GOD EATAR 〜血と意志を継ぐ者〜   作:?BOX

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今回は衛生兵回です。
リッカさんも登場します!!

だいぶ戦闘描写が増えました。

ちなみまだあの方は出ません(・ω・)


No.007 衛生兵との任務

 

 

「ふぅ、無事生きて帰って来れたな」

 

リンドウはソウルの肩をポンポンと叩きながらいう。

 

「はい、ヴァジュラに遭遇しなくてほんとによかったです」

「そうだな。報告書はあとで俺がやっとくから、ソウルはこのまま神機を預けに保管庫へいってこい。俺はこのまま任務だそうだ」

「さっきのヴァジュラですか?」

「ああ。全く、人使いが荒いこと」

「頑張って下さい!!第一部隊の人と行くんですか?」

「まあ、そんな感じだ。俺らがヴァジュラ相手にしてる間、受注資格のあるミッションなら受けてもいいぞ。1人では行くなよ」

「わかりました!!誰か先輩についてきてもらいます」

「よし。じゃあ行ってくる」

「頑張って下さいねー」

 

リンドウは片手を挙げて去っていく。

ソウルは神機保管庫へ向かう。

 

「あ、ソウルくんおかえりー」

「リッカさん、ただいま」

 

リッカが顔にオイルを付けたまま手を振っている。

 

「ヴァジュラが近くに現れたんだって?初陣なのに大変だったね」

「うん、さすがにちょっと怖かったよ」

「だよね、お疲れ様。ほら、神機預かるからここに置いて」

「うん、ありがと」

 

ソウルは神機をいわれた通りに置く。

 

「神機には異常はなさそうだね」

「今日はまだそんなに使ってないから消耗してないと思うよ」

「ならよかったよ。でも、くれぐれも神機は大切に扱ってね?もちろんソウルくんには代わりはいないけど、君の神機にも代わりはいないんだから」

「そうだよね。この神機がなかったら俺は神機使いになれなかったんだよね。

そう考えると神機って大切なパートナーだよね!!」

「そうなんだよ!!ソウルくんはわかってくれるんだね!!」

 

リッカは嬉しそうにそういう。しかし、ふとさみしそうな表情になる。

 

「最近は神機を丁寧に扱わない人もいてね。なんだかその神機も悲しそうなんだよね」

「神機が悲しそうって?」

「別に神機が感情を表にだしたり、しゃべったりする訳じゃないから、ほんとのことはわからないんだけどね。長いこと整備してるとなんか感じるんだよね」

「それは神機に心があるってこと?」

「心か…。そうかもしれないね。大事にされてる神機は嬉しそうだって感じるときもあるよ」

「それってなんだかロマンチックだね!!」

「うん!!なんか少し神機のことがわかった気がするよ!!ありがとう、ソウルくん」

「そんなお礼いわれるようなことしてないよ」

 

ソウルは焦って否定する。

 

「話聞いてくれただけでもありがたいよ!!」

「まあ、それならよかったけどね。でも、リッカさんってそういう女の子らしいところもあるんだね!!」

「女の子らしい?」

「神機に心があるってなんかロマンチックでしょ?そういうこと思うから女の子らしいかなって」

「あたしが女の子らしいかー。そんなこと初めていわれたな。あたしには似合わないよ」

 

リッカは笑いながらいう。

 

「そんなことないよ。リッカさんなら可愛い格好も似合うと思うよ!!」

「可愛い格好か…。おしゃれなんて全然考えたことなかったよ」

「やってみたらいいのに」

「そっかー。まあ、考えておくよ」

「もし、するときは俺にも見せてね!!」

「したときはそうするよ。とりあえず、そろそろ整備に戻らないと」

「そっか、じゃあもういくね!!また神機取りに来るかもしれないけど」

「わかった、またね」

 

ソウルは手を振って出ていく。

リッカはそういえば服全然持ってないなと思いつつ整備に戻る。

 

ソウルはエントランスまで戻ってきた。

ターミナルを操作していたカノンがソウルに声をかける。

 

「あ、ソウルさん。お疲れ様です」

「カノンさんですか。ありがとうございます」

「初陣はどうでした?」

「なんとか1人でオウガテイルとザイゴートを1体ずつ倒しましたよ」

「わあ、すごいですね!!私なんて初陣でも誤射しちゃいましたよ」

「ありがとうございます。初めてだから緊張しますよね。あ、カノンさん、これから任務って入ってますか?」

「えっと、確か入ってませんよ!!」

「じゃあ、俺とミッション行ってくれませんか?」

「え⁈いいんですか?あ、でも…」

「やっぱりこんな新人じゃダメですか?」

「いや、全然そういう訳じゃないんです!!でも、もしものときソウルさんを守れる自信がありません…。せめてあと1人ぐらいは…」

「誰かいい人いますか?」

「じゃあ、タツミさんを誘ってみましょう!!」

「カノン、呼んだか?」

 

タツミがちょうどエレベーターから降りてきた。

 

「あ、タツミさん。ちょうどよかったです。ソウルさんが一緒にミッション行きたいっていってるんですけどついてきてもらえますか?」

「そうか。2人で行かせる訳には行かないし、俺も行くぞ。ソウルの実力も見てみたいしな。だが、ソウル、リンドウさんの許可は取ったのか?」

「はい、俺の受注資格があるミッションなら行ってもいいっていってました」

「リンドウさんがいうなら大丈夫だな。じゃあ、好きなミッション受注してこいよ」

「わかりました!!」

 

ソウルはヒバリのもとへ向かう。

 

「カノン、ソウルのこと怖がらせてやるなよ」

「わ、わかってますよ。誤射しないように気をつけます!!」

 

それだけじゃないんだけどなと思うタツミ。

 

「タツミさん、カノンさん!!受注してきましたよ!!嘆きの平原でオウガテイル4体の討伐です」

「わかった。さっそく準備して行くぞ」

 

 

ソウル達3人はヘリで嘆きの平原に来ている。

 

「講義で聞いてはいたんですけど、あの竜巻は圧巻ですねー」

「あれよりアラガミの方が危険なんだけどな。よし、そろそろ行くか!!」

「はい!!」

「頑張りましょうね」

 

3人は高台から飛び降りる。

 

「ここは見晴らしがいいがその分アラガミからも見つかりやすいから気をつけろよ」

「わかりました」

「とりあえず、時計回りに一周するぞ」

 

タツミはそういって動きだす。

 

ちょうど半周した辺りでオウガテイル4体の群れを発見する。

 

「いたな。俺が2体を引きつけるからカノンとソウルは1体ずつ頼む」

「「はい」」

「戦闘開始だ!!」

 

3人は同時に駆け出す。

オウガテイル達はこちらに気づき威嚇する。

タツミが先陣を切って2体の間を駆け回り、引きつける。

残りの1体がソウルに向かって飛びかかってくる。

カノンは奥の1体の針攻撃を避けながら近づいていく。

 

〈当たるもんか!!〉

 

ソウルは左へ回避する。

 

〈今度は確実に削ぐ!!〉

 

ソウルはオウガテイル左足へ向けて剣を振るう。

 

「グギャァ」

 

オウガテイルはそう叫びながら転ぶ。

今度は綺麗に足が切断された。

 

〈あいつ、なかなかやるな。…おっと〉

 

タツミはオウガテイルの攻撃を避けながらソウルの戦闘を観察している。

 

「喰らえ!!」

 

ソウルは神機を捕喰形態にして、オウガテイルの頭部の半分以上を抉り取る。

 

〈すごい!!これがバースト状態か〉

 

全身にみなぎる力を感じながら神機を変形する。オウガテイルの細胞から4つのアラガミバレットが生成されている。

 

「タツミさん、カノンさん受け取って下さい!!」

 

ソウルはそれぞれにアラガミバレットを2つずつ受け渡す。光の弾がそれぞれの神機のコアの部分に吸収される。

 

「す、すごいです!!」

「おお、これがリンクバーストってやつか」

 

2人は初めてのリンクバーストに驚きを隠せない。

受け渡しをしたソウルは、そのまま顔を抉られて瀕死のオウガテイルに向かって、至近距離で銃を連射する。

オウガテイルはそのまま活動を停止する。

 

「1体討伐完了です!!」

「ナイスだ。俺はいいからカノンのとこへ援護にいけ!!だが、カノンの前には出るなよ」

 

タツミは既に1体のオウガテイルを倒している。

ソウルは指示に従い銃形態のままカノンのもとへ向かう。

 

「ブチ抜いて!!」

 

いつものカノンからは考えられないような言葉使いの声がソウルの耳へ飛び込んでくる。そこには間違いなくオウガテイルへ濃縮アラガミバレットを撃ち込むカノンの姿がある。

 

「…カノンさん?」

「ソウル、カノン先輩と呼びな!!」

「は、はい!!」

 

その言葉にソウルは怯む。

その間にカノンは放射系のバレットでオウガテイルを吹き飛ばしトドメを刺す。

 

「グギャァァ…」

 

といってボロボロになったオウガテイルは力尽きた。

 

「断末魔、素敵だったよ!!」

「アラガミとの戦闘のときはいつもああなるんだ」

「そ、そうなんですか」

 

もう片方のオウガテイルも倒し終えたタツミが、あまりの衝撃にポッカリ口を開けていたソウルに話しかける。

 

「まあ、それ以外はいつも通りに戻るから安心していいぜ」

「…はい」

「あ、もう全部終わったんですね。よかったです」

 

カノンがソウルのもとへ向かってくる。

 

「よし、捕喰タイムだな」

「ほんとに戻った」

「毎回リアクションしてると体がもたないぞ」

「わ、わかりました」

 

2人はそれぞれ2体ずつ捕喰する。

 

「じゃあ、そろそろアナグラに連絡するか」

 

タツミは携帯電話で電話をかける。

 

「あ、ヒバリちゃん。いま終わったぜ」

「わかりました。いま迎えを送りますね」

「帰ったらデートしない?」

「仕事があります」

 

そういってヒバリは一方的に電話を切る。

 

「また断られちゃったか…」

 

タツミは少し肩を落とす。

 

「タツミさん、諦めなかったらなんとかなりますよ!!」

「お前は応援してくれるのか!!ありがとう」

「いえいえ」

「よし、このあと昼飯奢ってやるぞ!!この前約束したし、ソウルの初陣祝いも兼ねてな!!」

「ありがとうございます」

「カノンもくるか?」

「私もいいんですか?」

「俺もカノン先輩がいてくれた方が嬉しいですよ」

「先輩…?」

「そう呼んだ方がいいかなと…。今まで通りの方がいいですか?」

「いえ、その方が嬉しいです!!」

 

カノンは先輩っていい響きだなーと思いながら喜んでいる。

ソウルの方は少し怖がっているが。

 

「わかりました、カノン先輩」

「えへへ…。あ、ソウルさんさっきはリンクバーストありがとうございました。私初めてバースト状態になりましたよ。あんな感覚なんですね」

 

旧型ブラストタイプのカノンにはバースト状態自体が初めてなのだ。

 

「俺からも礼はいっとくぞ。さすが新型だな。あんなにすごいとは思ってなかったぜ。ソウル自身の腕もなかなかだ」

「ありがとうございます。これからも頑張りますね!!」

 

そんな話をしながらソウル達はヘリの着陸ポイントへ向かう。

 

 

タツミとカノンと一緒に食事を済ませたソウルはエントランスに戻ってきていた。

カノンのクッキーも食べたので、けっこうお腹いっぱいになったので、ベンチに腰掛けて休みながらリンドウ達の帰りを待つ。

するとリンドウ達がエレベーターから降りてきた。

 

「おかえりなさい。お疲れ様です」

「おう、ソウルか。ヴァジュラがもう1体乱入してきてちょいと手こずっちまったわ」

「2体もいたんですか⁈無事でよかったです」

 

フードを被った男性はそのまま去っていく。

 

「ソウルは任務にいって来たのか?」

「はい。オウガテイル4体のミッションをカノン先輩とタツミさんの3人でいってきました」

「そうか、ご苦労なこった」

 

任務の内容はあとでタツミにでも聞いておくかとリンドウは思う。

 

「続けてで悪いが今度はサクヤとミッションに出てもらう」

「私が橘サクヤよ。スナイパータイプで衛生兵をやってるわ。よろしくね」

「はい、よろしくお願いします」

「ミッションの内容は…あー、サクヤ、あとは任せた」

「ふふふ、相変わらずね。わかりました、上官殿」

「じゃあ、俺は行くぞー」

「もう、リンドウったら。ごめんなさいね、うちの隊長があんなので。ああ見えて腕は確かなのよ」

 

そういいながらソウルの向かいに腰掛ける。

 

「話しやすくていい隊長ですよ。それにしても仲良いですね」

「まあ、小さい頃からずっと一緒にいるからね。幼馴染ってやつよ」

「そうだったんですか。…一つ聞きたいんですが、さっきもいたフードを被った男性も第一部隊なんですよね?」

「ソーマのことね。あの子はけっこう不器用な性格でね。まあ、仲良くしてあげて」

「わかりました!!」

「じゃあ、ミッションの話をしましょうか。今回のミッションはコクーンメイデン2体の討伐よ」

「コクーンメイデンってあの動かないやつですよね?」

「そうよ。でも動かないからって油断しないでね。遠距離ではこっちに向かって正確にレーザーを撃ってくるわ。

近距離でも体から針を突き出して攻撃してくる少し厄介なアラガミよ」

「どっちにも注意して戦いますね」

「それと今回は遠距離型の神機使いとの連携の基本を学んでもらうわ」

「えっと、遠距離型の神機使いの射程圏内からでない、でしたっけ?」

「ええ、そうよ。よく覚えてたわね。今回はソウルが前線で陽動、私は後方からバックアップって感じよ」

「了解です!!」

「素直でよろしい。頼りにしてるわよ。すぐに出れる?」

「はい、アイテムも万全です!!」

「じゃあ、すぐに行くわよ」

「はい」

 

2人はそのままエレベーターで移動する。

 

 

「やっと着いたわね。さて、さっきいったことは覚えてるかしら?」

「俺は前線で陽動、サクヤさんは後方支援ですよね?」

「うん、よろしい。じゃあ、さっそく行くわよ」

 

2人は飛び降りて左側から捜索し始める。

するとさっそくターゲットのコクーンメイデン1体を発見する。

コクーンメイデンもソウル達の存在に気づく。

 

「ソウル、行って!!」

 

サクヤの指示にソウルは無言で頷き走りだす。

ソウルに向かってレーザーが飛んでくる。

ソウルはそれを見切って右へ回避してそのまま走り続ける。

 

〈このまま真っ二つに…っ⁈〉

「避けて!!」

 

距離が詰まってきたところでコクーンメイデンの体の一部が開く。

ソウルはそれを警戒し後ろへ飛び退く。

その後、コクーンメイデンの体から無数の針が突き出してくる。

 

〈ふぅ、危なかった〉

 

その瞬間バシュっと横からレーザーが飛んで来て、コクーンメイデンの体を貫く。

その攻撃によってコクーンメイデンが怯み、針が引っ込む。

 

「いまよ!!」

「ありがとうございます!!」

 

ソウルはステップを踏み、剣を振り上げ斜めに振り下ろす。

ボトッと切り離された部分が地面に落ち、残った部分からは激しく血が噴き出している。

アラガミといえどもさすがに絶命したらしい。

ソウルはさっそく捕喰形態に変形し捕喰をする。

 

「なかなかいい反応ね。声かける必要もなかったわね」

 

サクヤが近づきながら話しかけてくる。

 

「そんなことないですよ。サクヤさんこそ的確な援護射撃ありがとうございます」

「どういたしまして。でも、まだあと1体いるんだから油断しないようにね」

「はい、捕喰も終わりましたし次へ行きますか」

「そうね」

 

平原の外周に沿って索敵を始める2人。

意外とすぐにそのターゲットは見つかった。

今度はまだソウル達の存在には気づいていない。

 

〈銃で撃ちながら近づこうかな〉

 

そう思い神機を変形させる。

狙いやすい距離になるまで音を立てないように近づく。サクヤはソウルに重ならないようなポジションをとり狙いを定めている。

 

〈そろそろかな〉

 

ソウルはサクヤに合図をして駆け出す。

その足音に気がつきコクーンメイデンは振り返るが既に無数の弾丸が迫っている。

 

〈当たれ!!〉

 

ソウルは走りながら銃を乱射している。

いくつかはコクーンメイデンを逸れていくが、動きを止めるには十分な数の弾丸が命中する。

 

〈剣でトドメだ!!〉

 

変形しながら走るソウルの横をバシュンとレーザーが追い越す。

見事、コクーンメイデンに命中し、追い打ちをかける。

距離を詰めたソウルは踏み込んで横一線に斬撃を放つ。

コクーンメイデンは水平に真っ二つなり、活動を停止する。

 

「終わったわね」

「はい、捕喰しておきますね」

「ソウルはすごいわね。私の出る幕がほとんどなかったわよ」

「そんなことないです。援護射撃はすごく助かりましたよ」

「ならよかったわ。でもなかなかいい連携ができたわね」

「はい、俺もやりやすかったですよ。それに銃撃と斬撃の使い分けはけっこう大変なんですけど、今回はうまくできました。」

「そうよね、大変よね。新型はやることが多くて。その分いろいろ責任もあるかもしれないけど、一人前になるまではしっかりサポートしていくから安心していいわよ」

「ありがとうございます、サクヤさん!!」

「いいのよ、先輩として当たり前よ!!だからどんどんお姉さんを頼ってちょうだいね。じゃあ、アナグラに連絡しておくわね」

「はい、わかりました」




衛生兵はカノンとサクヤさんの両方でした。

次回でやっと上田さんが出ますd( ̄  ̄)

リンクバーストの光の弾は神機のコアに吸収されるという設定にしました!!
あとアラガミバレットの取得数は捕喰したオラクル細胞に依存する設定です。
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