書きだめしていた辻堂さんのデータが消えてしまいましてちょっとショックで書けなくなっていました。
で、最近になって回復してきたので投稿しました。恋姫の理由は以前にじファン様でかかせていただいていたものを手直しして投稿しようと思ったのが理由です。といっても一から構想しているのでほとんど新作です!
また、更新は不定期とさせていただきます。辻堂さんに関しても更新していきたいと思います。
では、楽しんでいただけるとうれしいです。
あの時・・・・・・そう、曹魏と蜀呉の連合軍との最終決戦後、曹孟徳こと華琳が蜀呉の二人の王、劉備と孫策に言った言葉。
「劉備に蜀、孫策には呉の地を預けるわ。そこを見事発展させ、我が魏に負けない国にしてみなさい。」
「・・・・・・ここに永きにわたる戦いの終結を宣言する!」
そしてその夜。俺はあの世界との別れを告げた。
大切な人と最後の会話とともに。
「さよなら・・・・・・誇り高き王・・・・・・」
「さよなら・・・・・・寂しがりな女の子・・・・・・」
「さよなら・・・・・・愛していたよ、華琳______」
そういって俺は彼女の前から消えた・・・・・・
消えた俺は、死ぬわけでもなく、元の世界へと帰っていた。
帰ってきたとき、現代では俺が消えてから一週間しか経っていなかった。向こうでは長い時をすごしたのに。
しかし、一週間でも消えていたのだ、まわりは大騒ぎだった。
怒られたりしたが、その怒られているときも俺は心ここにあらずだった。
家族や友達に再開できてうれしくなかったわけではない、もちろん嬉しかった。
でも心には大きな穴が開いたようだった。
帰ってきてからすぐはいろんな人に質問攻めをされた。
どこにいたの?(中国)なにしてたの?(天の御使い)雰囲気変わった?(波乱の毎日だったから)
みんな面白いねと言った後に本当は?と聞いてくる。
当たり前だよな。信じてもらえるわけない。
期待した及川も、
「おもろいな~・・・・・・それでほんまはなにしてたん?・・・・・・まさか女か!?」
これだ・・・・・・誰一人、家族にも信じてもらえなかった。
俺は心の中に大きな穴をあけたまま日常を過ごした。
帰ってきてから驚いたこともあった。
剣道の腕だ・・・・・・あっちの世界での訓練のせいか、相手の動きが止まって見えるは言い過ぎだが、かなりゆっくりに見えた。殺気がないからかな?目標としていた先輩からも余裕で二本勝ちだった。
それで、まわりでは俺が消えた間、俺は剣道の地獄のような特訓をしていたに違いないと噂になった。もちろんあっちの世界では弱い部類なんだろうけど、改めて彼女たちの強さを痛感した。
そんなこんなで時は流れていき、1年半の時が経った。
一年半経った今日俺は聖フランチェスカ学園を卒業した。
その日の夜、俺はベットに横になっていた。
時刻は二時、皆寝静まっている時間だ。
寝れないなぁ、羊でも数えようかな、羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・羊が百匹・・・・・・寝れねぇ、逆に冴えた。
ベットから体を起こし座る。
そして考えた。
(あの夜俺はなぜ、消えたのかな?・・・・・・役目を終えたからだよな・・・・・・そもそも役目って何だったんだろう・・・・・・天の御使いとして華琳支える?なら消える必要なくないか?消えずにずっと支えれば良いのだから。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(やっぱり歴史を変えたからかな?あっちで体の調子が悪くなったのも歴史を大きく変えたときだったし・・・なら歴史を変えなかったらよかったか?、そう思って首を振る。いや
それだと秋蘭は定郡山で・・・)
自分がやったことを間違いだと思はないし、今さら後悔するわけない。ただ、夜眠れないとこんな自問自答ばかりしている。してもしょうがないと頭で分かっているはずなのに、でもしてしまう。そして考えてしまう。
彼女たちにもう一度会うには?
帰ってきてすぐのころは寝る前に次に起きたらまた荒野の上に寝ている。そんな淡い願いをしていた。でもそれは叶わぬことだと時が告げていくのにつれ叶うのをやめた。
そして自問自答しているときは願うだけだった。
しかし、今日は。
頬に暖かいものが伝う。自分でも意識していなかった。止めようと意識する、でも止まることなくあふれ出る。その涙は感情をもあふれさせる。
「会いたいよ皆。華琳、春蘭、秋蘭、霞、凪、真桜、沙和、季衣、流流、風、稟、桂花、天和、地和、人和・・・・・・」
言葉にしたら、悲しみから戻れなくなる。だから今まで出さなかった本音。
「会わせてあげましょうか?」
ふと声が聞こえた。
まわりを見回す・・・誰もいない。
「ははっ、会いたいと思いすぎて、幻聴が・・・」
「んもう!幻聴なんかじゃないわよう!」
「うわっ!?」
「はぁ~い、ご主人様。」
「ひっ!ば、化け物!」
「だぁぁれが、妖しい物で妖物、怪しい物で怪物、化ける物で化け物の愉快な化け物三連星ですってぇぇ!!」
「そこまで言ってない!」
なんなんだ、いきなり?夜中に人様の家に入り込んだこの男は。まさか変質者!?服装もパンツ一丁だし・・・。
でもとりあえず。
「あ、あなたは?」
「私は貂蝉よ。あなたを探してたのよ。」
貂蝉?・・・・・・あの貂蝉か?三国志で絶世の美女と呼ばれたあの貂蝉か?この筋肉ムキムキのボディビルダーみたいなのが?・・・この際それはおいておこう。
「え?探していたって俺を?」
「ええそうよ。ご主人様。」
「その、ご主人様ってなに?」
「もう!ご主人様はご主人様よん。」
「よ、よく分からないけど、まあいいか。で、おれを探していたってどうして?」
「それはねご主人様を迎えに来たのよ。」
「迎えって・・・・・・」
まさか、あの世!?
「もちろん彼女ちゃん達がいる世界よん。」
ドクンッッッ
心臓が跳ね上がった。体温が向上するのを感じる。信じられない言葉だった。そして待ち焦がれていた言葉でもあった。
「ほ、本当に?」
「もちのろんよ。ごめんなさいね待たせちゃって。」
「い、いや、そんな、貂蝉が来てくれたおかげで俺はまた皆に会えるんだ。こんなにうれしいことはない。」
「うふっ、よかったわ。なら行きましょうか?準備はいい?」
準備か・・・・・・
「ちょっとだけ時間ちょうだい。いいかな?」
「全然いいわよん!」
・・・・・・・・・・・・10分後
「よし!準備できた。」
準備したものを入れたリュックを背負う。
そして服は決まっている。天の御使いとしての服、聖フランチェスカ学園の制服だ。
「オーケーね!なら今度こそいいわね?」
「ああ、いい・・・・・・」
「どうしたの?まだなにかあるかしら?」
「なあ、俺がまた華琳たちのところにいくってことはこの世界での俺の存在ってどうなるんだ?」
「そ、それはね・・・前と同じよ。」
「同じ?」
「そう、ご主人様が前にいたときと同じように、行方不明って扱いになるわ。」
予想はしていた。
目をつむり思い返してみる、家族との思い出、及川たち、友達との思い出・・・この世界の思い出。どれも楽しく、大切なものだ。でも・・・
「・・・・・・貂蝉頼みがある。」
「なにかしらん?」
「できればでいい。俺がいた形跡、情報をすべて皆から消してほしい。」
「・・・いいのん?」
「ああ、かまわない。自分勝手なのは分かってる、でももう誰も悲しませたくないんだ。だから・・・頼む。」
「分かったわ。漢乙に誓ってやってみせるわ。でも優しいのねご主人様。」
「ありがとう。」
「それじゃもういいわね?」
「ああ、大丈夫だ。お願いするよ。」
「それじゃあいくわよ!ブラァァァァァァァァァァァ!」
貂蝉から光が発せられその光にのまれていく。
(さよなら)
そして現代の俺の存在は消滅した。
「ご主人様もう目を開けてもいいわよん。」
貂蝉に言われて目を開ける。
目に広がるは現代にはない、町の風景。
耳をすませば聞こえる活気あふれる町人の声
そして俺と貂蝉はそれらの風景を見ることができる城壁にいる。
帰ってきたんだ。
実感できた。そう俺は帰ってこれたんだ俺が望んだこの世界に。
「ご主人様」
貂蝉がハンカチを渡す。
「どうしたの?」
「だってご主人様すごい顔よ。」
言われて気づいた。泣いていた。
「あ、えと、これはっ」
顔が赤くなる。恥ずかしい。
「そ、それより貂蝉!本当にありがとう!」
「いいのよん、ご主人様が喜んでくれれば。」
「でも、本当に、本当にありがとう!」
「どういたしましてよん。」
「ところで貂蝉ここは?」
「許昌よ。」
「許昌。ってことは!?」
「ええ、曹操ちゃん達はこの城にいるわ。」
この城のどこかに皆がいる、それを聞いて思うだけで体が震える。やっと、やっと会える。そう思えるから。
「あ、あとご主人様。」
「なに?」
「伝えることがあるの。今のこの世界はご主人様が消えてから一年半と全く同じ時間が経っているから、よろしくね。」
「ああ、分かった。でもなんで?帰ってきたときは一週間しかたってないからもっと進んでるとも思ったんだけど?」
「それは、この世界が外史と別れて一つの世界に独立したから、時間の進み方のずれがご主人様の元の世界と一緒になったのよ。」
「外史?外史って?」
「それについては話すと長くなるからまたいずれにでもはなすわ。」
「そっか。分かった。」
「あと、一年半前は知っていた歴史だから、対策をたてるのは簡単だったりしなかたかしらん?」
「ああ、それで秋蘭を助けることができた。」
「そう・・・でもこの世界は史実とは違う歴史となったわ。多少史実とにたようなことが起こるかもしれないけど・・・全く別の新たな歴史を創っていくことになるわ。」
「つまり、もう、史実は通用しないってこと?」
「そういうことになるわね。」
ふむ、つまりは、なにかあればその場その場での判断が重要になるわけだ。
「分かった。他にはなにかあるかな?」
「そしてこれを。」
貂蝉はそういって鞘に納まった一本の木刀を渡してきた。
「これは?」
「これは私たちがご主人様のために用意したけっして折れることのない木刀よ。」
「でも俺、木刀なんてもらっても・・・」
「大丈夫よ。その木刀はご主人様の思いを力に変えてくれる魔法の木刀よ!」
「思いを力に?」
「そうよん、ご主人様が誰かを守りたいそう思えば木刀は真の力を発揮するわ。逆に私利私欲のために使ったりするとそれ一瞬で塵になるわ。でも、ご主人様ならきっと大丈夫、その木刀を使えこなせるわ!」
「すごいな・・・ちなみに普段は?」
「普段は普通の木刀だから鍛錬の時にでも使ってちょうだい。」
「分かった。大切にするよ。」
「うれしいわん、これで伝えることは終わりよ。」
「貂蝉なにからなにまでありがとう。」
「そんな、別にいいのよん。・・・それじゃあご主人様またいずれ会いましょう!」
そういって貂蝉は城壁から飛び降りた。・・・とおもったらウ◯ト◯マ◯のような体勢で空に飛んでいった。
その様子を俺は茫然と眺めていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、どうするか。
俺は城壁の上で悩んでいた。再開をするにあたってただ再開するのではつまらない。なにかしたい。そんな子供みたいな感情が出て、なにをするか悩んでいた。う~ん・・・・・・全然思いつかない。早く会いたいのと何かしたいという思いが交差して集中できない。
ふと、城壁の上に魏の兵隊の鎧が干されている。・・・・・・ひ・ら・め・い・た!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は今魏の兵の鎧を着ている。笠を深くまで被り着ていた服はリュックにいれリュックは手で持っている。
木刀は腰にさして城内で歩きすれ違う兵に挨拶をし、そのまま行こうとする。。
「ご苦労様です」
「待て、なんだその手に持っているものは?」
「はっ、町の外を警邏していたら見つけたもので、とてもこの世の物とは思えずもしかしたら天の御使い様に何か関わりがあるのではと思い、華りではなく、曹操様にお届けしようと思って今持っています。」
「なにっ!?ならば早く曹操様がいらっしゃる玉座の間へいけ!ぐずぐずするな!」
「はっ!」
そう言って駆け足でその場をはなれた。
よかった~ばれなくて。
廊下を歩いていると目的地である玉座の間の扉が見えてきた。
そして扉の前に立つ。
心臓の鼓動は早くなり、手も緊張で汗がすごい。
いざ再開となると、こんなに緊張するとは思っていなかった。
深呼吸深呼吸、す~は~す~は~・・・
よしいくぞ!
コンコン
「誰だ?」
「はっ、曹操様にお渡ししたいものが。」
華琳の声だ。やばい心臓やばい破裂しそうなくらい鼓動がはやい。
「今は会議中だ後でいいか?」
なに!?後だとそれだと終わったら皆そろわない。それだけは避けたい。皆に会いたいから。こうなったら・・・
「はっ!しかしこの世のものと思えず、もしかしたら天の御使い様と関係があるのではないかと。」
「なに!?・・・分かった入れ。」
「はっ!」
いよいよだ。扉に手をかける。そして!
ギィィィ
扉を開けた。
中にいるのはもちろん魏の主だった将たちだ。
俺は息をのんだ。目の前に皆がいるんだ。そのことがたまらなくなって動けなくなってしまった。
「どうした?はやくしなさい。」
「はっ、はい!」
華琳の言葉で我に返り歩き出す
皆俺に視線を向ける。正しくは俺の持っているリュックにだが。
「それがか?」
「はっ!これであります!」
「中身を見せなさい。」
「はっ、わかりました。」
俺がリュックから取り出すものは決まっている。
俺はリュックからものをだす。
皆の顔がみるみる変わり、皆困惑顔になった。
「こ、これは。」
「あ、姉者落ち着け。」
「秋蘭も落ち着きなさい。まったく」
「流流これって・・・」
「季衣も落ち着いて。」
「・・・・・・ッ!?」
「「「隊長・・・(なの)」」」
「ふむ、これは・・・風はどう思いますか?」
「ぐぅ~~~」
「寝るな!」
パシンッ!
「おぉう・・・これはこれは。」
皆興奮をそれぞれ言葉にして自分を落ち着かせている。華琳は無言だった。
そして部屋の空気が少し落ち着いて話し始める。
「かっ、華琳様」
皆が華琳のほうへと向かう
「落ち着きなさい皆。服だけでは判断のしようがないわ。・・・あまり期待しないほうがいいわね。」
華琳がそう言うと皆の期待の目はなくなり、悲しみの表情となる。
それを見た俺は口をひらいた・・・。
「いや~~~天の御使いもひどい人ですね。」
「なんやと?」
霞がいち早く反応する。
「だってそうでしょう?そうは思いませんかみなさん。勝手に消えた無責任な男でしょ?」
「貴様!!」
春蘭がにらみつける。春蘭だけでなく他の皆もにらんでいる。
「帰ってくるかもわからないものですしね。」
そこまで言ったとき急に俺は胸倉を霞に掴まれた。
「・・た・・・がわ・る。」
「へっ?」
「あんたになにがわかる!!一刀はな無責任な男ちゃう!・・・皆にもう一度会うために必ず帰ってくる!!」
「でも、あなたたちのことを忘れているかもしれませんよ?」
「それでもや!!たとえ一刀がうちとの約束忘れてても!!」
霞は涙を流しながら言う。それを見て俺はまた悲しませてしまった後悔やりすぎたと思った。一年半も待ち続けてくれたことに嬉しいと思い・・・
「わす・・・け・・だ・う。」
「なんや!!」
「わすれるわけないだろう。霞。」
「!?・・・・・・・」
「一緒に羅間に行く約束だろ?」
というと霞はきょとんとした顔になった。
霞が胸倉から手を離して後ろづさる。俺は笠に手をかけた。
そして笠をとった。
皆驚いたような顔をして止まってしまった。
「皆ごめんな、驚かせようと思っただけなんだ。」
・・・皆かたまったままだ。
「え~と・・・」
「か」
「?」
「一刀(北郷)ー!」
すごい顔をして霞と春蘭が向かってくる。
やばい、殴られると思ったら。
すごい勢いで抱き着かれた。勢いそのまま二人を抱いて倒れてしまう。
うん、すげーいたい。でもそんなことより。
「ごめん霞ひどいこといっちゃって。」
「ええんや。一刀が思っとることうち分かっとるで。」
「ありがとう。春蘭もごめんなまたせて」
「べ、別に私はおまえのことなんか待ってなかったんだからな!」
そういって春蘭は離れてしまった。・・・残念。
名残惜しいが霞にもどいてもらい、俺は華琳の方へ向いた。そして感動の再開。
「え~と・・・華琳その~・・・」
「・・・・・・」
「あの~だな・・・う~んとな」
「はっきりしなさい!」
「は、はい!・・・・・・ただいま!」
「ふん!・・・おかえりなさい。」
そういった華琳の顔には小さく輝く涙があった。。
そして、本当に実感する俺は帰ってきたんだと。
このかけがえのない皆のいる世界へと!
まずは最後まで読んでくださりありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
感想お待ちしております。
では短いですがあとがきとさせていただきます。
また次回に!