GOD EATAR 〜血と意志を継ぐ者〜   作:?BOX

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約1ヶ月振りの更新となりました。
今後もこんな感じの更新速度となると思いますf^_^;)

今回はかなりグロ注意です。
苦手な人は気分を悪くしてしまうかもしれません…

重要なのでもう一度いっておきます。
グロ注意です

では本編をどうぞ‼


No.015 猿の群れ《ピルグリム》

No.015

 

数日後、ソウルは仕事を終えて部屋に戻るとメールが来ていることに気がつく。開いてみるとそれはサカキ博士とカノンからのメールだった。

 

『件名:やあ、こんばんは

本文:この前いっていたメディカルチェックの件なんだけど、明日のお昼前にしようと思うから私の研究室にきてくれ。』

 

とサカキ博士。

カノンからは

 

『件名:明日空いてますか?

本文:この前、間違えて送ってしまったメールでいってたお菓子なんですが、完成したのでよかったら明日の朝、受け取ってもらえませんでしょうか?』

 

という内容だった。

 

『件名:Re:明日空いてますか?

本文:お昼からメディカルチェックがあるのでその前なら大丈夫です‼

お菓子楽しみにしています♪』

 

とカノンへ返信した。サカキ博士には了解しましたとだけ返信しておいた。

 

 

翌日、ソウルはカノンからの返信メールで指定された新人区画のエレベーターホールのベンチで待っていた。

少しするとカノンがカゴを抱えて歩いてきた。

 

「おはようございます、ソウルさん。お待たせしてすみません」

「おはようございます。さっききたばっかりなんで大丈夫ですよ」

 

カノンはソウルの隣に腰掛ける。

 

「さっそく食べてもらいたいんですけど、いいですか?」

「もちろんです‼楽しみにしてました‼」

「そんなに期待されると緊張します…」

 

カノンは少し顔を赤らめながらカゴからラッピングされた袋を取り出す。

 

「はいっ、どうぞ」

「ありがとうございます」

 

ソウルは笑顔で袋を開封する。

 

「わぁ、おいしそー。これってなんていうお菓子なんですか?」

「それはマドレーヌっていう焼き菓子ですよ」

「へー、初めて聞きました。じゃあ、さっそく食べてみますね‼」

 

ソウルはマドレーヌを一口ほおばる。

 

「どうですか?」

「…甘くてしっとりしててすごく美味しいです‼」

「はあ〜、よかったです。お口に合わなかったらどうしようかと…」

「カノン先輩のお菓子にハズレなんてないですよ‼

それにしても、甘いもの食べてるとなんかしあわせな気分になりますよねー」

 

ソウルはさらに一口ほおばる。

 

「喜んでもらえてよかったです‼

…そういえば、最近ソウルさんの部隊に新型の方が転属してきたそうですね」

「アリサのことですね。プライドが高いみたいでよく訓練のときとかコウタと衝突したりしてますよ。でも、そこまで悪い子じゃないと思いますよ」

 

ソウルは苦笑いしながらいう。

 

「そうなんですか〜。まだミッションにご一緒したことないので、いつかご一緒したいです‼」

「じゃあ、今度3人でいけたらいいですね」

 

アリサはきっとびっくりするだろうなと思い、少しにやけるソウル。

 

「はい、誘ってもらえたら嬉しいですっ‼」

「僕も楽しみにしてます」

「それじゃあ、そろそろ失礼しますね。他にみなさんにもお菓子を配りたいので」

 

カノンは立ち上がり、エレベーターのボタンを押す。

 

「わかりました。えーと、マド…マドレーヌ‼ごちそうさまでした、美味しかったです」

「ありがとうございます。それでは、また」

「はい」

 

カノンはエレベーターに乗り込んでいった。

 

 

午前中は訓練をこなし、昼になったのでソウルはサカキ博士の研究室へ向かっていた。

 

「失礼します」

 

ソウルはコンコンとノックをしてから入る。

 

「お、ちゃんと来てくれたようだね」

 

サカキ博士はキーボードを叩きながらいう。

 

「今日はなにをすればいいんですか?」

「なに、特に難しいことはないよ。適合試験のときのメディカルチェックのように寝ていてもらえば終わるさ。

あとはちょっとしたカウンセリングのようなものをするくらいだね」

「寝てる間に改造とかしないでくださいね?」

「ははっ、まさか。私に人間を改造するような技術も知識もないよ」

 

サカキ博士は笑いながらいう。

 

「だといいんですけどね」

 

ソウルも笑いながらそう返す。

 

「とりあえずそこに座ってもらえるかい?カウンセリングを始めよう」

「はい」

 

ソウルとサカキ博士はソファのところまで移動する。

 

「さっそく質問をさせてもらうよ。最近、調子が悪くなったりしたことはあるかい?」

「特にないです。至って健康です」

「ふらっとすることや吐き気を催したりすることもかい?」

「はい、大丈夫です」

「ふむ、今のところ体調は安定しているようだね…。神機との接続に違和感を感じたことはあるかい?」

「それも大丈夫です。ちゃんと思い通り動いてくれてますよ」

「うん、なら問題なさそうだね。あとは検査をするだけだよ」

「ほんと簡単な質問ですね」

 

ソウルは少し拍子抜けした顔をしている。

 

「まあね。

ところでソウル君、カウンセリングとは関係ないし、今更な質問だけど実際アラガミと戦ってみてどうだい?」

「うーん、少しひやっとする場面はあったりしますがなんとか生き延びれそうです」

「そうかい、ソウル君はかなりの戦果をあげていると聞いているよ。やはり新型は優秀だね」

「ありがとうございます。でも、リンドウさんみたいなベテランの人たちには、全然敵いませんよ」

「神機使いには経験が大切だからね。ソウル君もどんどん経験を積んで強くなって欲しいものだよ。

ところで、同じ新型のアリサ君とはうまくやっているかい?」

「はい、少し気難しいところがありますけどなんとか」

「うん、ならいいんだ。

ではそろそろ検査に移ろうか。奥の部屋まで移動しよう」

「はい、よろしくお願いします」

 

 

「……君、ソウル君」

 

サカキ博士が診察台に寝ているソウルに声をかける。

ソウルの目が開き、上半身を起こす。

 

「…検査終わったんですか?」

「ああ、特に問題なく終わったよ。数値も安定していたし。

検査が終わったばかりのところで申し訳ないのだが、少しばかり緊急に対応しないといけない事案が発生したらしいんだ。ソウル君、今すぐに出撃できるかい?」

「はい、体の方なら全然問題ないので今すぐ出撃できますよ」

「なら、今すぐにエントランスへ向かってくれ」

「わかりました‼」

「健闘を祈るよ」

 

ソウルは早足でエントランスへ向かう。

 

 

エレベーターから降りて、エントランスへ着くと少し騒がしい様子だ。

ソウルはすぐにヒバリのところへ行く。

 

「ヒバリさん、サカキ博士から緊急のミッションが入ったって聞いたんですが、なにがあったんですか?」

「あ、ソウルさん‼来て下さってありがとうございます。

先程、廃寺付近にコンゴウの群れが確認されました。さらに集まる可能性があるので、早急に討伐してもらいたいのですが、第一部隊の方々がソーマさんとソウルさん以外ミッションで出払ってしまっていて…」

 

ヒバリは目の前の端末を操作しながら早口でいった。

 

「さすがに2人だけでコンゴウの群れはいまの僕には厳しいと思います…」

「いま他の部隊で出撃できる方を招集しているところです。

…とりあえず、いますぐ稼働できるヘリで一度で輸送できる5人は集まりそうです。ソウルさんは先に神機を持ってヘリポートで待機していて下さい。他のみなさんもすぐに向かってもらいます」

「了解しました‼頑張ります」

「しばらくしたら応援も送れると思いますので‼頑張って下さい」

 

動きだしたソウルの後ろからヒバリが声をかけてくる。

 

「はい、ありがとうございます‼」

 

 

ソウルがヘリポートで待っているとすぐ後にツバキがソーマと他の3人を連れて現れた。

 

「今回は緊急のためこのメンバーで任務へ向かってもらう。難しい戦いになると思うが、応援がくるまでの辛抱だ。よろしく頼む。

今回の指揮は…ナオヤ、お前がやれ」

「はい、承りました」

 

ツバキの指名にナオヤと呼ばれたメガネの男は敬礼する。

 

「以上だ。作戦はヘリの移動中に話し合ってくれ」

「「「「はい」」」」

 

ソーマ以外は返事をしてからヘリへ乗り込む。

そしてヘリはすぐさま離陸した。

 

「よし、僕達のことを知らないであろう新型くんのために、作戦会議に入る前に簡単に自己紹介をしておきましょう」

 

ナオヤと呼ばれた男はメガネの位置をクイっと直しながらそう切り出した。

 

「僕は岸谷ナオヤ、神機はロングブレードタイプです。今回はチームの指揮を取らせてもらうことになりました」

 

ナオヤが他の2人に目配せをする。

 

「…俺は大野ダイキ。バスターブレードを使う」

「私はマリー・ジョーンズ。ブラストタイプの神機使いよ」

 

大柄で肩に刺青をした屈強な男と金髪に流行りの服を纏った少女が順に自己紹介をした。

 

「ナオヤさんにダイキさんにマリーさんですね、よろしくお願いします。僕は天星ソウルです、ショートとアサルトを使ってます」

 

ソウルも笑顔で自己紹介に応じる。

 

「僕達は年は違いますが、神機使いとしては同期なんですよ。3人での連携にはなかなか定評があるんです」

「そうなんですか。なら今回の任務は安心してできますね」

「僕達も経験はまだ浅い方ですから油断は禁物ですよ。では、そろそろ作戦会議といきましょうか」

「はい、よろしくお願いします」

 

ナオヤが作戦会議の中心となり話を進めていく。

 

「今回は廃寺付近での任務ですから、あまり開けた場所での戦闘はできないと考えた方がいいでしょう。そのことから、混戦を避けるため、チームを半分に分けることを提案します」

「俺はナオヤに賛成だ」

「いいんじゃない?いつも連携とってるチームの方が戦いやすいし」

 

ナオヤ達のグループはナオヤの意見を肯定する。

 

「第一部隊の方々はそれでよろしいですか?」

「はい」

「…問題ない」

「では、僕達3人で西側、第一部隊のお2人で東側を中心に索敵していきましょう。緊急の場合は信号弾を打ち上げるということでよろしいですか?」

 

その場で反対する者はおらず、そこで全体の作戦会議は終了した。

 

 

しばらく経ってヘリは着陸し、二手に分かれて索敵を始めた。

ソウル達はコンゴウの聴力を警戒し、なるべく物音を立てないように索敵を開始した。

 

「止まれ」

 

ソーマが小さな声でそういって歩みを止めた。

 

「その向こうにいる」

 

ソーマは離れたところにある曲がり角から視線を外さずにいった。

ソウルも耳もすますと足音のようなものが聞こえてくる。

 

〈こんな小さな音でわかるんだ…〉

「集まってくる前に倒すぞ」

 

ソウルは無言でうなずく。

2人は音を立てないように細心の注意を払って歩みの速度を上げる。

先頭を歩くソーマは曲がり角まできて一旦止まる。

そこでソーマは近くの壁をコツンと音を立てるように軽く叩いた。

 

〈なるほど…。そういう作戦ですね〉

 

ソウルはそこから少し距離を取り、なるべく音を立てないように神機をゆっくりと銃形態へ変形する。

コンゴウの足音が徐々に大きくなってくる。

ソーマは神機を振り下ろせる位置に構える。その神機からはオラクル細胞で形成された刃が伸び始めている。

コンゴウの足音がどんどん近づくにつれて、ソウルの緊張感が高まっていく。

あと少しで見えると思ったところでソーマが曲がり角から飛び出した。

 

〈えっ…⁈待つんじゃなかったの⁈〉

 

ソウルにとってソーマの行動は意外だったため、動揺を隠せないでいる。しかし、ソウルは思い出したかのように動き出し、素早く回り込んでコンゴウへ神機を向ける。

しかし、既にそのコンゴウからは左半身が消えていた。さらにソーマは追撃に移るために神機を水平に構え、地面に力強く踏み込んでいた。左半身と同じようにコンゴウの残った方の体も地面に向かって倒れていく。

 

〈出る幕なしかも…〉

 

ソーマの神機が振り抜かれ、コンゴウが神機ごと壁に叩きつけられ、そして潰れた。

当然、コンゴウは動かなくなった。

 

〈…すごい〉

 

ソーマはすぐに捕喰を開始する。しかし、そのときのソウルの目には救援を知らせる信号弾が映っていた。

 

 

時間は少し戻り、西側の3人が索敵を開始したところである。

 

「第一部隊と一緒のミッションだからって楽しみにしてたのに、何でよりによって新型だからって調子乗ってる新人と死神と一緒なのよ」

「そんなこといったら失礼ですよ。まあ、僕もリンドウさんの剣の腕を見たかったのですが…」

「ソーマも十分、バスターの使い手だ」

「まあ、この際仕方ないわ。さっさと終わらせて帰りたいわー」

 

3人は会話をしながら捜索をしている。

そのとき、ドシンという音が彼らの背後で響いた。彼らが振り返るとそこにはコンゴウが2体いる。崖の上から飛び降りてきたようだ。

 

「2体ですか…。少し厳しいかもしれませんが僕達ならなんとかなるでしょう。

僕は左、ダイキさんは右をお願いします‼」

「おう」

「2人はあいつらに隙を作って‼盛大な一発をお見舞いしてあげる」

 

ナオヤはコンゴウとの間合いを一定に保とうとしているが距離をうまく保てていない。そこにコンゴウが大きく右腕を振りかぶり、全体重を乗せたパンチを放ってきた。

ナオヤは装甲を展開し、受け流すような形でなんとか回避するが、衝撃で後ろに少し押し出され、バランスを崩す。コンゴウは空振りした勢いで地面に伏している。

そこにマリーが、ナオヤとの距離が離れたのを狙って、威力の大きいバレットを撃ち込む。爆発が起きてコンゴウの右腕が木っ端微塵に吹き飛ぶ。しかし、その程度でコンゴウは力尽きることなく、怒りで奮い立つ。

 

〈これは厄介なことになりましたね…〉

 

一方、ダイキの方はコンゴウの空気弾による遠距離攻撃を避けるのが精一杯で、距離を詰められずにいる。

そんな状況の中、辺りにドシンという音が再び響いた。さらに1体のコンゴウが出現した。

 

「ナオヤ‼どうするの⁉」

 

マリーは叫ぶ。しかし、ナオヤは新たに現れたコンゴウと怒り狂ったコンゴウの攻撃を必死で躱していて、ほとんど余裕がない。

 

〈救援信号を送らないといけないですね…〉

 

ナオヤはなんとか攻撃を捌き、振り返る。

 

「マリーさん‼救援信号をお願いします‼」

「わかったわ‼」

 

誤射をしてしまいそうなナオヤの方を避け、ダイキを援護していたマリーは、救援信号弾を取り出そうとウエストポーチを漁る。その瞬間、彼女の背中に衝撃が走り、吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。その衝撃の原因は怒り狂ったコンゴウの空気弾であった。

 

「かはっ…」

「マリーさん‼」

 

ナオヤが2体のコンゴウから攻撃を捌けたように思ったのは、1体がマリーへ狙いを変更したからであった。

マリーは不意打ちにより神機と取り出した信号弾を手放してしまう。さらに追い打ちをかけるようにコンゴウが、マリーとの距離を詰める。さすがのゴッドイーターも怒り状態のコンゴウの攻撃が直撃しては自由には動けない。

ナオヤもダイキも助けに向かおうとするが、それぞれの対峙するコンゴウの攻撃から抜け出せない。

マリーは必死に起き上がろうともがいているが、体が思うように動かない。その顔は死の恐怖によって引きつっていて、普段の彼女からは考えられない表情となっている。

コンゴウは既に距離を詰め、残った左腕を振り上げている。そして怒りに任せて振り下ろした。その瞬間、マリーの声にならない悲鳴が響いた。

その一撃を食らっても、マリーが立ち上がっていて、もし、吹き飛ばされる形となっていたら、彼女はなんとか生き延びれただろう。しかし、彼女は地面に横になっていたため、その一撃の衝撃を一切、逃がすことができなかった。

コンゴウの拳は彼女の右わき腹から腰の辺りに命中し、血と肉片が飛び散り、彼女の右足と胴体をつなぐ部分はなくなっていた。

怒り狂った状態だったため、体の中心を捉えることができなかったのだろうか。急所を外されたため、マリーは死ぬことも、意識を失うこともできなかった。ゴッドイーターでなかったのなら、少なくとも、すぐに意識はなくなっていただろう。

コンゴウはマリーの体を抉った拳で彼女の右足を拾い上げた。そして、捕喰した。

マリーは出血で遠のく意識の中、バリバリと骨の砕ける咀嚼音を聞き、自分の右足が喰べられる光景を涙を流しながら、眺めていた。

 

〈私はアラガミに喰べられて死ぬのね…〉

 

コンゴウがマリーの右足を完喰した頃に彼女は目を閉じ、力尽きていた。捕喰を行なったからか、コンゴウのなくなっていた右腕の傷口は塞がっていた。

このとき、ダイキはなんとか別のコンゴウの攻撃を抜け出し、マリーの落とした信号弾を拾い、打ち上げた。

 




オリキャラが3人ほどでてきましたが、とんでもなく残酷な展開となっております。
実際のゴッドイーターの世界もこんな感じかと想像して書いていたのですが、予想以上に残酷になってしまいました。

次回は果たしてどうなってしまうのか…


ところで…
レイジバースト楽しみですね(≧∇≦)
特装版予約しちゃいました‼
いまから待ち切れません(((o(*゚▽゚*)o)))
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