俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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姉の病気

 

 

八幡side

 

 

時刻は午後の16時。陽が落ちるにはまだ早い時間だが、俺と涼風は1度旅館に戻って柊とおじさん達に会う事になっている。さて、戻った時にはどんな顔をしているやら………

 

 

涼風「お姉様、一体どんな顔をされているのでしょうか?」

 

八幡「俺も同じ事考えてた。やっぱ気になるよな、少しだけど彼氏が妹と一緒に居るんだからな。取られはしないと思うが、何かしてるのでは?って勘ぐりたくなるってもんだ。」

 

涼風「きっと最初は八幡さんの安否の確認でしょうね。その次が私に尋問、それから本当に何も無かったかの確認、といったところでしょう。」

 

 

流石は姉妹だ、細かいところまでよく分かってんなぁ……俺は小町の行動パターンを読めた試しがねぇってのに。流石に兄と妹じゃ無理ゲーか。

 

 

ーーー旅館・ホールーーー

 

 

涼風「只今戻りました。」

 

八幡「涼風、大じょ「はっちま〜んくぅ〜ん!!」……うぶじゃねぇな、こりゃ。」

 

柊「八幡!!大丈夫?怪我とかしてない?変な人と会ってない?妹に何か変な事されなかった?」ナミダメ

 

八幡「落ち着け柊、俺はどこも何ともねぇから。ていうかあるわけねぇだろ、この姿見てなんかあったって思うか?」

 

柊「………涼風、八幡君に何か変な事してないでしょうね?もししていたのなら………涼風でも許さないよ?」ジトー

 

涼風「お姉様は八幡さんの事になると過剰反応し過ぎです……ご安心下さい、何もしていません。歩く時に少しの間だけ手を繋いだ程度です。」

 

柊「…………………………まぁ、それなら。」

 

 

((((あっ、今心の中で絶対「やっぱり何かしてたじゃん!!」って思ってたな。))))

 

 

柊「んんっ!!まぁ次は私と八幡君の時間だから誰にも邪魔はさせないけど〜♪」ギュー!

 

八幡「いや、誰も邪魔する気は無いだろ………」

 

柊「だってさっきはお母さんが「ん?」い、いえ……私が煩かっただけでした、はい。」

 

 

おいおい柊、おばさんに弱過ぎだろ。

 

 

柊「そ、それよりも八幡君!早く行こっ!後もう少しで夕日も出てくると思うから!それまでにさっき八幡君が言ってた所に向かわなきゃ♪」

 

八幡「分かったよ、分かったからそんなに引っ張るなよ。夕日はそう簡単には逃げねぇし、落ちねぇからよ。」

 

 

まるで檻から飛び出した犬だな、親から離れた途端にメッチャ元気になりやがった。

 

まぁ、元気なところが柊のチャームポイントだよな。

 

 

八幡sideout

 

紫苑side

 

 

はぁ……あの子も尋常じゃないわね。付き合う頃から八幡君に対して凄くベッタリなのは知っていたけど、行動してる最中まで八幡君の名前を連呼しながら行動するなんて思わなかったわ。少し鬱が入っていたような気がしたのは気のせいよね。

 

 

涼風「八幡さんとの時間、とても楽しかったです。小町さんが少しだけ羨ましいと思いました。兄が居るとこんな感じなのですね。」

 

紫苑「あら?もしかして涼風も八幡君を狙い始めちゃったのかしら?」

 

涼風「ち、違います!ただ、兄という存在が少し欲しくなったというだけです!」

 

紫苑「ふふっ、そう。まぁ確かに八幡君は面倒見が良いものね。偶に家に来る時だってあまりに柊が煩かったら、口の中にお菓子を突っ込むか頭を撫でるものね。段々と柊の扱いに慣れてるというか、攻略しているわよね。」

 

御影「いや、単に柊が扱いやすいという逆説もあるぞ?ああいう性格だからね、人に……というより八幡君には無意識の内に甘えてしまうところもある。それで余計に八幡君に攻略されてしまっているんじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫苑「それね、きっとそれだわ。」

 

涼風「はい、確実にそれですね。」

 

御影「うん、自分で言うのもアレだけど、否定する材料が今のところ見当たらないから、今僕の言った事がそうだとしか言えなくなっちゃうね。」

 

 

結論、『困った時は八幡君にっ!』

 

 

紫苑sideout

 

柊side

 

 

柊「………ねぇ八幡君?なんか私に対して変な事考えてなかった?」ムスー

 

八幡「変な事?いや、別に考えてないが?」

 

柊「心なしか、なんか馬鹿にされたような気がしてさ。もしかしたらって思ったんだけど………」

 

八幡「気のせいだろ。ほら、その変な顔をいつもの顔に直せ。美人が台無しだ。」

 

柊「うん、分かった♪」

 

 

うふふっ、八幡君から美人って言われるとすっごく嬉しいなぁ♪たとえそれがお世辞だったとしてもついつい嬉しくなって笑っちゃう!だって八幡君からの言葉だもん♪

 

 

八幡「そういや、おばさん達とはどうだった?楽しめたのか?色んな所回ったんだろ?」

 

柊「それがね、八幡君に会いた過ぎて殆ど覚えてないんだよね………何してたんだろう?」

 

八幡「お、おぉ……そうか。」

 

 

八幡(ヤバい、ヤバいよこの子。俺と離れてる時間だけ鬱になってるんじゃないの?この子ちょっとだけ怖い………ヤンデレ状態になって俺に向かって来ないよな?)

 

 

柊「まぁそれはいいとして、早く行こっ♪」

 

八幡「………あぁ、そうだな。」

 

 

八幡君と夕日を拝める〜。何度もあったけど、こういう場所では眺めた事無かったからね、新鮮かも♪

 

 

 




病気……一時的な鬱の事でした。

理由……八幡と一緒に行動していながらも、一緒に過ごせない時に発症。
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