俺、実は彼女がいるんだ………   作:生焼け肉

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自身の力で

 

 

涼風side

 

 

八幡さんが泊まり込みで作業を始めてから4日が経過しました。本日は日曜日なので学校がお休みの日です。作業の方は順調に進んでいるらしく、八幡さん曰く『今2人目のSNSを漁ってるところだ。コイツ等の汚い本音が出てくる出てくる。』だそうです。

 

昨日も土曜だったのにも関わらず、お姉様は八幡さんの事を考えてデートをお止めになった程です。あのお姉様がですよ?あのお姉様が『八幡君は今、忙しそうだからデートはまた今度にしよっと。』って仰ったのですよ?少々驚きました………今でも少し驚いておりますが。

 

その1日分をフルに使う事が出来た八幡さんはかなりのスピードで作業をしています。お手伝いをしようかと思いましたが、八幡さんは手伝ってほしくない様子でしたので、私達も余計な事はせずに八幡さんのサポートに徹しました。例えばお飲み物をお持ちしたり、糖分補給の為に甘い物を用意したりですね。

 

 

そして今、私は八幡さんに糖分とお飲み物をお持ちしている所です。

 

 

コンコンコンッ

 

 

涼風「八幡さん、涼風です。お部屋に入ってもよろしいでしょうか?」

 

八幡『おう、いいぞ。』

 

涼風「では失礼致します、八幡さん。お飲み物とケーキをお持ちしました。」

 

八幡「おぉ、助かる。じゃあ少し休憩にするか。」

 

 

八幡さんはお飲み物と糖分をお持ちになると、必ず休憩を挟んで下さります。きっと休憩すべきだとメリハリをつけているのでしょう、流石ですっ!

 

 

八幡「?そういや柊は?」

 

涼風「お姉様はお昼の準備です。八幡さんの為にと張り切っておられます。」

 

八幡「……なんか悪いな、俺が来た事によってこの家の人達の生活リズムが狂っちまってるんじゃないのか?」

 

涼風「とんでもありません!私達は好きでやっているのです、好きで八幡さんのお世話をしているのですから、お気になさらないでください!」

 

八幡「そ、そうか?」

 

涼風「はい♪」

 

 

八幡(ふむ……なら俺も気にしないようにするが、やっぱ気になるんだよなぁ。柊に休みの日にも昼食を作ってもらってたりとか、こうやっておやつ持ってきてもらってる時点でさ。)

 

 

涼風「調子は如何でしょうか?」

 

八幡「あ、あぁ………2人目に入ったのは言ってたな。段々とそれらしい投稿が見つからなくなってきたから、多分2人目もこれで終わりだ。この後すぐに3人目に入れると思う。」

 

涼風「そうですか。しかし八幡さん、準備が整ったとして、それをいつ実行するのですか?もう1週間もすれば冬休みです、もう時間もあまり無いと思われますが………」

 

八幡「そうだな。まぁ俺からのクリスマスプレゼントっていう事でクリスマスの日にでも学校に張り出そうと思っている。大抵クリスマスって冬休みの残り1〜2日前だからな、アイツ等の冬休みを潰してやるのにもちょうど良いだろう?」

 

涼風「ふふふっ、八幡さんもお人が悪いですね。」

 

八幡「人の楽しみを奪ってくれたんだ、ならこっちもそれくらいの事をしても文句は無いだろう?それに、夜十神家の力を使えば、世間の皆様に伝えるくらい訳無いんだ、それを学校だけで収めてやるんだから、ありがたい方だろ。」

 

 

確かにこれが世間に知れ渡ったら、あの方々……のご両親の面子は丸潰れどころの話ではありませんね。子供とはいえど高校生、一般常識を身につけていて当然ですし、善悪の違いも理解出来ていて当然なのですから。

 

 

八幡「だが俺は夜十神家の力を使う気なんて毛頭無い。それをやっちまったら、俺の力じゃなくなる。だからこれは俺の力だけでやらなくちゃ意味が無い。この件はまだ高校生でも片付けられる問題だしな。ちょっとそれが発展したとしても、親と子供がお前達2人とおじさん達に謝罪をする形で終わるだろうよ。」

 

涼風「八幡さん、そこまでお考えに?」

 

八幡「考えられる範囲で、だけどな。未来の事がどうなるかなんて誰にも分かんねぇしな。もしかしたらこれのせいで冬休みが延期になるかもしれない。そうなったら申し訳ないけど。」

 

涼風「そうなったとしても、私とお姉様は八幡さんを責めたりなどしません。私達の為に動いてくださったのですから。それに、姉の恋人をどうして責める事が出来ましょう?」

 

八幡「……ホント、良い妹を持ったよな柊は。俺にとっても良い義妹だよ。」ポンポン

 

涼風「あ、ありがとうございます///」

 

 

私は八幡さんのこの顔が好きです。頭を撫でる時は必ず、とても優しい顔をしてくれます。姉を撫でる時もそうですが、八幡さんが頭を撫でる時は決まって優しい顔をします。

 

 

※例えるなら、【魔法科高校の劣等生】の司波達也が妹の深雪を撫でる時の顔。

 

 

八幡「まぁ何にしても、俺があの3人を許さないって事だけは確かだ。お前達を傷つけた時点でそれは決定事項だからな。」

 

涼風「八幡さん………」

 

八幡「何かと俺達の周りでは色々と起きやすいみたいだからな、俺も力をつけておかないとって思っただけだ。力の使い方は……正しいとは言えないけどな。人を貶める時点で間違っているのは確かだ。だが俺にはこれしかやり方がない。」

 

涼風「………私は、それで良いと思います。八幡さんは今まで誰にでも優しくしてこられたのです。なら、少しくらい意地悪になっても誰も文句は言いません。」

 

八幡「………悪いな、涼風。」

 

 

いえ、この程度の事、八幡さんの為ならなんの問題もございません。

 

 

 

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