それにしても究極能力出すぎじゃね?
さらに言うと、天使達や中庸道化連のメンツの存在値高すぎない?
アニメはリムルのスライム状態での表情ってかリアクションがたくさん増えて面白かったですね。
あと、ディアブロが可哀想だった。面白かったけど。
さて、こちらの会談エピソードは3回に分けてお送りする予定です。
その後、番外編を挟んで第3章突入します!
その後、軽い情報交換を行った。
クロエは、大人の姿にも戻れるらしい。
暴れていたクロノアの自我も健在だが、もう暴走する心配は無いらしい。
あの時、叔父さんがクロエの精神内部に潜り込んで、心象風景で出会って落ち着いたんだと。
本気で戦う時にはクロノアの意識も融合させることで、本来の姿に戻るのだと。
まあ、突然大人になったら他の子供達が混乱するだろうから、普段は子供の姿で過ごすそうだ。
ルミナス様から聞いたのはグランベルのことだ。
「彼奴は、妻のマリアが死んでしまった時点で狂っておったのじゃろう。そして、希望だったマリアベルが死んで再び狂った。そして恐らくは正常に戻ったのじゃ」
グランベルは、生真面目で不器用な人物だったそうだ。
妻が死に、愛する者を守れなかったという自責で狂った。
その希望となったマリアベルも叔父さんに敗れた。そして恐らくはユウキに殺された。
その喪失感が、グランベルを正気に戻した。
正気に戻ったグランベルが最後に考えたのが、クロエを“真なる勇者”へと覚醒させる計画だったのだ。
失敗すれば、世界が崩壊してもおかしくなかった。
だが、実行に移した。
それは、凄まじい覚悟を持って決断したのだろう。
グランベルは人類への愛が大きく、それ故に狂気に染まった時の反動も大きかった。
俺や叔父さんだって他人事ではない。
俺も、叔父さんが死んだ時は茫然自失となった。叔父さんだって、2万人の人間を殺して100人の仲間を生き返らせた。
「なるほどな。愚かだ、とは言えないな」
「そうだね」
翌日、予定通り音楽交流会が開催された。
青空の下で、大勢の観客を前に響くのは物悲しい音色だ。
それは、未来に希望を託した者達への葬送曲となった。
さらに翌日
今日、この場で会談がある。
勿論、ルベリオスで起きた事の情報整理の為だ。
特に最重要なのは、クロエとヒナタさんの話だな。
因みに、子供達は1週間のお休みを与えている。
訓練と実戦との差を目に焼き付けたようで、普段の元気が無かったからだ。
まあ、ね。
あの場には魔王が3人、勇者が2人、聖人が2人、他にも仙人級や魔王種が複数人にAランク以上がゴロゴロ集まっていた。
そんな奴らの戦いを見て正常な方が異常だ。
さて、場所は執務館にある豪華な応接間。
3人の魔王が集まっている。
さらに、叔父さんの配下のシオンとディアブロ、ルミナス様の配下のルイさんとギュンターさん、レオンさんの配下のクロードさんとアルロスさんがいる。
最後に今回における最重要人物であるクロエ、ヒナタさん。
ついでにヴェルドラさん。
色々頼み込んだ結果、俺も参加させてもらうことになった。
今回は事が事だけに、それぞれの大半の配下にも秘匿するため、参加人数は少なくなっているのだ。
さて、まずはクロエからの説明だ。
あの時、何が起きたのかを説明してもらった。
クロエはヒナタさんの魂を取り込んで、同時に2000年過去に飛んだ。
そして、ルミナス様と出会い助けた。その後、1700年もの間勇者として活動して、ヴェルドラさんを封印。
その後クロエが転移してくるため、入れ替わってヒナタさんが活動して、叔父さんの運命の人であるシズさんを助け出し、眠りについたのだそうだ。
因みに、クロエはこの2000年のループを何度も何度も繰り返しているのだそう。
理由としては、叔父さんが何かしらの原因でいなくなったのだそうだ。
前回は、イングラシア王国首都郊外におけるヒナタさんと叔父さんとのバトルは起こらなかった。
叔父さんは帰ってファルムスの異世界人を叩きのめし、人類と友好関係を結べるようあの手この手を試したものの、ファルムスの妨害などで上手くいかず、ヒナタさん率いる討伐隊が派遣される。
だが、クロエをはじめとした子供達が介入して違和感を抱いたヒナタさんがファルムスを調査して、ファルムスの悪事を暴き、ヒナタさんは叔父さんの事を信用するようになる。
しかし5年後、帝国との戦争で叔父さんがいなくなり、ヴェルドラさんが暴走。それをルミナス様、ヒナタさん、クロエ、そして俺の4人が止めるために戦ったのたが、ヒナタさんが何者かに殺されて、それをきっかけにクロエが過去に飛ぶというものだったらしい。
「 こうして、私は無事に“無限の輪廻”から抜け出せたの」
その言葉でクロエの説明は絞められた。
誰もが何かを言いたそうな顔をしつつも、周囲の出方を窺っている。
そんな空気を読まずに口火を切るのはヴェルドラさんだ。
「という事は、我を封じた“勇者”というのは……」
重要じゃなくない、ソレ。
「ええ、私よ。これで貴方とは一勝一敗ね。敗北を味わえて良かったじゃない」
ヒナタさんがそれに反応した。中々にウザいドヤ顔を浮かべている。
「な、何ぃ⁉︎」
「あら、何か文句でもあるのかしら? なんなら、ここで決着をつける?」
「ぐぬ、いいだろう。そこまでいうのなら、我の真の力を 」
やれやれ、話が外れ始めた。それにしても思ったのだが……
「決着をつけるって、戦わなくても結果は見え見えじゃあ……」
「どういう事かしら?」
ヒナタさんが俺の言葉にキレ気味で反応した。
「だって、300年前にヒナタさんが勝てたのはクロエの『絶対切断』と『無限牢獄』があったからでしょ? 今回やったところで勝つのはヴェルドラさんでは?」
「言ってくれるわね……」
「クァーッハッハッハ! 確かにそうであるな」
「お前ら、その辺にしろ」
そんなやり取りをしていると、叔父さんが仲裁に入った。
このままでは話は脱線し続けただろうし、ナイスタイミングである。
「まあ、とにもかくにも結果オーライだな。それで気になっていたんだけどさ、俺って未来で殺されたそうじゃん? やっぱり帝国の人間が犯人なのかな?」
それはとても重要である。
最近の帝国の動向は怪しいので、叔父さんが殺されたのであれば、余計に警戒が必要だ。
「多分ね。それに、ヒナタを殺したのも同一人物だと思う。帝国にはかなりの実力者がいたみたいだし、複数名によるものかもしれないけど、ヒナタを貫いた閃光は私には見えなかったもの」
「なるほど。今の俺は魔王になっているけど、油断は禁物だな」
「それがいいと思うよ。帝国は、リムルさんが思っている以上に危険な相手なの。リムルさんが殺された後、ヴェルドラさんが暴走したんだけど、それを撃退したのも帝国だし」
クロエの話では、ヴェルドラさんと戦っている最中にヒナタさんが殺され、クロエが過去に飛んだとのことだ。その後の記憶は、クロノアの覚えている断片的なものだけだそう。
それでも、暴走する2人が激突し、その隙を突いたのが帝国であるのは間違いないとのことだ。
それにしても、そんな戦いに介入するとか絶句ものだね。
どうやら、帝国の戦力の想定はかなり上方修正する必要がありそうだ。
そして、それについては魔王3人も同意のようだ。
重苦しい空気が漂う中、余りにも見当違いな発言が出た。
「我が暴走するなど信じられんな」
ドヤ顔でヴェルドラさんがそう言う。
(((何言ってんだ、お前)))
この場にいた全員がそう思った。
うーむ、空気が読めない人だとは思っていたが、まさかここまでだとは……。
「待て待て! 何故我をそんな目で見る⁉︎ 我のようなジェントルマンがそうそう暴走するはずなど無い!」
全く信憑性のない言葉だ。
大昔は各地を暴れ回っていたそうだし、その時も感情のまま暴れ回ったのだろうと、誰でも想像できるのだから。
まあ、復活したら叔父さんが殺されたと知ってブチ切れたのかもしれないが。
「はいはい、そういう事にしておくよ」
叔父さんは、そう言ってヴェルドラさんを宥めた。
次に、クロノアの覚えている記憶についてだ。
ヴェルドラさんが帝国に倒された後、世界は戦乱の時を迎えた。西と東の戦争は、帝国有利に進められた。
そんな中、ミリムさんが動いたのだ。
叔父さんの死を引き金に帝国へと敵意を剥き出しにしたそうだが、魔王ギィが介入して、ミリムさんと衝突する事になった。
ルミナス様と魔王ダグリュールも軍事衝突し、世界中に戦火が拡大した。
そして、クロノアは何者かとの戦いで命を落とした。
戦いのある所へと駆けつけては命ある限り戦い続けたそうだ。
彼女に残っていたのは“破壊の意思”のみであり、誰彼問わず強者を倒しまくったとのことだ。
だから、誰に殺されたのかは覚えてないとのこと。
しかし、アレを倒すなんてどんなバケモンだよ!
もしかして、他の竜種とか? いや、でもクロノアは竜種のヴェルドラさんですら敵う相手ではないのだ。
となると一体誰が……?
「クロノアを倒せるとなると、ギィくらいかな?」
「ギィであろうよ」
「ギィしかいないだろう」
なんと、魔王3人の答えが一致した。
「ギィって、“
「ああ。
俺の言葉に叔父さんが答えた。
そして、叔父さんの言葉にルミナス様とレオンさんが同意する。
この3人は、俺から見ても無茶苦茶強い。
その人達が別格と言い放つとは、驚愕である。
「それで、クロノアが俺に好意的だったのは?」
「それはね 」
『私がリムルに助けられたからよ。未来で暴れるだけだった私を救ってくれたのは、間違いなく貴方だった』
クロエの言葉をクロノアが引き継いだ。
「ちょっと、私が説明しようと思っていたのに!」
『いいじゃない。どうせ私も貴女なんだから、一緒でしょ?』
うーむ、側から見てるとクロエが一人二役を演じているかのようだ。
そこからは、クロエとクロノアが交互に語ってくれた。
どうやら、未来では叔父さんは死んでいなかったそうだ。
帝国によって倒されたものの、復活を果たしたとのことだ。
ただし、その頃には世界は大きく変貌していた。
ヴェルドラさんが消滅して、
東西の大戦勃発し、魔王同士でも壮絶な勢力争いが生じていた。
となると、その時の叔父さんは、縁のあった者達の生き残りを探すだろう。
そして、クロエ=クロノアとで会ったのだ。
クロノアの記憶から肝心な点が抜け落ちていたが、大まかな流れは読み取れた。
叔父さんはクロノアと出会い、何度も何度も戦い、最終的にクロノアの心を取り戻す事に成功した。
だが、既に世界情勢は決していた。
『皆の予想通り、私は魔王ギィと戦った。どうしてそうなったかは覚えていないけど、その時にリムルがいなかったのは確か。そして、私が死ぬ間際にリムルに抱きしめられた。『昔の俺を頼む』って言われて、気づいたら昔のリムルと
なるほどね。
クロエは『
それによって、今の時代から2000年前に戻ったとの事だし、今のクロノアの話からもそれが発動したと予想がつく。
ただ、このスキルは制御が効くものではないらしい。
となると、どうしてそこに辿り着けたのだろうか?
まぐれの可能性もあるが、やはり叔父さんがその時何かしたと考えるのが自然だ。
「なあ、その時の俺って、魔王に進化してたか?」
『してたわ。私と出会った時は、今のリムルよりも強かったわよ。それに、アユムも生きていて聖人に覚醒していたわ。2人が連携したら私が5分と持たない程に強かったわよ』
あ、てことは俺も生きていたのね。
となると、俺も
しかし、そんなに強かったのか。
今の俺や叔父さんも大概な強さだと思うのだが……。
「まあ、結果オーライだな」
「軽いわね」
「そう言うなって。クロエは無事だし、ヴェルドラは既に復活済み。ちゃんと見てれば暴走する事なんてないだろう。残る心配は、帝国だけだな」
「そうじゃな。ダグリュールが攻めてくるのなら、そちらは妾が対処しよう。クロエを助けてくれたのじゃ。そのくらいの礼はさせてもらおう」
そういえば、それもあったな。
でもまあ、ルミナス様は信頼できるから大丈夫だろう。
元々、西側諸国はルミナス様の支配領域であり、北部の一部地域では魔王ギィとの抗争が生じているそうだが、それは魔王ギィにとってはお遊びのような事らしいので、気にしても仕方がないとの事だ。
それ以上に魔王ダグリュールの事が問題で、いつか戦端が開かれるのではと警戒していたそうだ。
「未来で戦争になったというし、帝国が動けば便乗するやもしれぬな」
「でもさ、ダグリュールの息子三兄弟は、今この国に身を寄せているんだぜ? そう簡単に武力行使をしてくるだろうか?」
そういえば、シオン親衛隊とか言うファンクラブにその3人が居ましたね。
「ダグリュールの息子達が? それは本当か?」
「本当だよ。シオンの部下になっていて、訓練を頑張っているよ」
「はい。あの者共もまだまだですが、最近ではかなり良くなってきました。中々可愛い奴らですよ」
「本当のようじゃな」
「前回のループではその三兄弟もこの国に居なかったから武力行使をしても、今回は無いのでは?」
「うむ、そこの者が言う通りやもしれぬな。他にも、何者かに踊らされた……いや、未来の話だから、何者かに踊らされる可能性があるという事じゃな」
ルミナス様は思案しながらそう述べた。
未来では戦争になっても、現在は平和である。
「その件については、こっちでも調べてみるよ。あいつらに聞けば、何か分かるかもしれない」
「では頼むとしよう。妾としても、無理に戦をする気は無い」
魔王ダグリュールについては大体決まった。
「後はギィに関してだが……」
「そこは、俺から話しておこう」
「そうか、そいつは助かる」
一応、魔王ギィにも事情を話すようだ。
どこまで話すかは、ちょっと悩ましいところかな。
「ギィは“調停者”だからな。今の我にとっては眼中に無いが、大昔、奴に滅ぼされた事があったような無かったような。まあ、覚えてないからノーカンだな」
突然訳の分からない告白をヴェルドラさんがした。
「ほう、ギィも中々良い事をするものじゃ」
ところで……
「“調停者”って?」
叔父さんも俺と同じ疑問を持ったようだ。
「“調停者”というのは、勇者や魔王とは別枠で存在する
「その通り。我が兄たるヴェルダナーヴァが創った世界が壊れないようにと定めたのだよ」
あらら、それでヴェルドラさんは魔王ギィに潰されたわけね。
「未来でギィがクロノアを殺した理由は、“破壊の意思”そのものであるクロノアを放置すると、世界が崩壊に繋がると警戒したからだろうな」
レオンさんが、そう締めくくった。
「となると、魔王ギィが今のクロエを狙う事は恐らく無いわね」
「うん。私も、クロノアが暴れていた記憶があるし、魔王ギィ、さんには恨みとかは無いよ」
ヒナタさんやクロエも納得した様子だ。
暴走さえしなければ、魔王ギィとは戦わずにすみそうだ。
「そういう事なら、ギィへの説明の方はレオンに頼んでいいかな」
「任せろ。俺とクロエの未来が関わっているからな」
「レオンお兄ちゃんは関係ないでしょ?」
キリっとしたレオンさんの発言にクロエが突っ込んだ。
それにしても、レオンさんが不憫でならない。
この人多分、心の底からクロエLOVEなんだろうな。
けど、クロエはレオンさんの事を、近所に住んでいる親切だけどちょっと鬱陶しいお兄ちゃんという扱いで、恋愛感情などかけらも無いどころかレオンさんの気持ちに全く気付いていない。
しかも、クロエは
余りにも哀れすぎる。
そんな中、この町へととんでもない人物が現れる。
かなり遅れましたが、総合評価200超えとお気に入り150件超えありがとございます!