俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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程々に

 

 

柊side

 

 

柊「八幡君〜お父さん〜上がったよ〜。」

 

涼風「良いお風呂でした。」

 

紫苑「宮間、私達にもコーヒー牛乳用意してくれてあるかしら?」

 

御影「勿論用意してあるよ。はい、どうぞ。」

 

 

なんか今日のお父さん、執事みたい………私達に3時のおやつを持ってきてくれたり、コーヒー牛乳用意してくれたりと。今もお母さんが宮間さんに言ったのに、お父さんが持って来てたしね………宮間さんちょっとだけ微妙な顔しちゃってるし。

 

 

紫苑「ありがと、あなた。それにしても今日のあなた、宮間の仕事を取ってばかりじゃない?」

 

御影「そんな事ないよ。僕も彼等の仕事を知ってみる必要があると思っただけだよ。だから今日は少しだけお手伝いさせてもらったんだよ。」

 

宮間「その……大変ありがたく思っているのですが、これだと私共のこなす事が無くなってしまいますので、旦那様にはいつも通りの立ち振る舞いでお願いしたいのですが………」

 

御影「あぁ………やっぱりそうだよね〜。」

 

紫苑「程々に、っていう事ね。」

 

宮間「はい。」

 

御影「うん、分かったよ。」

 

涼風「八幡さんはお飲みになられましたか?」

 

八幡「あぁ、おじさんがくれた。おばさん、これさっきおじさんにも聞いたんですけど、このコーヒー牛乳って幾つくらいあるんですか?」

 

紫苑「そうねぇ………幾つなのかしら?」

 

八幡「要するに分からないんですね?」

 

紫苑「大丈夫よ、賞味期限切れのは無いから。そんな物置いておくわけにはいかないでしょ?」

 

八幡「そりゃそうですけど、家の数字に関してはどっちもザルなんですね………」

 

御影「そういうのは宮間達に任せてるからね。さっ、もう難しい話は止めよう!八幡君はもう休むかい?それともまだ起きてるかい?」

 

八幡「俺が休むって言っても、俺から離れない姉妹が居るので、少しだけ起きてます。髪も乾いてないから寝れないでしょうしね。」

 

 

流石八幡君だね♪私達の事をよぉく分かってくれてるよね〜。

 

 

紫苑「そうなの。じゃあ2人の事は八幡君にお任せしても大丈夫っていう事になるのかしら?」

 

八幡「いいですよ。2人はもう休むんですか?」

 

紫苑「私は起きているけど、部屋に行こうと思ってるわ。明日も仕事があるから。」

 

御影「僕も部屋に行くよ。八幡君、娘達をよろしくね。寝る場所は何処にするんだい?」

 

八幡「俺は用意された部屋にしますけど……「じゃあ私もその部屋っ♪」「私も同伴します!」……まぁ、そういう事なんで。」

 

 

八幡君の居る所に私ありだもんね!当然八幡君が部屋に行くのなら、私も同じタイミングで行くもん!一緒に寝たいし♪

 

 

御影「そのようだね。じゃあお休み、3人共。柊と涼風も八幡君に迷惑をかけ過ぎないようにね?いいかい?」

 

柊「は〜い♪」

 

涼風「分かりました。」

 

 

そしてお父さん達は部屋の方向へと向かっていった。私達も行こうと思ってたけど、八幡君はまだ私達のコーヒー牛乳が飲み終わってないから、飲み切ってから行くって言ってくれた。

 

 

ーーー八幡専用宿泊部屋ーーー

 

 

八幡「毎回毎回思うんだけどよ、こんな良い部屋俺が使っていいのかね?バチ当たりじゃね?」

 

涼風「お父様達からのご好意なのですから、お気になさらないでください。居心地が悪いようでしたら、私のお部屋に案内しますが、如何でしょう?」

 

柊「八幡君、私の部屋でもいいよ?」

 

八幡「いや、部屋に不満はないから。それと自分の部屋に男を招く事に抵抗を持て。」

 

柊「え?八幡君なら全然平気だよ?他の人なら絶対お断りだけど。ねぇ涼風?」

 

涼風「はい、八幡さんだからお誘いしています。八幡さんになら見られても構いませんので。」

 

八幡「なんかこの下り前にもした気がする………いや、もう気にしないでおこう。それよりもお前等の髪、もう乾いてるのか?長いから乾くのにも時間掛かるだろ?」

 

柊「もうちょっとかな、だから八幡君!もうちょっと待って!もうちょっとだけだから!!」

 

八幡「一緒のタイミングで寝たいって言うんだろ?わーってるよ、お前の考えてる事なんて。」

 

柊「八幡君………!」

 

 

八幡(単純だから分かりやすい、とは言わないでおこう。余計な火種を生みそうだ。)

 

 

そして数分後、私達の髪も乾いた所で3人一緒にベッドへと入った。あぁ……やっぱり八幡君に抱き着けるって良いなぁ………

 

 

涼風「八幡さん。明日はお休みですが、どう過ごされるのかはお決めになられているのですか?」

 

八幡「腕の事もあるから、明日は安静にしてようかなって思ってる。だからこの屋敷にいるか、家に帰るかのどちらかだな。」

 

柊「じゃあこの家で出来る事をしよう!その方が良いよ!そうするべきだよ!」

 

 

明日まで八幡君は家に帰さないんだから!だって八幡君と過ごせる週最後の楽しみなんだから!

 

 

八幡「涼風はどう思ってる?」

 

涼風「私も八幡さんには残ってもらいたいです。私達3人で過ごせる環境はこの場所を除けば、登校の時や家庭科室での昼食の時くらいしかありませんから。」

 

八幡「………じゃ、残る事にする。」

 

 

よし!涼風、ファインプレーだよ!!

 

 


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