Habsburgreich   作:gh0sttimes

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予想外の出来事

1945年1月6日。

ウラジオストクでは日·米·ロ·墺洪の軍の司令官が集まり、話し合いが行われていた。

 

「山本司令官。アメリカ側では、このような提案が出ています。」

「ノルマンディー及びブルターニュ半島への上陸作戦ですか。」

 

フランス解放作戦の話し合いだ。

 

「はい。ゲオルギー=ジューコフ将軍率いるロシア連邦軍第一機甲軍団がノルマンディーへの大規模上陸作戦を主導。それと同時に牟田口廉也将軍率いる大日本帝国陸軍北方作戦隊がブルターニュ半島に上陸。北部のロシア軍部隊と合流し、そのままパリを目指すという作戦です。その間に我が軍がニュルンベルクへ原爆を投下します。」

 

そんな時、一人の米軍兵士が部屋に駆け込んできた。

 

「司令官! 緊急です!」

「どうした?」

「ウィーンがドイツ軍によって陥落しました! オーストリア=ハンガリー帝国政府はサラエボに首都を移し、徹底抗戦を表明。ドイツ軍はサラエボへ迫りつつあります。」

 

「何だと!?」

「となると、ノルマンディー上陸作戦を早急に開始する必要が出てきたな。バルカン戦線に展開しているロシア軍部隊は何個師団だ?」

「120個師団です。追加でイタリア連邦軍15個師団が前線に移動中とのこと。」

「そうか。インドネシア軍に連絡してくれ。バルカン戦線への派兵を頼むとな。」

「了解!」

 

1か月後の1945年2月6日。

大和と武蔵によるブレスト軍港への艦砲射撃と同時にアメリカ軍を主力とする大軍がブレストへ上陸。

パリを目指し、侵攻を開始した。

 

「ypaaaaaaaaaaaaaaa!!」

 

ノルマンディーでは、日本軍の万歳突撃により、メルヴィル砲台のドイツ軍に多数の死者が出ていた。

さらに、増援としてインドネシア軍が来たことで、ドイツ軍は耐えられなくなり、1945年8月14日にメルヴィル砲台を放棄。

 

その頃、ニュルンベルクでは···

 

エノラ=ゲイ機内

 

「なぁ。これを投下すれば、戦争は終わるんだよな?」

「さぁな。投下!」

 

ドカーーン!!

 

ニュルンベルクは巨大なキノコ雲とともに消滅した。

このニュルンベルクへの原爆投下はドイツに対する効果は絶大であり、ドイツ国内では、厭戦気分が蔓延した。

1946年1月4日には米軍がパリを解放。

ロシア戦線では、1946年5月14日にロシア軍がワルシャワを解放。

オーストリア=ハンガリー帝国の支援に向かった。

 

オーストリア=ハンガリー帝国 セルビア民族領ボスニア=ヘルツェゴビナ共同統治国 プリイェドル

 

バババババ!!

 

プリイェドル市街では、墺洪·露連合軍がドイツ軍相手に苦戦していた。

 

「クソ!! こちら、オーストリア=ハンガリー帝国陸軍第一歩兵師団! 公民館の近くの敵が多すぎる!! 増援を!」

「こちら、大日本帝国陸軍歩兵第13連隊!! そちらに増援を送る!!」

「了解!」

 

プリイェドルでは、牟田豊治将軍率いる大日本帝国陸軍歩兵第13連隊とヴェコスラブ=ルブリッチ将軍率いるオーストリア=ハンガリー帝国陸軍第一歩兵師団が協力し、ドイツ軍と戦っていた。

さらに、バルカン戦線へのインドネシア軍到着により、ドイツ軍はさらに不利になった。

1947年2月7日にプリイェドル攻防戦が終了。

1947年6月17日にウィーンを解放した。

これを受け、インドネシア軍、オーストリア=ハンガリー帝国軍、大日本帝国軍、ロシア連邦軍はドイツ本土に進軍するのであった。

 


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