俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

170 / 300
日付が変わっててすみません!


様子見

 

 

柊side

 

 

学校に到着した私達は2階の廊下を歩いて自分達の教室へと向かっていた。けど、こんな気分になるのは久しぶりかも。だって教室の中に人影が居るんでしょ?2年振りだよ、その光景を見るのは………はぁ、嫌だったのになぁ。けどしょうがないよね、私だって嫌なものは嫌だし、嘘なんてつきたくないもの。嘘をついてまで自分の気持ちを偽ろうなんて思わないもん。

 

そして目の前まで来た2-Fの教室。え、緊張してるかって?全然?だって八幡君も涼風も居るんだよ?そんなのって野暮だと思わない?中学の時は涼風は違うクラスだったけど、今は同じクラスだからね!心強いよ、本当に。

 

 

ガラガラッ

 

 

………やっぱり皆、八幡君に注目してる。そうだよね、昨日教室に残ってたクラスメイト、それなりに居たしね。

 

 

八幡「……はぁ、要らん注目だな。」

 

柊「うん、そうだね……でも良かった、あの人達まだ来てないみたいで。」

 

八幡「あぁ、あの小煩い女子3人な。」

 

涼風「八幡さん、口が悪くなっていますが……」

 

八幡「いいだろ別に、本当の事だ。」

 

柊「そうだよ、いいよ別に。まぁ、会話の内容なんてもう覚えてないけど。」

 

 

だって覚える価値も無いしね。

 

あっ、戸部君達が葉山君と別々に居る。じゃあ抜けたのかな?それとも今日は偶々?まぁいっか。

 

 

柊「それでさ八幡君、昨日の事どうしよっか?先生に言っておいた方がいい?」

 

八幡「お前が精神的に耐えられなくなったらそれも考えている。負担はかけたくないしな。だからキツくなったらいつでも言えよ?」

 

柊「うん、分かった………」

 

八幡「今は柊に言ったが、お前もだからな涼風?溜め込む前に吐き出せよ?柊やおじさん達に言いにくかったら俺に話してもいいんだからな?」

 

涼風「は、はい!ありがとうございます!」

 

柊「うんうん!良かったね〜涼風、未来の義兄がこんなにも親切で♪」

 

涼風「は、はい……///」

 

 

咄嗟に言われて驚いたと思うけど、涼風も八幡君の事気に入ってるしね。涼風は人見知りなところあるから、自分から人に関わろうとしない。八幡君にも最初はそうだった。でも何度か一緒に居る内に打ち解けていったのもあるけど、居心地が良かったんだろうね〜。1ヶ月もしないですぐに八幡君と仲良くなっちゃったから。まぁ、時々スキンシップが過剰だって思えなくもない所があるんだけどね。

 

 

戸塚「おはよう八幡!夜十神さん達も!」

 

八幡「おう、おはよう。」

 

柊「おはよう戸塚君。」

 

涼風「おはようございます。」

 

戸塚「八幡、昨日大変だったんだって?友達から聞いたんだけど、八幡が怒ったって。」

 

八幡「あぁアレか……まぁ柊をバカにされたからな、黙ってはいられなくて、ちょっと言いたい事を言わしてもらっただけだ。」

 

戸塚「僕もその友達もそうだけど、八幡が正しいって思ってるんだ。だって恋人をバカにするなんて酷いよ!夜十神………えっと、涼風さんと八幡が怒るのも当然だって思うよ!」

 

涼風「戸塚さん、ありがとうございます。」

 

八幡「ありがとな、そう言ってもらえて嬉しい。」

 

戸塚「うん。僕に出来る事があったら言ってね!八幡の為なら僕、絶対に力になるから!」

 

 

ま、眩しい………八幡君から聞いてはいたけど、戸塚君って本当に男の子なのかな?実は女の子でした、なんて事はないよね?

 

 

相模「でさでさ〜!」

 

遥「えぇ〜マジ〜?」

 

ゆっこ「あははは!」

 

 

………あぁ、来た。

 

 

八幡「見るな、柊。お前はあの3人を見るな。気持ちの良いもんじゃ無いだろ?なら見ない方がいい。無視しとけ。」

 

柊「……うん。」

 

八幡「涼風もフォロー頼むわ。」

 

涼風「お任せ下さい。」

 

 

けどその後、HRが終わっても結局あの人影は私達の方に向かってくる事もなくて、予想よりも平和的に過ごす事が出来たんだよね。でも涼風曰く、こっちの方をチラチラ見ていたみたいだから、私達を標的にはしているみたい。多分、八幡君が邪魔だと感じているみたいだって予想してた。私にはどんな風に見てきているのか分からないけど、昨日の事で八幡君が標的になってしまったのは、悪い事をしてしまったと感じてる。

 

 

相模「マジさ、ムカつかない?」

 

遥「それね!昨日マジそれだった!」

 

ゆっこ「しかもさ、キレる意味分かんないし。」

 

葉山「………」

 

 

何か話してるみたいだけど、私には聞こえない。けどきっと、私達にとって良い話では無いのは確かだと思う。そういう人の顔は誰だって人を見下すような、蔑むような、そんな感じのとても嫌な顔をするから。

 

 

八幡「アイツ、止める気は無いようだな………」

 

柊「八幡君?」

 

八幡「ん?あぁいや、何でもない。」

 

涼風「………」

 

柊「涼風もどうしたの?」

 

涼風「……八幡さん、正直にお聞きします。何かあるとお考えですか?」

 

八幡「………さぁな、俺にも分からん。流石に確信が得られないからな。憶測でお前等に不安は掛けられない。」

 

柊「?それって……」

 

八幡「あの3人がお前達や俺に嫌がらせをしてもおかしくないって事だ。どのタイミングでやるのかは分からないけど、やってもおかしくはない、そう考えていた。」

 

 

……そんな事考えてたんだ、八幡君。うん、私もちょっとだけ気を付けようかな。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。