GOD EATAR 〜血と意志を継ぐ者〜   作:?BOX

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久しぶりの更新となってしまいました(ーー;)
なかなか文字にする時間が取れなくて…
次もこんな感じになってしまうかもしれません…>_<

13話にしてやっとアリサの登場です。




No.013 ロシアの少女

 

 

次の日、ソウルはミッションを受注した。

あの後リッカからメールの返信はきていない。

少し気は引けるが、ミッションに行かない訳にはいかないので神機保管庫に向かう。

 

「あ、ソウルくん…」

 

そこにはリッカがいた。

 

「リッカさん…」

 

ソウルは少しうつむいてしまう。

 

「メール、読んだよ。わたしは直接謝りたくて。

こっちこそいきなりあんなことしてごめんね。無意識だったんだ。

…その、あんなことされて嫌だったでしょ?」

「嫌とかじゃないよ!!ちょっと、恥ずかしかったから…」

「ほんとに嫌じゃなかった?」

 

リッカはソウルの顔を覗き込むようにして質問してくる。

ソウルはリッカと目が合うが恥ずかしくなって逸らしてしまう。

 

「うん、ほんとだよ」

「そっかー、ならよかったー。嫌われちゃったらどうしようかと思ったよ」

 

リッカは安心した表情になる。

 

「嫌うなんてことは絶対ないよ!!」

「ありがとう、ソウルくん」

「別にお礼はいらないよ」

「まあ、いわせてよ!!これから1人でミッション?」

「うん、そうだよ」

「ちゃんと無事に帰ってきてね?」

「今日は小型アラガミの討伐だから大丈夫だよ!!」

「そっか、頑張ってね!!」

「うん、ありがと」

 

ソウルは神機を手に取り、ヘリポートへ向かった。

 

*

 

ミッションを早々に終えてソウルは無事に帰還する。

神機保管庫へ向かっていると向こうからリンドウが歩いてくる。

 

「おう、ソウルか、ご苦労さん」

 

リンドウは肩を叩きながらいう。

 

「ありがとうございます。リンドウさんはこれからミッションですか?」

「まあ、そんなとこだな。

お、そうだ。支部長に聞いたのをいい忘れてたんだが、今日もう1人新型の神機使いが配属されるらしいぞ」

「そうなんですか!!やっと新型仲間ができる!!

でも、よく新型を2人も極東に集められましたね。かなり貴重なはずなのに」

「確かにそこは不思議なんだよな」

「やっぱり極東が激戦区だからですかね?」

「それだけならいいんだがな…」

 

リンドウは少し思い詰めた顔をする。

 

「…リンドウさん?」

「いや、なんでもない。とりあえず行ってくるわ」

「わかりました!!頑張って下さいね」

 

リンドウはソウルの言葉に歩きながら手を挙げて返事をする。

 

*

 

ソウルは神機を預けたあと一旦部屋に戻ってきた。

するとメールが届いているのに気がつく。

 

『件名:わーごめんなさい!!

本文:間違えて送っちゃいました。

すごく恥ずかしいので消しておいて下さい!!

 

このお詫びも兼ねてお菓子はそのうちソウルさんのところへ持って行きますね』

 

と、カノンからのメールだった。

 

『件名:気にしないで大丈夫です

本文:別に迷惑はかかってないので大丈夫ですよ

でも、お菓子は楽しみです!!

 

今日は楽しんできて下さいね!!』

 

と、ソウルは返信した。

昨日のメールは消さないでおくことにした。

 

*

 

ソウルは次のミッションを受けるためエントランスに戻ってくる。

 

「ヒバリさん、なんかミッション出てます?」

「少しお待ち下さいね。えーと、優先度が高いものは旧地下街でシユウの討伐と平原でのコンゴウの討伐と市街地での小型アラガミの群れの討伐です」

「シユウやってみたいです!!」

「わかりました」

「いま第一部隊で同行できる人はいますか?」

「現在第一部隊のメンバーはソーマさん以外はミッション中ですね」

「じゃあ、ソーマさんに招集かけてもらっていいですか?」

「了解です」

「ヒバリちゃーん!!デートしよー!!」

 

タツミがいきなり割り込んできた。

 

「仕事中です」

 

そして、いつも通り受け流される。

 

「やっぱりかー」

「タツミさん、諦めないで頑張って下さいね!!

あ、よかったらタツミさんもシユウの討伐に行きませんか?」

「シユウかー。よし、ソウルの頼みとなれば行くしかないな!!」

「ありがとうございます!!」

「シユウは中型アラガミの中でも厄介なやつだ。あんまり油断するなよ?」

「わかってますよ。シユウって氷属性が効くんでしたよね?」

「あー、俺はわかんないわ。銃もないし武器も固定だからな」

「ソウルさん、それで合ってますよ」

 

ヒバリが目の前の機械で調べてくれていた。

 

「あ、ありがとうございます!!さすがヒバリさんですね!!」

「いえいえ、皆さんのサポートが私の仕事ですから」

「ソウル、いくらヒバリちゃんがいい女だからって手を出すなよ?」

「大丈夫ですよ。じゃあ、そろそろ行きますか?」

「そうだな。ヒバリちゃんまたね」

「頑張ってきて下さい」

 

ヒバリがニコッと微笑む。

 

「やっぱりヒバリちゃんは可愛いぜ」

 

タツミは真面目な顔でいいながらエントランスの上層へ向かう。

ソウルもそれについていく。

 

*

 

ヘリポートでソーマを待ってから出発する。

しばらくした後作戦エリアに到着した。

地下街とはいえどもマグマが光っているのでそこまで暗くはない。

ちなみに今回のソウルの刀身は青龍だ。

 

「ここ、かなり暑いですね」

「だな、何度来てもそう思うぜ」

「ソーマさんはフードまで被ってて暑くないんですか?」

「大丈夫だ。さっさと済ませるぞ」

 

そういってソーマは索敵を始める。

しばらく探していると洞窟のようなエリアでコクーンメイデンを発見する。

ソーマは素早く近寄り、垂直に神機を振り下ろしてコクーンメイデンを一撃で仕留める。

 

「やっぱりソーマさんはすごいですねー」

 

ソーマは無言で捕喰に移る。捕喰を終え、奥へ進む。

すると、洞窟がひらけて赤々と光るマグマが流れているエリアに到達する。

そこには穴の空いたコクーンメイデンを捕喰するシユウがいた。

 

「奇襲をしかけるぞ!!」

 

タツミが指示を出し、走りだす。

ソーマとソウルもそれに続く。

ソウルは神機を変形させ銃形態にする。

 

〈爆発系のバレットが効くんだよね…〉

 

ソウルは氷属性の爆発系バレットをセットする。

ソーマがタツミを追い越しシユウに水平に斬りかかる。

しかし、その直前に足音に気づいたシユウが振り向き素早く回避する。

ソーマの神機はシユウの足を軽くかすめただけだった。

 

「チッ…奇襲失敗か」

 

ソーマは舌打ちをする。

タツミはシユウが回避した地点へ向かって走り出す。

シユウは溜めの構えを取る。そして真上にエネルギー弾を放つ。

それは真っ直ぐタツミの方へ向かって飛んでいく。

タツミはそれをステップで躱してそのままシユウに斬りかかる。

その斬撃はシユウの足に当たるが表面を少し削るだけとなる。

 

〈クソッ…やっぱり硬いな〉

 

「どいて下さい!!」

 

ソウルが銃を構えて叫んでいる。

タツミは素早くバックステップでシユウの向こう側へ移動し、射線を開ける。

ソウルはシユウに向かって弾丸を発射する。

見事、全弾命中。かなりの激しい爆発が起きる。

しかし、シユウは両方の翼を使いガードをしたため、最低限のダメージで抑えていた。

その代わりに翼はボロボロになり脆くなっているようだ。

 

〈隙だらけだ〉

〈これなら切れるぜ!!〉

 

そこへソーマが捕喰形態のまま駆け寄りシユウの右拳を喰い千切る。

タツミも距離を詰めシユウのボロボロになった翼に斬りかかる。

堪らずシユウは先ほどとは違う構えを取る。

ソーマとタツミは2人ともバックステップで距離を取る。

ソウルは神機を変形して素早く動けるようにする。

シユウは周りをなぎ払うようにその場で一回転をした。

その隙を狙い3人が一斉にシユウへ斬りかかる。

 

〈行くぜっ!!〉

〈くたばれ!!〉

〈くらえっ!!〉

 

まずはタツミが神機を振り下ろし、右翼を断ち切る。

次にソーマが神機を薙ぎ払うように振り、頭を斬り飛ばす。

最後にソウルが神機に体重を載せて、左翼を斬り落とす。

シユウはあまりの痛みに地面に倒れ込む。しかし、まだかろうじて生きているようだ。

ソーマがチャージクラッシュの構えをとる。そのままオラクル細胞の刃ができた神機を全力で振り下ろしシユウも文字通り一刀両断にする。

今度こそシユウは絶命した。

3人は一斉に捕喰をはじめシユウの死体を貪る。

 

「お疲れ様でした」

「なかなか上手く連携取れたな」

 

ソーマは無言で捕喰を続ける。

 

「アナグラへの連絡は俺に任せとけ」

 

そういってタツミは捕喰をやめ、携帯電話を取り出す。

 

「タツミさん、ヒバリさんと話すときはもうちょっと優しく気遣う感じで話すといいと思いますよ」

「そうか、よし、やってみるぜ!!」

「はい、頑張って下さい!!」

 

タツミは電話をかける。

 

「もしもし?ヒバリちゃん?いま任務終わったぜ」

「わかりました、お疲れ様です。いまヘリを向かわせますね」

「おう。ヒバリちゃんもお疲れ様。いつもありがとな」

「い、いきなりどうしたんですか⁈」

「ただ、いつもいつも大変だなって思っただけだ」

「タツミさん…」

「だから、今度息抜きに俺とデート行かないか?」

「なっ、またそれですか!!もういいです!!」

 

ヒバリはそこで通信を切る。

 

「またダメだった…」

「タツミさん、惜しいです」

「惜しいってなんだ?」

「タツミさんはデートデートいい過ぎなんですよ。押してダメなら引いてみろっていうじゃないですか」

「引くか…。よし、やってみるぜ!!」

「おい、無駄話してねぇでさっさとしろ」

 

捕喰を終えたソーマが神機を肩に担ぎながらいう。

 

「おっと、すまんな」

「あ、ごめんなさい」

 

さっさと歩き出すソーマをソウルとタツミは追いかける。

 

*

 

アナグラへ無事帰還したソウル達は第一部隊はエントランスに集合しろというヘリのパイロットからの伝言によりエレベーターを使い、エントランスへ向かっていた。

タツミはカノンが射撃の訓練をするということでそれを見に行くことにしたようだ。

ソウル達がエントランスに戻ると既に他の第一部隊のメンバーは集まっていた。

 

「リンドウさん、これって何で集められたんですか?」

 

ソウルがリンドウに質問をする。

 

「さっきいった新型がきたらしいぞ。その紹介だそうだ」

「僕の後輩ってことでいいんですか?」

「まあ、そんなところでいいだろ。ただ、年はコウタと同い年だな」

「マジっすか⁈可愛い女の子だったらいいなー」

 

後輩なら敬語じゃなくていいよねと思うソウル。

するとエレベーターからツバキと赤い帽子を被った色の白い少女が降りてくる。

 

「よし、全員揃っているようだな。これから新たに第一部隊のメンバーとして配属される新型の神機使いを紹介する。アリサ、自己紹介をしろ」

「本日、一ニ○○付けでこの極東支部配属されることになりました、アリサ・イリーニチナ・アミエーラと申します。よろしくお願いします」

 

アリサは白い髪の毛をいじりながらいう。

 

「僕も新型だよ、よろしくね。名前は天星ソウル、ソウルって呼んでね」

「やっと同じ部隊に女の子が入ったわね。橘サクヤよ、よろしく」

「一応、俺が隊長の雨宮リンドウだ。よろしく頼む」

「女の子ならいつでも大歓迎だよ!!藤木コウタっていうんだ、よろしくな」

 

相変わらずソーマは無言だが、他のメンバーはそれぞれ自己紹介をする。

 

「…あなた、よくそんな浮ついた考えでここまで生き延びられましたね」

 

アリサがコウタに冷たい目をむけながらいう。

 

「…えっ?」

 

コウタはその言葉に拍子抜けしている。

 

「彼女はもともとロシア支部にいた。実践経験こそ少ないが演習では抜群の成績を残している。追い抜かれないように精進するんだな」

「…了解です」

 

ツバキがそういってコウタに釘を刺す。

 

「アリサは以後、リンドウに付いて行動するように」

「了解しました」

「リンドウは資料などの引き継ぎをするので私と来るように。他のメンバーは持ち場に戻れ。以上だ」

 

ツバキとリンドウは区画移動用のエレベーターに乗り込んでいく。

ソーマもさっさとどこかへ行ってしまう。

 

「ねえねえ、アリサってロシアから来たんだって?」

「はい、そうですけど」

 

コウタがアリサに話しかける。

 

「やっぱり寒いのか?」

「そんなことどうでもいいじゃないですか。私はあなた達と馴れ合うつもりはありません」

「っな⁈せっかく同い年だから仲良くしようって話しかけたのにそんなこといわなくてもいいだろ⁈」

「そんなことは余計なお世話です。そもそもあなたのようなバカと友達になるなんてこっちから願い下げです」

 

アリサはさらっといい放つ。

 

「初対面でいきなりバカってなんだよ!!失礼なやつだな!!」

「あなたにいわれたくありません」

 

アリサとコウタは口論を始める。

 

「なかなか気難しそうな子がきましたね」

「そうね。ソウルの方が大人っぽいわね」

「僕はまだまだ子どもですよ」

「うーん、まあ、どっちもどっちかしらね。

とりあえず、同じ新型神機使いとして仲良くしてあげてね」

「わかってますよ。初めての後輩ですしね!!」

 

ソウルとサクヤは2人の口論を見ながらそんなことを話している。

 

*

 

「期待の新人ってやつですね。レア物の新型が2つも揃っているのはうちぐらいじゃないですか?」

「そうかもな。だが、これからは本部の意向で新型適合者の発掘が優先されていくらしい」

 

リンドウとツバキはエレベーターの中で話している。

 

「それなら俺の仕事も減るってもんですね」

「新型だからといって全てがソウルのように優秀な訳ではない。お前にはしっかり働いてもらうからな」

「はい、了解です、上官殿」

 

リンドウは軽く敬礼をしながらいう。

 

「なんだ?その変に素直な態度は」

「ちょっと誰かさんのものまねをしてみただけです」

「そうか、まあいい。

話を戻すが、アリサのことだ。彼女は神機に適合しているものの精神的な問題を抱えていてな、主治医によるメンタルケアを定期的に受けている」

「このご時世じゃそんなこと珍しくもないですよ」

「だからちゃんとお前が注意して見てやってくれ」

「了解です、姉上殿」

「ここでは姉上と呼ぶなといっている。さっきのふざけた態度の方がまだマシだ」

 

ツバキはそういいながら持っていたファイルでリンドウを軽く叩く。

 

「了解です、上官殿」




アリサは登場しましたがほとんどしゃべりませんでしたね(ーー;)
次はなるべく出番を増やしていきたいです!!

次の更新まで気長に待っていていただけると嬉しいです^_^
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