俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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レシピ本ともう1人の

 

 

柊side

 

 

八幡君の様子を見て、少しお話した後に私達は病院を後にした。本当なら最後まで居てあげたかったんだけど、今日の私にはやらなければならない目的があるから、最後まで八幡君の側に居るのは断腸の思いで断念した………うぅ〜ゴメンね八幡君!

 

それから雪ノ下さんと由比ヶ浜さんだけど、歩いて帰るって言ってたから車には乗ってない。そして私と涼風は今、本屋さんに来ている。美味しいプリンを作る為にレシピ本を買う為にね♪けどプリンだけでも色んな雑誌があるんだなぁ………コーナーで言うと、料理のデザートでプリンの項目を見てるんだけど、20冊くらいあるの!それに中身を見てみると、どれもこれも美味しそうなんだ!

 

 

柊「どれにしようかなぁ〜………どれも美味しそうに出来てるから悩んじゃうよ〜。涼風はどれにするか決めたの?」

 

涼風「いえ、私も今悩んでいます。こんなにも種類があると、どの本も目移りしてしまいそうです。」

 

柊「涼風もかぁ〜………最初は普通のにするとしても、作り方が異なるんだよね。蒸すのもあれば冷やす作り方もあるんだね。」

 

涼風「同じものを作るにしても、工程によっては時間も違って来ますからね。お姉様ならどちらを選びますか?やはり時間をかけずに簡単に作れる方ですか?」

 

柊「手間を考えないならね。凝ったものを作りたくなる時もあるから、どちらともいえないかなぁ。」

 

 

特に八幡君にお弁当を作る時!そういう時は絶対に簡単には終わらせないっ!!絶対に美味しいって言ってもらいたいから、片手間程度では絶対に済ませないようにしてるの!だからレシピがたくさん載ってるコレにしようかな。

 

 

柊「じゃあ私はレシピがたくさん載ってるコレにする!初心者から上級者まで色んなのがあるし!」

 

涼風「では私はコレにします。本来ならお会計に行くところですが、折角来たんですから他にも見ていきませんか?」

 

柊「それもそうだね、じゃあ他に良い本が何かないか見てみようか!」

 

 

私あんまり漫画とかは見ないから、やっぱり小説かなぁ………ミステリーとか純愛とかならよく読むんだよねぇ〜。八幡君は純文学やラノベをよく読むけどね。私も少しだけ読んでみようかな?

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

柊「ゴメンね宮間さん、長い間お待たせしちゃって。退屈だったでしょ?」

 

宮間「いえ、滅相もございません。お嬢様方から私にも自由な時間を設けさせて頂きましたので、この宮間も羽根を伸ばす事ができました。」

 

柊「そう?ならいいんだけど。」

 

宮間「それで、お嬢様方はどのようなお買い物をされたのですか?何やら楽しそうな雰囲気を出しておられるようですが?」

 

涼風「はい。今病院で入院している八幡さんにプリンを手繰って差し上げようと思っていまして。固形物は消化によろしくないので、ゼリーやプリンならと思いましたので。」

 

宮間「成る程、そうでしたか。きっとお2人の手作りでしたら、若様もお喜びになるでしょう。微力ではありますが、私めも応援しております。」

 

柊「ふふふっ、ありがとう宮間さん♪」

 

宮間「勿体なきお言葉。」

 

 

会話を終えた私達は、宮間さんが車を発進させて自宅へと向かっていくのであった!

 

 

柊sideout

 

八幡side

 

 

八幡「柊達は来るって100%予想してましたけど、今日先生が来るとは思ってませんでした。」

 

平塚「私の教え子で部員だぞ、来ないわけないだろう。それにしても聞かされた時は肝を冷やしたものだ。君が刺されたと聞いて冷静さを欠いたものだ。」

 

八幡「なんか、あまり先生らしくありませんね。」

 

平塚「刺された箇所を聞かされなければ誰でもこうなるものだと思うがね。まぁでも、元気そうで何よりだ。差し入れだが、君の好きなあのコーヒーは糖分が高過ぎるから、微糖コーヒーにしておいた。」

 

八幡「気遣いありがとうございます。」

 

 

ブラックじゃないだけでもマシか……ブラックを持ってきたら、親父達にでもプレゼントしよう。

 

 

平塚「天之川光輝の在籍している高校からだが、明日この病室に訪れる事になっている。目的は………君でなくとも予想はつくか。」

 

八幡「謝罪の為、ですよね。それと今回の事件の内容に加えて、これまで何があったのかを聞く為、じゃないですか?」

 

平塚「やはり分かるか………お前のそういうところは本当に高校生とは思えんよ。相手側もそれを気にしていてな、細かい内容を聞きたいそうだ。悪いのだが明日、頼めるかね?」

 

八幡「時間が他に取れないのであれば、明日で大丈夫です。今のところ、この病室に必ず来る人間は2人居るのは確実ですので。」

 

平塚「君は愛されているのだな。」

 

八幡「まぁ、そうとも言えますね。」

 

平塚「私への当て付けかと言いたいような台詞だな、今のは。」

 

八幡「そんなんじゃないですよ………」

 

 

ホントに誰かこの人貰ってやれよ!誰かいねぇのかよマジで!

 

 

平塚「では私もそろそろ学校に戻る。来週の月曜日に登校してくるのを待っているぞ。」

 

八幡「はい、分かりました。」

 

平塚「では、またな。」

 

 

そう言って平塚先生は病室を去って行った。今日だけで6人か………多い、のか?

 

 

 

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