俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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八幡side

 

 

あの後、おじさんから質問攻めを受けながらも枕の注文をする事が出来た。しかし、まさかおじさんがここまで本気になるとは思わなかった……あの熱意、というよりもマジっぷりには少しだけ引いた。

 

そして今は柊の部屋へと戻っている最中だ。拗ねてなければいいんだけどな、おじさんに取られたからって凹んでたらどうしよう………まぁ、その時はその時だな。

 

 

ーーー柊の部屋の前ーーー

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「柊、涼風、俺だ。入っても大丈夫か?」

 

柊『いいよいいよ〜入って〜♪』

 

八幡「んじゃ入るな………悪いな、おじさんがメチャメチャ本気だったから長引いた。」

 

涼風「そのようですね。八幡さんがお父様に欲しい物を言った瞬間に分かりました。それに私はここ最近であんなにも生き生きした顔のお父様は初めて見ましたし。」

 

柊「そうだね〜それに今日は仕事が早く終わったって言って宮間さん達のお手伝いまでしてるし。今日は気分が良いのかなぁ?」

 

 

まぁそうなんだろうな、何でかは分からんが。けどあの人の事だから、仕事が早く終わってラッキーとかそういうのではないだろう。

 

 

涼風「あの、八幡さん……少々お願いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」

 

八幡「お願い?何だ?」

 

涼風「その………八幡さんの膝を枕にして寝てみたいのですが、いいでしょうか?」

 

八幡「………それって膝枕?」

 

涼風「は、はい!」

 

八幡「俺は別にいいけどよ、男の膝枕なんて良いもんじゃないと思うけどな………まぁいっか、ベッドの上でとりあえず脚伸ばして待ってる。」

 

涼風「分かりました///」

 

柊「………」ジィー

 

 

柊、俺も分かってるから。分かってるからそんな目で見ないでくれよ………妹と浮気なんてしねぇよ。誓ってしねぇから。

 

あっ、涼風の頭が乗っかった。

 

 

涼風「………///」

 

八幡「どうだ?」

 

涼風「は、はい………私、八幡さんの膝枕、好きになれそうです///」

 

八幡「そうか………」

 

柊「……じゃあ私は八幡君の肩で肩枕するっ!」

 

八幡「おい柊……背中もたれかかってないとリラックス出来ないぞ?」

 

柊「良いのっ!八幡君に抱き着きながら肩枕するから大丈夫!!」ダキッ!

 

 

あまり大丈夫には思えないんだが………

 

 

涼風「はぁ………八幡さんの体温を感じます。それにとても暖かい………良い温もりです。」

 

柊「普段こうする事なんて無いからね〜腕に抱き着けても枕にする事なんて滅多に無いから、やってみて良かったかも♪」

 

八幡「試せて正解なのは理解したが、なるべく早く終わらせてくれよ?この体勢そんなに楽じゃない上に手首疲れてくる。」

 

柊「大丈夫、分かってるから♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー5分後ーーー

 

 

柊「すぅ………すぅ………」

 

涼風「すぅ………すぅ………」

 

八幡「………」

 

 

寝やがった………寝やがったよこの2人。いや、涼風はいいよ?膝だからそんなに問題は無いけどよ………柊、お前が寝たら俺まで寝転がらなきゃいけなくなるだろうが。おかげで今俺はベッドで横になってるぞ?そして見事に肩枕されながらな。

 

 

八幡「ホント、コレどうしたもんかね………起こすにしても、こんな幸せそうな寝顔をしている2人を起こすのは少しだけ気が引ける。かといってずっとこのままで居させるわけにもいかないしな………そしたら俺がマズい。」

 

柊「んうぅ〜八幡くぅん〜♪………」ギュ∼!

 

涼風「ん……八幡、さん……」キュッ

 

 

………コレ、無理じゃね?どうしろっていうんだ?

 

 

八幡「はぁ………起きるのを待つしかねぇか。確かスマホは………あったあった、ニュースとか見てよっと。そういえばこのSofari(ソファリ)でネット検索もできるんだったよな?なんか小説とか読めたりすんのか?」

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

八幡「………」

 

柊/涼風「すぅ………すぅ………」

 

 

これ、面白いな………お気に入り追加しとくか。なんか久しぶりかもな、こんなに長くスマホいじったの。さて、次は何読むかなぁ………

 

 

柊「んふふぅ〜八幡君〜………」ギュー!

 

 

………いつもながら見事なたわわです、本当にありがとうございます。

 

 

涼風「んっ……八幡さん………」

 

 

………いつもいつも貴方に癒されてます、本当にありがとうございます。

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

コンコンコンッ

 

 

すいません、今声出せないんです………

 

 

宮間「失礼致します………成る程、そういう事でしたか。配慮が至らず申し訳ございません。」

 

八幡「いや、いいんです。それよりもどうかしましたか?」

 

宮間「はい。ご夕飯の準備が出来ましたので、そのお知らせに参りました。」

 

八幡「ありがとうございます。ほら2人共起きろ、もう飯の時間だとよ。」

 

柊「んうぅ〜後10時間〜………」

 

八幡「そしたら夜中だぞ?晩飯も摂らずに日を跨ぐつもりか?ほら起きろ。」

 

涼風「んん………八幡さん、おはようございます。良い朝ですね。」

 

八幡「うん、今夕方だから。11月だから陽がもうすぐ落ちそうだけど。」

 

 

こうして俺は2人の枕になる事に無事成功したのであった。けど思った事がある。もっとリラックスしやすい位置で枕になれば良かったと。

 

 

 

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