俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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病院にて

 

 

八幡side

 

 

ららぽで事件が起きてから数十分後、俺は今病院で治療を受けてベッドで大人しくしている。刺さった時、貫通もしていたから骨には異常無かったみたいだ。そして俺を治療してくれたのは神田さんだった。そして今いる病院も、この前に柊を受診してもらったところだ。止血もしてしっかりと包帯で巻いてもらったから、安静にしてれば大丈夫と言われた。

 

それでこの個室に案内されて今に至るわけだが、柊もさっき漸く落ち着いた。それで俺が治療を受けている間におじさん達に連絡を入れてくれたらしい。しかもその時の返事がこうだった。

 

 

御影『何処の病院だい!?直ぐに向かう!!』

 

 

だったみたいで、俺にもあんな感情を向けてくれたのが少しだけ嬉しかったりする。

 

 

八幡「悪いな柊、折角のお出掛けだったのによ。」

 

柊「ううん、気にしないで。しょうがないよ。だってあんな事になるなんて気付ける筈がないもん。それよりも、八幡君は安静にしてる事!無闇に動いちゃダメだからね!」

 

八幡「分かってるよ、起きて普通に歩くくらいだったら大丈夫だって神田さんも言ってたし問題無いだろ。片手で出来る事なんてたかが知れてるしな。しっかしまぁ、まぁた入院する羽目になるなんてなぁ………」

 

陽乃「比企谷君、その話を盛り返さないでよ……一応わざとじゃないとは言え、私の家が加害者側なんだから。」

 

八幡「そんなつもりで言ってませんよ。だから気にしないでください。」

 

 

神田さんは俺に『念の為に1週間は入院しとけ。安心しろ、金なら御影が何とかすんだろ。』とか言って入院の手続きを済ませてしまったのだ。許可取ったのか?いやでも、おじさんなら本当になんとかしてしまいそうだ………出来ないところを想像出来ない。

 

 

コンコンコンッ

 

 

柊「は~い、どうぞ~!」

 

神田「邪魔するぞ〜、その様子ならちゃんと大人しくしてるな。御影、未来の息子が無事だからって大声出すんじゃねぇぞ。此処は病院なんだからな。幾ら個室でも声は響くんだからな?」

 

御影「感謝するよ、次矢………」

 

紫苑「八幡君、体調はどう?」

 

八幡「はい、大丈夫です。意識もハッキリしてます。神田さんがすぐに治療してくれたので。」

 

紫苑「そう……良かったわ。柊も無事で何よりだわ。」

 

御影「それで八幡君、柊。そちらのお嬢さんは?」

 

八幡「この人は雪ノ下陽乃さん、今日偶然会ってここまで同伴してくれたんです。俺と同じ部活に所属している同級生の姉で大学生です。」

 

陽乃「初めまして、雪ノ下陽乃と申します。比企谷君と夜十神さんの安全の為に、僭越ながら同行させて頂きました。」

 

 

流石は雪ノ下さんだ、普通の人なら気付けそうにない程の仮面をつけてる。けど相手が悪い………

 

 

御影「これはこれはご丁寧にどうも。けど、そんな怖い顔をしながら挨拶をする必要は無いよ。それに君はまだ学生なんだ、その面を付けるのはまだ早過ぎるよ。」

 

陽乃「っ……何の事ですか?」

 

紫苑「誤魔化さなくていいのよ。私達も職業上、人と関わる事が多いからそういう表情や視線、口や頬の動き、笑い方なんかには敏感なのよ。だから無理に取り繕う必要は無いわ。けど中々ね、それも雪ノ下建設社長さんの教育の賜物かしら?」

 

 

ほらな?あっさり見破られた。この2人は世界でも有名な【Nigh-Ten・Group】の社長と副社長。雪ノ下さんには悪いが、俺に分かる程度の強化外骨格じゃあこの2人は騙せない。

 

 

陽乃「………比企谷君、この方達って一体何者?」

 

八幡「【Nigh-ten・Group】日本総本店の社長と副社長です。」

 

陽乃「……………え?」

 

御影「あぁ、申し遅れたね。僕は【Nigh-ten・Group】日本総本店代表取締役社長の夜十神御影です。コレ、僕の名刺になります。」

 

紫苑「私は同グループの社長秘書兼副社長の夜十神紫苑よ、こっちは私の名刺ね。」

 

陽乃「………ほ、本物?」

 

御影「こんな所で嘘はつかないさ。にしても、雪ノ下建設の御令嬢だったとは驚いたよ。」

 

陽乃「い、いえ……この間はとても良いお買い物をさせて頂きました。」

 

紫苑「お買い物………あぁ、10月に購入してたトワイニングの事ね?あれは確かに良い紅茶よね〜。どう?美味しかった?」

 

陽乃「はい、とても!ですが、どうして購入した事を?」

 

紫苑「これでも経理をしているから、誰が何を買っているのかはある程度見ているのよ。その中に珍しい名前があったから偶々覚えていたのよ。」

 

八幡「おばさん、因みに日本で何人くらい利用してるんですか?」

 

紫苑「そうね………月大体10万人は超えるわね。ネット購入する人が増えたものね〜。」

 

八幡「分かります雪ノ下さん?その10万人の名前の中から雪ノ下建設の事を覚えていられる程の記憶力の良さなんですよ、この人。」

 

陽乃「………凄いを超えてるわね。その御令嬢である柊ちゃんと付き合えてる君もある意味凄い人だからね?」

 

 

俺も2人に初めて会った時はこんな大企業のトップ2人に会うなんて思ってもみなかった。しかもその令嬢とお付き合いしてるんだよ?普通はあり得ないって。当たり前に過ごしてるけど、俺の周りって少し異常だよな?

 

 

 




陽乃さんの強化外骨格もおじさんおばさんには通用せず!!
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