俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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厄日

 

 

柊side

 

 

あの後インタビューも無事に終わった私達は、ららぽにある本屋さんに行ってじっくりと吟味した後、店内のフードコートエリアで昼食を取る事にした。私はお料理本を買ったよ!だって八幡君にはもっと美味しいお弁当を食べてもらいたいしね♪勿論いつかは家族にも食べさせてあげたいなっ!

 

 

柊「八幡君は本何も買わなかったけどいいの?欲しいのがあったんじゃないの?」

 

八幡「いや、別にあったわけじゃない。なんか良いラノベがないかを見たかっただけだ。」

 

柊「そっかぁ………じゃあ今度は何処回ろっか?やっぱりお洋服屋さんかなぁ?」

 

八幡「言っておくが、俺は服のセンス皆無だからな?期待なんてするなよ?」

 

柊「それなら八幡君が選んだ服を基準にコーディネートしちゃおっと♪それならセンスは自分で何とかなるし。」

 

八幡「じゃあ変なの選んでもいいって訳だ。」

 

柊「その時は八幡君も同じ服を買ってね?1度ペアルックで街を歩こうよ!」

 

八幡「今更かもしれんが、俺は目立ちたくない。」

 

 

うん、それ本当に今更だね。八幡君はもう雑誌にも載ってるから、学校でも知らない人は少ないと思う。名前は知らないけど、顔は知ってるっていう子とかもいそうだしね。

 

 

???「おやおや、久しぶりに見る顔だ♪」

 

八幡・柊「?………あっ。」

 

 

そこに居たのは雪ノ下さんのお姉さんだった。私の苦手な人で、八幡君の苦手な人でもある。

 

 

陽乃「やぁ、こんな所で奇遇だね〜!」

 

八幡「………どうも。」

 

柊「………こんにちは。」

 

陽乃「あっはは、暗いなぁもぉ〜。高校生なんだからもう少し元気が無いといけないぞ?」

 

八幡「はぁ………ていうか何で此処に座るんですか?他にもまだ席ありますよね?」

 

陽乃「んん〜?それはね、君達と少しお話がしたいからだよ。」

 

柊「私達は今、デート中なのでまた今度にしてもらえませんか?」

 

陽乃「そんな事言って〜、私達そんなに会わないじゃん。今日逃したら次はいつになるか分からないから却下♪」

 

 

………はぁ、この人まで邪魔するの?

 

 

陽乃「ねぇ比企谷君、何か面白い話ないの?」

 

八幡「俺にそんな話題求めないでくださいよ、要求する相手間違えてますよ。それにそんな話ができるんだったら、とっくにボッチ卒業してますよ。」

 

陽乃「それもそうだ。けど何かないの?」

 

八幡「ありませんね。面白い事なんて。」

 

陽乃「なぁんだ、つまんないの。じゃあ夜十神ちゃんは?何かない?」

 

柊「あっても話しません。八幡君と2人の時にお話します。」

 

陽乃「あちゃ〜嫌われてるなぁ………ううん、この場合避けられてるって言った方が良いのかなぁ?」

 

柊「八幡君を取ろうとしてる人なんかとどうして仲良くしなくちゃいけないんですか?」

 

陽乃「ふふふっ、正論だね。いやぁ〜君達はやっぱり面白いね。見ていて飽きないよ。見たのはまだ2回目だけどさ。」

 

 

この人、早くどっか行ってよ………何で此処に居座り続けてるのさ!

 

 

陽乃「もう、そんな怖い顔しないでよ〜。別に比企谷君を取ろうだなんて考えてないから。可愛い顔が台無しだぞっ♪」

 

八幡「……本当は分かってるんじゃないですか?柊が思ってる事。敢えてそれに逆らうって性格悪いっすよ。」

 

陽乃「良いじゃん別に。最近退屈だったんだから面白い事が欲しかったの!」

 

柊「それを私達に言われても困ります。」

 

陽乃「釣れないなぁ〜……あっ、そういえばこの前修学旅行だったんでしょ?」

 

八幡「よく知ってますね。」

 

陽乃「ウチにお土産届いたからね。」

 

 

……届いた?雪ノ下さんって別居中なのかな?

 

 

八幡「わざわざ宅配便を?」

 

陽乃「……きっと私とお母さんに顔合わせたくなかったんでしょ。」

 

柊「それなのにお土産は買っていくんですか………律儀なんですね。」

 

陽乃「あぁ、別にそういうのじゃないと思うよ。嫌いだけど、嫌われたくはないのよね〜………でも、もう大きな行事も無くなったし、後は受験に集中って感じかな?退屈なんじゃない?」

 

八幡「………別にそうでもないですよ。生徒会選挙とかありますし、それに………」

 

陽乃「?それに?」

 

八幡「………何でもないです。」

 

陽乃「え、何々!?お姉さん気になるなぁ〜♪」

 

八幡「何でもないですって。」

 

陽乃「良いじゃん言っちゃいなよ〜♪お姉さんも秘密にしておいてあげるからさ〜!ねっ、ねっ!」

 

 

………近い。

 

 

柊「八幡君に近づかないで下さい。近過ぎるので半径5m以内には近づかないで下さい。」

 

陽乃「あらら、ちょっとやり過ぎちゃったかな?けど大丈夫!奪ったりなんてしないから。それに奪ったとしても、比企谷君が君を裏切るとは思えないしね。そうでしょ?」

 

八幡「………」

 

陽乃「そこは男らしくビシッと決めないとっ!彼女ちゃんの前なんだからさ〜。」

 

柊「家に帰ってから私に言ってくれるのでお構いなくっ!いつまで居るんですか!」

 

 

八幡(あっ、柊がついに耐えきれなくなったか……)

 

 

陽乃「そうだね〜比企谷君がさっき言い渋ったのを聞くまで、って言ったら?」

 

八幡「話す気は無いので諦めてください。」

 

陽乃「それってつまり、何かはあるって事なんだよね?しかも人にはおいそれと話せない何かが。」

 

八幡「それでいいんじゃないですか、知ったところで雪ノ下さんには関係の無い事ですしね。聞くだけ無駄、時間の無駄ってヤツですよ。」

 

陽乃「随分と言うね〜なんか益々気になっちゃうじゃん、その内容。ねぇ、教えてよ?」

 

八幡「………行くぞ柊。」

 

柊「うん。」

 

陽乃「ちょっと比企谷君待ってよ〜!」

 

 

もうついて来ないで欲しい………八幡君が渋ってるのにどうしてこんなに「比企谷っ!!!!!」もしつ……っ!!

 

 

八幡「………今日は厄日だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天之川「今すぐ柊から離れろ!!!!

 

 

 

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