転移高校生は転生魔王の甥っ子だった件   作:Many56

5 / 28
第二弾PV良かったですね!
ヒナタ役は沼倉愛美さんでしたね。似合い過ぎてちょっと驚きました!
あと、どん兵衛とのコラボはかなりヤバ過ぎましたね…‼︎もう爆笑しましたw
OPに何故かチキンラーメン出てきたし、「月見ポケット真似するなぁ‼︎」ってwww
さて、10巻ラストを前後編でお届けするの予定で、今回はその前半です!
是非楽しんで下さい‼︎


第3話 古代遺跡

 

 

 

イングラシア王国

王都ルーラ

自由組合本部

 

テンペスト開国祭から1ヶ月が経過したある日のことだ。

 

  という訳で、君にはカガリ達の調査隊に同行してもらいたいんだ」

 

軽い感じにユウキはアユムに頼んだ。

 

「なるほど。それにしても魔王を狙うとか、頭のネジ何百本外れてんだって思うんですが…」

 

1週間後、ユウキの部下である副総帥(サブマスター)のカガリ率いる古代遺跡調査隊が、魔王リムルと共に傀儡国ジスターヴにて発見された古代遺跡の調査に赴く予定だ。

だが、魔王リムルが何者かに狙われているとのことなので、いざという時に調査隊を護衛する者が必要になった。

そこで、白羽の矢が立ったのがアユムなのだ。

 

「まあ、魔王だからか敵が多いのかもね」

 

「だからといって、武力使って襲う奴なんてそうそう居ないと思いますけど、了解しました。いざって時はカガリさん達をしっかり守り通します!それに、魔国連邦(テンペスト)地下迷宮(ダンジョン)でかなり強くてなったんで、それを試したいって思っていたんですよ!」

 

そう言って、アユムは不敵に笑う。

 

「はは、僕としてはそうなって欲しくはないが、宜しく頼むよ」

 

アユムは何度も挑み、そこで稼ぎつつ実力を向上させていた。

学術者(マナブモノ)』のおかげで現在では、既に“仙人”と呼ばれる半精神生命体へと至っており、魔王級の実力者が相手でも互角の戦いができるほどになっていたのだっだ。

 

 

 

1週間後

 

約束の日がきた。

アユムは必要な物を整えて、本部前の広場は向かう。

カガリ達と合流して、暫くすると4人の魔人と1匹の妖獣がやって来た。

魔王リムル達である。

 

「お久しぶりです。今日から暫く、お世話になりますね!」

 

「初めまして!ミリムだぞ。宜しくなのだ!」

 

「初めまして、カガリと申します。こちらこそ宜しくお願いしますわ」

 

そんな挨拶を交わしている間、アユムは解析を行なっていた。

 

(魔王リムルは安定の解析不能か…。魔王ミリムも底が見えない。やっぱり、魔王ってとんでもない奴ばかりなんだな…)

 

そう考えていると、リムルがアユムへと視線を向けた。

 

「君…」

 

「開国祭以来ですね、リムル陛下。と言っても顔を合わせたくらいですが…。初めまして、異世界人の三上歩(アユム・ミカミ)です。宜しくお願い致します」

 

「あ、ああ…。こちらこそ初めまして、魔王リムルだ。それと、陛下呼ばわりは良いよ。同じ異世界人同士なんだし、そう呼ばれるとむず痒いんだ」

 

「噂は本当だったんですね!もしかして、同じ日本人だったらします?」

 

「ああ、同じくね」

 

「あの、ワタクシのチームの紹介をさせて頂きたいのですが…」

 

「おっと、すいません。つい話が弾んでしまって」

 

そんなやり取りの後、カガリはチームメンバーの紹介を終えて、質問をした。

 

「それで、リムル様。荷物を運ばせますが、どちらに置いてあるのです?」

 

「いや、特に用意してないよ」

 

「ご冗談を…」

 

少し怒りを含めてそう言うカガリ。

 

「ミリム、やっぱり素肌を見せるのは良くないって。虫刺されとか怪我とかしたら危ないよ」

 

「そうなのか?だが、私は常に妖気(オーラ)で守られているから大丈夫なのだぞ!」

 

「いや、でもカガリさん怒ってるし…」

 

「一緒ですよ!ワタクシから見れば、アナタ方は軽装過ぎ!どちらも探索というものを舐めています‼︎」

 

カガリは我慢出来なくなり、声を挙げた。

 

「まあまあ、大丈夫ですって。こう見えて、俺も冒険の経験は豊富ですから」

 

「そこまで仰るなら…。ですが、困った事が有れば、直ぐに言って下さい。では、馬車を用意しておりますので  

 

「馬車なんて要らないでしょう?」

 

そうリムルがカガリの言葉を塞ぐ。

 

「どういう意味でしょう?」

 

「なるほど。あらかじめ拠点移動(ワープポータル)でも設置しているんですね?」

 

カガリの疑問に答えたのはアユムだ。

 

「まあ、そんなとこかな」

 

その後、王都郊外に出るとリムルは転移門を開いた。

 

「どうぞ通って下さい。直ぐに消えたりしないので、落ち着いてどうぞ」

 

リムルがそう声をかけると、唖然として成り行きを見守っていた隊員達が騒ぎ始めた。

 

「嘘でしょ⁉︎ここからどれだけ離れていると…」

「魔王…凄すぎる…!」

「ありえん。俺たちの準備はこれで大半が無駄になったぞ…」

 

そんな中、アユムはというと  

 

「そう来たか…。こんなのを当たり前に扱うなんて…。一体どんだけの魔力をもっているんだ⁉︎」

 

アユムの発言に他の隊員は「そこ⁉︎」と言った具合に驚いていた。

そして、彼等は門をくぐり傀儡国ジスターヴへと足を踏み入れた。

 

「ようこそ、ジスターヴへ!長旅でお疲れでしょう」

 

到着すると直ぐに黒妖耳長族(ダークエルフ)達がアユム達を出迎えた。

 

「いや、そうでもないけどね。とりあえず、部屋の準備はできてる?」

 

「勿論で御座います!各々方に個室を用意しておりますが、必要でしたら大部屋も御座います」

 

「それじゃあ、荷物を大部屋に運んだ後、城内を案内してもらおうかな」

 

「承知しました。では、案内致します」

 

その声に導かれて一行は案内された。

部屋に着くと、隊員達はロボットのようにぎこちない動きで荷物を下ろした。

 

「って、どうなんですか、コレ⁉︎まだ集合して1時間も経ってないのに既に目的地に着いてるんですけどぉ‼︎」

「おかしいだろ!絶対おかしいよな⁉︎」

「個室って、え?私達、この城でお客様待遇で宿泊できるんですか⁉︎」

 

口々に言葉を発し始める隊員達。

 

「リムル様より、皆様の面倒を見るように仰せつかっております。何か不便な点が御座いましたら、遠慮なく申し付けて下さい」

 

驚愕している隊員達に長老は柔らかな笑み浮かべてそう言った。

これにより、隊員達も現実を受け入れる事にしたようだ。

その後、黒妖耳長族(ダークエルフ)達に城を案内してもらい、そうこうする内に、遺跡の入り口に着いた。

 

「上層階の構造は判明しているのかしら?」

 

「はい。上層部の宝物は全て回収して、現在は私共の居住区として利用させてもらっております」

 

カガリの問いに長老が答えた。

扉を開けて、中へと入る。中は柔らかな光に満ちていた。

 

「この光は?」

 

「魔法による永続効果です。太陽の運行と連動しており、夜にはくらくなります」

 

「これだけでも大発見ですよ。当たり前のように利用されていますけど、徹底的に調査したいです!」

 

「中層以下にもこの魔法が?」

 

「はい、クレイマン様をお見送りする際に見えたのですが、中層も明るかったですわ」

 

カガリや隊員達が質問をして、長老がそれに答えるというやり取りが暫く続いた。

 

「ここで生活してるって事は、地下から魔物とか出てきたりしないんすね?墳墓と聞くと、幽霊とか出てきそうっすけど…」

 

「いいえ、そんな心配は無用ですわ。地下への扉は一つしかなく、それを開けられるのはクレイマン様だけでしたので」

 

ゴブタの質問に長老が苦笑して答えた。

 

「開かないなら、壊してしまえばいいのだ」

 

「お任せを。私が切り捨ててみせましょう!」

 

「ダメです!ちゃんと調査して壊さないようにするんだよ‼︎」

 

「そうですよ!トラップとか発動したりしたら危ないですよ‼︎」

 

そんな過激な発言をするシオンとミリムに対し、リムルとアユムが慌てて止めた。

そして、歩いている内に大きな扉が見えてきた。

中層に入る為の扉であり、魔法術式が仕掛けられていた。

 

  なるほど。これは古代魔法による防衛機構の一種みたいですね。下手に触ると、都市の防衛機構が目覚める仕掛けみたいですわ」

 

「まだ生きているのでしょうか?」

 

「ええ、くれぐれも注意しなさい。作動させてしまえば調査どころではなくなるでしょう」

 

カガリの忠告に隊員全員が表情を引き締めた。

 

「クレイマンは遺跡の関係者だったのかな?」

 

「アヤツが台頭したのはここ最近だし、そんな昔の遺跡と関係があったとは思えんぞ」

 

「恐らく、この術式を解いたのでしょう。正解の手順を踏めば、扉が開くのだと思いますわ」

 

リムルとミリムの疑問にカガリが答えた。

 

「長期戦だな」

「いきなり難問ですね。でも、今までに比べて環境は良い。じっくりと解析に当たりましょう!」

 

やる気を見せる隊員達を横目にリムルが扉に手を触れた

 

「なるほど。これは扉を壊したらこの階層を照らす光も消える仕組みだな。侵入者の排除に全エネルギーが回されて、安全が確保されたら自己修復されるみたいだ。1000年以上も劣化せず稼働するとか、かなり高度な魔法文明だったみたいだね」

 

そう言ってどんどんとリムルは解析を進めた。

 

「あ、これだよ。ここに魔力を流し込むと、暗唱呪文の入力窓が開くみたいだ」

 

「…えっ?もう解析し終わったんですか⁉︎」

 

アユムは驚愕して、他の隊員達も口をポカンと開けて唖然としている。

一方のリムルは、やり過ぎた  という表情であった。

 

「ゴメン、つい…」

 

「い、いえいえ、謝る事などございませんわ」

 

謝るリムルをカガリが慰めた。

リムルは、出しゃばり過ぎたと感じたのか、大人しくランガという狼の毛繕いを始めた。

 

(嘘だろ…。こんなにも早く解析しちまうなんて…)

 

リムルを尻目に驚きつつ、アユムも『学術者(マナブモノ)』で解析を進めた。

 

「ああ、なるほど。そういうことか」

 

「わはははは、分かったのだ!」

 

「うーん、自分にはさっぱりっすね」

 

アユムが解析に成功すると同時に、ミリムも答えにたどり着く。

一方、ゴブタは分からず頭を抱えていた。

他の隊員達は、明るい雰囲気で活発に議論を繰り広げる。

そんな中、カガリがランガの毛繕いをしていたリムルに質問をした。

 

「リムル様、どうやって解析したのか教えて下さいませんか?」

 

それに答えるリムル。説明を挟みつつ、解析の実演をしてみて、実際に扉を開封したのだ。

それからミリムやアユムが扉を開封し、それに何名かが続いたところで長老が声を掛けてきた。

 

「皆様、お食事の用意が整いました。本日はここまでになさってはどうでしょう?」

 

その時点で、既に夕方となっていた。

 

「そうだな。今日はここまでにしようか」

 

「そうですわね。本格的な調査は明日からにしましょう」

 

リムルの発言にカガリが同意して、1日目は終了したのだった。

 

 

 

翌日

カガリが代表して扉を開封する。

青い光が明滅しながら、扉は音もなく開いた。

 

中層部は上層部に比べて薄暗い。

石壁に掲げられた燭台に、常に消えない薄明かりが灯っている。

また通路も狭く、高さも幅もおよそ2メートル程度しかない。

 

「一気に圧迫感が増したな」

 

「そうだな。一種の迷路になっていそうだぞ」

 

「リムル様、先頭はどういたしましょう?」

 

カガリがリムルに問うてきた。

 

「俺達が行きますよ。罠があったら察知できますし」

 

「宜しいでしょうか?」

 

「まかせるのだ!ワタシが居れば何が起こっても安心なのだぞ!」

 

自信満々にミリムがカガリに応えた。

 

「じゃあ、俺は最後尾で隊員の皆さんを守ります」

 

「分かった。シオンとゴブタはアユムと一緒に後ろを頼む」

 

誰からも文句は出ずに、決定となった。

 

一同は薄暗い通路の中を通って行く。

隊員達はどこか緊張しているが、魔王2人はのんびりとした雰囲気だ。

通路は無機質な石壁であるが、たまに美しい壁画が描かれている。

 

「凄いな。この壁画だけでも美術品としての価値があるよ」

 

そうリムルが感嘆する。

 

「そうなのか?」

 

「ああ。当時の生活を描いているみたいだし、これを調べれば古代文明の一端に触れられる。それだけでも価値が高いってものさ」

 

「ふむ。言われてみると、遙か昔に見た光景を思い出すのだ」

 

暫く歩き続けて3時間程が経過した。

お昼時である。

 

「では、食事の準備を   

 

「ああ、ちょっと待って。弁当を作って貰ったから、それを食べよう」

 

リムルが火を起こそうとした隊員やカガリを止めた。

リムルは手のひらを下にかざす。

そこに一瞬黒い渦が現れたと思うと、渦の中から人数分の弁当とスープポッドが現れた。

 

「えぇ…」

「そんなのアリ…?」

 

そういった囁きが隊員達から聞こえる。

 

「うむ、美味しそうだな」

 

ミリムは蓋を開けると嬉しそうにはしゃいだ。

そして、昼食タイムが始まる。

全員がその楽しいひと時を味わう。

 

「おかわりが欲しい人は、遠慮なくどうぞ」

 

そうリムルが言うなり、隊員達が殺到する。

勿論、アユムもその中に含まれる。

 

「野外でこんなに美味しい食事は滅多にないので、皆も喜んでますわ」

 

嫌味も交えながら、リムルはカガリにそう言われた。

 

「本当は、この場所で火を使って欲しくなかったんだ」

 

「火、ですか?」

 

「ああ。万が一にも火事を起こしてしまったら、地下で逃げ場が無い。空気の流れがあるから大丈夫だと思うけど、念のためさ」

 

「なるほど、そこまでお考えだったのですね」

 

リリムルがそう答えると、カガリは感心したように頷いた。

 

「あ、トイレに行きたい人がいるだろうから、転移門を繋ぐよ。今の内に済ませておいてくれ」

 

そう言うなり、トイレへの転移門が現れる。

嘘だろ、という視線がリムルに降り注ぐ。

 

「いや、何しろここは墳墓に続く道だから、通路の陰でこっそり済ますなんて、流石に冒涜が過ぎると思うからね。気にしすぎかもしれないけど」

 

「確かに、その通りですね」

 

「見習いたいものです」

 

リムルの言葉にアユムとカガリが賛同した。

 

 

 

何人かがトイレに行っている中だ。

 

「そうだ!試したいことがあるんだけど、いいかな?」

 

「なんでしょう?」

 

「ウチが運営している地下迷宮(ダンジョン)で、『精霊交信』って攻略法が流行しているんだ。呪術師(シャーマン)精霊使役者(エレメンタラー)にしか扱えない魔法なんだけど、知りたい道が直ぐに分かるんだ」

 

「そんな便利な魔法が?」

 

「あの、私、呪術師(シャーマン)です!その『精霊交信』について、詳しく教えて下さいませんか⁉︎」

 

1人の女性が名乗りを上げた。

彼女に対してリムルは『精霊交信』をレクチャーする。

 

「あ、分かる。分かります!これなら迷わなくて済みますね。でも、これを地図に記すのは大変ですね…」

 

「そういえば、頭で見た図式を紙に記す魔法があったような…」

 

「幻覚魔法『想像念写(ソートグラフィー)』のことですか?」

 

「そう、それそれ!」

 

リムルの疑問にアユムが答えた。

 

「俺、見習いだけど幻術師(マーヤー)です!」

 

そして、その会話にしか反応したのが1人の隊員の男性である。

 

「じゃあ、この魔法を覚えてもらおう。ついでに幻覚魔法『想像共有(チャンネリング)』も」

 

リムルはその男性に二つの魔法を教えた。

すると、先程の女性隊員との連携であっという間に地図が完成した。

 

「うわあ、凄すぎませんか?」

「この魔法を駆使したら、地図にどころか遺跡の構造も簡単に模写出来そうだ…」

 

浮かれている隊員達だが、そんな彼らをカガリが一喝する。

 

「地図があっても、罠や魔法の仕掛けが判明した訳ではないのよ!気を緩めないように‼︎」

 

どうやら、危険性に気付いたようだ。

そして、夕方になる前に目的地である最下層への入り口へと辿り着くことが出来た。

 

 

 

三日目

調査隊一行は二手に別れていた。

一方は最下層の扉の解析だ。こちらにはリムルとシオンがいる。

もう一方は中層のまだ調査していない場所へと向かった。こちら側はミリム、ゴブタ、ランガ、そしてアユムがついていた。

 

とある通路にて中層調査チームが止まった。

 

「ストップなのだ。どうやら罠が仕掛けられているみたいだぞ」

 

ミリムが罠を察知したのだ。

 

「しかもコレ、解除出来ないパターンみたいですね。引き返しますか?」

 

「うーむ。せっかく来たのにここで引き返すのはな勿体なくないか?」

 

アユムは引き返すべきだと言うが、ミリムはその意見に対し、あまり気が乗らないみたいだ。

 

「でも、危ないですよ」

 

「アユム、罠が発動したら何が起こるか分かるか?」

 

「えーっと、多分魔人形(ゴーレム)が殺到して、俺達を襲いに来るタイプだと思いますよ」

 

ミリムの質問にアユムが答えると、すぐさまミリムは前に出た。

 

「全部叩き潰して強行突破なのだ!」

 

「マジか…!仕方ない、付き合いましょう!」

 

「では我も!」

 

「オイラも行くっす!」

 

ミリムの言葉に他の3人も応えた。

直後、大量の魔人形(ゴーレム)が殺到してきた。

だが、4人相手には無力だった。5分もかからず、50体近くいた魔人形(ゴーレム)達は全て木っ端微塵にされたのだった。

その後、先へと向かうが、特に何も無かった。

 

「何も無かったですね」

 

「そうだったな。だが、魔人形(ゴーレム)達から戦利品も確保したし、問題なかろう。リムルもきっと喜ぶぞ!」

 

ミリムはそう言って、一同は扉の解析をしているチームと合流しに戻った。

因みに、ミリムはその武器は全てゴブタや他の隊員達に持たせたのだった。

 

 

「リムルよ見るのだ!戦利品がいっぱいあるのだぞ!これなんて良い感じに魔素が馴染んで、特質級(ユニーク)なのだ‼︎」

 

「おお、本当だ。美術品としての価値は低いけど実用的なのが多いな。ところで、これらはどこにあったんだ?これ程の品をクレイマンが理由も無く放置していたとは思えないけど…」

 

「実はだな   

 

ミリムはアユムやゴブタと一緒に事の端末を説明した。

 

「なるほど、そんなの複雑な仕掛けがあるのか」

 

「うむ、とても勉強になったのだ。我らの迷宮にも、このような仕掛けを設置しようではないか」

 

「となると、特質級(ユニーク)の武器で武装した魔人形(ゴーレム)が他にも沢山あると考えるべきですわね。まさか、長い年月手付かずだったばかりに、()()()()()()()とは驚きですわ…」

 

「昨日は何も無かったから安心してたけど、この階層には他にも色々な罠がありそうだ。もっと慎重に行動するようにしよう」

 

「そうですわね。扉の解析はまだまだ時間がかかりそうですし、明日は   

 

リムルの言葉にカガリが同意しかけたその時だった。

ドゴン   という衝撃が一同を襲い、天井からパラパラと石片が落ちてくる。

 

「一体何が⁉︎」

「早く逃げないと、崩れるんじゃ…!」

 

そう慄く隊員達をカガリが一喝した。

 

「静かに‼︎揺れは一瞬、地震ではないわ。これだけ頑丈な建造物なら、簡単には崩れたりしません。落ち着いて避難行動を取りなさい!」

 

その言葉に隊員達は平常心を取り戻す。

 

「今のは何だったんすかね?」

 

逆に、呑気なゴブタはリムルに聞いた。

 

「衝撃波が地上に吹き荒れたみたいだ。かなりの規模だったし、城にも影響が出たかも…」

 

「間違いなく人為的の物ですね。一体誰が…?」

 

冷静に分析してアユムは意見を述べる。

 

「一旦外に出て、様子を見に   

 

リムルがそうを言いかけた時、機械音声が鳴り響く

 

『アムリタへの侵入者を確認、排除せよ‼︎アムリタへの侵入者を確認、排除せよ‼︎』

 

「そんな馬鹿な⁉︎この遺跡の   アムリタの防衛機構が勝手に動いたというの⁉︎」

 

カガリから余裕が消え失せる。

 

「侵入者がいるみたいだ。ソイツらが罠に引っかかったのかもな。でも、俺達は別口だと言っても、魔人形(ゴーレム)には理解できないだろうな。状況は悪い、間違いなく俺を狙った組織だろうね」

 

リムルは緊張したおもむきでそう言った。

 

「ああ、まさか本当に…」

「じゃあ、さっきの地震も…⁉︎」

「だが、魔王様を狙うなんて、どんな馬鹿が…?」

 

隊員達も口々に言う。

 

「安心してくれ。君達は俺が責任を持って守り通すから」

 

その言葉に隊員達は少し驚いた様子だ。

 

「リムルよ、お前の狙い通りなんだな?」

 

「ああ。釣られたのか、釣ったのか、キッチリ白黒つけようじゃないか!」

 

リムルはそう不敵に笑みを浮かべた。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。