GOD EATAR 〜血と意志を継ぐ者〜   作:?BOX

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なんとか一日で書き終わりましたε-(´∀`; )

ほとんどタイトル通りの内容です。
原作やってる方は知ってることが多いと思いますが……

独自設定とかが多いので読んでくれると嬉しいです!!


No.004 サカキ博士の講義

No.004

 

ソウルはフェンリルから支給された制服に着替えている。いまの時刻は4時半すぎである。

昨日はメディカルチェックでも寝ていたため、思っていたより早く起きてしまった。

特にすることもないので今日の予習のためにアーカイブでチュートリアルの映像を見ることにする。

そこには神機の扱い方やアイテムの使い方、信号の使い方、バレットエイデットの方法などの映像があった。他にも戦闘映像を録画したものもあった。

とりあえず、順番にそれを見ていく。

全部見終わり一息ついているとドアをノックする音が聞こえてきた。もう6時近くになっていた。

 

「おい、新入りー、いるかー?」

「あ、はーい」

 

ドアの外から少し子どもっぽい声が聞こえてくる。

 

ドアを開くと帽子を被った少年が立っていた。ソウルは昨日見かけた黄緑色の上着の人だと思う。

 

「よう新入り。ツバキさんの頼みでお前らを迎えにきたぞ。俺は第三部隊で防衛班の小川シュンってんだ」

「わざわざありがとうございます。俺は天星ソウルです」

「準備はいいな?もう一人の新入りも迎えに行くぞ」

「はい」

 

シュンが隣の部屋のドアを叩く。

 

「おーい、いるかー?」

 

しかし返事はない。

どうやらまだ寝ているようだ。

 

「おい!!寝てんのか?さっさと起きろ!!」

 

シュンがドアをさっきより激しく叩く。

その音で起きたのかドアが開き、寝癖をつけて部屋着のままコウタが出てくる。

 

「…はいぃ?」

「さっさと準備してこい。ツバキさんが待ってんぞ」

「わ、わかりました!!」

 

コウタは慌てて部屋に入る。

中からドサッとなにかが崩れる音が聞こえてしばらくすると着替えたコウタが出てきた。

 

「お、お待たせしましたっ」

「じゃあ、行くぞ」

 

ソウルには部屋の中がちらりと見えたがすごいことになっていた。

来たばかりでよくここまで荒せたなと思う。

3人はエレベーターに乗り込む。

するとコウタが話しかけてくる。慌てていたからかニット帽が斜めっている。

 

「こんな朝早くからなにすんだ?まだ飯も食ってないのに」

「わかんないよ」

 

エレベーターが開くともう一方のエレベーターの前にツバキが立っている。

 

「ツバキさーん、新入り連れてきましたー」

「よし、もういいぞ。だが、お前はもう少し言葉使いをしっかりしろ」

「すんません」

 

反省する様子もなくシュンはエントランスの下層へと向かう。

 

「全く、あいつは…。まあ、いい。新人2人はこっちへこい」

「「はい」」

「では、いまから一時間訓練所でランニングをしてもらう。いいな?」

「え?いまからですか?まだ飯も食ってないのに?」

 

コウタが慌てて聞き返す。

 

「ああ、そういっている。ゴッドイーターなら一時間のランニングなど朝飯前だ」

「…わかりました」

 

コウタはしぶしぶ容認する。

 

「では、行くぞ」

「はい」

「…はい」

 

3人で目の前のエレベーターに乗り込み訓練所へ向かう。

ソウルはコウタに話しかける。

 

「これはさすがにつらいね」

「もう、帰りたくなってきたよ…」

 

訓練所に着くとすぐツバキが指示を出す。

 

「これから1時間走り続けてもらう。ペースが遅かったら延長だ」

 

2人は走り始める。

しかし、ソウルは体に違和感を感じる。それもいい意味で。

 

「ねえ、コウタ。なんか体がすごく軽くない?」

「わかるわかる。すげぇ走りやすい!!」

「これなら1時間いけそうだね!!」

「だな!!」

 

30分ぐらい経ってくると徐々に息が切れてくる。

 

「ちょっとつらくなってきたな」

「うん、少しね」

「よし、ここからペースを上げろ」

 

ツバキがまた指示出す。

 

「「え?」」

「ペースを上げろと言っている」

「「は、はいっ」」

 

そんなむちゃくちゃなーとソウルは思う。神機使いになる前のダッシュの8,9割のスピードは出ている。

 

50分を過ぎてくるとコウタのペースが落ちてくる。

 

「コウタ、ペースが落ちているぞ。さっさとペースを上げろ」

「はあ…む、無理ですぅ…はあ」

「上げないと延長するぞ」

「そ、そんなぁ…はあ、はあ」

 

コウタは必死にペースを上げる。

ソウルはギリギリペースを保てている。

 

そうして、1時間が経過する。

 

「よし、ソウルは終了だ。コウタは20分延長だ」

 

結局、コウタはペースを維持できなかった。コウタは返事もする気力もなくひどいフォームのまま走り続ける。

ソウルもさすがに疲れて手を膝について息を整えている。

 

「初日でこのペースを保てたやつはなかなかいないのだがな」

 

とツバキがソウルに話しかける。

 

「そ、そうなんですか」

「適合率が高いこともあるが、もともと身体能力が高くないとここまでにはならないぞ」

「あ、ありがとう…ございます」

 

かなりギリギリだったといおうと思うが息がまだ切れているためしゃべることができない。

 

「お前はもう飯を食べてこい。食べ終わり次第、第六ミーティングルームに集合だ」

「わかりました」

 

やっと息が整ってきてまともに話せるようになってくる。

ソウルは歩いて訓練所を出ていく。

 

「……ソウルはリンドウを超えるかもしれないな。さすがはあの人の息子といったところか」

 

ツバキはソウルの背中を見ながらそう呟く。

 

「コウタ、その調子だとまた延長するぞ」

「も、もう無理ですー」

 

 

ソウルは一旦部屋へ戻りシャワーを浴び、インナーを着替えて部屋を出る。

そのまま食堂へ向かい、食事をとる。

食べ終わり一息つくとすぐに食器を片付けて第六ミーティングルームに向かう。

第六ミーティングルームに着くとコウタが机に突っ伏していた。

 

「あれ?コウタはもうご飯食べたの?」

「…うん?ソウルか。いや、食ってない。あの後さ、ツバキさんにさらに延長させられて食う時間なくなったんだよ」

 

いつもとは違い元気のない声で呟くようにいう。あの後ツバキに相当しごかれたようだ。

 

「そっかー、それは大変だったね。俺はお腹いっぱい食べてきたよ」

 

たいしてお腹いっぱいな訳ではないが意地悪そうにそういう。

 

「いいなー」

 

その意地悪に気づくこともなく返事をする。

それを見てソウルはポケットをあさる。

 

「ほい、これあげるよ」

 

ソウルの手にはレーションが握られている。

コウタはびっくりしながら受け取る。

 

「いいのか?」

「うん、コウタのことだからこんなこともあると思って持ってきておいたんだよ」

「うおー、ソウルありがとー」

「そんな大袈裟にならなくても…」

 

コウタはソウルの手を握って振り回している。

ソウルは苦笑いしながらほんとはお腹が空いたときに自分で食べようと思ってたんだけどねと心の中で呟く。

 

「ほら、ツバキさんが来る前にさっさと食べちゃいなよ」

「おう、ありがとな」

 

コウタの声はいつも通り元気に戻っていた。

コウタがレーションを食べ終わるとすぐにツバキさんが部屋に入ってくる。

 

「よし、そろそろ講義を始めるぞ。今日は神機についてだ。神機の仕組みなどについても理解してもらうためにサカキ博士をお招きしている」

「やあ、どうも。昨日ぶりだね」

「今日は博士の話を聞いてもらう」

「じゃあ、まずはその腕輪について話そうか」

「これってけっこう邪魔だよなー」

 

コウタが文句をいう。

 

「そうかもしれないね。でもそれにはたくさんの機能が詰まっているから仕方のないことなんだよ。

まず、その腕輪の正式な名称は『P53アームドインプラント』という。一番重要な機能は神機との神経信号の伝達とオラクル細胞の管理だね。簡単にいうと腕輪にP53偏食因子を注入すると、それぞれのゴッドイーターに適合している偏食因子を含むオラクル細胞に変換してくれるんだよ。P53偏食因子にもたくさん種類があって、変換されたものもその一種なんだけどね。普通の細胞でいう遺伝子操作みたいなことを腕輪でしてるんだよ」

「「十分難しいです」」

「まあ、この辺りの仕組みはわからなくてもなんとかなるよ。

あと神機関係の機能といえばOP(オラクルポイント)といわれる銃撃用のオラクル細胞の貯蔵だね。基本的に100ポイントが限界だけど神機の機能によって濃縮率が変動するから多少最大値も変わるんだけどね。

旧型アサルトタイプのコウタ君は体内のオラクル細胞からOPを徐々に作り出すことで消費したものを回復できるよ。これは通常時は基本的に旧型ガンタイプ限定の能力だね。

それと旧型ブレードタイプから腕輪を接続して回復することもできるけど、少々時間がかかるから戦闘と戦闘の合間にすることをおすすめするよ。一応新型ともできるようにはなってるよ」

「そうなんすか。まだよくわかんないですけど」

「まあ、実際にやってみるのが一番だね」

「それは今日の午後からだ。それまでに知識を詰め込んでおけ」

 

ツバキが口を挟む。

するとソウルが手をあげる。

 

「サカキ博士、質問です」

「なんだい、ソウル君」

「結局、新型ってなんなんですか?いろんな人からいわれたんですけどなにが違うんですか?」

「そうか、初めて神機を見たんだから違いはわからないよね。よし、説明しよう」

 

見るのは初めてではないんだけどねと思うが話を聞くことにする。

 

「まずは旧型の説明が必要だね。旧型とは剣形態と銃形態のどちらか一方しか使えない神機のことをいうんだ。

対する新型は剣形態と銃形態のどちらも使えるんだよ。剣でOPを補給し、それを銃で撃つってことができるんだ」

「え?それってちょーすげーじゃん!!」

「うん、かなり技術が進化したよ」

「あの神機のどこに銃があるんですか?」

「神機のコアの反対側にちょこんと生えてるものがなかったかい?それが銃だよ」

「…あったような気もしますがそんな小さくて大丈夫なんですか?」

「変形することで普通の大きさになるんだよ。さすが、生体武器だね。あとで実際にやってみるといい」

「変形ってなんかかっこいいな!!」

「そうだね!!」

 

ツバキはこの2人を見てやはりまだ子どもだなと思う。

 

「それとソウル君の神機は少し特殊でね。刀身だけなんだけどパーツを変えることができるんだよ。普通は神機のコアとの相性があるからあんまりパーツを変えられないんだけどね」

「どんなのに変えられるんですか?」

「適合試験のときは四神刀朱雀というパーツがついていたんだけど、他には玄武、青龍、白虎の3つがあるんだよ。名前の由来は旧アジア地域に伝承されていた神獣達だね」

「名前もかっこいいじゃんか!!」

「うん、なんかやる気が出てきたよ」

「ちなみにコウタ君の神機の名前はモウスィブロウだよ」

「も、もうすぃぶろう?なんかいいにくいし、ソウルのやつの方がかっこいいなー」

 

するとツバキの顔色が変わる。

サカキ博士も少し青くなる。

 

「私が使っていた神機に文句があると?」

「…え?ツバキさんが使ってたって?」

「…コウタ君の神機はもともとツバキ君が現役時代に使っていたものなんだよ。それが偶然君に適合した訳だよ」

 

サカキ博士は少し苦笑いをしている。

 

「や、やっぱりめっちゃかっこいいです!!ソウルのなんかよりずっと強そうです!!」

 

実際、ツバキが使っていたというだけで強そうだとソウルは思う。

 

「神機に文句をいうなら、神機を一人前に使いこなせるようになってからにしろ」

「は、はい。すみませんでした」

 

ソウルは空気を変えるために質問をする。

 

「同じ神機が違う人に適合することってあるんですか?」

「お、ソウル君それはいい質問だね。

実は基本的に神機には嫌いな偏食因子何種類かあってね、その嫌いな偏食因子の一つにでも適合することができればその神機を使えるんだよ。

簡単にいったけど、適合すること自体がかなり低い確率だから、滅多にそんなことはないんだけどね」

「そうなんですか」

「ちなみにツバキ君とコウタ君は違う偏食因子に適合しているんだよ。

それと、ソウル君の神機の嫌いな偏食因子は1つしか見つかってないから適合する確率はもっと低かったんだけどね」

「なんかソウルの神機っていろいろとすげーな」

「みたいだね」

「ソウル君の神機はそういう意味でも特殊だね。あと、嫌いな偏食因子が少ない代わりに好む偏食因子は多いみたいだよ」

「それだとどうなるんですか?」

「簡単にいうと攻撃力が高くなるね」

「なんかいいとこずくめじゃんか!!」

「ラッキーだね」

 

そんな都合のいい話はないんだけどねとサカキ博士は心の中で呟く。

 

「そろそろ話を戻そうか。腕輪の話だったね。腕輪には他にも発信機や仲間への簡易信号を送ったりする機能があるよ。普段の生活だとターミナルやドアなどでの個人認証にも使われているね。腕輪の機能はこのくらいかな」

「邪魔だと思ってたけど意外とすげーんだな、これ」

「これだけ大きいのも納得だね」

「次は神機の基本的な性質の話をしようか。

君達はそもそもなぜアラガミに神機以外での攻撃が効かないかわかっているかい?」

「「わかりません」」

「まあ、それが普通だよ。でも少し考えたらわかるんじゃないかい?

オラクル細胞の最も基本的な性質はなんだい?」

「なんでも捕喰するってやつ?」

「コウタ君、まさにそれだよ。少し自分達で考えてごらん」

 

2人は考え始める。

しばらくするとソウルが声をあげる。

 

「あ、攻撃も食べられちゃうってこと?」

「その通り!!ソウル君はなかなか筋がいいね。それに加えてオラクル細胞の結合力が高いってこともあるんだけどね」

「ありがとうございます」

「博士ー、じゃあ、何で神機での攻撃は喰われないんですか?」

「コウタ君もいい質問だね。簡単にいうと神機での攻撃は喰われる前に喰うって感じだね。アラガミはそれぞれいろいろな形をしている。あ、アラガミについての詳しいことはまた今度教えよう。

で、アラガミには爪のように攻撃に特化した部分や鎧のように防御に特化した部分がある。そういった部位のオラクル細胞の捕喰能力は無くなる訳ではないけど、低くなってしまうんだ。だからアラガミは口でものを食べるんだね。

対して神機の刃の部分や弾丸などのオラクル細胞は捕喰に特化するように調整されている。その能力でアラガミのオラクル細胞を喰らって細胞の結合を破壊し、ダメージを与えるんだ。これはわかりやすいよね?」

「はい、わかります」

「…オレもなんとかわかる」

「それならよかった。これでなぜ神機が唯一アラガミへの対抗手段になっているとこがわかったね。

ちなみに神機の装甲や対アラガミ装甲のオラクル細胞は捕喰されないことに特化しているんだよ。アラガミの攻撃にもオラクル細胞は含まれているんだ。

それで、詳しい攻撃方法とかはツバキ君から教わってもらうとして、次は神機が生体武器だということがよくわかる捕喰形態について説明しよう。残念ながら旧型ガンタイプのコウタ君にはできないんだけどね」

「そんなー、ソウルばっかずりーよ」

「適合したものは仕方ないよ」

「まあ、とりあえず聞いておいてね。

捕喰形態は剣形態から移行できるんだ。あとで実際にやってみるのがいいよ。捕喰形態は名前の通り捕喰ができるんだ。活動中のアラガミを捕喰することで神機解放モード、つまりバースト状態になるんだ」

「バーストってなんなんすか?これも名前がかっこいいな」

「いまから説明するよ。バースト状態とは神機がアラガミのオラクル細胞を捕喰することで神機使いの体内のオラクル細胞が活性化することだよ。バースト状態には様々な恩恵があるんだ。

オラクル細胞が活性化することによって筋力や耐久力が強化されたり、疲れにくくなったりするよ。それにさっきいったみたいに徐々にOPも回復していくよ。でも一定時間が経つと解除されちゃうから気をつけてね。あと捕喰したときにそれぞれのアラガミに依存した性能を持つアラガミバレットも入手できるよ」

「オレにはなれないのか。ソウルはいいなー」

「コウタ君は自らバースト状態にはなれないけどソウル君がいればそれ以上のものになれるよ」

「マジですか⁈早く教えて下さい!!」

「それは神機連結解放モード、またはリンクバーストというんだよ。リンクバーストとは、先ほどいったアラガミバレットを味方に受け渡すことでバースト状態にすることだよ。捕喰形態と銃形態の両方になれる必要があるから新型にしかできないんだけどね。

リンクバーストは受け渡す回数が多いほど神機使いの能力が強化されるんだ。しかし、神機の暴走や神機使いの身体の負担を考慮して、レベル3までしか上がらないようにストッパーがかけられているんだよ。それでも十分普通のバースト状態と比べるとかなり強力だけどね」

「すげーじゃん!!ソウル、どんどんオレに受け渡してくれよ」

「もちろんいいよ!!」

「それに受け渡されたアラガミバレットも神機での分解と生成を繰り返すことで精錬されてより強力な濃縮アラガミバレットとなるんだ。こっちも上限はレベル3までだよ」

「早くやってみたいなー」

「楽しみだね!!」

「お前ら、これは遊びじゃないんだからな」

 

ツバキが呆れながらいう。

 

「今日の講義これで終了にしようか。実際に神機を使ってみないとわかりにくいだろうしね」

「ではお前らは昼休憩をとってこい。その後は神機保管庫で神機を受け取って訓練所に集合だ」

「「わかりました」」

 




独自設定がいろいろありましたね。
多分矛盾してないと思います。
おかしいところや質問とかがあったら遠慮なくいって下さい!!

ちなみにリンクエイド、空中ジャンプなどはゲーム上の演出だと思ってるので出ないと思います。
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