八幡side
八幡「ごちそうさん、今日も美味かった。なんかこの弁当が無いと無理かもしれないな、学校の授業乗り切るの。」
柊「そこは頑張ってって言いたいけど、もしも寝ちゃったら私が机をくっつけて、手を握ったり、脚を絡めたりして八幡君を起こしてあげる♪」
八幡「そういうのはやめてくれ、恥ずか死ぬ……まぁ寝る事なんて数学の時くらいしか無いけどよ。」
涼風「八幡さん………」
柊「相変わらずだなぁ八幡君は。それなのにテストでは平均点くらいの点数出すんだもんね。」
八幡「いつもいつも教えてくれてありがとうございます。」
涼風「そうお思いでしたら、少しでも授業を真面目に聞かれては如何ですか?」
八幡「いや、それはイヤだ。この学校の教師と2人の教え方を比べたら、断然お前達の方が分かりやすい。だからイヤだ。」
涼風「とても嬉しいのですが、八幡さんたった今教師をバカにしましたよ?」
いやいや、あの数学教師って俺が1年の頃から担当してるんだが、教え方下手なんだよ。数学嫌いな俺からしてみれば呪文唱えてるようにしか聞こえん。しかも書いた黒板の文字、まだ書ききれてないのに聞きもしないですぐ消すし。だから個人的にあの教師好きじゃねぇんだよな………
八幡「まぁ、アレだ、教えてもらうのならお前等2人に頼む方がいいって事だ。分かりやすいし、無駄な事しないし、書いた文字消さないし、眠くならないし。」
柊「じゃあ数学の時間は分かり辛くて、無駄な事をしてて、書いた文字をすぐ消すし、すぐ眠くなっちゃうって事?」
八幡「そういう事そういう事。」
涼風「八幡さん………(眠くなるのは八幡さんの問題では?)」
相模「ねぇ葉山君〜、クリスマスと年末とかって何かする予定あるの〜?」
遥「あっ、それ私も気になってた〜!葉山君教えてよ〜。それでもし空いてたら一緒に遊ばない?」
葉山「クリスマスも年末も家の用事があってね、どっちも無理かな。悪いね。」
ゆっこ「えぇ〜残念、じゃあ私達で遊ぼっか。」
葉山「戸部達はどうなんだ?」
戸部「え、俺?俺は〜まぁどっちも大丈夫だべ。予定とかは無いっしょ。」
大和「戸部、お前何の予定も無いのかよ?まぁ俺もだけどよ。」
大岡「人の事言えねぇな、お前も。俺もだけど。」
遥「男子達寂し〜。男子だけで集まってクリパとかしないの?」
葉山「あはは………」
三浦と海老名さんが葉山のグループから抜けて、あの3人(名前?そんなの知らん。)が後釜としてグループとして加入したようだが、グループの雰囲気はお世辞にも良いとは言えない。寧ろ悪いとも言える。前は三浦という絶対的な女王が居て、海老名さんというカンフル剤も居たからなんとかなってた。だが今はそれが無い上に、女子がかなり遠慮の無い事を言っているようだから、グループ男子はかなりやり辛そうだ。グループに残った唯一の女子、由比ヶ浜も空笑いしたままだしな。
葉山もフォローを入れてるようだが、アイツあれでフォローのつもりか?戸部にああいうのを振るなよ。戸部が今、誰の事が好きなのか忘れたのかよ?よくあんな台詞を名指しで言えたもんだ。だがこれも葉山が自分で振り撒いた種だ、今後どうするかは全てアイツの行動次第になってくる。
三浦に関しては、海老名さんと2人で行動しているようだった。三浦から後日談で聞いたが、グループを抜けた後に海老名さんが謝りに来たらしい。『黙っていてごめんなさい。』って。三浦の奴もどうでも良くなっていたのか、どうでもいいと返したそうだ。そっからは三浦から何かするわけでもなかったが、海老名さんから『一緒に居てもいいかな?』と言われて今に至るらしい。
ウチのクラス、トップが入れ替わったせいで雰囲気がゴチャゴチャになってんな。雰囲気が決して良いとは言えない新生葉山グループに、どこ吹く風の三浦と海老名。遠巻きから様子を伺う?クラスメイト達に、三浦達と一緒でどこ吹く風の俺達3人。まぁ一部例外もいるが、殆どのクラスメイトが雰囲気の悪さを感じ取っているだろう。その元凶が相模達3人組である事を全員知っているだろうし、その3人組は自分達が空気を悪くしているという自覚が無いのだろう。周りが見えていないし、今どんな風に見られているのかも分かってない。これならまだ三浦が葉山グループにいた頃の方が良かったな。
柊「どうかしたの八幡君、また考え事?」
八幡「いや、別に……ただ、このクラスの行く末がどんなものになるのか気になっていただけだ。」
涼風「前よりも悪くなっていますからね、クラスの雰囲気が。私達はこの程度の雰囲気なんて何ともありませんが、普通の人からすれば気になるのでしょうね。」
柊「八幡君、何とかしたいの?」
八幡「まさか。そんな事する必要性なんて100%皆無だろ?見出せないまである。」
柊「もしまた葉山君が八幡君に頼ってきたら?」
八幡「それこそ自分でどうにかしろって追い返す。自分で蒔いた種なんだ、育てるのも処分するのもアイツの役目だ。俺が動く時は、お前達が不遇に晒された時だけだ。その時は俺が対処する。」
柊「八幡君1人だけに辛い思いはさせないからね?八幡君がやるなら私もやる。」
涼風「私もです。お姉様にはもうあんな思いはさせませんし、八幡さんお1人に苦労は掛けられません。私も尽力します。」
………何も言わなくても協力してくれる人が居るって良いもんだな。