次回かその次に再会エピソードを書く予定です!
内容がかなり適当になってしまった…
まあ、9000文字という過去最高の文字数になったのは嬉しいが。
ジュラ・テンペスト連邦国
中央都市リムル
今日は開国祭2日目。
とてつもない活気で溢れている。
(まあ当然だわな)
それがここに着いた時のアユムの感想だった。
理由は数日前に遡る。
ブルムンド王国と
宿舎の隣にある食堂はとても混み合っていた。
やっとの思いで席を確保し、メニュー表を見ると驚愕の内容だった。
(“ラーメン”に“ギョウザ”とか、久しぶりに見たわ…。他にも見覚えのある料理がたくさんある。これは魔王リムルが同郷と考えて間違い無さそうだ)
そしてそれを注文した。
とても美味かった。
懐かしい故郷の味をしっかり堪能したのだ。
因みに、それ以降街道沿いの宿舎は利用していない。
別にケチった訳では無い。
そもそも、前回の
Aランクを超えていた
その結果、現在の所持金は金貨5枚。日本円にしておよそ50万円である。
アユムは
そんな事はさて置き、アユムは直ぐに宿を取った。
幸いにもまだ空室があった。一番安い部屋を選んだ。
部屋にトイレが取り付けられている。
因みに、イングラシア王国ではかなり高級な宿でやっとトイレがあるか無いかである。
アユムとしては半ば当然なのだが、他の宿泊客の反応を見るとかなり驚いていた。
(よく考えてみれば、こっちの世界ってほとんどインフラ整備されていないんだよな。そりゃ驚くのが普通か)
街に出て、すぐ
近くの屋台でポテトとジュースを購入し、入場する。
今日は武闘大会本戦である。
入ってみると客席には直射日光を防ぐためと思われる張り出した屋根があった。
ただ、雰囲気はかなり不気味である。
客席はほとんど埋まっており、座れるスペースは無さそうだった。
という訳で立ち見である。
その後、
『ではこれより、第一回テンペスト武闘会本戦の開会式を始めます!まず、紹介するのは一番人気のこの人!その名は、“勇者”マ〜サ〜ユ〜キ〜‼︎その美しい剣技は誰も見たことが無い!何故ならば、剣が抜かれたその時、既に相手は死んでいるからだ‼︎』
(うん、おかしいよね?一瞬で相手を倒したとしても、それなりの実力者がいれば一人二人には見られるでしょ)
『圧倒的な強さで名を馳せ、若くして“勇者”を名のるマサユキだが、今日は一体どんな試合を見せてくれるのか⁉︎その甘いマスクに見惚れる者が後を絶たず、その目で見つめられて落ちない女はいないという、マサユキ‼︎今日、その本戦でその勇姿を見られる者は、その幸運を噛みしめろ‼︎』
「「「ウオォーー‼︎」」」
凄まじい歓声である。だがしかし…
(それ、ただの誉め殺しでしょ…。確かに顔はイケメンだよ!ジャニーズにでも所属してそうな雰囲気あるし。でも、ねえ…)
『続いては、昨日の第二試合にて次々と選手を屠った“狂狼”のジンライ!圧倒的なパワーであらゆる敵をなぎ倒す、歴戦の勇士‼︎“勇者”マサユキの相棒の力は如何に‼︎』
(勇者の相棒って割にはガラ悪そう…。凄いモヒカンだし)
『三人目は“流麗なる剣闘士”ガイ!舞を舞う様に美しく、みる者の心を奪う‼︎果たして今日の試合でも鮮やかな血飛沫の中、流麗な舞を見られるのか⁉︎』
(ちょっと紹介が怖すぎない?脚色がエグい…)
『続く選手は昨日の第四試合の覇者、ゴズール‼︎そして、ゴズールの永遠のライバル、メズール‼︎100年の争いは未だ決着がつかず‼︎果たして、この本戦にて勝敗は決するのだろうか⁉︎このメズール、あるいはゴズールこそ明日公開される
(
『六人目は、昨日凄まじい強さを見せた、謎の覆面男の登場だぁ‼︎正体不明の
(ああ、実況のお姉さんは知っているんだな…)
『さて、ここからは特別出場枠。
「や、やめるっすよー!恥ずかしいっす‼︎」
『前座は終わり、最後に紹介するのは真打です!
(急に真面目!俺が解析した限りだと
『さて、八人の選手が出揃いました!一体誰が優勝するのか、運命の時はもう間もなくです‼︎』
アナウンスが終わると舞台の中央に転移門が開いた。
そして、そこから現れるのは、青みがかった銀髪に金瞳の美少女と深い紫のスーツを着た
これに観客たちは大興奮で、凄まじい大歓声が巻き起こった。
アユムはこの時、別の意味で驚いていた。
(スーツの女性、下手したら魔王なんじゃないかってくらいとんでもない力持ってるな…。間違いなく俺より強い。そしてそれより恐ろしいのは銀髪の美少女。『
観客達に応じた後、銀髪の美少女がマイクを受け取って話し始めた。
『さて、諸君。今日の試合に勝ち抜き、明日の決勝で勝利すれば、我が国での栄光を授けよう』
そう言って選手達への激励の言葉を述べ始めた。
『“勇者”マサユキよ。君が優勝すれば、俺への挑戦権を授けよう』
マサユキはちっとも嬉しくなさそうだ。
恐らく、魔王とは戦いを望んでいないようだ。
『君は“狂狼”のジンライだったかな?君は何か望みあるかな?』
『おっと、この俺様にも声を掛けてくれるのかい。俺の望みはマサユキさんの助けになる事さ。悪いな、俺が優勝することは絶対無いんだよ。だが、俺様の代わりにマサユキさんがアンタを倒してくれるだろうぜ‼︎』
『分かった。その潔さに免じて、どういう結果になろうと君には新しい武具を用意させよう。勇敢なる戦士への敬意だと思って、素直に受け取ってくれて構わない』
『フンッ、くれるってんなら貰うがよ、それで俺様は懐柔できねえぜ』
ジンライがマイクを返した後、魔王リムルへ文句を言う者が現れた。
「おい、魔王。俺の方がそこの勇者より強い!俺が優勝したら、俺とも勝負するんだろうな⁉︎」
マイクを貰う前に発言したのは“流麗なる剣闘士”ガイである。
魔王リムルは一瞬戸惑ったように見えたが、その直後、舞台袖から審判と思われる執事服を着た男が現れた。
「リムル様に対し無礼ですよ。そこまでいうのなら、貴方が優勝したら私が相手になりましょう。もし勝てたなら、私がリムル様にお願いして差し上げます」
『今回は勇者との約束がある。だが、他にも俺との戦いを望む者がいれば、まずは“四天王”に勝利し、その力を示すが良い。その時は、俺への挑戦を認めようじゃないか!』
『フッ、上手く逃げたものだ。まあいい、“勇者”も、そこの“悪魔”も、そして“魔王”も、この俺の前にひれ伏すと知れ‼︎』
(うわぁ、凄い大見得切ったよ…。とんでもない馬鹿、もしくは自殺志願者だな…)
『“流麗なる剣闘士”ガイ、お前が優勝したら、特別に俺への挑戦権を与えよう』
『フッ、その言葉忘れるなよ?』
魔王リムルはそれを無視して次の選手の方へ向く。
『お前達には期待している。この大会で勝てなかったとしても、迷宮の支配者の一人となる自覚を持って、決して無様な戦いをするなよ?』
『御意!頂いた“ゴズールの名にかけて、全力を持って戦うことを誓います‼︎』
『我らもこの国の一員として恥じぬ戦いを見せることをこの“メズール”がお約束致します‼︎』
それに頷くと、次の選手には適当になった。
『えーっと、
『おい、俺に対して適当すぎないか?』
(魔王リムルも正体知っているんだな。明らかに雑になってる)
『ゴブタ。そして、ゲルド。お前達は強い!その武威をこの試合で存分に発揮してくれ!』
『はいっす!』
『御意!』
選手紹介が終わると、アナウンスが幹部二人からマイクを受け取った。
『では、これより対戦相手の選定です!それぞれ、クジを引いて下さい!」
その後、トーナメント表に名前が記入され、早速第一試合が始まった。
ゴズールVSメズールだ。
互いに罵り合った後、ゴングが鳴った瞬間とてつもない戦いが始まった。
観客はその激しい
だが、アユムは違う。
冷静な分析と『複写』によるスキルのコピーを行なっていた。
(二人とも、ややパワーに頼っているな。俺なら高威力の魔法を一発ぶち込んで終わらせるな。でも、今盗んだゴズールの『超速再生』は厄介だな)
そして、ゴズールの
観客からは拍手喝采である。
第二試合はマサユキとジンライである。
予定通り、マサユキの不戦勝である。
(なるほど。普通戦わなかったら罵詈雑言が浴びせられるのに、観客が大喜びしているのはマサユキのスキルの影響か。俺としても『英雄覇気』ってかなり凄いスキルが手に入ったし、不満は無いんだけどね)
第三試合はガイとゴブタだ。
ゴブタは場外負け狙い、ガイはそんなゴブタを場外にさせないようにしつつ、いたぶっている。
そんな中とある者からゴブタへ声援が送られた。
「ゴブタ!根性見せてそいつに勝って見せろ!そしたら小遣いアップだ!優勝できたら、お前が欲しがっていた釣竿もやるぞ!」
魔王リムルである。
(完全に物で釣ってる、釣竿なだけに…。それにしても二人はすごい技術を持っているな。『複写』していてかなり楽しい。一方はいたぶる、一方は場外負けを狙うと明らかにクソだけど…)
ゴブタはリムルの言葉でやる気になり、奥の手を発動した。
「召喚!さあ、来るっす!」
現れたのは
「召喚術か。だが、
と言っている内に、その狼が一瞬でガイを吹き飛ばした。
(え?ちょっとアレ、ヤバすぎないか?見た目はC、Dランクの
どうやらゴブタも予定外という反応である。
『ガイ選手の意識を奪う、見事な一撃でした。勝負アリです』
『勝者、ゴ〜ブ〜タ〜‼︎』
アナウンスから勝利宣言が響き、観客からは拍手喝采。
アユムとしては少し思うところがあったが、よしとすることにした。
第四試合はこのトーナメントで間違いなく最強の二人、
ゴングが鳴ると、両者共に凄まじい技の打ち込み合いである。
(とんでもないな。ゲルドって人はまるで重戦車だな。圧倒的な防御力と砲弾じみた威力のパンチ、ヤバイ…。
この間、何度も複写を発動しているがほとんど失敗続きである。
何とか、ゲルドから『多重結界』『剛力』というスキルを盗めたくらいだ。
最終的には
その後、昼休みを挟んで準決勝を行う。
だがアユムは
(『魔力感知』で中は観れるし、何より他の屋台を見て廻りたいから、入らなくても良いだろう)
そう思い、屋台巡りを始めた。
昼食として買ったハンバーガーを頬張り、次の店へ向かう。
【ギメイのたこ焼き】という長い行列がある店が目に入った。
(変わった名前だな。もしかして、本当に偽名だったりして…)
そんなことを思いつつ並んだ。
店主は金髪に褐色の肌の大柄な男だった。
「クアハハハ!何が欲しい?」
(なんか偉そうだな…)
そう思いつつ注文をする。
「たこ焼き一つ」
「うむ、ホレ」
あっという間に紙皿にたこ焼きを詰めて渡してくれる男にお礼を言った後、一つアユムは質問をした。
「あの、お名前を聞いてもよろしいですか?」
「我の名前か?我が名はヴェル…いや、違う。“ギメイ”という。よく憶えておけ」
それを聞いた後、屋台を後にした。
(うん、本当に偽名でした。それにしても、さっき『ヴェル…』って言ったよな…。まさか、“暴風竜”ヴェルドラ⁉︎それにしては意外な感じだったな。もっとヤバイ感じだと思ったのだが、結構気さくな感じなんだな)
そう思いながらたこ焼きを食べた。
外はカリカリ、中はトロトロで元いた世界でも食べたことが無いほどに美味かった。
その後、アユムは様々な屋台を巡った。
そして夕方になり、宿へと戻っていった。
開国祭3日目
アユムは商工業エリアにいた。
様々なブティックや武具店が立ち並んでいる。
ブティックでいくつか新しい服を買い出てくる。
(さて、次はどこの店を見ようかな〜)
そう考えながら歩いていると、ある武具店が目に止まった。
クロベエという名の
「何が欲しいだべか?」
「うーん、まだハッキリとは決めて無いんですよ。実際に見て、欲しいのがあったら買おうかなと」
「そうだべか。なら、好きに見ていくのいいべ」
アユムは一つ一つ、武器や防具を見ていく。
武器は片手剣や槍、弓矢など多種多様。防具も胸当てや小手、具足などこちらも様々な物が揃っている。
その中で、アユムは一振りの直刀に目を止めた。
「これは?」
「ああ、これはリムル様にプレゼントとした物の練習で打った物だべ。言ってみれば、プロトタイプだよ」
「ちょっと、持ってみても良いですか?」
「そのくらいならいいだ」
アユムは鞘から刀を抜き、実際に構えてみる。
解析してみると、
何より、持てば持つほどしっくりきた。
アユムは即座に購入することにした。
「これいくらですか?」
「それは、売り物じゃ無いんだべ」
「そんな⁉︎せっかくしっくりきたのに…。なんとかなりませんか?」
「オラとしてはあまり売りたく無いだよ。まあ、どうしてもと言うなら金貨3枚で 」
「買います!」
半ば強引に直刀を購入した後、昼食をとり
『さあ、時間となりました。それでは開国祭3日目、最後の催しをご紹介します』
『ご来場の皆様、大変お待たせ致しました。これより一部をお見せするのは、
そうアナウンスが声を張り上げると、舞台上に巨大な扉が現れた。
「「「おおーー‼︎」」」
観客が驚いている中、一際大きな声が響いた。
「はい!俺、参加します‼︎」
アユムである。
「昨日からずーっとこれを待っていたんですよ!」
そんなアユムに声を掛ける者もいた。
「おう、こないだはありがとうな!」
「頑張れよ!」
リメアでアユムが助けた冒険者達だ。
彼らの言葉に頷きつつ、舞台上に出るアユム。
その後も挑戦者は続いた。
バッソンというスキンヘッドの戦士をリーダーとした、チーム“豪雷”、エレン、ギド、カバルというB+の冒険者三人組、“勇者”マサユキ率いるチーム“閃光”、“流麗なる剣闘士”ガイ。
これにアユムを含めた、計5組が参加することになった。
『こちらの5名が迷宮の管理者です。普段は付き添いませんが、今回は皆様の攻略情報をお伝えする為、各パーティーに1名が付き添います』
アナウンスのルール解説が始まった。
『これらは、迷宮に入る際に売り出す予定のアイテムです。まずは、こちらの腕輪から説明します。“復活の腕輪”と名で、入場する際は必ず購入して頂きたいものです。そして、その効果はなんと、死からの復活となっております!』
「そんな馬鹿な!」「信じられるか!」
あちこちからそういった声が聞こえた。
『落ち着いて下さ〜い!重要なことですので、よく聞いて下さい!このアイテムが効果を発揮するのは我が国の
(いや、いるとは思わないけど…)
アユムがそう思うと同時に文句を言う者が出た。
「フン、面白い冗談だぜ。それを信じて死ぬなんざまっぴらゴメンだ!そこのお前、手本を見せろ!」
ガイがそう言って指差したのは、もう一人の小太りの中年くらいの男だった。
『ワシですか?その提案ももっともですし、宜しいでしょう』
そう言ってその男は腕輪を嵌めて迷宮に入った。
『それではこちらのミョルマイルさんに攻撃して…』
言い切る前にガイが動く。
「騙されるものか。キエイッ!」
そういうなりミョルマイルの腕を斬り落とした。
『ちょっと…!』
アナウンスの女性が止めようとするも、手遅れである。
『ウギャア!』
「ハハハハッ!そろそろトドメをくれてやる!」
そう言ってミョルマイルの首をはね飛ばした。
その後、ミョルマイルの身体が光の粒子となってその場から消えた。
そして、何事もなかったように舞台中央に姿を現した。
『ホレ、このようにワシは五体満足ですぞ!』
「「「おおおーー!」」」
観客から大歓声が上がる。
(解析してみても、特におかしな点は無い。あのおじさんが殺られたとき、あの腕輪が反応したみたいだ。迷宮内で復活できるとか、ヤバイな…)
そして、1チームにつき一人の
アユムにはトレイニーという名の
アユムは迷宮に入り、攻略を始める。
(とりあえず、『魔力感知』と『
「なんじゃこりゃ⁉︎広すぎるだろ‼︎」
アユムは驚愕の余りに思わず叫んでしまった。
1階層だけでも250メートル四方の広大な空間が広がっていた。
(と、とにかく下の階層を目指そう…)
アユムは『
(上手くすれば、10階層あたりまでいけるかな)
1階層では、
4階層で、扉を開けるとスケルトンが5体いた。
「邪魔!」
あっという間にスケルトンはアユムが新たに購入した、直刀によって粉々に粉砕される。
そして、アユムは銀の宝箱を開けた。
中はなんと金貨が入っていた。
「お、ラッキー」
さらに下の階層へと進み、6階層。
「今度は、
あっという間に消炭と化した
「うお、
すぐ様それを相場して、さらにペースを上げた。
そして、遂に10階層へと到着した。
「あれ、この部屋は?」
そんな疑問にトレイニーが答えた。
「ここは、ボスの部屋です」
「ボス?ボスらしきモンスターなんていないけど…」
「先程、チーム“閃光”が倒したそうです。ボスは30分程で復活します」
「たしか、残り時間ってあと20分くらいだったよね?ってことは、俺はボスに挑戦できないってこと?」
「そうなりますね」
「クッソー!折角ここまで来たのに…!まあ、かなり稼げたしいいか」
そう言って、帰還の呼子笛で入り口まで戻った。
既に3人組のチームとチーム“閃光”ガイ戻って来ていた
それから5分程経つと、ガイが気絶した状態で戻ってきた。
迷宮内でのルールを破ったので、罰則を食らったらしい。
最後にチーム“豪雷”が帰還した。
2名倒され、1名が負傷していたが、帰還したときに2人が既に復活して、怪我も
最後に魔王リムルからの挨拶だ。
『どうだったかな?楽しんでくれただろうか?この
こうして、開国祭の全てのイベントが終了した。
(いやあ、楽しかったけど最後は疲れたな。早くイングラシアに帰ろう)
早く11/8にならないかなぁ…
ヒナタの声優が気になって仕方がない。