GOD EATAR 〜血と意志を継ぐ者〜   作:?BOX

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なんか最近登場人物が男だらけです(笑)
女性陣と違って口調での区別がうまくつけられなくて困ってます。
技術不足なだけかもしれませんが……

困っているといえばなんかいまいち主人公のソウルくんの個性が立たなくて困ってます(ーー;)



No.009 家族

 

 

エリックと別れたあとソウルはヒバリのところへ向かう。

 

「ヒバリさん、なんか俺が受けられるミッションありますか?」

「あ、ソウルさん。ないことはないですけど、さっきリンドウさんが、ソウルがミッションから帰ってきたら俺のへやに呼んでくれーっていってましたよ」

「そうでしたか、じゃあいってきます!!

あ、でもリンドウさんの部屋ってどこですか?」

「えーと、ベテラン区間の2号室ですね」

 

ヒバリは目の前の端末を操作しながらいう。

 

「わかりました、ありがとうございます」

 

ソウルはエレベーターに向かっていく。

ベテラン区間に着いたソウルはリンドウの部屋まで行き、インターホンを押す。

 

「ソウルか?開いてるぞー」

 

インターホンから声が聞こえてくる。

 

「はい、失礼します」

 

ボタンを押すとプシューとドアが自動で開く。

リンドウはターミナルとところで立っていた。

さっきはターミナルのマイクを使って話していたらしい。

 

「まっ、適当に座ってくれや」

 

いい加減な性格の割には綺麗に整頓された部屋だなと少し失礼なことを思うソウル。

とりあえず、近くのソファに腰掛ける。

リンドウもソファに座る。

 

「ソーマとの任務はうまくいったか?」

「まあ、うまくいきましたよ。最初、少し油断してしまって危ないときがありましたけど…」

「みんなが無事に帰ってこれたなら十分だ。ソーマとはうまくいったか?」

「ソーマさんですか?」

「いや、ソーマはあんな言動だからな、いろいろ誤解されやすいんだよ」

「それなら大丈夫ですよ!!」

「そうか。あいつはアナグラ内で一番、仲間の死を見るのが嫌なんだろう。だから仲間を避けている。

あそこまで優しいやつはなかなかいないんだがな…。わかってないやつが多いくてな。

ソウル、お前は仲良くしてやってくれよ」

 

その言葉を聞いてソウルはクスクス笑ってしまう。

 

「ん?なんかおかしいこといったか?」

「いや、サクヤさんとエリックさんも全く同じこというんですよ。だから少し可笑しくなっちゃって。ごめんなさい」

「ははっ、そうだったのか。いらん心配だったな」

「でも、ソーマさんはいろんな人に愛されてるんですね」

「まあ、大切な仲間だからな。恐らく、本人は気づいてないだろうけどな」

「そうかもしれませんね」

「わかってるようならその話はもういいか。んじゃ、仕事の話だ」

 

リンドウは少しめんどくさそうにいう。

 

「わかりました」

「ソウルがソーマ達と任務に出ていた間に俺はコウタと任務にいってきたんだ。あいつもなかなかいい腕してるな」

「はい、訓練でも射撃の腕はコウタに全然敵いませんでしたよ」

「そうか。そこでだ、お前ら2人でミッションにいってもらおうと思うんだが、どうだ?」

「コウタとは同期ですし、幼馴染でもありますから連携はうまくできると思いますよ!!」

「それもコンゴウの討伐任務だ、いけるか?」

「確かコンゴウって、動きは単純だけど力が強いとかいう中型アラガミでしたっけ?」

「ああ、そうだ。中型アラガミの中でもやりやすいやつだな」

「行けますよ!!もう小型アラガミにも飽きてきたところでしたし」

 

リンドウはソウルの飽きてきたという言葉を聞いて笑う。

 

「なら、いってもらうか。

でも、初陣のときも思ったがソウルはアラガミをほとんど怖がらないな」

「やっぱり、父の影響ですかね。まあ、少し嫌な思い出もありますけど」

「ソウルの父親は神機使いだよな?姉上から聞いたよ。でも、天星って名前の神機使いっていたか?」

「あ、俺の父親の苗字は天星じゃないですよ。なんかフェンリルの結婚の手続きがめんどくさかったとかで正式に結婚してなかったらしいですよ。我ながらバカな父親だと思いますよ。

それで俺は母親の姓の天星なんです」

 

ソウルは笑いながらいう。

 

「まあ、このご時世だから正式な結婚をしないのも珍しくないからな。じゃあ、名前はなんていうんだ?」

「小鳥遊ユウマです。この極東に俺が5歳の時までいたので、もしかしたらリンドウさんも、知ってるかもしれないですね」

「小鳥遊ユウマって、あのユウマさんなのか⁈」

「知ってるんですか?」

「知ってるもなにも俺が一番お世話になった神機使いだよ」

「そうだったんですか⁈そんな偶然あるんですね!!」

「俺の師匠だったからな。それに俺の前任の第一部隊隊長だ」

「そんなにすごかったんですか⁈知らなかったです。いつも家に帰ってきても、『今日もアラガミと遊んできたぞー』ばっかりでしたから」

 

ソウルはあまりの驚きに身を乗り出している。

リンドウもかなり驚いているようだ。

 

「凄かったぞ、本部にヘッドハンティングされたくらいだったからな。

でも、確かにユウマさんはアラガミと遊ぶように戦う人だったな」

「戦いの話をしてくれたときも楽しそうに話してましたからね。そのおかげでアラガミが怖くないんでしょうね」

「そうか。でもユウマさんって1年くらい前……。」

 

リンドウは少し暗い表情になっていう。

 

「はい、正体不明のアラガミにやられました」

 

ソウルも少し暗い表情になる。

 

「…すまん。変な話をしてしまった」

「大丈夫ですよ!!母親のおかげでもう乗り越えてますから」

「…ならいいんだが」

「もう、この話は終わりにしましょう!!暗くなっちゃいますし。

それで、コウタとミッションを受けるってことでいいんですか?」

 

話を戻そうとするソウルの目がいつもより暗いようにリンドウは感じていた。

 

「ああ、そうだな」

「じゃあ、さっそくコウタを誘っていってきますね!!」

「おう、わかった。ちゃんと生きて帰ってこいよ」

「じゃあ、失礼します」

 

ソウルはそういって部屋を出ていく。

リンドウにはそれが少し逃げているように見えた。

 

「ユウマさんか…。懐かしいな」

 

とリンドウは呟く。

ソウルはエレベーターに向かいながら、もし、あのとき僕があそこにいなかったら…と思う。

 

 

ソウルはコウタを呼んでコンゴウ1体とオウガテイル3体の討伐任務を受注した。

いまは鎮魂の廃寺へ向かうヘリの中である。

 

「やっとソウルと一緒の任務が受けられたな!!」

「そうだね」

「でも、こんなに早くコンゴウを任されるなんてオレ達、天才なんじゃないか⁈」

「だといいねー。でもここまでお互い生き残れてよかったよね」

「そうだな。オレになにかあると母さんも妹も路頭に迷っちまうからな」

「そういえばコウタには妹がいたね。何回かコウタの家で一緒に遊んだこともあったね」

「そうだったなー、あの頃よりもかなり成長して可愛くなったぞ」

「そっか。確か名前は俺の母さんと同じノゾミだったよね?」

「うん、それがオレ達の出会いの原因になったんだっけな。オレがノゾミのことを呼んでたら、ソウルがノゾミはお母さんの名前だとかいってきたんだよなー」

「あはは、懐かしいね。俺も何でそんなとこで意地張ってたんだろうね」

「そうだな」

 

ソウルとコウタは昔を懐かしみ、笑いながら話す。

 

「久しぶりにノゾミちゃんに会ってみたいなー」

「じゃあ、今度うちに来いよ!!」

「いいの?」

「もちろん!!」

「今度俺も家族に連絡して家にも行くつもりだったからついでに俺の家にもくる?」

「いいのか⁈行ってみたいな!!

ソウルの家族の話は初めてだなー」

「うちには母さんと弟がいるよ。父さんは少し前にアラガミに……」

「…そうか。うちと同じだな。親父は昔死んだよ」

「そっか」

 

覚えてないだろうけど、ソウルのおかげで立ち直れたんだけどなとコウタは思う。

 

「まあ、そんなに暗くなるなって!!生きてる人が一生懸命生きないと!!」

「そうだよね。後悔しても仕方ないよね」

「そうだそうだ!!で、ソウルの家ってどの辺りにあるんだ?」

「あ、俺まだ知らなかったんだ」

 

ソウルは笑いながらいう。

 

「えーっ⁈何で?」

 

コウタはかなり驚いている。

 

「いや、極東に引っ越してくるには極東支部にいろんなデータ教えて、神機に適合できるかとかの審査受けないといけないじゃん?

そしたら俺が偶然神機に適合して、すぐに来るようにいわれたんだよね。それで俺だけ先に来たから家の場所知らないんだよね」

「そういうことか、びっくりしたわー」

「まあ、今度連絡して住所とか教えてもらうよ」

「わかんなかったらオレが案内してやるよ。ここにはずっと住んでるからな、いろいろ詳しいぞ」

「ありがとう、よろしくね」

「そろそろ着陸しますよ」

 

パイロットがソウル達に呼びかける。

 

「わかりました」

「よし、気合い入れていくか!!」

 

ヘリが着陸すると2人は降りる。

雪がかなり降っている。

 

「うわっ、さみー」

「そりゃ、お腹出してたら寒いだろうね」

「あれ?いま、気づいたけど、ソウルの神機の刀身いつもと違くない?」

「コンゴウが雷属性に弱いから朱雀じゃなくて白虎にしてきたんだ!!」

「そういえば、雷に弱いんだったな」

 

そんなやりとりをしながら廃寺へ向かって歩く。

廃寺へ到着して、階段を上がったところでさっそくオウガテイル3体の群れを発見した。

 

「コウタ、どう攻める?」

「まだこっちに気づいてないみたいだし、2人で撃ちまくるか?」

「じゃあ、それでいこう」

 

ソウルは銃形態に変形する。

2人は目で合図を送り合い、物陰から飛び出す。

 

〈最近作ったバレットでも試してみるかな?〉

 

ソウルはオウガテイルの1体を狙い、弾丸を3発撃ち込む。

コウタも別のオウガテイルの足を狙い撃つ。

ソウルの弾丸は真っ直ぐオウガテイルへ向かっていき着弾する。

その瞬間、オウガテイルを激しい爆発が襲う。それも3連続でだ。

オウガテイルはボロボロになってその場に倒れる。だが、まだ活動停止はしていないようだ。

 

「すげーな、威力ハンパないな!!」

「まあ、その分たくさんは撃てないけどね」

 

ソウルは剣形態に変形させながらいう。

コウタが撃った弾は1体のオウガテイルの足に直撃し、オウガテイルを転ばせる。

 

「コウタはコンゴウ戦まで温存してて!!」

 

そういいながら捕喰形態に変形し、コウタが転ばせたオウガテイルへ駆け寄る。神機でその両足を喰い千切り捕喰する。アラガミバレットが3つ生成される。

 

〈よし、成功!!これで2体は動けない〉

 

バースト状態になったソウルは無傷のオウガテイルの顔面へ向けて水平に斬る。

オウガテイルは怯み、後ずさる。

その隙にオウガテイルに近づき、首を落とす。そのオウガテイルは全く動かなくなった。

 

〈これで終わったようなもんだね〉

 

ソウルが捕喰形態にしてボロボロになった方のオウガテイルの頭部を喰らいトドメを刺す。アラガミバレットがさらに5つ生成され、オウガテイルは絶命する。

 

「ヴオォォォ」

「おい!!ソウル、コンゴウが来たぞ!!」

 

ボロボロになった建物の中からコンゴウが飛び降りてくる。

ソウルは素早く最後のオウガテイルにトドメを刺し、神機を構える。

 

〈さっきの爆発音で気づかれちゃったのかな…?〉

 

「コウタ、これで援護よろしくね!!」

 

ソウルはコウタに向けて光の弾を3つ撃つ。

 

「おー!!なんだこれ!!ちょーやべぇ!!」

「俺が隙をつくるからそれ撃ち込んで!!」

 

そうしている間にコンゴウは攻撃の体制に入る。

コンゴウの背中の辺りの雪は不自然に舞い始める。

 

「多分、空気弾がくるよ!!気をつけて」

「おう!!」

 

コンゴウからバシュゥと空気弾が発射されるような音がして、雪が渦巻きながらコウタの方へ近づいていく。

ソウルはそれを見てコンゴウのもとへ走り出す。

コウタもそれを見てうまく回避する。

 

〈とりあえず、気を引いてコウタに撃ってもらおうか〉

 

ソウルはコンゴウの左腕をあえて浅めに斬ってすかさずステップで距離を取る。

コウタは体勢を立て直し、コンゴウへ近づいていく。

コンゴウはソウルの方を向き、殴り掛かろうと大きく振りかぶる。

 

〈わかりやすいなー〉

 

ソウルは素早くステップで移動する。

コンゴウはソウルがいなくなったところへ全体重をかけて殴りかかる。

 

「コウタ、いまだよ!!」

〈くらえ!!〉

 

攻撃を空振り、隙だらけなコンゴウにコウタがジャンプをして濃縮アラガミバレットを撃ち込む。

コンゴウの体に10近い大きな針が突き刺さり、いくつかは地面まで貫通する。コンゴウはあまりの衝撃と痛みに地面にひれ伏す。

 

〈よし、いい感じ!!〉

〈この弾の威力もちょーやべぇ!!〉

 

「このまま攻めるよ!!」

「いっけー!!」

 

コウタはコンゴウへ向けて銃を乱射する。

ソウルはまず尻尾を切断し、左脚、胴体、左腕、顔面と次々に斬りつけていく。途中でバースト状態から戻ってしまう。

左半身への斬撃と右半身への銃撃によりコンゴウはかなり弱っている。

 

〈切断できるかな?〉

 

ソウルは神機を高く振り上げて左腕の先ほど斬りつけたところへ思いっきり振り下ろす。

刃はそのまま地面まで届き、コンゴウの腕は簡単に斬り落とされた。

 

〈うわ、案外簡単に切れちゃった…!!〉

 

コンゴウは腕を切断された痛みに悶える。

 

〈次は頭だ!!〉

 

ソウルはコンゴウの体を縦断するように頭へ神機を振り下ろす。

コウタはリンクバースト状態も終わっているが撃ち続けている。

コンゴウの頭は真っ二つに割れた。そしてコンゴウの命も終わりを迎える。

左半身は斬撃でズタズタになり、右半身は銃撃でボコボコになった上、針が刺さっている。かなり無惨な姿だ。

 

「ふぅ、終わったね」

「思ったよりあっけなかったな」

「うん。コウタのアラガミバレットのおかげだよ!!」

「それはソウルがくれたんだろ?つーか、バースト状態ってあんなすごいのかよ⁈」

「コウタも初めてだよね。でもあれはリンクバーストの最大レベルだから普通のバースト状態はもうちょっとしょぼいんじゃないかな?まあ、俺もリンクバーストしたことないからわからないんだけどね」

「まあ、とにかくあれはすげーよ!!」

「じゃあ、アラガミバレット残ってるからあとであげるよ。とりあえず、捕喰するね。オウガテイルが霧散する前に終わらせないと」

 

そういってソウルは捕喰を始める。

コウタはアナグラへ連絡を入れる。

 

「よし、なんとか完全に霧散する前に捕喰できたよ」

 

ソウルは銃形態へ変形する。

そしてコウタへ光の弾を撃つ。

 

「ヤバい!!この感覚最高だー!!」

 

2人は少し遊びながらヘリの着陸地点へ向かう。

 

 

任務から帰ってきたソウルは自室へ戻り、ターミナルで母親にメールをする。

 

『件名:もう片付けは終わってる?

本文:近いうちに家に帰りたいから住所教えて。あと、地図もあると嬉しいかな。

それと偶然昔極東でよく遊んでた友達が同期にいて、その子を家に呼んでも大丈夫だよね?

 

こっちは元気にやってるから心配しないでいいよー』

 

ソウルは送信ボタンを押して部屋を出る。




コンゴウの攻撃って空気だから実際は見えないのでけっこう厄介な相手だとは思うんですよね。
どうでもいいですけど(笑)

ソウルくんの家族の名前が徐々に明らかになってきましたね。

リンドウさんの前の隊長が実は公式で決まっていたりしたらごめんなさい。
二次創作なので許して下さい!!
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