Habsburgreich   作:gh0sttimes

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·阿修羅
大日本帝国軍のジェット戦闘機。
アメリカ軍のF-86セイバーを改良したもの。

·50式戦車
大日本帝国陸軍の現代戦車。
性能は61式戦車と同じぐらい。

·B-51ストラトフォートレス
アメリカ空軍のジェット戦略爆撃機。
史実より1年早く配備されたため、このような名称になった。

·朱雀
大日本帝国軍のジェット戦略爆撃機。
B-47ストラトジェットを改良したもの。


鷲を狩れ

1950年2月4日。

ドイツ降伏の2年後、日米ロ土の四か国は枢軸国の生き残りであるイラクとイランへ侵攻を開始。

さらに、ロシア軍は枢軸寄りだったアフガニスタンにも侵攻。

アフガニスタン軍の装備の中にはドイツ軍の装備もあったが、旧式のものであったため、ロシア軍の敵ではなかった。

1950年8月7日にはカブールを占領。

アフガニスタンは降伏した。

イラクでは、アメリカ軍がF-86セイバーを用いて、イラク空軍を圧倒。

これの支援のため、船坂中将率いる日本陸軍第一歩兵師団がイラクに侵攻。

日本軍は50式戦車を用いて、同盟国であるサウジアラビア領から北上。

各地でイラク陸軍を圧倒し、1951年1月4日にはファルージャに迫った。

ファルージャでは、ドイツ軍の敗残兵からなるゲリラ部隊とイラク陸軍4個師団が防衛にあたっていたため、日本軍に大きな損害が出た。

 

ファルージャ中心市街

 

パンッ!

 

「ヒット。」

 

「ちっ。どこだ!?」

 

日本軍の状況を悪く思ったアメリカ軍は当時最新鋭であったB-51ストラトフォートレスを用いて、ファルージャを爆撃。

ファルージャに駐留していたイラク陸軍のほとんどが壊滅した。

その3日後には、アメリカ軍がバグダッドを占領。

イランは1952年5月6日に降伏した。

 

その頃、日本では···

 

大日本帝国 東京

霞が関 軍事司令庁ビル

 

ここは、軍事司令庁ビル。

1941年5月2日にアメリカの建設会社«スピーディーバード»と日本政府が協力して工事を進め、1943年8月4日に完成した20階建てのビルだ。

1950年1月2日に改装が行われ、電算機室などが造られ、内装も現代的になっている。

そんな施設の一階では、一人の男性が受付にいました。

 

「名前と階級をお願いします。」

「山下奉文。軍事統合司令部司令官です。」

「・・・はい。確認出来ました。」

「ありがとう。」

 

彼はそう言うと、受付を通過し、エレベーターに乗った。

 

「えーと、17階は・・・ これだ。」

 

«上へ参ります。»

 

機械音声とともにエレベーターは上に上がっていった。

 

15秒後···

 

«17階です。»

 

そんな機械音声とともに扉が開いた。

彼は廊下を進み、軍事統合司令部司令室と書かれた部屋に入った。

 

「戦況は?」

「はい。イラク戦線では、アメリカ軍がバグダッドを占領。イラン戦線では、全体的に我々が優勢です。」

「それは良かった。」

 

そんな時、一人の兵士が駆け込んできた。

 

「失礼します!」

「なんだ?」

「アンカレジにて核爆発を確認。それよりも前にカナダ軍の爆撃機が単機で現地に侵入していたとのこと。」

「原爆投下ぐらいじゃアメリカは死なない。」

「そっ、それが・・・」

「どうした?」

「ニューイングランドでアメリカの前線が突破されました! ワシントンD.C.まで20キロの地点までカナダ軍が迫っています!」

 

 

 

 

 

 

 


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