柊side
んんぅ〜……あぁ〜終わった終わった〜♪今日の学校も何事もなく終われて何よりっ♪まぁ、中休みとかお昼休みとかは葉山君が煩かったんだけど………周りの人達もなんか葉山君の行動を見てちょっとだけ引いてたしね。女子なんて小さな声で『ちょっとしつこ過ぎない?』とか『流石にあれはちょっと無いよね〜。』とか言ってたし。私もあれは嫌だなぁ〜………あっ、八幡君ならいつでも大歓迎だよっ!
きっとLHRが終わった後も三浦さんの所に行くんだろうなぁ……このクラス全員が予想してると思うよ。放課後になったら葉山君が三浦さんの所に行って説得しに行くって。
平塚「以上でHRを終了する。あぁそれと葉山、話をするだけなら構わないが、度が過ぎる迷惑行為は慎めよ。何があったかは知らんがお前の今の行動は教師の間でも噂になってる。節度を守るように。」
葉山「っ………はい。」
平塚「今度こそ以上だ。日直、挨拶を頼む。」
わぁ、教師にも知れ渡ってるんだ………葉山君これって迂闊に手を出せないよね。まさか平塚先生が居る前で三浦さんに話し掛けるなんて真似はしないと思うし。
八幡「なんつーか、段々大変な事になってきてるな。その内葉山のグループ無くなるんじゃね?」
柊「可能性が無いとは言えないよね。けどさ、また新しいグループが作られるかもしれないよ?だって葉山君人気者なんでしょ?それに乗じて誰かが葉山君に声を掛けに行くかもしれないしね。」
八幡「前の葉山だったらそうだったかもな。今は修学旅行の事や三浦へのしつこいアタックも自分の身を顧みずやってるんだ、他の奴の主観にもよるが、良い目では見られないだろう。」
涼風「今の葉山さんは目立つ、というよりも悪目立ちするという方が正解かもしれませんね。」
八幡「だな。まぁこれも身から出た錆だ、甘んじて受けるしかねぇだろ。」
もし葉山君がこのタイミングで三浦さんに話しかけたら、葉山君は確実に立場が危うくなる。きっとそれは避けると思う。現に葉山君は三浦さんに話し掛けずに今のグループと話してるしね。そして三浦さんはもう帰っちゃった。多分近い内にまた三浦さんに話しかけに行くとは思うけど、まず成功はしないよね。するとも思えないし。
柊「何を話してるんだろうね?」
八幡「大方、俺は動けないから皆で三浦を説得してほしいみたいな事だろ。まぁあのグループの奴等が三浦を説得できるとは思えないけどな。」
柊「うん、同感。」
涼風「彼等の為人を知りませんから、私は何とも言えませんね。」
八幡「気にしてても仕方ねぇし、俺等も帰ろう。寄り道してく所とかあるか?」
柊「あっ、じゃあ私も八幡君とサイゼリアに行きたい!昨日は三浦さんと行ったんでしょ?なら私とも!」
八幡「昨日行ったのにまた行くのか………じゃあドリンクバーだけな?飯食ったら晩飯食えなくなりそうだし。」
柊「それでもOK♪」
ーーーサイゼリアーーー
「お飲み物のグラスはドリンクバーの右手側にございますので、そちらをご利用ください。ごゆっくりどうぞ。」
八幡「取り敢えず、飲み物持ってくるか。」
涼風「その方がいいですね。」
柊「何にしょっかなぁ〜?」
八幡「じゃあコーヒーの無糖で。」
柊「なら八幡君はコーラに砂糖を10本入れてね。」
涼風「ならお互いに作って差し上げては?」
八幡/柊「………ごめんなさい。」
やっぱり涼風には敵いません………
八幡「サイゼに来たは良いが、何するんだ?生憎俺は話題になるような事なんて何も持ち合わせてないし、遊び道具も無いぞ?そっちは?」
涼風「私もありません。話題は………申し訳ございません。私も………」
八幡「いや、涼風は謝らなくてもいい。ここは俺達をこの場に誘った柊に全責任を押し付けよう。」
柊「八幡君っ!?」
八幡「さぁ柊さん、何かお話は?」
柊「え!?え、えぇっと、えぇっと〜………バ、バターの適切な使い方について?」
八幡「………何だその全く興味をそそられない話題は。」
涼風「お姉様………」
柊「しょうがないじゃん!急に話をしろなんて言われても思い浮かばないよっ!」
八幡「お前達2人が話してる事でもいいんだぞ?」
柊「そしたら八幡君の話題だけど、いいの?」
八幡「………謝るからやめてくれ。」
涼風「仕方ありません、では僭越ながら私からお話を提供して差し上げますわ。」
柊「涼風から?何々?」
涼風「その前に八幡さん、今週も我が家に泊まりに来るご予定はございますか?」
八幡「え……いや、今週は無いな。再来週だったら行くかもしれないが。」
涼風「では八幡さんにお願いします、今週我が家に来て下さい。」
ま、まさか涼風がこんなお願いをするなんて………凄く珍しい。しかも今の、かなり強気なお願いの仕方だった。何かあるのかな?
八幡「な、何かあるのか?」
涼風「はい。実はお父様が先日、鮪を1匹仕入れたのです。そして職人の方にお願いして丸々1匹捌いて頂いたのです。かなりの量なので私達では食べ切れません。そこで八幡さんにも食べてもらいたいのです。どうでしょう?」
八幡「……因みに聞くぞ、鮪の名前は?」
涼風「クロマグロです。我々に親しまれている言い方をすれば本鮪ですね。」
八幡(高級魚じゃねぇか!!!一瞬違うと思った俺の感動返しやがれっ!!!)