俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

136 / 300
良い案と解決

 

 

八幡side

 

 

今日の学校も終わったな………さて、じゃあ今日も帰るとしますか。

 

 

葉山「ちょっといいかな?」

 

八幡「……何だよ?」

 

葉山「折り入って相談があるんだけど、聞いてもらえないかい?」

 

八幡「お前のグループの事や面倒事ならお断りだ。俺も暇じゃ無いんでな。」

 

 

嘘です、今から帰ろうとしてました。

 

 

葉山「………今朝のを見ただろ?流石にあの空気が続くのは俺でなくとも君も嫌だろ?だから君にも力を貸してもらいたいんだ。君なら何か良い案が出ると思うんだ。」

 

八幡「俺は別にクラスの空気なんてどうでもいいし、柊と涼風が居ればそれでいい。それによ、この2人が総武に来るまでボッチだった俺にそんな事を言うとはな………随分と優しくなったもんだ。」

 

葉山「………頼めないか?」

 

 

そう言って葉山は俺に頭を下げてきた。さっきの笑顔もそうだが、コイツの謝罪や感謝は基本的に軽過ぎる。俺はそんな奴の相談なんて………

 

 

八幡「断る。最初にも言ったが、お前のグループの内輪揉めや面倒事ならお断りだ。お前のグループが引き起こした問題なんだ、お前等で解決しろ。」

 

葉山「君も無関係ではないだろ?依頼を受けたんだ、なら君も「ふざけんな。」っ!」

 

八幡「あの依頼を受けたから俺も手伝え?どんだけ自分勝手な野郎なんだお前は。だからこんな下らねぇ事が起きるんだよ………っ!」

 

 

声を出し過ぎたか………少し注目されてるな。柊と涼風も俺の袖をキュッと摘んでる。

 

 

八幡「………力を貸せって言ってたな?じゃあ手っ取り早く解決出来る方法を教えてやるよ。今の関係を全部ぶっ壊せばいいんだよ。要はお前のグループ解散させろって意味だ。」

 

葉山「っ!!?比企が「それが嫌なら自分で考えろ。俺がお前等の為に動いたとしよう、それで?俺に何のメリットがある?お前が満足するだけだろ?私腹を肥やす為に俺を使うんじゃねぇよ。」………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平塚「比企谷、少しいいか………取り込み中か?」

 

八幡「いえ、今終わりました。何ですか?」

 

平塚「昨日の話だ、お前に報告しておこうと思ってな。時間はあるか?」

 

八幡「大丈夫です。生徒指導室ですか?」

 

平塚「あぁ、そこで話そう。」

 

八幡「分かりました。2人は先帰っても「一緒に行く(行きます)」いい……まっ、だよな。」

 

 

葉山のせいで先生に捕まっちまったが、まぁいいだろう。生徒会の話になりそうだが、一体どうなったんだ?面倒な展開になってなければいいんだが。

 

 

ーーー生徒指導室ーーー

 

 

平塚「入りたまえ。」

 

八幡「失礼します。同じ場所でいいですか?」

 

平塚「あぁ。」

 

 

………ん?

 

 

めぐり「あっ、比企谷君!」

 

八幡「ども。お久しぶりです。」

 

めぐり「久しぶりだね〜!こうしてお話するのは文化祭の時以来だね!あっ、そういえば体育祭でもお話したっけ?」

 

八幡「まぁ、少しだけ………」

 

 

相変わらずのほんわかオーラだな………隣に居るのは誰だ?城廻先輩の同級生か?

 

 

八幡「先輩、隣に居るのは?」

 

めぐり「あぁ、この子は一色いろはさん。生徒会長に立候補されちゃった子なんだ。」

 

 

コイツが………

 

 

いろは「はじめまして〜先輩っ!一色いろはで〜す〜!よろしくお願いしますねっ!」

 

 

あぁ〜コイツが立候補された理由、何となく分かった気がする。

 

 

八幡「………そうか、比企谷だ。」

 

柊「一色さんね、私は夜十神柊。よろしくね。」

 

涼風「私は夜十神涼風と申します、隣の柊の妹です。よろしくお願いします。」

 

いろは「よ、よろしくです〜……」

 

平塚「揃ったようだな。じゃあ一先ずお前達も席に座れ、何処でも構わない。」

 

 

俺達は席に座って平塚先生の話を聞いた。昨日の職員会議で昨日俺の言った事を言ったみたいで、校長先生はその事実確認を一色の担任に取ったところ、事実と認めて出馬を取り下げた。かなり悪質だと校長も思ったのだろう。

 

そして今は新しい生徒会長の出馬を待っている状態だ。

 

 

平塚「というわけだ。一色の担任教師は減給の上、1ヶ月間担任から副担任に降格になった。」

 

めぐり「そうですか………でもそれって先生が勝手にやったんでしょうか?」

 

平塚「やってもやらなくても、どの道○○先生が責任を取るべき問題だ。自分で蒔いた種なんだ、自分で取らせるのが普通だ。そして自分でなくとも、自分の生徒が蒔いた種だ。どの道教師にも責任はついてくる。」

 

八幡「………それで先生、話は終わりですか?」

 

平塚「ん?あぁ、そうだな。報告は以上だ。奉仕部にも私から伝えておく。」

 

八幡「分かりました。」

 

めぐり「比企谷君、どうもありがとうね。」

 

いろは「せんぱ〜い、本当にありがとうございま〜す!」

 

八幡「………あざとい。」

 

いろは「え?」

 

八幡「いや、何でもない。それよりも行こうぜ柊、涼風。」

 

柊「うん、分かったよ〜。」

 

涼風「かしこまりました。」

 

 

さて、面倒事の1つはコレで解決だな。残るは葉山だが、これはもうほっとこう。俺が関わっても意味のない事だ。けどまた絡んでくる可能性もあるんだよなぁ………あぁ〜やだやだ。

 

 

涼風「お疲れですか、八幡さん?」

 

八幡「あぁ、少しな。放課後に思わぬストレスが来たもんだから気疲れしたのかもな。」

 

柊「そういう時は甘い物が良いよ!食べに行く?」

 

八幡「甘いものかぁ………」

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。