俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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会社のシステム

 

 

涼風side

 

 

この会社の皆様のモチベーションの高い理由が少し分かった気がします。あれだけ美味しい料理を毎日出してくれるのですから、やる気にもなる事でしょう。それに調理師の方々も社員の皆様への配慮や心遣いがとても丁寧でした。学生である私達に対しても、社員の皆様と変わらない態度で接して下さいましたし。

 

 

流石はお父様とお母様です、素晴らしい腕を会社や部下の為に振るわれているのがよく分かります。もしも私が此処の社員だとしても、頑張って働こうという気持ちになるでしょう。

 

 

御影「どう?美味しかったかい?一応この会社の昼食システムに関しては少し自信があるんだ。」

 

八幡「いや、昼食無料はかなり大きいと思います。それに美味かった上に量もかなりあったから満足度も高いです。因みにおかわりとかってあるんですか?」

 

御影「あるよ。まぁする人はあまり居ないけど、物足りないって感じる人は同じくもう少し食べたいって人と一緒に分けたりして食べる事もするみたいだしね。流石にあの量を2杯目に行く勇気は僕には無いかなぁ。」

 

涼風「そうですね。私もあのひつまぶしは1つで充分だと感じました。まだ食べられそうな量に感じましたが、いざ完食してみると、とてもボリュームのある1皿でした。」

 

柊「私もないかなぁ………あのケバブサンドも2つだけ?って思ったけど、2つで正解だって食べた後に思った。此処の調理師って凄いね。そういう計算もできるのかな?」

 

 

もし出来るのだとすれば、凄い方達です。あの壁に貼られていたお父様の『調理して下さっている方々に最大の敬意と感謝を込めながら食すようにっ!』という言葉が良く伝わりますね。本当に感謝しなくてはなりませんね。

 

 

御影「さて、3人にはこの会社を見て学んでもらったわけだけど、午後も同じ感じだからもう見せられる事はこれと言って無いんだ。それにこの会社の営業終了時間も6時になってるから、その時間になれば皆帰る事になってるんだ。因みに僕達の帰りが早いのは今日の仕事や明日、明後日の仕事を先に終わらせてから帰ってるのであって、早く帰りたいから帰って来てるわけじゃないからね?」

 

紫苑「まぁ私達のやってる事は決済印を押す事や、仕入れる品の確認が大まかな内容だからそんなに時間も掛からないのよね。」

 

八幡「なんか今日のおじさんを見てると、本当にこの人俺の知ってる人って思えてくるんだが、これは俺だけが思ってる事か?」

 

御影「え?八幡君から見る僕ってそんなにダメなイメージなの?」

 

八幡「いや、ダメってイメージでは無いですけど、こんなに仕事の出来る人だとは思って無かったので。正直職場でもかなり緩〜くやってるのかなって思ってたので。けど蓋を開けたら本当にちゃんとしてたので。屋敷で見た書類とかが全部じゃないので。」

 

御影「あはは、まぁ八幡君の言う通りかもね。仕事は仕事、プライベートはプライベートっていう風に分けてるからね。それに家族で過ごす時間はとても大切だからね。それを削ってまで仕事をさせるべきでは無いって思ってる。なら会社に居られる時間は制限させておいた方が良いと思ってるんだ。だから僕の会社では残業代とかが発生してないんだ。そうだよね、紫苑。」

 

紫苑「えぇ。貴方の言う通り、貴方が社長になってからはずっと残業代は出てないわ。それと、朝から晩までの勤務スタイルにしたのもプラスのようだわ。先代の頃は昼から来て夜までっていうのもあったみたいなの。勤務時間は一緒だけどね。先々代の頃は今と同じ体勢だったけど、急に変えたのよね。まあ上手く連携が取れていたから良かったけど、『夜が多過ぎる。』とか『帰ってもゆっくり出来ない。』っていう事もあったから社長が元に戻したけど。」

 

 

そんな頃もあったのですね………ですが先々代と言うと、お父様が仰っていた当家の異端児のお話ですね。誰もして来なかった事を平然とやり、この千葉を豊かにした偉大な人だと。私とお姉様の曾お爺様に当たる方ですね。そして先代が私達の祖父にあたるお方………滅多にお会いする機会が無かったので、顔は全く覚えていません。

 

 

御影「今は1ヶ月に1回、要望アンケートとかを配布してるから、何かあれば記載すると思うよ。色々と改案した後は1つも要望出てないけど。」

 

柊「それって良い事じゃないの?不満とかが無いって事じゃないの?」

 

紫苑「裏を返せば、言いにくい事もあるっていう風に受け取る事も出来るわ。誰かなんて特定する事は出来ないけど、大きな企業ともなれば不満が出てくるのは当たり前だもの。」

 

 

※いや、本気で本当に無いと思われます。

 

 

御影「今はそれでも良いかもしれないけど、後になってそれが欠陥に繋がるのだけは避けたいからね。だからしつこくともこうする必要があるんだよ。あまりにも横暴な要望とかは聞けないけどね。給料上げろとかそういうのはちょっとね……」

 

 

いえ、それは当たり前かと………

 

 

八幡「まぁおじさん達が色々考えているのはよく分かりました。その上で言わせてもらうと、この会社、超がつく程良いって事です。俺が就活生なら此処選んでます。」

 

御影「大丈夫!八幡君なら即採用だから!!勿論、涼風と柊もね!!」

 

 

コネを使うわけではありませんよね?娘とその彼氏という理由では、私は納得しませんよ?八幡さんとは一緒に居たいですが。

 

 

 

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