アレクサンドリアは一つも変わらない。
最近、アルジェリア州兵の活動が活発化している。
次に暗転するのはアルジェリアだろう。
私の予想が見事に当たった。
1989年1月6日の午後6時30分13秒。
アルジェリア州兵が蜂起し、州都アルジェを占領。
アルジェには陸軍が待機していたが、殆どが寝返ってしまったらしい。
アルジェ占領から10分後。
アルジェ通信センターからの通信が途絶えた。
合衆国の経済の中心地であったアルジェリアは失われたのだ。
<アルジェリア自由共和国の指導者>
無政府状態になっても集団はある。
そこから、国家を作り直せばいい。
リアミヌ=ゼヌアル中将はアフリカ合衆国からの離脱を最も望んでいた。
現在、アルジェリア軍はトリポリに侵攻しつつあり、サダト大統領を凶弾が襲うのは時間の問題だろう。
彼はそんなことを考えながら、外を見た。
外にはアルジェリア自由共和国の国旗が掲げられていた。
港にはヨットから軍艦まで様々な艦船が停泊している。
彼らは旗を掲げた。
<アルジェ自由港政府の指導者>
カモメの飛び交う港町。
アメリカ海軍将校であったスコット=E=ヴァルターは中央アフリカ共和国海軍の艦隊を用いて、アルジェ港でアルジェ自由港政府の独立宣言を行った。
このスコット=E=ヴァルター将軍のアルジェ港占領は中央アフリカ共和国海軍のアフリカ統一計画の一環であったとされている。
当然、この行動にアルジェリア自由共和国政府は激怒。
アルジェリア自由共和国によるリベリア侵攻の原因となる。
そんな中、反乱はトリポリにも飛び火した。
<西リビア革命戦線の指導者>
アフリカ合衆国が崩壊したとしても共産主義者には利益がある。
ゲンナジー・ヴァーシリエヴィチ・コルビンはロシアから来た共産主義者で、アフリカで共産主義革命を目指していた。
アフリカ合衆国の瓦解により、彼の夢は叶ったのだ。
首都トリポリには赤旗がはためいている。
そして、ラジオからはインターナショナルが流れている。
次話で茶番みたいなことをします。誰を出しますか?
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スターリン
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知らないおじさん
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隣の町田さん