俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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入院してから1週間後の話です!


八幡、退院!!

 

 

柊side

 

 

八幡君が入院してから7日が経過した。昨日病室に行って八幡君から聞いたんだけど、今日退院出来るって!!長かったよ………八幡君の居ない学校生活なんて無に等しかったし。あっ、そうそう!八幡君の入院生活について少しだけおさらいしておくね!

 

 

1〜3日は皆知ってるから省くとして〜………4日目!午前中に校長先生達が来て謝罪されたみたい。私と涼風と川崎さんがお見舞いに行きました♪その時に家で作ったプリンを食べてもらったんだけど、八幡君からの評価は『毎晩のデザートが楽しみになる。』って言われちゃった♪八幡君が来た時は、デザート作り張り切ろっと!!

 

5日目。この日は特に何もなかったみたいで、本を読んだり、果物を食べたり、飲み物を飲んだりという比較的平凡な日を過ごしたみたい。お見舞いには私と涼風、そして戸部君からお見舞いの品(部活で行けないから私達で渡してくれないかって頼まれたから。)を渡した。因みにお見舞いの品は男用のファッション雑誌と飲み物数本だった。

 

6日目。午前中に抜糸をしたみたい。6日間固定してたから徐々に動かしていくようにって言われていたみたいで、リハビリをしてたみたい。お見舞いには私と涼風と材木座君っていう八幡君の相棒(?)らしいんだけど、お見舞いに何かの原稿を持って行って読んで欲しいと言ったら、八幡君に渡した原稿の束で頭を何度も叩かれていた。教えてくれなかったけど、アレ何だろう?

 

そして7日目。八幡君の退院する日だから、家族総出で病院に行く予定♪楽しみだなぁ〜。

 

 

紫苑「柊〜、そろそろ行くわよ〜。」

 

柊「は〜い!」

 

 

さて、そろそろ出発の時間だからまた後でね!八幡君との退院を祝いたいから邪魔しないでね!

 

 

ーーー千葉大学医学部附属病院ーーー

 

 

八幡君何処かなぁ〜?まだ病室かなぁ?

 

 

神田「ったく、早速来やがったか。坊主、お前も愛されてんなぁ〜。」

 

八幡「よう、柊。」

 

柊「八幡君っ!!」

 

八幡「うおっとと、おいおいあぶないだろ。いきなり飛び着いて来るなよ。」

 

柊「えへへ〜ごめんなさ〜い!」ギュ~!

 

涼風「お姉様ったら……八幡さんはまだ万全ではないというのに。ですが八幡さん、退院おめでとうございます。」

 

八幡「あぁ、ありがとうな。」

 

御影「次矢、今回は助かったよ。」

 

神田「このくらいお安い御用だ。お前と俺の仲だろ?まっ、坊主の入院費やら治療費やらは天之川から頂いてるからな、俺はただ世話しただけだよ。」

 

御影「それでも、だよ。」

 

八幡「先生、ありがとうございました。」

 

神田「やめろやめろ、小っ恥ずかしい!俺は医者として当然の事をしただけだ!大手術の後なら兎も角、こんな事で真面目な顔してンな事言うんじゃねぇよ………」

 

 

神田先生ってこういう真面目なのは苦手なんだ……ちょっと意外かも。しっかりしてそうなのに。あっ、そうだ!!

 

 

柊「ねぇねぇ、八幡君も退院したんだし、お祝いに何処か食べに行こうよ!」

 

紫苑「柊ったら………神田君、その辺りってどうなのかしら?」

 

神田「傷口も塞がってるから問題ない。ただ、あまり食い過ぎるなよ?1日3食にデザート程度なら構わないが、5食とか6食とか間食とかはするなよ?栄養バランスとか崩れるからな。」

 

八幡「俺、1日にそんなに飯食えませんよ。けどまぁ、分かりました。」

 

御影「じゃあ次矢、僕達は行くよ。」

 

神田「あぁ。また何かあったらいつでも来い、来ないに越した事はねぇけどな。」

 

 

そして私達は八幡君を連れて、千葉大学医学部附属病院を後にした。1週間どうもありがとう!

 

 

ーーー喫茶店ーーー

 

 

柊「ねぇ八幡君、本当に此処でいいの?」

 

八幡「俺からしてみれば病院食以外なら何処でも構わないって思ってるからな。別に病院の飯が不味いってわけではないけどよ。」

 

涼風「まぁまぁお姉様、八幡さんにとっては1週間ぶりの外食なのですから、お気持ちを汲んで差し上げましょう。」

 

柊「涼風、それを言うなら私達も外食は1週間ぶりだよ?」

 

御影「柊も涼風もいいじゃないか、八幡君が無事に退院できた事が何よりのお祝いなんだから、お店なんて関係ないさ。」

 

紫苑「盛大な事をしなくていいのよ。それに八幡君はこういう方がいいでしょ?」

 

八幡「はい。」

 

柊「別に文句があるわけじゃないよ?皆して私の事を虐めないでよ〜。」

 

御影「ゴメンゴメン。それじゃあ料理も飲み物も来た事だし、乾杯でもしようか。八幡君の退院を祝して……乾杯っ!」

 

「「「「乾杯〜!」」」」

 

柊「八幡君、食べづらかったら言ってね!!私が食べさせてあげるから!!最初からそれでも良いからね!!私は喜んで食べさせてあげるから!!」

 

八幡「いや、俺そんなに左腕不自由なわけではないから。少し使いにくいってだけでちゃんと動かす事はできるから。」

 

涼風「八幡さん、私も八幡さんがお望みであればお手伝いして差し上げますが、如何でしょうか?」

 

八幡「涼風、お前もか………」

 

紫苑「ふふふっ、いつもの風景に戻ったわね。」

 

御影「うん、そうだね。やはり我が家には八幡君の存在が必要不可欠になってしまったね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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