八幡side
平塚「連絡事項だが、特にこれといって無い。だがお前達、というよりもこの学校の生徒や教師が把握している事だと思うが、1〜3年の掲示板に貼り出されている紙についてだ。あの紙の内容によると、投稿者は相模を含めた3人という事になってはいるが、調査中だ。なのでこの件に関しては不用意に口にしないように。まだ3人が本当の投稿主だと決定したわけではないからな。それと3人にはこの後、このSNS投稿をやっているかどうかを確認したい。HRが終わったら生徒指導室まできてSNSを見せてもらいたい。構わないか?」
相模/遥/ゆっこ「………はい。」
平塚「よろしい。それではHRを終了する。今日も1日真面目に授業に取り組むように。」
平塚先生の連絡事項が終わると、あの女子3人組は平塚先生に連れられて生徒指導室へと向かった。まぁ投稿を消していたとしても、アカウント名や画像、過去のデータとかを全部消したり変えたりしない限りはバレない方法なんてありはしない。しかもあの遅めの登校でこの騒ぎだ、そんな暇なんてないだろう。
涼風「大変な事になっていますね、あの3人は大丈夫でしょうか?」
八幡「大丈夫とは言えないだろうな。学校でこんだけの騒ぎになってる上にこれが世間にも広まってみろ、アイツ等は終わりだ。」
柊「けど、私は自業自得だと思うな。だってアレ全部あの3人が投稿した内容なんでしょ?なら自分でやった事なんだからああなっても文句は言えないよ。だってそれを言い出したら、自分達が悪いって認めてるって事だもん。」
確かに柊の言う通りだ、あの内容は3人で自分からやったもの。誰にも文句は言えない。言えた義理でもないしな。
結衣「ねぇヒッキー、さっきさがみん達がヒッキーが犯人だって言ってたけど、実際はどうなの?」
八幡「してないって言ったぞ俺は。」
結衣「けどさ、夜十神さん達の事もあったから、動機はあるかもって思ったから。」
八幡「仮にあったとしても、俺にメリットはあると思うか?ただ憂さ晴らしが出来るだけだろ。そんな無駄な事、俺はしねぇよ。」
結衣「………じゃあ仮にヒッキーがあの紙を貼った本人だとしたら、動機は?」
妙に突っ掛かるなコイツ……そんなに理由が欲しいのか?
八幡「さぁな、考えた事ねぇから分かんね。さっきも言ったろ、こんな無駄な事しねぇって。(まぁ、本当は柊達の弁当を床にぶち撒けて置いて謝罪も無かった上に2人のせいにしたからなんだけどな、言わないけど。)」
結衣「………そっか、分かった。ごめんねヒッキ「俺からもいいか?何でそんなに突っかかって来るんだ?相模達に言われたのか?」う、ううん違うけど。」
八幡「なら何でこんな事を聞いたんだ?知っても無駄な事だと思うが?」
結衣「………気になったから、じゃダメかな?」
………話す気は無いって事か?まぁ別にいいけどよ、知りたいとも思わないし。
八幡「あっそ、ならいいわ。」
結衣「うん、じゃあね。」
柊「………何だったのかな?」
八幡「知らね。けどあの聞き方、俺が犯人だって分かってるような口ぶりだったな………」
涼風「あの女子3人に言うのでしょうか?」
八幡「そこまでは分からないが、言ったとしても大して脅威にはならないだろう。貼ったのがバレたとして、それって問題なのか?」
涼風「………私には分かりかねますが、問題にはならないと思います。それよりも問題なのは彼女達の投稿だと思いますので。」
八幡「だよなぁ………」
あの3人の投稿内容を纏めるとこうだ。因みにバラバラに出すから、誰がどうだとかは皆の想像に任せる。
・クラスの○○がマジで空気読まなさ過ぎるww鈍感にも程があるでしょ〜脳味噌が猫並み〜ww
・○○トロ過ぎ〜。ホンットウザい!
・夜十神の弁当落としたってだけで根暗がキレた、マジ最悪。たかが弁当でマジになり過ぎ。
・現文の課題渡すとか言ってたのにまだくれない。行動マジで遅過ぎ。現文の○○教師向いてない〜♪
・冬休みの課題って誰が作ったんだろう?絶対に要らないのに。これ作った人バカ過ぎww
・部活前の体育ってやる気0。5〜6時間目に体育にする意味って何?
・コンビニバイトの先輩の○○がしつこ過ぎ。誰があんなのと一緒に行くかってのww
・トップグループの仲間入り!!けど周りに居る男子ホント邪魔!どっか行けば良いのに。
・三浦って女がうるさ過ぎる。元トップグループだったからって調子乗り過ぎ。今は私達がトップなんだからおとなしくしてれば良い。
思い出せる限りではこんな感じだ。けど他にも似たような投稿はあったと思う。よくこんなに書いたって思う。どんだけ自分の事が可愛いんだよ、あの3人は。書きたい事書き放題だなって思った。
流石にこの内容を知ってあの3人に味方をしようなんて考えを持つ奴は居ないだろう。味方をしただけで白い目で見られるのは目に見えてる。そんな自殺行為を志願するような奴、流石に居ないだろう。
八幡「あの3人が帰って来た時、どんな表情をしているのか、楽しみにするか。」