ATLUS版マギアレコードRTA 難易度MANIACS ペルソナ使いルート 全コミュMAXチャート 作:めめん
前回から1年以上間が開いてしまったので実質初投稿です。
>夢の中に出てきた少女がなぜ現実に――私の目の前にこうして存在しているのだろう?
>……気にはなるが、今は七海さんたちに心配かけてしまったことを詫びにいくのが先だ。
>急いで1階のリビングへ向かおう。
「――む?
下にいる者たちのもとへ行くのか?」
>黙って頷く。
「そうか。それならわしもいこう。
彼の者たちがどのような人間であるのか、わしもちと興味があるしの」
1:みんなと話とかしていないの?
「ん?
そんなもの、この部屋に直接こう……すーっと現れたんじゃが?」
>…………
「な、なんじゃ、その顔は?
なにかマズかったか?」
「じゃ、じゃがな、わしの場合は普通に玄関から堂々と入っても意味ないんじゃよ」
「なぜなら、わしの姿や声を認知できる者はお主のような“
「それに、わしの姿をよく見てみよ。
自分で言うのもなんじゃが、このような恰好かつこんな小さな存在が
>……そう言われて、少女の姿を改めて確認してみる。
>長く伸ばされた白髪に近い銀髪に和装、そして顔に被っている狐面という服装――
身長は1メートルあるかないかというくらい小さい。
>そして――そんな目立つ格好をした小さな子が、私と同じ目線の高さになるように
>――うん。確かにこれは目立つ。
>というより、この子は――
1:あなた、本当に何者?
「…………」
「ああ……
確かに、わしはこんな姿をしておるが人間ではない――」
「このような姿でいるのは、お主ら人間と円滑にやり取りができるようにするため。
そして、わし自身が人間に憧れておるがゆえよ――」
>私の問いにそう答えた少女の声は、どこか悲しそうだ。
「――わしの素性についてはおいおい話そう。
今は下にいる者たちのもとへ向かうとしよう」
>……この少女(?)が何者なのか気にはなるが、今はこれ以上は話してくれなさそうだ。
>仕方がないので、言われたとおり七海さんたちがいるであろう1階のリビングに向かうことにしよう。
「――あっ! 乃彩ちゃん!
大丈夫!? どこか痛いとか気分が悪いとかない!?」
>リビングに足を踏み入れると同時に、由比さんが私の存在に気がついて駆け寄ってきた。
どうやら今日もみかづき荘に来ていたようだ。
>大丈夫、と軽く返しつつ、私はリビングの奥へと向かう。
>――そこには、やはり七海さんとももこの姿があった。
「切江さん……」
>七海さんは私のほうを見るや、なにか言いたげな――そして、どこか申し訳なさそうな顔をした。
3:……酷い顔だ
「……別に謝る必要はないわ。
あなたはどちらかというと被害者なのだから――」
>七海さんはそう言いながら、私に空いているソファーに座るように促してきた。
>それに応じるように、七海さんと向かい合う形で空いているソファーのひとつに腰をかける。
「あ……
そ、その……乃彩――さん?」
>――隣のソファーに座っていたももこがどこかぎこちなく声をかけてくる。
「今さっき鶴乃からも聞かれたと思う――いや、思いますけど……
体とか大丈夫、ですか?」
>…………
>先ほど魔女の結界の中で出会った時とは明らかに様子が違う。
というか、変だ。
>私が目を覚ますまでの間になにかあったのだろうか?
「もう……
ももこ、乃彩ちゃんが年上だからって無理に敬語で話そうとする必要ないって。
わたしに対してもそんな風に話したりしていないでしょ?」
「い、いや、確かにそうだけどさ……
さっきは仕方がなかったとはいえ、やっぱりこういうのは……」
>――ああ。なるほど。
>どうやらももこは私や由比さんよりも年下らしい。
だからそれがわかった今、年上の人に対する畏まった話し方で話をしようとしているということか。
>思わず口元が軽く歪んでしまう。
「あ……乃彩、さん?」
>私が笑ったことに気がついたのか、ももこたちの目が再び私のほうを向いた。
1:乃彩でいいよ
「え……?
――あ、ああ。わかったよ。乃彩さん」
>私の言葉を理解してくれたももこの身から重苦しそうな雰囲気が消え、喋り方も先ほどと同じ軽いものに変わった。
>ついでに「無理に“さん付け”しなくてもいい」と言うと、さらに気が楽になったようだ。
「はは……ありがとう。
それじゃあ、これからは鶴乃たちと同じように接しさせてもらうよ、乃彩?」
>ももこのその言葉に、私はまた軽く口を歪めながら頷いた。
「――切江さん、目を覚ましたばかりで悪いけど、私たちはあなたに少し聞きたいことがあるの」
>ももことの話が一段落ついたことを確認した七海さんが、再び私に話しかけてきた。
>聞きたいこと――
おそらく“ペルソナ”のことだろう。
>――しかし、なんと説明しよう?
正直に言ってしまうと、私もペルソナがどういうものなのかまだはっきりとわかっていない。
>というより、あれが“もう1人の自分”であると言ったところで、はたして信じてもらえるかどうか――
「心配するな“
これからわしが言ったとおりにこの者たちに説明してやれば問題ない!」
>――私の視界のド真ん中に、またしても突然狐面の少女が姿を現した。
>まさか本当になにもなかったところから音もたてずにパッと出てくるとは――
>しかし、ありがたい話ではある。
七海さんたちに説明をするついでに、私もペルソナについて詳しく知ることができるのだから。
「…………」
「…………」
「…………」
>……おや?
>急にリビングが静かになった。
目の前の少女を除くとこの場には4人の人間がいるのに、まるで人っ気がなくなったかのようにだ。
「だ……」
「だ……」
「だ――」
>その静寂を打ち破るかのように、七海さんと由比さんとももこの口がほぼ同時に動き、同じ言葉を発した。
>――“だ”?
「誰ええええええええええっ!?」
「誰だお前ええええええええええっ!?」
「誰よあなた――?」
>数秒前とは打って変わって、今度はリビングが一気に騒がしさに支配された。
「うおおおおっ!?
なんじゃ!? びっくりした!」
>狐面の少女も突然大声を上げた由比さんたちに驚いたようで、彼女たちのほうに目――というか顔を向ける。
「びっくりしたのはこっちのほうだよ!」
「そうだ! 突然アタシらの目の前に現れて……!
何者だよあんた!?」
「魔法少女――?
いや、それにしてはどこか雰囲気が私たちのそれとは違う――」
>由比さんとももこが少女に詰め寄り、七海さんがそんな様子を見ながらなにやら考え込んでいる。
1:みんな、ひとまず落ち着いて
「あ、ああ……そのようじゃな。
どういうことじゃ?」
「知らないよ!
というか、なんの話しているの!?」
「だぁーっ! お主らはちょっと黙っておれ!
わしは今、“
>由比さんに対して抗議の声をあげようとしていた少女の声がピタリと止まる。
「…………」
「…………」
>そして、そのまま何も言わずに黙ってももこや七海さんのほうにも顔を向けていく。
「――そうか。
お主ら、“
>やがて、なにか納得したかのようにポツリとそう呟いた。
「カンナギ?」
「ん?
――ああ。これはお主らにとってはもはや馴染みのない呼び名であったな。
確か今は――“マホーショージョ”と称しておるんじゃったか?」
「――!
あなた……魔法少女を知っているの?」
「そりゃあ……まあ……知っているというか……
その……なんと言うべきか……」
>……?
>七海さんからの問いに、少女は明らかに困った様子で言い淀んでいる。
『お困りのようだね?
それなら、ボクが代わりに説明しようか?』
>――!
>突然背後から声がしたので、思わず振り返る。
>そこにいたのは――
「キュゥべえ……」
「お前……なんでここに……?」
『なにやら興味深い話をしようとしているようだったからね。お邪魔させてもらうよ。
それに……興味深いモノもいるからね』
「……ッ!」
>キュゥべえが少女のほうに目を向けると、彼女の様子がまたしても変わった。
>……おまけにそれは、これまでとは違って明らかに良いものではない。
1:どこから入ってきたの?
2:生きてたんだ……
『わかっているよ、乃彩。ボクも無理強いをするつもりはない。
だけど、ボクの力が――契約が必要となった時はいつでも呼んでほしい』
「えっ?
乃彩ちゃん、キュゥべえから勧誘されたの?」
>由比さんからの問いに「叶えたい願いなんて別になかったから断ったけど……」などと返しながら頷く。
「――必要ない。
“
貴様がこれ以上彼の者に干渉する意味はない。失せよ」
『ボクの力が必要か否か――それは君が決めることではないだろう?』
「“無理強いはしない”などと言っておきながら、相手が契約せざるを得ない状況に追い込むことは平気で行う奴がなにを言うか。
貴様がどれだけ邪悪な存在であるかを理解すれば、人は貴様の力など借りようともせんだろうよ」
>――と、その横で少女がキュゥべえと勝手に話を進めている。
>しかも、明らかに険悪なムードだ。
『ボクのことをどう思うかも、それは人間1人1人の価値観や判断による。
現に君がボクのことを“邪悪”と呼ぶのも、君の価値観に基づいた判断でしかないわけだしね』
『――それに、君がボクをそのように呼ぶ資格がはたしてあるのかな?』
「……!」
『自ら繋がりを断ったとはいえ、ボクたちと同じインキュベーターである君が』
>――!?
「えっ……!?」
「なんだって!? こいつも――!?」
「え? どういうこと?」
>キュゥべえの少女に向けたその言葉に、七海さんたちは驚きの声をあげつつも文字どおり三者三葉な反応を見せた。
>かくいう私も驚いている。
>彼女がキュゥべえと同じ――?
『言葉どおりの意味さ。
「…………」
>私たちに対して説明をするように、キュゥべえが少女の足下にまで歩み寄った。
>少女はそんなキュゥべえを睨みつけるようにも、私たちに顔を合わせるのを躊躇うかのようにも見える仕草で、そちらに顔を向ける。
『しかし……こうして見ると実に興味深い。
“全”を捨てて“個”であろうとするなんて、ボクたちインキュベーターからすれば重大な欠陥もいいところだけど――』
>キュゥべえが少女の姿をじっくりと観察するようにその足下をぐるぐると回る。
『ボクであってボクでない存在が――同類でありながら異種でもある存在がこうして生まれ出でた。
どうしてこのようなことになったのか、その原因や経緯をじっくりと調べてみたいものだね』
「…………」
『なぜこのような姿になってしまっているのかまでは、今のところわからないけれど……
「――――」
『ボクたちの使命を果たすため、今までよりもより効率的な方法が見つけ出せる可能性は十分あ――』
「黙れ」
>――ぐしゃりとも、ごきりとも聞こえた鈍い音が部屋に響き渡った。
>少女がキュゥべえの身体を勢いよく踏みつぶしたからだ。
>……踏みつぶされたキュゥべえはその瞬間ピタリとその動きを止め、なにも喋らなくなった。
「ひ、酷い……
なにも殺さなくても……」
「…………」
「…………」
>突然の出来事に由比さんが少女を咎めるように口を震わせながらつぶやいた。
>一方で、七海さんとももこは冷めたような目で少女の足下のキュゥべえを見ている。
『やれやれ……
そんなことをしても無駄なことは君が一番よくわかっているだろう?』
「えっ!?」
>――またしても背後から声がした。
>私と由比さんが慌ててそちらのほうに目を向けると、そこには新たにもう1匹のキュゥべえの姿があった。
「きゅ、キュゥべえがもう1匹……?」
『ボクたちインキュベーターは種全体でひとつの意識と情報を共有しているんだ。
そうやって端末をひとつ潰されても、すぐにこうして新たな
自らその繋がりを断ったそちらの
「…………」
『しかし、無意味に
代わりはいくらでもあるとはいえ、もったいないじゃないか。
それがどれだけ非効率的な行いであるかは、君だってよくわかっているはずだ』
「…………」
『しかし、
君にとって
「――!」
>今度はガシャンともカランともとれる音が部屋に響いた。
>少女が自らの顔に被っていた狐面をキュゥべえに向かって投げつけたために生じた音だ。
>ただし、投げつけられた狐面はキュゥべえ自身がさっと身をかわしてしまったために当たることはなく、家の床に転がった。
>さすがにこれ以上ここに留まるのは危険と判断したのか、それとも効率が悪いと思ったのかはわからないが、キュゥべえは次の瞬間にはだっと部屋の外へと駆け出してそのまま姿を消してしまった。
『ボクたちとの繋がりを断ったとしても、どれだけ人間を真似たとしても、君もインキュベーターであることに変わりはない。
非効率的としか思えない行為を続けるのは、君自身のためにもすぐにやめるべきだと言っておくよ』
>ご丁寧にもそのような言葉を少女に残して――
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
>――また部屋がシンと静まり返ってしまった。
>どうしようかと思っていると、少女が私たちに背中を向けたまま再び話し始めた。
「すまぬ……
話がおかしな方向にそれてしまった……」
「いや、構わないわ。
結果的にはあなたが何者であるのかがわかったわけだし……」
「ああ。とりあえず、あんたもこっちに座ったらどうだ?」
>先ほどのやり取りを見て少女が少なくとも自分たちの敵ではないと判断したのか、七海さんとももこがソファーに座るように促した。
「……そうじゃな。
では、お言葉に甘えて失礼しよう」
>そう言って少女がこちらに振り返る。
「え――?」
「は……?」
「――っ!
あなた……!」
「あ……」
>――だから私たちは見てしまった。
>少女のその顔は、絵の具かペンキで徹底的に塗りつぶされたかのように真っ黒なものに覆われて
>目も口も、鼻もなにも存在しない完全な“黒”――闇か影がそこには広がっていた。
>――昨日夢で見たときもそうだったけど、まさか本当に真っ黒だったなんて。
「……先ほど
インキュベーターには“個”という概念が存在しない。
それゆえに、こうして人の姿形や仕草こそ人間のそれを模倣できても“感情”だけは――“心”だけはいまだに得ることができん。
他の個体たちとは違う、わしという完全な“個”を得ていないがゆえに、その存在を示す“
>そう言いながら、少女は床に転がっている狐面を拾いに行く。
>その時の彼女の背中には、明らかに哀愁が漂っていた。
「――さて、では気を取り直して本来の話に戻るとしよう。
まずは、やはり“ペルソナ”について説明しなければならんな」
◆
「――わしが知っているペルソナに関する知識は、まあこれくらいか?
なにか気になったことなどはあるかのう?
わしでもわかる範疇のものであるならば答えるぞ?」
ひととおり話を終えて、目の前にいるその子はソファーに深く腰を下ろした。
キュゥべえの仲間でありながら彼らと縁を切ったという彼女――で、いいのだろうか?――の話は、私やももこ、そして鶴乃にとって驚かざるを得ないものだった。
『ペルソナ能力』。
人の心の別側面――表層人格の裏側に存在する「普段の自分とは異なる自我」に神話や伝承、都市伝説などに登場する神や悪魔などの名前と姿を与えて「形あるもの」として顕現させて使役する力――
人や「心ある存在」ならば誰しもが持っている「可能性」を体現した能力であり、心さえあれば誰もが目覚めさせることができるという、いわゆる「超能力」と称されるもの――
それを切江さんは覚醒させ、そして魔女と使い魔を倒した――
…………
……実際に目にしたことなのに、私にはいまだに信じられない。
それは当然だろう。
私たち魔法少女は今までずっと「魔女や使い魔を倒すことができるのは魔法少女だけ」だと思い、そしてそれを信じ続けて戦っていたのだから。
それなのに、「実は魔女や使い魔に対抗する手段は他にもありました。というか、魔法少女じゃなくても魔女や使い魔倒せます」なんて言われたら――
『この国では成長途中の女性のことを“少女”って呼ぶんだろう?
だったら、やがて魔女になる君たちのことは“魔法少女”と呼ぶべきだよね?』
『すべてはこの宇宙の寿命を延ばすためなんだ。
長い目で見ればこれは君たち人類にとっても特になる取引だってわかってもらえるはずだよ?』
――ッ!
先日のキュゥべえの言葉が脳裏に蘇る。
魔法少女じゃなくても魔女や使い魔を倒すことができるというのなら、私たち魔法少女の存在する意味は――
そして、それを知らずにこれまで戦い続け、死んでいった魔法少女たちは――
かなえやメルの死は――
「すっごいや、乃彩ちゃん!」
「……は?」
――思わず私らしくない声が口から漏れてしまった。
我に返って視線を前に戻すと、鶴乃がその瞳を輝かせながら切江さんの両手をがっしりと掴んでいた。
手を掴まれている切江さんも――表情自体は先ほどと変わっていないが――さすがにこれには少し困惑気味だ。
「魔法少女じゃないのに魔女をやっつけちゃうなんて!
わたしも実際に見てみたかった~!
やちよししょーやももこは目の前で見れたんでしょ? ズルいよ~?」
「いや……ズルいって……」
話を振られたももこが呆れたような声を口にし、私のほうに目を向けてきた。
――いや、私に助けを求められても困るわ。
「ねえねえ乃彩ちゃん。
そのペルソナっていうもの今ここで出すことってできるの?」
――!?
い、いけない!
鶴乃のその言葉を耳にした瞬間、私の全身と思考が同時に危険を察知した。
先ほどの戦いの場にいなかった鶴乃は、ペルソナがどのような姿形をしているか――そして、その大きさがどれほどのものであるのかを知らない!
(魔女もそのサイズはまちまちだけれど)魔女にも匹敵するサイズであるソレが室内で――この場で喚び出されでもしたら……!
「つ、鶴乃……!?
それはさすがに……!」
「……そういえば、まだ試してなかった」
「じゃあさじゃあさ! 今ここで出してみてよ!?」
「やってみる」
「ま、待ちなさい2人とも――!」
同じく危機を察したらしいももこと共に、急いで切江さんを制止させようと私は慌てて座っていたソファーから立ち上がる。
――けれど、残念ながらそれは遅かった。
「ペルソナッ!」
立ち上がると同時に、かっと目を見開きながら切江さんがその力の名を叫んだ。
…………
……
「…………」
「……?
ちょっと乃彩ちゃん、なにも起きてないよ?」
「えっ? どういうこと?
さっきはアタシの前でそう叫んだらブワーって勢いよく飛び出してきたのに……」
「確かに……なにも起きて起きていないわね……」
そう。本当になにも起きていない。
思わず切江さんのほうに目を向けると、彼女は私と目が合った瞬間ゆっくりとその目を横に流し、そしてそのまま再びソファーに腰を下ろしてしまった。
――さすがに恥ずかしかったみたい。
しかし、この様子だとわざと出さなかったとは考えづらい。
どうして先ほどと違ってペルソナが――あの燃え盛る炎をその身に宿していた人型の異形は姿を現さなかったのかしら?
「ここで出せるわけがなかろう。
ペルソナを形あるモノとして喚び出すことができるのは精神と物質の領域のうちの前者――すなわち、“意識や認知によって形作られた世界”の中だけじゃ。
物質によって形作られておるこちら側の世界でも喚び出せたら、この世界はとっくにペルソナ使いとそのペルソナで埋め尽くされておるわ」
私たちの様子を見ながら、狐面の少女がため息をつきながらそう言った。
――正直、そういうのは先に言いなさいよ。
こういう「重要なことは言わない」ところは、確かにキュゥべえの同類ね……
「……先に言ってほしかった」
やや俯き気味にソファーに座る切江さんもそうつぶやいていた。
「え~っと……どういうこと?」
「この世界にはな、ふたつの領域――ふたつの世界が隣り合わせに存在するんじゃよ。
ひとつはこちら側――お主たちからは一般的に“現実”と呼ばれる物質によって構築される世界。
そしてもうひとつが、精神――知的生命体の心によって構築される世界じゃ。
このふたつは常に近くて遠く、遠くありながらも密接した距離間を保ち、並行して互いの領域に影響を与えあいながら存在しておる」
「それはつまり――ふたつの世界が共存しているってこと?」
「簡単に言ってしまえばそうじゃ。
そして、ペルソナやお主ら
ペルソナは自らの
「そう言われてみれば……魔女が結界の外に出てきて人を襲っているところなんて見たことないし、聞いたこともなかったな」
ももこのその言葉には私も頷かざるを得なかった。
しかし、今まではぜんぜん気にしていなかったことではあるけれど、こうして言われてみると確かにしっくりくる。
魔女や使い魔が自分たちの結界の中に身を潜めて獲物とする人間を引きずり込んでいるのは、単に姿を隠しているためだけではなかったということだ。
魔女は魔法少女の成れの果て――いわば、魔法少女の現実に対する未練や恨みといった負の感情そのものである。
それはまぎれもなく精神の領域の存在だ。
そんな魔女が現実に――精神が満ち溢れていない領域に直接姿を曝せばどうなるか。
当然、自らを構成するものが存在しないので、その形、その存在を維持できなくなる。
存在は徐々に希薄となり、やがて消えてしまうだろう。
ゆえに、魔女たちは結界の中で
現実に対して私たちでは測り切れないほどの呪いを持っていながら――
そう考えると、魔女は実に悲しい存在に思えてくる。
かといって、それで魔女や使い魔を放置しておけば無関係の人たちに被害が出るし、なにより私たちが生きていけないから倒さねばならない。
「ジレンマに陥りそうね……」
私は誰の耳にも聞こえないようにそう漏らすと、軽くため息をついた。
「――そんなわけじゃから、普段ペルソナ能力を行使することはできん。
あれはいわば眼前に迫った困難に立ち向かう時だけに表出る仮面のようなものじゃ」
「要するに、“
「うむ。そう思ってくれて構わん。
まあ、
正直これはなにが起きるかわからんからおすすめはしない。というかやめておけ」
「わかった」
切江さんがそう言って頷くと同時に、少女の話は今度こそ終わりを告げた。
「いやしかし……我ながら珍しく長話をしたからか、なんか喉が渇いてきたな……
すまんが、水でも構わんからなにか飲み物を一杯もらえんか?」
「――飲めるの?」
「あたりまえじゃ! 貌がなくともそれくらいはできるわい!」
思わず口にしてしまった私の問いに、少女は少し怒ったような素振りを見せる。
それを横目に、切江さんが台所のほうへと歩いていった。
「……なにかありましたっけ?」
冷蔵庫の扉を開きながら、切江さんが私のほうに目を向けながら尋ねてきた。
――確か今冷蔵庫にはお茶が冷やしてあったはず。
私が答えると、無言で頷いた切江さんが再び冷蔵庫の中へ視線を向ける。
そしてそれから数十秒後、茶色い液体が入ったグラスを5つ載せたおぼんを手にして私たちのほうに戻ってきた。
……えっ? 茶色?
「お茶」って「緑茶」のことだけど……
――渡されたグラスを手に取る。
グラスの中からはほんのわずかだが、鰹節のものと思わしき香りがした。
……間違いないわ。
これはお茶じゃなくて――
「ぶっふぉっ!?」
「の、乃彩ちゃん、これ……お茶じゃなくてめんつゆだよぉ……」
「……麦茶かと思った」
――時すでに遅し。
私がグラスの中のそれが「めんつゆ」であることを告げる前に、切江さんと鶴乃、そして狐面の少女はそれを口にしてしまっていた。
特に少女にいたっては一気にそれを口にあおったのか、盛大に床とテーブルに向かって吹き出してしまっている。
「よ、よかった……
なんかお茶っぽくない臭いがした気がしたから飲まなくって……」
冷や汗を垂らしながらグラスを見つめて苦笑いを浮かべるももこのそんな声が隣から聞こえてくる。
「容器にちゃんとラベル貼ってあったでしょ?
なんで間違えるのよ……?」
私はまたしてもため息をつくと、吹き出されためんつゆまみれになった床とテーブルを掃除するために台所へ拭きものを取りにいった。
――そういえば、あの子あの狐面をした状態でどうやってめんつゆを飲んだのかしら?
……ちょっと気になるわね。
戻るついでに水も持っていきましょう。
◆
「――ところで、ひとつ気になったことがあるんだけど、いいかな?」
口の中に広がっていためんつゆの味が消えたところで、わたしは目の前でソファーに座っているその子に声をかけた。
「ん? なんじゃ?
ペルソナに関する話ならこれ以上は説明できんぞ?
わしだってこれ以上は知らんのじゃから……」
その顔に白い狐面を被っているちっちゃい――それなのにその口調はお婆ちゃん染みた女の子。
キュゥべえの仲間(?)だったらしい彼女のことで、わたしにはどうしても気になることがひとつあった。
それは――
「君の名前いったいなんていうの?」
そう。名前。
その外見からして明らかにキュゥべえとは違うのだから、この子にもなんらかの名前があるはず。
だからわたしは聞いてみたのだけれど――
「…………」
「……あ、あれ?」
「……すまん。先も言ったがインキュベーターには“個”の概念がない。
ゆえに、わしにもわしであることを示す明確な個体名は――名前は持っておらんのじゃ……」
ええっ!?
ど、どうしよう……わたし地雷踏んじゃった?
ああ……
せっかくさっきのめんつゆ騒動で少し和やかになった雰囲気がまた重くなってきた――
「ご、ごめん。悪気がって聞いたわけじゃ……」
「わかっておる。気にするな」
「その返し方は逆に気にしちゃうやつだよぉ……」
「じゃあ、今つける? 名前?」
「えっ?」
「は?」
わたしたちの会話の間に突然乃彩ちゃんが割って入った。
つける?
名前?
それって――
「今後のことも考えると、なにか名前がないと不便だと思う」
「確かに……
あんたももともとはキュゥべえだったらしいけど、その外見で“キュゥべえ”っていうのは違和感あるよな」
「そうね。キュゥべえと区別するためにもなにか呼び名くらいはほしいところだわ」
乃彩ちゃんのその提案に、ももことやちよも同意する。
言われてみれば、名前がないというのは呼ぶほうも呼ばれるほうもいろいろと大変だ。
わたしにも反対する理由がなかった。
「わ、わしに名前をつけてくれるというのか……?」
「うん」
「そ、そうか……!
それはありがたい。では早速考えてくれ!」
「謎の狐面少女ミス・フォックス」
「えっ……?」
「謎の狐面少女ミス・フォックス」
乃彩ちゃんが即興で思いついたのであろう名前案を真顔で口にする。それも2回も。
だけど乃彩ちゃん、さすがにそれは……
「……すまん。別のものにしてくれ」
「ああ。さすがにそれは……」
「ええ……さすがにね……」
うん。ダサすぎる。
というか、その名前だと名前がなかった時よりも不便だと思う。
「う~ん……ちっちゃいから“おチビ”とか?」
「いや……わしだって別に好きでこんなちっこい体をしているわけではないからな?」
「そ、そうか……」
「……コンちゃん?」
「この仮面から連想したんじゃろうけど、それ以外にわしには狐要素皆無じゃぞ?」
ももことやちよも自分たちが思いついた名前を挙げるけど、彼女のお気に召さないみたい。
「鶴乃はなにか思いつかない?」
やちよのその一言に、みんなの視線が一斉にわたしのほうに向いた。
ちょ、ちょっとまって!
頼ってくれるのは嬉しいけど、この状況ではそんなパッといい案は浮かんでこないって!
ええっと……
かつてはキュゥべえの仲間だったわけだから、それっぽい感じの名前のほうがいいかな?
う~ん……
キュゥべえ……キュゥべえ……キュゥ……
あっ……!
「キュゥべえの“キュゥ”を数字の“9”に見立てて、そのひとつ先の数字……“10”にちなんで“ジュゥべえ”なんてどうかな?」
「お。なんか人の名前っぽい」
そうジュゥべえ。
我ながらなかなかいい名前だと思う。
ももこが言ったように人の名前っぽい響きもするし。
――だけど、これも採用されることはなかった。
なんでも、「自分でもよくわからんが……その名前はダメな気がするんじゃ。悪くはないんじゃが……」とのことらしい。
「それなら、逆に9のひとつ前の数字の“8”にちなんで“ハチべえ”はどう?」
「鶴乃……それはさっきのやつとは別の意味でダメな気がするわ……」
もうひとつ案を即興で出してみたけど、これはやちよに却下されてしまった。
どうしよう……
さすがに“ナナべえ”はさすがに語呂が悪いし、“ジュゥイチべえ”なんてもっと語呂が悪い。
……そうなると“ロクべえ”かな?
わたしがそう思ったのと同時に、乃彩ちゃんが再び口を開いた。
「じゃあ、単に“ハチ”は?」
「えっ?」
「“ハチべえ”がダメなら“べえ”をとって“ハチ”。
そもそも、彼女は本人がキュゥべえとはもう無関係だと言っているんだから、わざわざ“べえ”まで付ける必要はないはず――」
――言われてみるとそうだ。
彼女は「キュゥべえとの繋がりを自ら断った」と言っていた。
それなら、キュゥべえを連想する要素を名前に入れるのは、彼女にはかえって悪い気がする。
完全にそれを失念していた。
「うん……それなら悪くはないんじゃないかな?」
「わたしも悪くないと思う」
なんとなく犬っぽい気がするけど――とはあえて口にせず、わたしはももこと共にやちよに同意を求めるように目を向ける。
やちよも同意してくれたのか、それとも他に案が浮かばなかったのか、これ以上考え続けるのが面倒くさくなったのかはわからないけど、黙って頷くと狐面の少女のほうを見た。
わたしたちもつられるように彼女のほうを向く。
「――“ハチ”。確かに……悪くはないな。
インキュベーターにとって感情を持つことは重大な欠陥――それは種とすれば“退化”と呼んでもいい。
しかし、わしはあえてそれを望み、こうして今に至っておる――
“9”のひとつ前……自ら退化を望んだ者……わしという存在にはピッタリかもしれんな」
――なにかよくわからないことをぶつぶつとつぶやいた後、彼女はうんと頷くと顔を上げて言った。
「あいわかった!
では、わしは今後その名を――“ハチ”を名乗ろう!
よろしく頼むぞ!」
「よろしくハチ」
「うむ!」
どうやらその名前がお気に召したらしい彼女――ハチといつの間にか彼女のそばに歩み寄っていた乃彩ちゃんが握手を交わした。
「あ……」
――と、乃彩ちゃんの体がほんの一瞬だけピタリと止まる。
ただし、本当にほんの一瞬だけで、すぐに何事もなかったかのようにまた動き始め、ハチと握手を交わしている手を上下に振った。
「どうかした?」
「いや……べつに……」
わたしは思わず乃彩ちゃんになにかあったのか聞いてみたけど、乃彩ちゃんは答えてくれなかった。
◆
銀髪和装狐面幼女に勝手に部屋に上り込まれているRTA、はーじまーるよー。
はい。というわけで、前回みかづき荘の自分の部屋で目を覚ましたところからスタートです。
さっさと部屋を出て1階に行ってストーリーを進めていきましょう。
なんか狐面幼女もついてくるそうですが、まあええやろ。
おはよーございまーす!
おっと、今日も鶴乃ちゃんがいますねー。
そんなに乃彩ちゃんに会いたかったのかい?
やっちゃんとももこもいるな。
見たところももこはソウルジェムから無事に穢れを取り除けたようで元気そうです。ヨシ!
さて、それじゃあ3人にぱっぱとペルソナについての説明を済ませてしまいましょう。
――って、なんか早々に狐面幼女がやちよさんたちに言いくるめられてますね。
まあ、見るからに怪しい不法侵入者だもんな。そりゃそうだ。
――ん?
今こいつ魔法少女のことを「
な、なんかちょっと嫌な予感がしてきたゾ……?
『お困りのようだね?
それなら、ボクが代わりに説明しようか?』
呼んでねーよ、帰れ。
お前にだけはペルソナに関する情報は与えてたまるかってんだ。
ほら、狐面幼女だって怒っているジャマイカ。
というか、こいつら知り合いなのか?
なんかお互いのことを知っているかのような物言いをしているが……?
『自ら繋がりを断ったとはいえ、ボクたちと同じインキュベーターである君が』
ファッ!?
狐面幼女、知り合いどころかお仲間だったのかよぉ!?
でも本当になんで人間の姿になっとるんじゃ?
――あ。狐面幼女にキュゥべえが踏みつぶされた。ざまぁ。
まあ、相も変わらずすぐに次の個体が現れて復活するんですけどね。
で、その新しい個体はなんかすぐさま逃げていきましたけど、結局なにがしたかったんだアイツは?
そして、狐面幼女の仮面の下の素顔が披露されましたが、夢の中で見た時と同様真っ黒ですね。
(本当に顔が)ないです。
では、やっちゃんたちに対するペルソナについての説明は狐面幼女に押し付けて(自分でする気ゼロの走者の屑)、ここから先は倍速だヒャッハー!
途中で選択肢が何度か出てきましたが、好感度などに影響するものはないのでここは適当に選びました。
ペルソナを喚び出そうとしたり、めんつゆを麦茶と偽って飲ませたりとやりたい放題です。
「――ところで、ひとつ気になったことがあるんだけど、いいかな?」
おっと、なにやらイベントの気配。ここで倍速はストップです。
おう。どうしたんだ鶴乃ちゃん。
――なに? 狐面幼女の名前?
ああ、言われてみれば、名前がないとこの先いろいろと不便ですよね。
この先もいちいち狐面幼女と呼ぶのもなんか面倒だし……
そこに気づくとは――鶴乃ちゃんは本当に賢いなぁ。
――というわけで、狐面幼女に名前をつけることになりました。
あまり長ったらしい名前にすると、今後のタァイムや動画にも影響が出ちゃいますので、ここは短くシンプルな名前にしましょう。
やはりここは『ほも』だな(確信)。
――って、クォラァ!
お前ら、乃彩ちゃんそっちのけで勝手に名前をつけようとするんじゃあないよ!
特に鶴乃! 『ジュゥべえ』はもう使われてっから! たぶん!
……うん。たぶんもう本格的に活動開始しているはずだよな悲鳴合唱団。どうせ海香とカオル以外は神浜市に来ないだろうから知らんけど。
「それなら、逆に9のひとつ前の数字の“8”にちなんで“ハチべえ”はどう?」
「鶴乃……それはさっきのやつとは別の意味でダメな気がするわ……」
うん。確かに。それはなんかうっかりしそうだから駄目だ。
――ん?
ハチ……?
いやまて。いいじゃないか『ハチ』! それでいこうぜ!
なんか忠犬――もといお利口さんになってくれそうな名前だしな!
そんなわけだから、ハチはどうよ!?
……OK? ヨシ!
そんなわけで、今後は狐面幼女のことは『ハチ』と呼びます。
名前決定おめでとーう。ドンドンパフパフ~。
へっへっへ……ジュゥべえとはまた別のベクトルで人間に従順なインキュベーターにしてやるぜ(ゲス顔)。
そんなわけだからよろしくなハチ! 握手しようぜ!
我ハ主人公切江乃彩、コンゴトモヨロシク……
……おっ?
汝、ここに
新たなる絆を見出したり。
絆は
即ち、進むべき
航路を示す星の灯火なり。
汝、“愚者”のペルソナの
生誕に祝福の海風を得たり。我ら、汝の船
旅の更なる力とならん……
やったぜ。
というわけで、記念すべき最初のコミュニティ解放です。
まあ、『愚者』と『審判』はストーリー進めていけば勝手に解放&ランクアップしていくんですけどね。
「――では、申し訳ないが今宵はこれで失礼するとしよう」
「帰っちゃうの?」
「さすがにそこまで世話になるわけにはいかんよ。
それに、人には人の、わしにはわしの生きるべき世界があるしな――」
「そう……」
――と、ハチはやるべきことが済んだみたいなので帰るみたいですね。
普段どこに住んでいるのかはわかりませんが、じゃあな! 里見灯花っておガキ様に気をつけろよ! 今はまだ入院中だと思うけどな!
「鶴乃、ももこ、あなたたちも今日はもう帰りなさい。
気になることはまだあるけど、詳しい話はまた今度にしましょう」
「そうだな……
今日はいろいろとあったからか、言われてみるとやけに疲れた……」
「そう?
わたしはぜんぜん大丈夫だけど?」
「そりゃ鶴乃はな……」
続いてももこと鶴乃もやちよさんに促されてみかづき荘からログアウトです。もう夜だし仕方ないね。
乃彩ちゃんと明日からコミュってくれよな~頼むよ~。
「……切江さん、ちょっといいかしら?」
おっと?
ももこたちをゴーホームさせた途端、やちよさんが真剣な顔で話しかけてきましたよ?
どうしたやっちゃん?
「今さら魔法少女や魔女のことをあなたに隠すつもりはないわ。
キュゥべえに目をつけられたというのならなおさらね……
だけど、これだけは約束して」
あ、いいっすよ(話は最後まで聞け)。
「もし魔法少女になるつもりなら、決して安直な願いでキュゥべえと契約しないで。
魔法少女になってしまえばもう後戻りはできなくなる……
だから、それが本当に契約で叶えなければならない願いなのかどうか、最後までよく考えて」
そんな心配しないでいいから(レギュレーション的な意味で)。
「それと……ペルソナ能力があるからといって、軽はずみに魔法少女に関わろうとしちゃダメよ?
魔女や使い魔と戦うのは私たち魔法少女の役目だもの……」
おう。考えてやるよ(関わる気はないとは言ってない)。
なんかやちよさんから一方的にいろいろと言われましたが、気を取り直して再び自分の部屋に戻ってきました。
というわけで、もうやるべきことは特にないんで寝ま~す!
おやすみなさ~い。
…………
……
……って、おい。
乃彩ちゃん?
乃彩さん?
乃彩!
紅晴結菜に電話するなああああああああああっ!
ベッドイン直前になに勝手に動いてんだてめええええええええええっ!?
あ~もう、なんかすっげー嫌な予感しかしないんで今回はここまでです。
ご視聴ありがとうございました。
マギレコRTA界の偉大な先駆者兄貴が帰還したので失踪します。
■TIPS
●切江 乃彩
「謎の狐面少女ミス・フォックス」という名前は素で浮かんだ。
もしかしたらネーミングセンスは壊滅的なのかもしれない。
●ハチ
名前決定!
今回のサブタイトルはこれに由来する。
かつてインキュベーターであった者。
現在は住所不定無職の銀髪和装狐面幼女。
ちなみに狐面には任意で物体をすり抜ける効果があるので飲食時は外す必要がない。便利。
●七海 やちよ
魔法少女にならなくても魔女や使い魔を倒す術が存在していたことを知り、内心ちょっとショック。
●愚者
タロットカードの第0番目の大アルカナ。
正位置では「自由」「純粋」「可能性」「天才」などを意味し、逆位置では「軽率」「わがまま」「ネガティブ」「意気消沈」などを意味するとされる。
『P3』以降のペルソナシリーズでは主人公の初期ペルソナは必ずこのアルカナに属する。
このアルカナのペルソナを覚醒させることがワイルドの条件とも云われているが詳細は不明。
コミュおよびコープはストーリーの進行により自動的にランクアップしていく。
●めんつゆ
『P4』ネタ。
元ネタでは作中の7月25日の堂島家の冷蔵庫に「麦茶」として入っている。
飲むとその日の夜の行動が終了してしまうので迂闊に飲むのはやめようね!
ちなみに11月2日には「アイスコーヒー」として同じく堂島家の冷蔵庫に入っている。