ATLUS版マギアレコードRTA 難易度MANIACS ペルソナ使いルート 全コミュMAXチャート 作:めめん
マギレコとペルソナおよびメガテン原作のSSを書くのは初めてなので初投稿です。
ペルソナ使いが魔法少女や魔女やウワサに終始ボコられながらコミュMAXを目指すRTA、はーじまーるよー。
えー、今回走るのはですね……こちら、ATLUS版マギアレコードこと『マギアレコード Re:Incarnation』です。
同名のソーシャルゲームを原作とした学園伝奇ジュブナイルRPGで、あのATLUSが開発・発売したことで色々と話題になった作品ですね。
神浜市を駆け巡り、原作の世界を様々な形で味わうことができる自由度の高さからただのキャラゲーとは思えない完成度を誇り、現在は原作のファンのみならず、ゲーマーの方からも高い評価を得ております。
このあたりはさすがATLUSといったところですね。
このゲームの最大の特徴は、やはり2種類用意されているその圧倒的ボリュームのシナリオにあります。
ひとつは『Puella Magi編』。
こちらは原作のソシャゲとほぼ同じストーリーと世界観で物語が展開されるシナリオです。
マギレコだけでなく、まどマギをはじめとしたマギカシリーズ各作品のエピソードや要素も盛り込まれており、シリーズのファンであればあるほどニヤリとするネタが多々あります。
もちろん、原作未見の方でも十分楽しめる内容になっており、このゲームがきっかけで各作品の原作に興味を持ったというプレイヤーは多いです。
先駆者兄貴たちがRTAで走っているのは、ほぼ必ずと言っていいほどこちらのシナリオとなります。
そしてもうひとつが、ある意味このゲームの最大の目玉である『Reincarnation編』です!
こちらは先述した『Puella Magi編』にATLUSの看板タイトルである『女神転生シリーズ』とその派生作品の要素をふんだんにぶち込んだクロスオーバーシナリオとなります。
この時点でカオスな内容のシナリオであることが容易に想像できると思いますが、それに反して自由度の高さは『Puella Magi編』以上です。
具体的な例を挙げると、こちらのシナリオでは主人公が魔法少女だけでなく、悪魔召喚師やペルソナ使い、さらには人修羅などになることができます。
マギレコでありながらプレイヤーは悪魔召喚師やペルソナ使いとして原作の物語に介入したり、逆に物語そっちのけで悪魔と戦い続ける神浜ライフを送ることも可能なわけですね。
今回走者はこちらのシナリオを走っていくことになります。
それでは、早速始めていきましょう。
タイトル画面で「NEW GAME」を選択と同時にタイマースタートです。
まずシナリオ選択画面が出るので、先も述べたとおり『Reincarnation編』を選択します。
シナリオを選択後、主人公となるプレイヤーキャラのメイキングが始まりますので、ぱっぱと進めていきましょう。
先駆者兄貴たちの動画をご覧になったことがある方はご存知だと思いますが、このゲームはこの時点で自由にプレイヤーの設定を作り出すことが可能です。
しかし、これは(一応)RTA。ひとつひとつの設定をいちいち作っていたらタイムロスなので、必要最低限の設定だけこちらで作成し、残りはランダムもしくは保留とします。
最初に決定する主人公の性別は迷わず「女性」を選択。これにはもちろん理由があります。
今回のレギュレーションでRTAをする場合、プレイヤーキャラが男性だと必ずと言っていいほど女性キャラとのコミュニティの中盤以降に恋愛絡みのイベントが発生するのですが、コミュランクをMAXにするためにこれをこなしていくとタァイムが死にますので、それを省略するためです。
さらに言うと、コミュ対象が魔法少女だった場合、主人公の二股などが原因で致命的なガバが発生してコミュ対象の魔女化や、最悪コミュ対象同士の殺し合いなどに発展する可能性がありますので、それを回避する意味もあります。
男性主人公でプレイ時、かもれトライアングルが
ガンギマリかえでちゃんやべぇよ……やべぇよ……
次にゲームの難易度を設定します。
ここで決定した難易度はクリアして2周目を開始するまで変更できないので、新たに走者を目指す兄貴たちはご注意を。
『Reincarnation編』は選択できる難易度が5段階あるのですが、今回はこのシナリオのみで選択できる超上級者向けの最高難易度である「MANIACS」でいきます。
ここは数多くの先駆者兄貴たちのように「HARD」で挑むべきなのでしょうが、せっかく走るのなら最速で駆け抜けたいので、あえていまだ完走者が確認されていない「MANIACS」で挑みます!(無謀)
したがって、無事完走すればこのチャレンジは必然的に世界最速です。当たり前だよなぁ?
続いてゲーム開始時点における作中の時間を設定いたしますが、ここは先駆者兄貴たちに倣って原作1年前からスタートで。
この後は主人公の年齢、学校、そして出身地の設定となりますが、この3つは時間短縮のためランダムにします。
今回のチャートでは特に設定しなくてもプレイに影響はありませんので(ほんとぉ?)。
ここまで設定できれば後はフヨウラ!
名前など残りの設定は全て「後で決める」か「ランダム」を選択してオープニングです。
主人公のキャラ生成時間も兼ねた飛ばせないオープニングムービーが始まったので、ここで今回のチャートについて軽くご説明を。
タイトルのとおり、主人公はペルソナ使いとして原作の物語にちまちまと介入しつつ、第1部のエンディングまでに全コミュニティを解放し、同時にその全てのランクをMAXにすることを目指します。
そのため、キュゥべえと契約して魔法少女にはなりません。悪魔召喚プログラムを用いたり、人修羅化することなども禁止です。
また、エンディングは必ずTRUE END以上で迎えることもクリア条件といたします。BAD ENDでも完走扱いにしたらエンディングを迎えること自体は簡単にできちゃいますからね。
――なお、予め言っておきますが、ペルソナ使いとはいえ魔法少女ではないため、主人公の生身の戦闘能力はクソザコを通り越して雑魚・オブ・雑魚です。
魔女や使い魔はおろか、モブの魔法少女や黒羽根の攻撃を1発食らっただけでも致命傷になりかねません。
おまけに難易度が「MANIACS」なので、戦闘では気がついたら次の瞬間にはイゴってるなんてこともザラです(11敗)。
ただでさえ神浜市は難易度「HARD」で修羅の国と化すのに……あーもうめちゃくちゃだよ。
クソレズシティKMHMでは魔法少女ではない者が生き残るのは難しい。はっきりわかんだね。救いはないんですか!?
イベントの発生や成否判定自体は「HARD」と変わらないことが唯一の救いなんだよなぁ……
ちなみに、難易度が「HARD」以上だとペルソナ使いにとって重要なコミュニティの対象となるキャラクターも完全にランダムになります。
そのため、主人公の初期設定によっては重要なアルカナのコミュの対象キャラが混沌だったりおガキ様だったりアリナだったりするので、そうなりそうな場合は即リセットです(4敗)。
一応、原作1年前スタートだとミスドや時女一族などがコミュ対象になることはほぼ100%ないことが有志たちの検証の結果判明しているので、そこは安心ですが……(100%とは言っていない)
――っと、ムービーが終わりましたね。
それでは、いよいよ本格的にゲームスタートです!
で、できるだけあまり死なないように頑張ります……(早くも白目)
イクゾー!
デッデッデデデデ!(カーン)
今回のスタート地点は――電車の中ですね。
混んでいるわけでも空いているわけでもない車内の座席に腰かけて両目を閉じている黒髪の少女が画面に映りました。どうやらこの子が主人公のようです。
車窓に映っている外の景色的に時間は昼間。
夕方や夜だったらゲーム開始早々いきなり魔女や使い魔に襲われる可能性もあったので、まずは第一関門突破といったところでしょうか?(1敗)
ちなみに、難易度「MANIACS」で夕方や夜の街中でスタートだった場合、必ずと言っていいほど魔女か魔法少女との戦闘がありますのでリセット推奨です(4敗)。
その戦闘自体がただの負けイベントである可能性も高いのですが、たま~に閣下が介入してきて主人公が人修羅やベル神になってしまうパターンがあるため、これらのチャートを走る予定の人以外には正直オヌヌメしません(2敗)。
難易度「MANIACS」最序盤における最大のチャートクラッシャーはYKKじゃなくて閣下って、それ一番言われているから。
いやー、修羅の国と化している神浜において、メインストーリー第1部の時点でコトワリを巡る戦いやベルの王座争いまで起きてしまったらもうRTAどころじゃねーっす(一度試走して挫折した走者の屑)。
――おっと。いきなり画面が暗転してなにやら選択肢が発生いたしました。
どうやら眠りかけている主人公の脳裏に浮かんでいる“なにか”の正体を選ぶもののようです。
いくつかの選択肢がありますが、ここは「ひらひらと宙を舞う蝶」を選びます。
これはあれですね。ゲームスタート時点ではまだ主人公がキュゥべえと未契約――魔法少女ではない場合に発生する、最序盤の主要イベントの内容およびルートを決定する選択肢です。
ここで選んだもの次第で主人公が序盤に魔法少女となるか、悪魔召喚師やペルソナ使いとなるか、はたまたそれ以外のものになるかが決まります。
当然保留することも可能ですが、ここは急いでペルソナを目覚めさせるためにも先に述べた蝶を選ぶのが今回は正解です。
なお、言わずもがなゲーム開始時点ですでに主人公が魔法少女だった場合はリセットとなります(2敗)。
先駆者兄貴たちのRTAを見ればよくわかりますが、先ほどのメイキングの時点で主人公の一部の設定を保留にしていたのは、あそこで決めてしまうと高確率で最初から魔法少女になってしまうためです。
だから「後で決める」を選択する必要があったんですね(例の構文)。
――はい。暗転していた画面にチョウチョが飛んでいくショートムービーが流れると同時に、いきなり主人公がいる場所が昼間の電車内から薄暗い青い部屋に変わりました。
クォクォア……もはや説明する必要はございませんね。ペルソナシリーズの定番『ベルベットルーム』です。
ペルソナシリーズの原作にあやかって主人公の設定次第でその外見・内装は大きく変わりますが、今回はどうやら寝台特急の車内のようです。
電車の中からまた別の電車の中って――主人公は鉄ヲタかな?(小並感)
「ようこそ……我がベルベットルームへ」
そしてこちらもペルソナファンにはお馴染み。ベルベットルームの主『イゴール』です。
ゲーム中では名前が明らかになるまで名前欄が「奇怪な顔の男」と表記されておりますが、明らかに奇怪なのは顔ではなく鼻だと思います。
原作でもエリザベスやマーガレットやマリーから散々ネタにされているしな!
ちなみに、ファンの方は声を聞かれてすでにお気づきかもしれませんが、このゲームのイゴールの中の人は『3』『4』の人です。ライブラリ出演ですね。
『5』の中の人変更に伴うストーリー上の演出は何度プレイしても本当に上手いと思います。終盤のあの展開はね……ファンなら涙がで、出ますよ。
「どれ、まずはお名前をうかがっておくといたしましょうか……」
さて、イゴールから自己紹介とベルベットルームの簡単な説明をされたところで、最初のメイキング時に飛ばしていた主人公の名前入力画面になります。
最初のメイキングで名前を決めなかったのは、実はこのイベントを起こすためだったりします。
ここでプレイヤーが主人公の名前を決める――もとい「主人公が自らの名前を名乗る」ことによって、ペルソナを覚醒させるきっかけが生まれることになるからです。
だから名前もメイキングの時点では決めずに保留する必要があったんですね(例の構文2回目)。
主人公の名前は伝統と格式に則り『ほも』でもいいのですが、さすがに女の子にその名前はどうなんだということと、せっかくのペルソナ使いチャートということで『
「きりえ のあ」→「Kirie Noa」→「Noa Kirie」→「No K」→「ノーケー」→「ノンケ」というわけで、略してノン気ちゃんです。
クソレズシティを舞台とする物語の主人公がノン気とか、この先本当に大丈夫か……?
名前を決め、イゴールからそう遠くない未来に主人公がベルベットルームに辿り着いた理由が明らかになるであろうことを告げられると、場面は再び現実世界へと戻ります。
クォクォア……新西区の新西中央駅ですね。
神浜市の魔法少女は大雑把に分けると市の西と東、そして中央の3つの勢力に分かれ混沌を極めているのですが、新西区はその名のとおり西の勢力のテリトリーとなっております。
西側には原作の物語の主要登場人物となる魔法少女が多く属している、または属すことになるので、原作に少なからず介入する予定のノン気ちゃん的にはうまあじです。
逆に言うと、コミュ対象の候補者が序盤から大量にいるので、ひとつのコミュニティが解放されるまでに時間がかかる可能性もあるというわけですが――まぁ、大丈夫でしょう(ほんとぉ?)。
さぁ、いよいよ魔法少女と魔女とウワサとその他諸々がどったんばったん大騒ぎな魔境を舞台に、精子をかけた――失礼。生死を賭けた戦いが幕を開けます!
通行人はどいてたほうがいいぜ! 今日から神浜は
イクゾー(CV.杉田智和)。
デッデッデデ――って、あれ?
プレイヤー操作ができません……
どうやらまだイベントが進行中のようで、しばらくはオートで進んでいくようです。
まぁ、いきなり魔法少女や魔女との戦いになったりするよりははるかにマシなので、このまま操作ができるようになるまでノン気ちゃんもとい乃彩ちゃんの様子を見守ることにいたしましょう。
ボストンバッグを提げ、右手になにやら地図と思わしきものを持ちながら新西区の街並みを歩いていっていますね。
――あ。これもしかして乃彩ちゃん神浜市じゃなくて市外の出身か?
それで神浜に今日引っ越してきたばかりと――
あ~……そうなると乃彩ちゃんの交流関係は、スタート時点ではオフ会0人ならぬ知り合い0人ですね。
1人でも知り合いがいればそのキャラは高確率でコミュ対象候補か対象となるキャラのヒントとなる情報を持っていたりするのですが……
まぁ、先も述べましたが、いきなり重要なアルカナのコミュニティの対象がアリナとか地雷率が高い奴という可能性は低くなったので良しとしましょう。
「HARD」以上の難易度でこの程度のことをガバなんて言っていたら、この先マジでやっていけませんので……
――お。乃彩ちゃんがとある建物の前に来たところで足を止めました。
目の前の建物と手にしている地図を見比べ、さらにはスマホまで取り出したりして確認しています。
どうやら目的地である引っ越し先に無事到着したようです。
いやぁ、オート進行のイベントとはいえ、道中何事もなくてよかったよかった……
では早速建物の中に――って、ん……?
…………
……
ここ、『みかづき荘』じゃねーか!
ま、まさかのみかづき荘スタートとは……
これ、ガバることなくチャートどおりに進んだとしても、原作のストーリーに否が応でも巻き込まれるの確定ですよクォレハ……
で、ですがこれは逆に原作の主要キャラと出会いやすくなったと考えれば十分プラスです!
とりあえず、現在のみかづき荘の状況を確認しましょう!
難易度「HARD」以上で原作1年前スタートの場合、みかづき荘の初期状態は以下の3つのパターンのいずれかとなります。
ひとつは原作メインストーリー開始時同様、みかづき荘にいるのは家主であるやちよさん1人だけという状況。
要は「メルの魔女化があった後、やちよさんがチームを解散した後のみかづき荘」ですね。
もうひとつがその逆で、「メルがまだ魔女化しておらず、チームも解散していない」パターンです。
そして最後がかなりのレアケースですが――「メルの魔女化が発生した直後、魔法少女の真実を知ったやちよさんたちが家の中で完全にお葬式ムードになっている状況」となります。
これらを見分けるのは非常に簡単で、最初にみかづき荘を訪ねた際にやちよさん以外の魔法少女の誰か――つまり、みふゆさん、ももこ、鶴乃、メルのいずれかが滞在しているか否かで判断できます。
いるのがやちよさん1人だけだった場合はチーム解散後、やちよさん以外の魔法少女が1人でもいればチーム解散前というわけですね。
また、先に述べた3つのパターンのうち、最後のものは基本的に時間帯が夕方か夜の時かつ魔女化して死亡したメルと実家の手伝いをしている鶴乃の両名が不在でなければならないため、条件的にまず発生しません。
そのため、現在の時刻が昼間である今回のチャレンジでは、1番目か2番目のパターンのどちらかということになります。
ただし、1番目の場合は「メルの魔女化からどれだけの月日が経過しているか」によって、やちよさんとみふゆさん、そしてももこの3人の初期の精神状態がかなり違ってきます。
もしメルの魔女化から数日程度しか経過していない状況だった場合、ファーストコンタクトをミスるなどのアクシデントが起きると、上述した3名は最悪精神がポッキリへし折れて魔女化してしまうおそれがあるので注意が必要です。
特にみふゆさんは3人の中でメンタル面が一番貧弱なので、いきなりずけずけと彼女に近づくのは得策ではありません。
――お。
乃彩ちゃんがみかづき荘の玄関の前に立ちました。
インターホンを押して数秒後、玄関の扉がゆっくりと開きます。
出迎えてくれたのは当然やちよさんです。
オッス! オラノン気! いっちょヤってみっか!?
――はい冗談です。そんな気はまったくもってございません。
出会い頭の人をいきなり誘ってそんなことができるのは、公園のベンチに座っているツナギを着たいい男くらいです。
軽く自己紹介も済ませたところで、早速中にあがらせていただきます。ぬわああああん疲れたもおおおおおおん。
さて、みかづき荘の中に足を踏み入れましたが――誰もいませんね。
しかも昼間なのにかなり静まり返っています。
これは間違いなくメルが魔女化しチームが解散した後のみかづき荘とみて間違いないでしょう。
時間的にチーム解散前ならみふゆさんか鶴乃のいずれかがいる可能性が高いですから――
――ん?
どうしましたやちよさん?
えっ?
事前にこっちが送った荷物が少なかったから、すでに引っ越しの荷ほどきは済ませておいてくれた?
おおっ! それはありがたい!
間違いなく1分くらいはタァイムが短縮できましたよ! サンキューやっち!
お礼も兼ねて握手しようZE!
こちらが差し出した手を特に躊躇いもなく握ってくれましたね。
どうやらファーストコンタクトは成功のようです。よかよか。
――って、あれ?
よく見るとやちよさん、どこか表情が曇っていますね。
これはひょっとして、まだメルの死とチームの解散からそれほど日数が経過していないパターンですかね?
現実をいまだ完全に受け入れられないって感じでしょうか?
……もしそうだとすると、今はこれ以上のスキンシップはしないほうがよさそうですね。
自室に案内してもらいましょう。
――というわけで、乃彩ちゃんの部屋です。
ベッドなど一通りの家具は揃っていますね。さすがにテレビやパソコンなどはありませんが……
まぁ、スマホを所持していることは先ほど判明しておりますので、最序盤における情報収集に苦戦することはないでしょう。
とりあえず部屋の中を少し探ってみましょう。
机の引き出しの中とかになにか入っていないかな?
――と、言ったそばから机の引き出しの中から早速アイテム発見です!
クォレハ……おおっ!?
ど、どうしましょう!?
いきなりレアアイテムを入手してしまいました!
『メルのタロットカード』です!
これはメルの魔女化イベント後から一定期間中にみかづき荘を訪れ、家の中を探索すると稀に入手できるレアアイテムとなります。
その名のとおりメルの遺品なのですが、占い好きだった彼女にちなみ1日1回簡単なタロット占いをその場で行うことが可能です。
しかもその占いの効果がなかなか強力で、占ったその日の間だけ獲得できる経験値や資金、仲間からの信頼度の上昇率がアップするなど様々なバフがかかります。
しかし、どのような効果が付与されているのかはゲーム上では表示されなかったり、引いたカードによってはバフではなくデバフがかかってしまうなどの欠点もあるので、乱用や過信はできません。
なお、有志たちによる調査の結果、引いたカードが『死神』か『塔』だった場合はほぼ100%デバフがかかり、後者は特にその効果が酷いものであることが判明しております。
常に死と隣り合わせと言ってもいい難易度「MANIACS」においては、正直これを入手しても使うのはあまりオススメしないのですが……
まだ物語始まったばかりだし、この状況で戦闘などが発生することはまずないでしょうから今は占ってもいいやろ?(慢心)
というわけで、ちょっと試しにやってみまーす。
…………
……
ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!(CV.藤原竜也)
え、えー……説明したそばからいきなり『塔』を引いてしまい、先行きが不安になったところで今回はここまでです。
ご視聴ありがとうございました。
◆
――不思議な夢を見た。
なにもない真っ暗な闇の中を、光り輝く綺麗な蝶がひらひらと舞っている夢だ。
私は目の前を横切ったそれをなんとなく目で追ってみる。
すると、その先の暗闇の中からいくつもの奇妙な光景がテレビか映画ように映り出されては消えていった。
見知らぬ街並み――
見知らぬ人々――
蠢く巨大な“なにか”――
そして、私自身――
『これは夢であり、未来――』
――最後に映った自分の姿が消え去ると同時に、なにやら声が聞こえてきた。
『今は人の心の奥深く、無意識の領域が生み出したおぼろげな情景――』
『しかし、あなたに必ず訪れることになる運命――“必然”と呼ばれるものの確かな姿』
――再び私の前を蝶が横切る。
『そして、この運命と向き合うにはあなたはあまりにも無防備。
例えるなら、大海を渡るわけでもなく、ただ漂うだけの小舟――』
『大海原を揺蕩うのにも、それ相応の術が必要』
――蝶が闇の奥深くへと進んでいくように目の前を舞っていき、そして消えていった。
『幸いなことに、海では必ず波風がたつことをあなたは知っている』
『それこそ、進むにしろ、進まぬにしろ――』
やがて、蝶が消えていった闇の中から、ゆっくりと“なにか”がこちらへ向かってきた。
――それは、青い扉だった。
『ならばきっと、あなたは“術”を見つけられるはず――』
…………
……
声に導かれるかのように、私はゆっくりとその扉に触れて、そして開いた。
――扉の先にあったのは、青い部屋だった。
ここは……電車の中?
しかし、現実で私が乗っていた電車とは明らかに違う。
いわゆる「特急列車」というやつの中だ。
『ようこそ……我がベルベットルームへ』
そして、私の目の前にはテーブルを挟んで1人の奇怪な外見をした老人が椅子に座っていた。
――それにしても、実に奇妙な夢だ。
夢なのに、まるで現実のように全身から様々な感覚がする。
いつの間にか自分も座っていたお高そうな椅子の感触――
青く薄暗くて不気味な部屋ではあるのに、全体から感じるやすらぎとも安心感とも呼べる雰囲気――
自分の息遣い――
…………
……
本当にこれは夢なのだろうか?
夢にしては明らかに生々しいというか、リアルすぎるというか……
ちょっと自分の頬でもつねってみようか?
『ご案じめさるな。ここはいまだ夢の中……
現実の貴方は眠りの中にいらっしゃる』
私の考えていたことを察したのか、目の前の老人がこちらを制止するように語り始めた。
『
この部屋――夢と現実、精神と物質の狭間の場所、“ベルベットルーム”の主をいたしております』
『本来ならば、ここは“契約”を果たされた客人のみをお招きする部屋。
しかし、貴方は夢のさなかとはいえ、ご自身でこちらに辿り着かれた――
フフ……実に興味深い……』
『どれ、まずはお名前をうかがっておくといたしましょうか……?』
……どうせ夢の中だ。
何も言わずに終始黙り続けている必要もないだろう。
そう考えた私は、老人に対して自分の名前を告げた。
――『切江 乃彩』と。
『……ふむ。なるほど』
『恐らくは、先ほど貴方がご覧になっていた夢――
そこにこちらへいらした“訳”が隠されているのやもしれません』
夢――先ほど見えたあのいくつもの光景のことだろうか?
しかし、夢の中で夢の話をされるとは思わなかった。
『詳しくは、追々にいたしましょう』
『近く、貴方は何らか“契約”を果たされ、再びこちらへおいでになることでしょう』
『ではその時まで、ごきげんよう――』
――先ほど電車の中で見た奇妙な夢の内容が脳裏に浮かぶ。
夢の中に出てきた奇怪な老人――『イゴール』が口にしていた「契約」という言葉。
それがどうしても頭の中から離れない。
いったいこの神浜の地になにがあるというのだろう――?
……いや。所詮は夢の話。気にする必要はないか。
一方的に現実に引き戻されてしまったがために、気になってしまっていただけかもしれない。
――ここだ。
目的地である新西区のとある一件の屋敷の前で足を止める。
念のため地図とスマホで確認しておくが、ここが『みかづき荘』で間違いない。
――というより、門の横に『みかづき荘』と書かれた看板がかけられているので、もしこれで間違っていたらそれはそれで別の問題だ。
元下宿屋で現在は違うらしいが、亡き祖母がここの管理人だった人と色々と付き合いがあった縁で、今日から私はここで暮らすことになった。
赤の他人同然な見ず知らずの遠縁の家や施設に引き取られるよりは楽だろう、という生前の祖母の計らいである。
私自身は別にどうでもよかったのだが――
…………
現在の時刻を確認する。予め伝えておいた到着予定時刻より30分ほど早く着いてしまったようだ。
しかし、こちらの荷物は数日前に業者に送ってもらっていたためすでに届いているはずだ。それなら別に問題はないだろう。
門を通り抜けて階段を上り、玄関前に立った私は、備え付けられていたインターホンをゆっくりと押した。
「そちらが送ってきた荷物だけど……その……
思っていたよりもあまりに少なかったから、こっちで荷ほどきしちゃったの。
ごめんなさい、勝手に……」
――家主である『
別に勝手に見られて嫌なものや恥ずかしいものなどなにもなかったので気にしない。むしろこちらが荷ほどきする手間が省けたので助かった。
私がそう返すと、彼女はそれでもどこか申し訳なさそうな顔をしていた。
――私は七海さんの眼前に黙って右手を差し出す。
同年代――事前に聞いた話だと確か私よりも2つ上で高校3年生だったはずだ――とはいえ彼女はこの家の主であり、これから色々とお世話になる相手だ。挨拶は大事である。
こちらなりの親愛の意味を込めて握手を求めた。
「えっ?」
それを見た彼女は、一瞬訳が分からないと言いたげな表情を浮かべたが、すぐに理解してくれたようでゆっくりとこちらに右手を伸ばしてきた。
――七海さんの手が私の手を軽く握る。
申し訳ないが、こちらが思っていたよりもその手は冷たかった。
「――ッ!」
――?
私の手を握った七海さんの顔が一瞬だけ歪んだような気がした。
力が強すぎた?
いや、そんなはずはない――と思う。
七海さんに案内された部屋に入ると、先ほど言われていたとおりすでに荷ほどきは済まされ部屋は片付いていた。
改めて私は彼女に感謝の意思を示す。
まぁ、たったダンボール数箱分の荷物だ。家具などの類は一切送っていなかったから彼女も助かっただろう。
とりあえず備えられていたベッドの上にボストンバッグを放り投げるように置いて、部屋の中を軽く物色してみる。
といっても、私自身が無趣味な人間であるせいか、今部屋にあるのはこちらに予め用意されていたベッドと机と椅子、そしてタンスくらいだ。
――手始めに机の引き出しを開けてみたら、中になぜか数十枚のカードが入っていた。
こんなものに覚えはない。
七海さんが荷ほどきの際に間違えて入れてしまい、そのまま放置されていたのだろうか?
――とりあえず中からそれらを取り出してみると、カードの中に混ざる形でメモ書きらしき紙が1枚あった。
そこに書かれている文字に目を通してみる。
『ボクから一足早くお引っ越し祝いのプレゼントです!
よかったら大事にしてください』
『――メルより』
……どうやらカードはここに書かれている「メル」という人物から私に対するプレゼントのようだ。
何者かは知らないが、こうしてここにこれがあるということは七海さんの知り合い――それも結構親しい人なのだろう。
カードを調べてみると、それは占いなどで使われるタロットカードだった。
占いは詳しくないが、おそらく全種類揃っている。
…………
なんとなくそれを全て揃えて裏返しにした後、ゆっくりと切った。
そして、切り終わると同時に一番上になったカードを取り、表向きにする。
――『塔』のカードだった。
先も述べたが、占いは詳しくないのでカードが示す意味はわからないが、崩れ去る塔が描かれているその絵柄的に、あまり良い結果ではなさそうだ。
まぁ、別にどうでもいいのだけれど――
◆
――『切江 乃彩』。彼女の存在を知ったのは、今から数カ月前のことだ。
このみかづき荘が下宿屋だった頃、その管理人だった祖母の親しい友人であったとあるおばあさんから、ある日突然連絡がきた。
『うちの孫をそちらに住まわせてほしい』
連絡の内容は要約してしまうとそういうことだった。
その人は老いと患っていた病が原因で、ついに医者から余命数カ月の宣告を受けたらしい。
そして、唯一親族で残されている孫と今は2人で暮らしているのだという。
自分が死んだ後にその孫に色々と窮屈な思いはさせたくはないとして、私――厳密には祖母だが、この時点ですでに祖母は亡くなっている――に頼みこんできたのである。
私も幼少時からその人には度々お世話になっていたし、なにより祖母ならばそうするだろうと思い、その頼みを了承することにした。
そして、その人の訃報が私のもとに届いたのは先月のことで、荷物と一緒にその孫――乃彩から手紙と写真が届いたのが一週間ほど前のことである。
『やちよさんゴメン!
空き部屋に置かれていたダンボール箱どかそうと思ったら落として中身ぶちまけちゃった!』
『ちょっと!?
ももこなにやっているの!?』
『す、すいません七海先輩……
実はボクがこっそり新しく思いついた占いを試してみようと部屋に入ったら見知らぬダンボールがどんと置かれていたので……』
『メル……占いは禁止だって私言ったわよね……?』
『まあまあやちよ、今回は未遂で終わったみたいだからよかったじゃん』
『そうですよやっちゃん。とりあえず今はももこさんが散らかしてしまった部屋を片付けたほうがいいんじゃないですか?
――あら?
やっちゃん、その手に持っている写真は……?』
『ああ、実はね――』
――数日前の出来事が思い返される。
結局あの後、鶴乃が「もういっそのこと、わたしたちで荷ほどきしちゃっていいんじゃない?」と言い出してみふゆもそれに同調、そのまま5人で荷ほどきを済ませることになった。
こんなことを言うのもなんだが、送られてきたダンボール箱が数箱だけだったこと、入っていたのが服など生活必需品ばかりだったのは幸いだった。
『七海先輩、その写真の乃彩さんってどんな人なんですか?』
『さぁ……?
写真と一緒に手紙も送られてきたけど、そこまでは書かれていなかったわ。
ただ、年齢は鶴乃と同い年だったはずよ』
『えっ?
じゃあアタシやメルはいきなり気安く話しかけないほうがいいのかな……?』
『同い年ならわたしは問題ないね!』
『やっちゃん、これは食器棚の中のマグカップをひとつ増やさないといけませんね?』
『……そうね』
…………
壁にかけられた時計に目を向ける。
事前に受けた予定だとあと30分ほどで彼女――乃彩はここにやってくるはずだ。
何事もなければ――
『大丈夫ですよ!
なんたって今日はボクの千年に一度のラッキーデイなんですから!
だから手早くその魔女を倒して乃彩さんの歓迎パーティーの準備も始めましょう!』
「っ……!」
どうして……?
本当に――どうしてこんなことになってしまったの?
玄関のチャイムが鳴った。
「――!?」
完全に不意討ちだった。
はっと顔を上げると同時に、体も一瞬だけ浮き上がってしまう。
まさか、もう来たの――!?
いや……時間を考えればいつ切江さんが到着してもおかしくはなかった。
その点がまったく頭に浮かばなかったあたり、どうやら今の私は自分が思っている以上に参っているみたいね……
――どうか切江さんが魔法少女ではありませんように。
そのようなことを思いながら重い足取りで玄関へ赴き、ゆっくりと扉を開ける。
その先にいたのは――やはり切江さんだった。
服装こそ違うが、先日送られてきた写真同様、前後ともにそこそこ伸ばされた黒髪と前髪の間からのぞいている瞳から文学少女のような――悪く言えば地味で暗そうな雰囲気をその身にまとっていた。
「いらっしゃ――」
「んちゃ」
「えっ……?」
思わずすっとんきょうな声をあげてしまったけど、それも仕方ないことよね?
見た目からくるイメージとは明らかに真逆な、ものすごく気さくそう――というより、どこか馴れ馴れしそうな声を相手がいきなり口にしたのだから。それもこちらが言葉を言い終える前に。
「…………」
「…………」
――いきなり間の抜けた空気が辺り一面に充満したような気がする。
「……すいません。冗談です」
「そ、そう……」
「切江……乃彩です。はじめまして」
どうやら今のは切江さんなりにウケを狙ったものだったらしい。
すぐにこちらのイメージしていたとおりの喋り方で彼女は自らの名前を名乗り、軽く頭を下げてきた。
「え、ええ……七海やちよよ。
立ち話もなんだから、とりあえず中に入ってちょうだい」
私の言葉に、切江さんは今度は何も言わず、黙ってまた軽く頭を下げる。
やはり彼女はこちらのイメージどおりの人のようだ。
――切江さんを家の中にあげる傍ら、私は彼女の左手に目を向ける。
白い肌に加えて綺麗に指が伸びているその手には、傷も汚れも、そして
よかった……切江さんは魔法少女ではなかった。
もし切江さんも魔法少女だったら、私はいきなり何を言い出すか自分でもわからなかったでしょうね――
しかし、そうなると今度は今度で魔法少女のことを彼女にはどうするべきかを考えなければいけない。
黙っておく――隠していても問題はないでしょうけど、もしかしたら知らぬところで彼女が魔女や使い魔、さらには他の魔法少女やキュゥべえと遭遇してしまったり、関係を持ってしまう可能性もある。
――というより、今日から私と同じ屋根の下で暮らすことになるのだから、少なからず魔法少女絡みの事柄にこの先彼女が巻き込まれることになるのは必然だわ。これでも私は西側の魔法少女たちの代表的な立場なのだから。
これは早めに何らかの対策は施しておいたほうがよさそうね。十七夜や都さんにも相談しておいたほうがいいかも。
「――広いですね」
「えっ?
あ……そ、そうね。今は私しか住んでいなかったけど、数年前までは下宿屋だったから――」
――ああいけない。
またしても目の前のことをそっちのけで思考の海に沈んでしまっていた。
やはり
しっかりしなければと思ってはいるのだけれど、体のほうがそれについてきてくれない――
「そちらが送ってきた荷物だけど……その……
思っていたよりもあまりに少なかったから、こっちで荷ほどきしちゃったの。
ごめんなさい、勝手に……」
「構いませんよ。特になにも入れてませんでしたから」
むしろ手間が省けました、と切江さんは真顔で私に言葉を返してきた。
そしてそのまま何も言わず、黙って私のほうをじっと見つめてくる。
…………
……
……まいったわね。なんと切り出せばいいかわからない。
切江さんはこちらが思っていた以上に寡黙な人らしい。完全に受身――自分から他人に会話を持ちかけることはまずないみたい。
――一瞬出会った当初のかなえの姿が脳裏に浮かんだが、あの時の彼女ともまた異なるタイプの人間だと思う。
「えっ?」
「…………」
――突然、切江さんが私の目の前に黙って右手を差し出してきた。
思わず数度、その手と彼女の目を交互に見比べてしまう。
(手を握ればいいのかしら――?)
状況から握手を求めていると私は判断した。
少なくとも切江さんの目からは何らかの意図的なものは読めなかったから。
――私も黙って右手を伸ばし、やがて切江さんが差し出してきたその手をゆっくりと握った。
ほんのわずかだが、彼女の顔に笑みが浮かんだ――気がした。
同時に、私の全身に悪寒のような感覚が奔った。
「――ッ!」
思わず握っていたその手を離して後ずさりそうになる。
しかし、なんとかそれは耐えた。
「……?」
――切江さんが明らかに不思議そうな顔をしてこちらを見ている。
顔に出てしまっていたのだろうか?
「……どうかしました?」
「い、いえ……なにも……」
どこか申し訳なさそうな様子の彼女を尻目に、私はゆっくりと握っていた手を離した。
そして、こちらの思っていることを悟られぬよう、そそくさと彼女を部屋に案内することにするのだった。
…………
……
切江さんを彼女の部屋に送った後、再び1人になった私は黙って右手を見やる。
先ほど彼女の手を握った時に全身で感じた悪寒――あの奇妙な感覚は偶然?
――だけど、似ていた。
そう。先ほどの悪寒は、私にとって何年も前から慣れ親しんだもの――それと非常に類似していた。
――実際はあの感覚に「親しみ」など一切感じないけれど。
魔女や使い魔の魔力をキャッチした時や、奴らを前にした時に感じる、あの言葉には表現しづらい禍々しい不快感――あれにそっくりだ。
…………
……本当にただの偶然。そう思いたいけれど、私は自分の中で不安が渦巻き始めたのをはっきりと感じた。
「かなえ……メル……」
不安からか、思わずもうこの世にはいない2人の名前を口にしてしまったのも仕方のないことだった。
『真III HD REMASTER』欲しいけど、ニンテンドーSWITCH持ってないので失踪します!
■TIPS
●マギアレコード Re:Incarnation
通称「ATLUS版マギアレコード」。
202X年にATLUSから発売された学園伝奇ジュブナイルRPG。
マギレコの世界観とメガテンやペルソナのシステムが悪魔合体して誕生した「令和史上最大の合体事故ゲー」。
RPGだが戦闘システムは『葛葉ライドウシリーズ』や『P5S』のようなアクション系。
●Reincarnation編
ATLUS版マギレコ最大の華にして「合体事故ゲー」と呼ばれる最大の要因。
マギレコのストーリーにメガテン要素をぶち込みまくった究極のカオスシナリオ。
プレイヤーの選択や行動次第で、神浜市がメギドアークで焼き払われたり、魔界に堕ちたり、人修羅が暴れ回ったり、ベル神の王位争いが起きたりする。
エンディングの種類も豊富で、当然のごとく「皆殺しEND」も完備しているメガテニスト大歓喜仕様。
ペルソナ使いルートは比較的マトモ――と思いきや、色々と間違えると這い寄る混沌によって神浜市以外が消し飛ばされることもあるので、やはり安心できない。
しょーがねーだろ、ATLUSなんだから。
●難易度「MANIACS」
『Reincarnation編』でのみ選択できる超上級者向け難易度。
難易度「HARD」で『Reincarnation編』のメインストーリー第1章をTRUE END以上でクリアしたら解禁される。
「HARD」の要素に加えて以下のような鬼畜仕様。
1:プレイヤーキャラが受けるダメージが他の難易度の1.5倍
2:前周からのクリア要素が一切引き継げない
3:全書から召喚できる仲魔、ペルソナのコストが「NORMAL」の2倍(「HARD」は1.5倍)
戦闘中はちょっとした流れ弾1発でプレイヤーキャラが瀕死になったり即死するのはザラ。
人修羅やベルの魔王がみたまの料理を食わされてパトる光景も日常茶飯事。
そんな死にゲー難易度から“難易度「マゾヒズム」”などとネタにされている。
――しかし、この難易度をクリアし、かつこの難易度に楽しみを見出せた者は、間違いなく真のメガテニスト。
●
『Reincarnation編』で主人公を男性にした場合に発生しやすい状況の通称。
「かもれトライアングル」ことチームももこのメンバー3人のうち2人以上と主人公が恋愛関係になっており、かつ二股(三股)がバレている状態のことを指す。
それまでどおり3人で一緒に行動こそしているが、明らかにギスギスした空気が常に漂っており非常にヤバい。
ペルソナ使いルートだとコミュニティの関係上、他のルートよりも発生しやすいため、同ルートのプレイヤーたちには一種のトラウマとなっている。
主人公が3人に対して堂々と謝れば一応状況は改善するが、直後に主人公が3人によって半殺しにされる戦闘イベント(負けイベント)が発生し、3人の信頼度が最低値まで下がる。
加えて、ペルソナ使いルートかつ3人のうちのいずれか、もしくは全員とコミュニティが成立している場合、そのコミュニティは「BROKEN」状態になってしまう。
そのため、発生してしまった場合は、以降3人と接触せずに放置するのが最善の選択とされているのだが――
●ガンギマリかえでちゃん
主人公とかえでが恋愛関係かつ上述した「魔の三角地帯」が発生している状態で3人を放置していると発生することがある究極のトラウマイベントの通称。
思い詰めた果てに主人公と恋愛関係にある他のメンバーをかえでが殺害してしまい、その直後に主人公も殺して自分も死のうと無理心中を図り戦闘になる。
この戦闘時のかえでは全ステータスが最大になっていることに加えて、「敵全体に特大ダメージ+必中」の効果がある万能属性魔法スキル『地母の晩餐』を使用してくる。
戦闘に敗れた場合はBAD ENDとなり、勝利した場合はかえでは死亡するが主人公が『地母の晩餐』を習得できる(ペルソナ使いルートの場合スキルカードが手に入る)。
しかし、後者の場合は以降主人公は他の魔法少女たちからかえでたちを殺した仇として付け狙われることになるため、必然的にカオスルートか皆殺しルートに突入してしまう。
かえでとの戦闘の難易度の高さも相まって、周回プレイかつカオスルートENDか皆殺しEND目的でない場合は発生させるメリットがまったくないイベント。