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天之川side
総武高に行ってから1日が経った。今日こそは納得させてやる。そして3人にかけられた暗示も解いてもらう!!柊にも中学の同級生達に会わせてやらないとな、そうでないと彼女の為にもならない。だがその前に比企谷をなんとかしないとな、アイツが居ると邪魔で何も出来ない。
香織「おはよう、ハジメ君♪今日は少し余裕で登校だね!」
ハジメ「っ!?お、おはよう白崎さん……」
香織「うん、おはよう♪」
香織はまた南雲に………いい加減アイツは学習しない奴だって香織も気付くべきだ。何故あんなにも南雲に拘るんだ?しかも何故南雲に着いていくんだ?挨拶なら終わった筈なのに。
ハジメ「えっと……何か、用かな?僕の席まで着いてきて………それと何で名前呼び?」
香織「うん!あのね、ハジメ君っていっつも飲むタイプのゼリーしかお昼摂ってないでしょ?」
ハジメ「う、うん……あれでも午後は持つから。」
な、何っ!?弁当!!?香織が南雲に!?
香織「けどね、それだときっと足りないと思ったから………コレ、お弁当作ったの!ハジメ君、一緒に食べよっ♪」
ハジメ「………でも、それって白崎さんのお弁当でしょ?それは悪いよ。」
香織「ううん、私のはこっち。コレはハジメ君に!だから今日のお昼休み、一緒に食べよっ♪」
なっ、何を考えているんだ香織は!!?あんな奴と一緒に食べる?しかも弁当を作ってきただと!?そんなの許可できるわけがない!!
天之川「香織、南雲はいつもアレで済ませているから充分な筈だから、そのお弁当は俺達で分けて食べないか?その方が良いと思うぞ。」
香織「………私はハジメ君に聞いてるの、天之川君は静かにしてもらえるかな?」
天之川「っ!?」
香織「それでハジメ君………食べてくれると嬉しいんだけど、どうかな?」
………周りのクラスメイトも驚いている。それもそうだ、香織はいつもならこんな事は言わない。それに驚きなのはまだある。香織が南雲に弁当を作ってきたという事実だ。
雫「おはよう香織、南雲君も。香織は早速やっているみたいね。」
香織「うん♪今返事を聞いてるの。」
雫「そう。南雲君、出来れば受け取ってくれないかしら?香織ってば昨日から何作るのか悩みに悩んでたから。」
香織「ちょ、雫ちゃん!」
雫「いいじゃない別に。」
ハジメ「………じ、じゃあありがたく貰うよ。ありがとう、白崎さん。」
香織「……うん、こちらこそ!!じゃあまたお昼休みにねっ♪」
雫「じゃあ南雲君、またお昼休みに来るわ。」
ハジメ「う、うん……」
おかしい………いつもなら俺と香織、雫、龍太郎の4人で食べてる。なのに今日は突然香織が南雲に弁当を渡した………しかも一緒に食べるという約束までして!!
「ねぇ、あの2人ってあんなに仲良かった?」
「いや、白崎さんが南雲に絡んでただけだと思ってたんだけど………」
「けど普通お弁当渡す?」
「いや、普通はねぇよな………」
「じゃあ………」
「もしかして………」
香織が南雲を?いや、そんな可能性万が一、いや億が一にもあり得ない。南雲の何処に好きになる要素があるんだ?香織は優しいから南雲の健康を気遣って弁当を作ってきたんだ、きっと今日だけだろう。
香織「うぅ〜ん、南雲君ってどんな料理が好きなのかなぁ〜………さっき聞けばよかったなぁ。」
雫「別に昼休みでもいいでしょ?その時に聞きなさいよ。南雲君も答えてくれる筈よ。」
香織「そうだよね!うん、そうする!」
雫「その意気よ香織。」
天之川「な、なぁ香織!今日は南雲と一緒に食べるのか?」
香織「うん、そうだけど?」
天之川「そういうのは事前に言ってくれないと困ると思う。俺もそうだが、龍太郎も知らないんだし「さっきから何言ってるの、光輝。」………え?」
雫「今日は私と香織は南雲君とお昼を食べるのよ?龍太郎と光輝とは食べないわよ?」
天之川「ど、どういう事なんだ!!?いつも一緒に食べていたじゃないか!!」
雫「偶には違う人と食べてみたいって話になったのよ。そしたら香織が南雲君と一緒に食べたいって言うから、今日こうしてお昼を誘ったのよ。別にいいじゃない、私達だって光輝達以外の誰かと食べる権利くらいある筈よ。」
と、突然過ぎる………何故こうなったんだ?
畑山「皆さん、席に着いてください!HRを始めますよ〜!」
くっ……こうなったら後で香織と南雲にちゃんと説明してもらわないとな!!まず最初は南雲に聞いてみるか。
畑山「ではこれでHRを終わります。それから天之川君、坂上君、白崎さん、八重樫さん、HRが終わったら先生に着いてきてください。お話する事がありますので。」
また先生からの呼び出し……しかも今度は一昨日と違って香織達も一緒?まさか昨日の件か!?だとしたら………きっと比企谷が学校に報告したに違いない!アイツはこの後に及んでまだ学校を利用するつもりなのか!!
坂上「おい光輝、何やってんだ?置いてくぞ?」
雫「早く行きましょう?」
天之川「………あぁ。」